BU25 Z4 ロードスター 性能と維持費 FR/6AT 455万円 2008年

このページでは、BMWの2ドア・2人乗りオープンカー、初代のABA-BU25型Z4 ロードスター 2.5i E85【2008/10モデル・177PS/23.5kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

BU25 Z4 ロードスター
販売期間:2003/01 - 2009/05

画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4100mm×全幅1780mm×全高1285mm、排気量は2496ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4100mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

BU25型 Z4 ロードスター [2496cc/177PS FR/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代Z4 ロードスターの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2008/10
BU30型
[3.0si E85]
3.0L-NA・FR/6AT・610.0万円
265PS・32.1kgm・10.2km/L
265PS
32.1kgm
10.2km/L
2008/10
BT32型
[M-Roadster E85]
3.2L-NA・FR/6MT・860.0万円
343PS・37.2kgm・-
343PS
37.2kgm
-
2005/09
BT22型
[2.2i E85]
2.2L-NA・FR/5AT・423.0万円
170PS・21.4kgm・9.5km/L
170PS
21.4kgm
9.5km/L
E85型 初代Z4ロードスター&クーペまとめ (E85 E86)【全9件】
Z4 ロードスターの新型モデル
2代目 LM35型Z4
LM35型Z4は2009/05に登場した2代目モデル。参考車両の「sDrive-35is E89」は全長4255mm、全幅1790mm、全高1285mmの車体に、340PS/45.9kgmを発生するN54B30型2979ccエンジンを搭載。


BU25 Z4 ロードスターの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
Z4 ロードスター
2.5i E85
その他 リミテッドエディション
お値段 4550000円
車両型式 ABA-BU25
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 2ドア・2名乗車
ホイールベース 2495mm
トレッド 1475mm/1525mm
WB/TR比 1.663
最小半径 4.9m
タイヤ 前輪:225/50R16
後輪:225/50R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1400kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

Z4 ロードスターと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
Z4 ロードスター
車体寸法
全長 4100mm -
全幅 1780mm -
全高 1285mm -
大きさ 9.38m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +700mm
全幅 1480mm以下 +300mm
全高平均 1640mm -355mm
大きさ平均 8.13m3 +1.25m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 -600mm
全幅 1700mm以下 +80mm
全高平均 1496mm -211mm
大きさ平均 10.48m3 -1.10m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm -543mm
全幅平均 1815mm -35mm
全高平均 1518mm -233mm
大きさ平均 12.84m3 -3.46m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



BU25 Z4 ロードスターの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51700円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税17100円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2008/10モデルのZ4 ロードスターを17年落ちの中古で100.1万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    Z4 ロードスターの2008/10モデルの場合、2025年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である91万円に諸経費として9.1万円を足した100.1万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2008年式を17年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 2500cc以下 13年経過 51700円
自動車重量税
1年分
1.5トン以下 13年-17年経過 17100円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷8.7㎞/L×195円/L 224140円
オイル交換
5000km毎
1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料
月額6000円
月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 393400円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額41710円×12ヶ月 500520円
ローン返済中の年間維持費 893900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 54900円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は51700円、「1.5トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は17100円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした54900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、Z4 ロードスター【2.5i E85】の場合、維持費の月額は32800円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

Z4 ロードスターの維持費は高い?安い?

「Z4 ロードスターの年間維持費は393400円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてZ4 ロードスターの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いカムリ221400円-172000円
CX-5283000円-110400円
レガシィ アウトバック300300円-93100円
スカイライン364900円-28500円
基準2500ccクラス平均370100円-23300円
Z4 ロードスターの維持費393400円
マツダスピード アテンザ393900円+500円
MPV405900円+12500円
スープラ454000円+60600円
高い5シリーズ セダン506300円+112900円

Z4 ロードスターの年間維持費を、2500ccクラスで最も維持費が安いカムリと比較して172000円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して112900円安く、2500ccクラスの平均維持費との比較では23300円高くなっています。

最低額のカムリと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、2500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、Z4 ロードスターの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2500ccクラスの車 ランキング

Z4 ロードスターを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%510万円43万円34万円
15%340万円29万円23万円
20%260万円22万円17万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は510万円(総支給額43万円/月、手取り34万円/月)、ここから月額維持費3.3万円を支払うと残りは30.7万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は340万円(総支給額29万円/月、手取り23万円/月)、3.3万円を支払うと残りは19.7万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が260万円(総支給額22万円/月、手取り17万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.3万円を引くと残りは13.7万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代23万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり195円を基準として、-50円となる145円から、+50円となる245円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
145円/L 166680円 -57460円
170円/L 195420円 -28720円
185円/L 212660円 -11480円
195円/L 224140円 -
205円/L 235650円 +11510円
220円/L 252890円 +28750円
245円/L 281630円 +57490円

