CL32:Mクーペの性能と維持費 FR/5MT 2人 700万円 2001年式

このページでは、BMWの3ドア・2人乗りクーペ、初代のGH-CL32型Mクーペ BaseGrade 3245cc E36/8【2001/07モデル・325PS/36.0kgm・FR/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

CL32 Mクーペ
販売期間:1998/10 - 2003/01

画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2012/01/05|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4035mm×全幅1740mm×全高1280mm、排気量は3245ccであることから、大雑把に分類すると3.3リットルクラス(3300cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4035mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


CL32型 Mクーペ [3245cc/325PS FR/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代Mクーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2001/01
CM32型
[BaseGrade 3201cc E36/8]
3.2L-NA | FR/5MT
| 695.0万円
321PS
35.7kgm
-

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
Mクーペ
BaseGrade 3245cc E36/8
その他 ベースグレード
お値段 7000000円
車両型式 GH-CL32
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 3ドア/2名乗車
車体寸法 長4035×幅1740×高1280mm
軸距&
輪距
2460mm
前1420mm/後1490mm
最小半径 4.7m
タイヤ 前輪:225/45R17
後輪:245/40R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1490kg
エンジン諸元
原動機型式 S54B32
気筒配列 直列6気筒
排気量3245cc
圧縮比11.3
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 325PS[239kW]/7400rpm
最大トルク 36.0kgm[353Nm]/4900rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
S54B32型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税66700円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2001/07モデルのMクーペを23年落ちの中古で154万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    Mクーペの2001/07モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である140万円に諸経費として14万円を足した154万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2001年式を23年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3500cc以下 13年経過 66700円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷9.8km/L×180円/L
7000km÷9.8km/L×180円/L
5000km÷9.8km/L×180円/L
3000km÷9.8km/L×180円/L
183670円
(128570円)
(91840円)
(55100円)
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額7000円) 月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 386100円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額42780円×12ヶ月 513360円
ローン返済中の年間維持費 899500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 58500円
名目 金額
自動車税(1年分) 66700円
自動車重量税(1年分) 18900円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
183670円
(128570円)
(91840円)
(55100円)
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額7000円) 84000円
ローン完済後の年間維持費 386100円
名目 金額
車のローン額(1年分) 513360円
ローン返済中の年間維持費 899500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
58500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「3500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は66700円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした58500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

Mクーペ【BaseGrade 3245cc E36/8】の場合、維持費の月額は32200円(ローン完済前は75000円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費9.8km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
132670円
[-51000円]
-25円
155円/L
158180円
[-25490円]
-10円
170円/L
173490円
[-10180円]
180円/L183670円
[0円]
+10円
190円/L
193900円
[+10230円]
+25円
205円/L
209210円
[+25540円]
+50円
230円/L
234720円
[+51050円]

燃費9.8km/LのCL32型 Mクーペで10000km走行するのに必要な燃料は1020.5L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は183670円になります。

参考までに、Mクーペの燃料タンクは51リットルですので、1020.5Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約8750円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては10230円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると25540円、50円も違ってくると51050円にもなります。

これをCL32型 Mクーペの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を386100円としたとき、130円/Lに値下がりすれば335100円(86.8%)に、230円/Lに値上がりすれば437150円(113.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(66700円)なり重量税(18900円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 29%
自動車重量税 1年分 18900円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 55100円 24%
オイル交換 年1回 6000円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 80% 67200円 29%
合計
[1万kmとの差額]
230800円
-155300円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 25%
自動車重量税 1年分 18900円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 91840円 34%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 85% 71400円 26%
合計
[1万kmとの差額]
271700円
-114400円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 21%
自動車重量税 1年分 18900円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 128570円 41%
オイル交換 年1回 8400円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 90% 75600円 23%
合計
[1万kmとの差額]
315000円
-71100円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて155300円安い230800円に、5000km走行では114400円安い271700円に、7000km走行では71100円安い315000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 13%
自動車重量税 1年分 18900円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 275510円 54%
オイル交換 年3回 36000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 4%
任意保険料 100% 84000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
508000円
+121900円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 11%
自動車重量税 1年分 18900円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 367340円 59%
オイル交換 年4回 48000円 8%
タイヤ交換 2年毎 24000円 4%
任意保険料 100% 84000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
617800円
+231700円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



Mクーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 9.8km/L
燃料タンク容量 51L
航続距離(カタログ燃費) 499.8km
航続距離(80%燃費) 397.8km
満タンプライス 9180円
1km走行コスト 18.37円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので9.8km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量51リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は499.8kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.8km/L)とすると448.8km、80%(7.8km/L)だと397.8km、70%(6.9km/L)では351.9kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で51リットルの給油をすると9180円、上で計算した航続距離を踏まえると499.8km(80%燃費時397.8km)を走行するのに9180円かかる計算です。