燃費8.7km/LのBU25型 Z4 ロードスターで10000km走行するのに必要な燃料は1149.5L、1リットルあたり195円としたときの燃料代は224140円になります。

参考までに、Z4 ロードスターの燃料タンクは55リットルですので、1149.5Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約10680円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては11510円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると28750円、50円も違ってくると57490円にもなります。

これをBU25型 Z4 ロードスターの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり195円の場合を393400円としたとき、145円/Lに値下がりすれば335940円(85.4%)に、245円/Lに値上がりすれば450890円(114.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(51700円)なり重量税(17100円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 51700円
自動車重量税 1年分 17100円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 77625円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 67240円 112070円 156900円
オイル交換 5000円 5000円 7000円
タイヤ交換 6400円 6400円 6400円
任意保険料 57600円 61200円 64800円
税金 自賠責 一律 77625円
合計 213900円 262300円 312800円
1万km差額 -179500円 -131100円 -80600円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて179500円安い213900円に、5000km走行では131100円安い262300円に、7000km走行では80600円安い312800円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 224140円 336210円 448280円
オイル交換 10000円 15000円 20000円
タイヤ交換 9600円 11520円 15360円
任意保険料 72000円 79200円 86400円
税金 自賠責 一律 77625円
合計 393400円 519600円 647700円
1万km差額 - +126200円 +254300円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
2500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
オープンカー編

Z4 ロードスターの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 10.2km/L
燃料タンク容量 55L
航続距離(カタログ燃費) 561.0km
航続距離(80%燃費) 451.0km
満タンプライス 10725円
1km走行コスト 19.12円/km
1万円でどこまで行ける? 523.1km
東京から561.0kmの範囲

10・15モード燃費が10.2km/L、燃料タンク容量55リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は561.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(9.2km/L)とすると航続距離は506.0km、80%(8.2km/L)だと451.0km、70%(7.1km/L)では390.5kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から55リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり195円では10725円、上で計算した航続距離を踏まえると561.0km(80%燃費時451.0km)を走行するのに10725円かかる計算です。

燃費を8.7km/Lとしたときの1km走行コストは19.12円、10万km走行したときの燃料代は191.2万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら19.1万円/年、7年10万kmなら27.3万円/年、5年10万kmなら38.2万円/年、3年10万kmなら63.7万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば523.1km(往復なら片道261.5km)、カタログ値の80%なら418.5km(片道209.2km)離れたところまで行くことができます。

BU25 Z4 ロードスターのエンジン諸元とカタログデータ

N52B25A型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 N52B25A
気筒配列 直列6気筒
排気量2496cc
圧縮比 11.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 177PS[130kW]/5800rpm
最大トルク 23.5kgm[230Nm]/3500-5000rpm
パワーバンド 3500-5800rpm, 帯域39.7%
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費10.2km/L(24.0mpg)
100km燃費9.8L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
3500rpm 115PS/23.5kgm
5000rpm164PS/23.5kgm
5800rpm 177PS/21.9kgm
N52B25A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているN52B25型2496cc、直列6気筒の自然吸気エンジンは5800回転時に最高出力177馬力を、3500-5000回転時に最大トルク23.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する5800rpmまで」の2300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は39.7%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.910kg/PS(1400kg/177PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.910kg/PS
車体+1人8.220kg/PS
車体+2人8.531kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.249kg/PS
車体+70kg8.305kg/PS
車体+80kg8.362kg/PS
車体+90kg8.418kg/PS
車体+100kg8.475kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.220kg/PS(1455kg/177PS)となり、数値としては0.310kg、比率にすると3.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.531kg/PS(1510kg/177PS)となり、数値としては0.621kg、比率にすると7.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

BU25 Z4 ロードスターのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.220kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
Z4 ロードスター
8.220kg/PS
177PS・2.5L-NA
車体のみPWR 7.910
1455kg
+3.9%

車種詳細
スイフト スポーツ
8.272kg/PS
136PS・1.6L-NA
車体のみPWR 7.868
1125kg
+5.1%

車種詳細
ノート
8.107kg/PS
140PS・1.6L-NA
車体のみPWR 7.714
1135kg
+5.1%

車種詳細
フィット
8.371kg/PS
132PS・1.5L-NA
車体のみPWR 7.955
1105kg
+5.2%

車種詳細
アコード ツアラー
8.083kg/PS
206PS・2.4L-NA
車体のみPWR 7.816
1665kg
+3.4%

車種詳細
ティアナ
8.351kg/PS
185PS・2.5L-NA
車体のみPWR 8.054
1545kg
+3.7%


8.056kg/PSから8.384kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック・ZC32S型 スイフト スポーツ、日産の5人乗りハッチバック・E12改型 ノート、ホンダの5人乗りハッチバック・GK5型 フィット、ホンダの5人乗りワゴン・CW2型 アコード ツアラー、日産の5人乗りセダン・J32型 ティアナという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

BU25型 Z4 ロードスター [2.5i E85]のライバル車種|8.220kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は126.4PS/tとなっています。


Z4 ロードスターがバイクと競争するなら…?


車種詳細
イントルーダー400|399cc
8.212kg/PS
271kg/33.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:6.545]
1速ギヤ速度:52.3km/h
最小TWR:1.211
2008/10

-
Z4 ロードスター|2496cc
8.220kg/PS
1455kg/177PS/23.5kgm
[車体のみPWR:7.910]
1速ギヤ速度:42.3km/h
最小TWR:1.153

車種詳細
バルカン900 クラシック|902cc
8.220kg/PS
337kg/41.0PS/6.60kgm
[車体のみPWR:6.878]
1速ギヤ速度:52.3km/h
最小TWR:1.078

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではZ4 ロードスターとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

VK51A イントルーダー400と競争してみる

まずZ4 ロードスターより少しPWRが低いバイクとして、スズキのイントルーダー400が挙げられます。PWRの8.212kg/PSは車両重量216kgにライダーの体重55kgを加えた271kgを、最高出力33.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はイントルーダー400に10.0km/h劣り、1速TWRは0.058kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

VN900B バルカン900 クラシックと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのバルカン900 クラシックが挙げられます。PWRの8.220kg/PSは車両重量282kg+55kgの337kgを、最高出力41.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は10.0km/h劣り、1速TWRは0.075kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.663
平均ピストンスピード 15.23m/s
トルクウェイトレシオ 59.57kg/kgm
1馬力あたりのお値段 25706円
排気量1Lあたり馬力 70.91PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.42kgm/L
1気筒あたりの馬力 29.5PS
1気筒あたりのトルク 3.9kgm
パワーバンド比率 39.7%
燃費×馬力 1534.6pt
各種ランキング
オープンカーのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは59.57kg/kgm(1400kg/23.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4550000円、最高出力が177馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は25706円、逆に1万円あたりでは0.39馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は193617円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2500cc以下の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は70.91PS/L、トルクは9.42kgm/L、1気筒あたりの馬力は29.5馬力、トルクは3.9kgmとなり、このエンジンが177馬力を5800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.23m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が78.8mmであるN52B25型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7610回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.663になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が8.67km/L、最高出力が177PSであるこの車の獲得ポイントは1534.6ptになります。
戯れに車両重量1400kgを100kg単位にした14.0で割ってみたところ、その数値は109.61ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


BU25 Z4 ロードスターのギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6300rpm|タイヤサイズ 225/50R16|タイヤ直径 63.1cm|円周長 198.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.171 16.30 - - 46km/h 13710rpm 1214.4kgm
2速 2.340 9.15 0.561 1-2/
3530rpm
82km/h 7690rpm 681.3kgm
3速 1.521 5.95 0.650 2-3/
4100rpm
126km/h 5000rpm 442.9kgm
4速 1.143 4.47 0.751 3-4/
4730rpm
168km/h 3760rpm 332.8kgm
5速 0.867 3.39 0.759 4-5/
4780rpm
221km/h 2850rpm 252.4kgm
6速 0.691 2.70 0.797 5-6/
5020rpm
277km/h 2270rpm 201.2kgm
Final3.909レシオカバレッジ(変速比幅)6.036
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500-5000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(23.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)÷タイヤの有効半径(0.3155m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの277km(5800rpmでは255.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500-5000回転で最大トルク23.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば59.57kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.910kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1214.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1400kg)を1速ギヤの最大駆動力(1214.4kgm)で割ってみると1.153kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5800回転でのトルク(21.9kgm)からTWRを算出すると1.237kg/kgmとなり、3500-5800回転の回転域では1.153-1.237kg/kgmの間で推移することがわかります。