燃費を9.8km/Lとしたときの1km走行コストは18.37円、10万km走行したときの燃料代は183.7万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら18.4万円/年、7年10万kmなら26.2万円/年、5年10万kmなら36.7万円/年、3年10万kmなら61.2万円/年となります。



カタログデータから見えてくる要素

S54B32型エンジン簡易性能曲線図
S54B32型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4900回転時の馬力 246PS
7400回転時の馬力 325PS
各回転域でのトルク
4900回転時のトルク 36.0kgm
7400回転時のトルク 31.5kgm
S54B32型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているS54B32型3245cc、直列6気筒の自然吸気エンジンは7400回転時に最高出力325馬力を、4900回転時に最大トルク36.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4900rpmから最高出力が発生する7400rpmまで」の2500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は33.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.585kg/PS(1490kg/325PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.585kg/PS
車体+1人4.754kg/PS
車体+2人4.923kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.769kg/PS
車体+70kg4.800kg/PS
車体+80kg4.831kg/PS
車体+90kg4.862kg/PS
車体+100kg4.892kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.754kg/PS(1545kg/325PS)となり、数値としては0.169kg、比率にすると3.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.923kg/PS(1600kg/325PS)となり、数値としては0.338kg、比率にすると7.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


CL32 Mクーペのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2001/07

-
Mクーペ
4.754kg/PS
1545kg/325PS|3.3L-NA
[車体のみPWR:4.585]
2014/08

車種詳細
WRX STI
4.984kg/PS
1535kg/308PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.805
2015/12

車種詳細
シビック タイプR
4.629kg/PS
1435kg/310PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.452
2010/01

車種詳細
インプレッサ R205
4.766kg/PS
1525kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.594
2011/01

車種詳細
インプレッサWRX
4.951kg/PS
1525kg/308PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.773
2020/09

車種詳細
GRヤリス
4.798kg/PS
1305kg/272PS|1.7L-TB
車体のみPWR:4.596

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.754kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.516kg/PSから4.992kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りセダン「VAB型 WRX STI」、ホンダの4人乗りハッチバック「FK2型 シビック タイプR」、スバルの5人乗りハッチバック「GRB型 インプレッサ R205」、スバルの5人乗りセダン「GVB型 インプレッサWRX」、トヨタの4人乗りハッチバック「GXPA16型 GRヤリス」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

CL32型 Mクーペ [BaseGrade 3245cc E36/8]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.754kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は218.1PS/tとなっています。


Mクーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
グラディウス400|399cc
4.745kg/PS
261kg/55.0PS/4.10kgm
[車体のみPWR:3.745]
1速ギヤ速度:68.4km/h
最小TWR:0.829
2001/07

-
Mクーペ|3245cc
4.754kg/PS
1545kg/325PS/36.0kgm
[車体のみPWR:4.585]
1速ギヤ速度:66.1km/h
最小TWR:0.980

車種詳細
GSX400 インパルス|399cc
4.755kg/PS
252kg/53.0PS/3.80kgm
[車体のみPWR:3.717]
1速ギヤ速度:64.5km/h
最小TWR:0.807

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではMクーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

VK58A グラディウス400と競争してみる

まずMクーペより少しPWRが低いバイクとして、スズキのグラディウス400が挙げられます。PWRの4.745kg/PSは車両重量206kgにライダーの体重55kgを加えた261kgを、最高出力55.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はグラディウス400に2.3km/h劣り、1速TWRは0.151kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

GK79A GSX400 インパルスと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのGSX400 インパルスが挙げられます。PWRの4.755kg/PSは車両重量197kg+55kgの252kgを、最高出力53.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は1.6km/h勝り、1速TWRは0.173kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.691
平均ピストンスピード 22.45m/s
トルクウェイトレシオ 41.39kg/kgm
1馬力あたりのお値段 21538円
排気量1Lあたり馬力 100.15PS/L
排気量1Lあたりトルク 11.09kgm/L
1気筒あたりの馬力 54.2PS
1気筒あたりのトルク 6.0kgm
パワーバンド比率 33.8%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
クーペのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは41.39kg/kgm(1490kg/36.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が7000000円、最高出力が325馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は21538円、逆に1万円あたりでは0.46馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は194444円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3500cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は100.15PS/L、トルクは11.09kgm/L、1気筒あたりの馬力は54.2馬力、トルクは6.0kgmとなり、このエンジンが325馬力を7400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは22.45m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が91.0mmであるS54B32型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6590回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.691になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合7400rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7900回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7900rpm|タイヤサイズ 245/40R17|タイヤ直径 62.8cm|円周長 197.3cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7900rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.210 13.26 -
-
71km/h 11200rpm 1520.4kgm
2速 2.493 7.85 0.592 1-2/
4680rpm
119km/h 6630rpm 900.3kgm
3速 1.665 5.24 0.668 2-3/
5280rpm
178km/h 4430rpm 601.3kgm
4速 1.240 3.91 0.745 3-4/
5890rpm
239km/h 3300rpm 447.8kgm
5速 1.000 3.15 0.806 4-5/
6370rpm
297km/h 2660rpm 361.1kgm
Final 3.150 レシオカバレッジ(変速比幅)4.210