5800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

BU25型Z4 ロードスターに搭載されたN52B25型2496ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5800rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ42km/h-
2速ギヤ75km/h3250rpm
3速ギヤ116km/h3770rpm
4速ギヤ154km/h4360rpm
5速ギヤ204km/h4400rpm
6速ギヤ255km/h4620rpm

まず1速ギヤで5800rpmまで引っ張ると42km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5800rpmから3250rpmまで落ち、そこから5800rpmまで加速を続けると速度は75km/h(+33km/h)になります。

3速ギヤでは3770rpmまで落ちて5800rpmで116km/h(+41km/h)に、4速ギヤでは4360rpmまで落ちて5800rpmで154km/h(+38km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4400rpmまで落ちて5800rpmで204km/h(+50km/h)に、6速ギヤでは4620rpmまで落ちて5800rpmで255km/h(+51km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5480 8230 10970 13710 16450 19190 24680
2速 3080 4620 6150 7690 9230 10770 13850
3速 2000 3000 4000 5000 6000 7000 9000
4速 1500 2250 3010 3760 4510 5260 6760
5速 1140 1710 2280 2850 3420 3990 5130
6速 910 1360 1820 2270 2730 3180 4090
※赤い数字は暫定レブリミット(6300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.691)を選択して時速100kmにて走行すると2270回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1360回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1590回転、一般的な高速道路の80km/hでは1820回転、100km/hでは2270回転、制限速度が120km/hになると2730回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4090回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 15 22 29 36 44 51 58
2速 13 26 39 52 65 78 91 104
3速 20 40 60 80 100 120 140 160
4速 27 53 80 106 133 160 186 213
5速 35 70 105 140 175 211 246 281
6速 44 88 132 176 220 264 308 352

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの225/50R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/50R16 | 直径 631mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
45 205/45R16
37.5km/h
径 591mm
差 -40mm
215/45R16
38.0km/h
径 600mm
差 -31mm
225/45R16
38.6km/h
径 609mm
差 -22mm
235/45R16
39.2km/h
径 618mm
差 -13mm
245/45R16
39.7km/h
径 627mm
差 -4mm
50 205/50R16
38.7km/h
径 611mm
差 -20mm
215/50R16
39.4km/h
径 621mm
差 -10mm
225/50R16
40.0km/h
631mm
0mm
235/50R16
40.6km/h
径 641mm
差 +10mm
245/50R16
41.3km/h
径 651mm
差 +20mm
55 205/55R16
40.1km/h
径 632mm
差 +1mm
215/55R16
40.8km/h
径 643mm
差 +12mm
225/55R16
41.5km/h
径 654mm
差 +23mm
235/55R16
42.2km/h
径 665mm
差 +34mm
245/55R16
42.9km/h
径 676mm
差 +45mm
60 205/60R16
41.3km/h
径 652mm
差 +21mm
215/60R16
42.1km/h
径 664mm
差 +33mm
225/60R16
42.9km/h
径 676mm
差 +45mm
235/60R16
43.6km/h
径 688mm
差 +57mm
245/60R16
44.4km/h
径 700mm
差 +69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/50R16 、215/45R16、215/50R16 、225/45R16 、235/45R16 、245/45R16あたりのタイヤがおすすめです。

225/50R16のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/50R16の適応サイズと性能の変化 [BU25型Z4 ロードスター編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】225/50R16のタイヤ銘柄と通販価格

BU25型 Z4 ロードスター 2.5L-NA FR/6ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS7.91㎏/PS55.1ptB
最高回転数5880rpm5800rpm49.0ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m1.15㎏/㎏m58.9ptB
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h42.3㎞/h41.9ptD
1リットル
換算馬力
73.10PS/L70.91PS/L48.3ptC
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L9.42㎏m/L49.4ptC
WB/TR比1.7731.66361.2ptB
ワイド&
ロー指数
0.8940.72262.3ptA
前面の面積2.631m22.287m259.6ptB
最低地上高154.5mm-43.7ptD
スポーツ性能部門の得点525.4pt
総合評価B

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340696円393400円45.4ptD
10-15燃費13.0km/L10.2km/L43.8ptD
100km/h
回転数
2490rpm2270rpm52.9ptC
航続距離644.1km476.9km40.4ptD
車の大きさ11.468m39.378m358.3ptB
車内の広さ3430.7L-46.6ptC
乗車定員4.8人2人26.7ptF
1人あたり
車内広さ
691.9L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.17m4.9m55.5ptB
ユーティリティ部門の得点459.8pt
総合評価D