ギヤの繋がりイメージ
CL32型Mクーペ5MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4900rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.150)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(36.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.150)÷タイヤの有効半径(0.314m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの297km(7400rpmでは278.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:7400rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

7400rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ66km/h-
2速ギヤ112km/h4380rpm
3速ギヤ167km/h4940rpm
4速ギヤ224km/h5510rpm
5速ギヤ278km/h5960rpm

CL32型Mクーペに搭載されたS54B32型3245ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する7400rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで7400rpmまで引っ張ると66km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は7400rpmから4380rpmまで落ち、そこから7400rpmまで加速を続けると速度は112km/h(+46km/h)になります。

3速ギヤでは4940rpmまで落ちて7400rpmで167km/h(+55km/h)に、4速ギヤでは5510rpmまで落ちて7400rpmで224km/h(+57km/h)に、5速ギヤでは5960rpmまで落ちて7400rpmで278km/h(+54km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4900回転で最大トルク36.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば41.39kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.585kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1520.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1490kg)を1速ギヤの最大駆動力(1520.4kgm)で割ってみると0.980kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する7400回転でのトルク(31.5kgm)からTWRを算出すると1.12kg/kgmとなり、4900-7400回転の回転域では0.980-1.12kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4480 6720 8960 11200 13440 15680 20160
2速 2650 3980 5310 6630 7960 9290 11940
3速 1770 2660 3540 4430 5320 6200 7970
4速 1320 1980 2640 3300 3960 4620 5940
5速 1060 1600 2130 2660 3190 3730 4790
※赤い数字は暫定レブリミット(7900rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(1.000)を選択して時速100kmにて走行すると2660回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1600回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1860回転、一般的な高速道路の80km/hでは2130回転、100km/hでは2660回転、制限速度が120km/hになると3190回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4790回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 36 45 54 62 71
2速 15 30 45 60 75 90 106 121
3速 23 45 68 90 113 135 158 181
4速 30 61 91 121 152 182 212 242
5速 38 75 113 150 188 225 263 301

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7900回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/40R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/40R17 | 直径 628mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
35
扁平
225/35R17
37.6km/h
直径590mm
径差-38mm
235/35R17
38.0km/h
直径597mm
径差-31mm
245/35R17
38.5km/h
直径604mm
径差-24mm
255/35R17
38.9km/h
直径611mm
径差-17mm
265/35R17
39.4km/h
直径618mm
径差-10mm
0%
40
扁平
225/40R17
39.0km/h
直径612mm
径差-16mm
235/40R17
39.5km/h
直径620mm
径差-8mm
245/40R17
40.0km/h
628mm
0mm
255/40R17
40.5km/h
直径636mm
径差+8mm
265/40R17
41.0km/h
直径644mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
225/45R17
40.4km/h
直径635mm
径差+7mm
235/45R17
41.0km/h
直径644mm
径差+16mm
245/45R17
41.6km/h
直径653mm
径差+25mm
255/45R17
42.2km/h
直径662mm
径差+34mm
265/45R17
42.7km/h
直径671mm
径差+43mm
+10%
50
扁平
225/50R17
41.8km/h
直径657mm
径差+29mm
235/50R17
42.5km/h
直径667mm
径差+39mm
245/50R17
43.1km/h
直径677mm
径差+49mm
255/50R17
43.8km/h
直径687mm
径差+59mm
265/50R17
44.4km/h
直径697mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/40R17 、235/35R17、235/40R17 、245/35R17 、255/35R17 、265/35R17あたりのタイヤがおすすめです。

245/40R17のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/40R17の適応サイズと性能の変化 [CL32型Mクーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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CL32型Mクーペ[3.3L-NA FR/5MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.585kg/ps64.18
1速ギヤ加速性能0.980kg/kgm62.71
1L換算馬力100.15ps/L71.42
1L換算トルク11.09kgm/L69.76
WB/TR比1.69158.45
ワイド&ロー指数0.73661.36
前面の面積2.227m²61.15
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点492.75

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費386100円44.62
100kmh回転数2660rpm47.73
航続距離-25.83
車の大きさ8.987m³40.25
室内の広さ(仮) 1.630m³33.01
最小回転半径4.7m60.00
馬力単価21538円49.92
ユーティリティ部門の得点342.76

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CL32型Mクーペ[3.3L-NA FR/5MT] の総合得点は 835.51 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したCL32型Mクーペ(FR/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「3500ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。