※10-15燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10707車種中 RANK
運動性能 525.4pt 2559位 B
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 459.8pt 8575位 D
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 985.2pt 6229位 C
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は525.4点で全10707車種中の2559位、ユーティリティ部門は459.8点で8575位、総合得点は985.2点で6229位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したBU25型 Z4 ロードスター(FR/6AT) の各種スペックを、オープンカー2500ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

Z4 ロードスターの歴代モデル

3代目 HF20型 Z4
HF20 Z4は2019/03に登場した3代目モデル。参考車両の「sDrive20i G29」は全長4335mm、全幅1865mm、全高1305mmの車体に、197PS/32.6kgmを発生するB48B20型1998ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。

2代目 LM30型 Z4
LM30 Z4は2009/05に登場した2代目モデル。参考車両の「sDrive-35i E89」は全長4250mm、全幅1790mm、全高1290mmの車体に、306PS/40.8kgmを発生するN54B30型2979ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。

初代 DU32型 Z4 クーペ
DU32 Z4 クーペは2003/01に登場した初代モデル。参考車両の「M-Coupe E86」は全長4113mm、全幅1781mm、全高1287mmの車体に、343PS/37.2kgmを発生するS54B32型3245ccエンジンを搭載した2人乗りクーペ。


人気があるオープンカーの車種比較


ZZW30 MR-S 2005 vs NB8C ロードスター RS-II 2004 性能比較
初代 MR-S(2005年式 ZZW30・MR/6MT・1.8L・140PS/17.4kgm・2人乗り)と、2代目 ロードスター RS-II(2004年式 NB8C・FR/6MT・1.9L・160PS/17.3kgm・2人乗り)を比較。

ZZW30 MR-S 2005 vs NCEC ロードスター RS 2009 性能比較
初代 MR-S(2005年式 ZZW30・MR/6MT・1.8L・140PS/17.4kgm・2人乗り)と、3代目 ロードスター RS-RHT(2009年式 NCEC・FR/6MT・2.0L・170PS/19.3kgm・2人乗り)を比較。

JW5 S660 2021 vs LA400A コペン GR 2019 性能比較
初代 S660 β 最終モデル(2021年式 JW5・MR/6MT・0.66L+ターボ・64PS/10.6kgm・2人乗り)と、2代目 コペン GR GR-Sport(2019年式 LA400A・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.4kgm・2人乗り)を比較。

S15 シルビア ヴァリエッタ 2000 vs S13 シルビア コンバーチブル 1988 新旧比較
7代目 シルビア ヴァリエッタ Varietta(2000年式 S15・FR/4AT・2.0L・160PS/19.2kgm・4人乗り)と、5代目 シルビア コンバーチブル Convertible(1988年式 S13・FR/4AT・1.9L+ターボ・175PS/23.0kgm・4人乗り)を比較。

ZZW30 MR-S 2005 vs SW20 MR2 G 1997 性能比較
初代 MR-S(2005年式 ZZW30・MR/6MT・1.8L・140PS/17.4kgm・2人乗り)と、2代目 MR2 G(1997年式 SW20・MR/5MT・2.0L・200PS/21.0kgm・2人乗り)を比較。

JW5 S660 2015 vs L880K コペン 2010 性能比較
初代 S660 β(2015年式 JW5・MR/6MT・0.66L+ターボ・64PS/10.6kgm・2人乗り)と、初代 コペン ActiveTop(2010年式 L880K・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/11.2kgm・2人乗り)を比較。

AE86 スプリンター トレノ GTV 1983 vs NA6CE ロードスター 1993 性能比較
5代目 スプリンター トレノ GTV GTV Fin4.300(1983年式 AE86・FR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・5人乗り)と、初代 ロードスター V-Special(1993年式 NA6CE・FR/5MT・1.6L・120PS/14.0kgm・2人乗り)を比較。

ZZW30 MR-S 2005 vs SW20 MR2 GT-S 1997 性能比較
初代 MR-S(2005年式 ZZW30・MR/6MT・1.8L・140PS/17.4kgm・2人乗り)と、2代目 MR2 GT-S(1997年式 SW20・MR/5MT・2.0L+ターボ・245PS/31.0kgm・2人乗り)を比較。