FVDAZF:TT-RS クーペの性能と維持費 4WD/7AT 1055万円

このページでは、アウディの3ドア・4人乗りクーペ、3代目の7BA-FVDAZF型TT-RS クーペ BaseGrade【2021/10モデル・400PS/48.9kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

FVDAZF TT-RS クーペ
販売期間:2015/08 -

画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿日:2022/12/08

ボディサイズが全長4200mm×全幅1830mm×全高1370mm、排気量は2480ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:350PS~400PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4200mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


FVDAZF型 TT-RS クーペ [2480cc/400PS 4WD/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目TT-RS クーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2023/04
FVDKZ型
[40 TFSI]
2.0L-TB・FF/7AT・518.0万円
197PS・32.6kgm・14.5km/L
197PS
32.6kgm
14.5km/L
2023/04
FVDNFF型
[BaseGrade]
2.0L-TB・4WD/7AT・872.0万円
320PS・40.8kgm・12.4km/L
320PS
40.8kgm
12.4km/L
2023/04
FVDNPF型
[45 TFSI quattro]
2.0L-TB・4WD/7AT・649.0万円
245PS・37.7kgm・12.7km/L
245PS
37.7kgm
12.7km/L
3代目 TT 型式一覧 8S系まとめ 2015-【全14車種】
TT-RS クーペの旧型モデル
2代目 8JCEPF型TT RS プラスクーペ
8JCEPF型TT RS プラスクーペは2013/02に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長4200mm、全幅1840mm、全高1380mmの車体に、360PS/47.4kgmを発生するCEP型2480ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー アウディ
車名&
グレード
TT-RS クーペ
BaseGrade
その他 4.058(1-4-5-B)/3.450(2-3-6-7)
お値段 10550000円
車両型式 7BA-FVDAZF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 3ドア/4名乗車
車体寸法 長4200×幅1830×高1370mm
軸距&
輪距
2505mm
前1560mm/後1540mm
最小半径 4.9m
最低高 120mm
タイヤ 前輪:245/35R19
後輪:245/35R19
ブレーキ 前:ディスク
後:ディスク
車両重量 1490kg
エンジン諸元
原動機型式 DAZ
気筒配列 直列5気筒
排気量2480cc
圧縮比10.0
吸気方式 ターボ
最高出力 400PS[294kW]/5850-7000rpm
最大トルク 48.9kgm[480Nm]/1700-5850rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
DAZ型エンジンの諸元と性能まとめ
直列5気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に5個配置する方式。直4以上、直6未満の変り種。
直列5気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列5気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税43500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、TT-RS クーペの新車を1213.2万円(諸費用として158.2万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 13年未満 43500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷9.1km/L×185円/L 203300円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 368800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額202210円×12ヶ月 2426520円
ローン返済中の年間維持費 2795300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 43500円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
203300円
(142310円)
(101650円)
(60990円)
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 368800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 2426520円
ローン返済中の年間維持費 2795300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から3年経過車の場合、「2500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は43500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、TT-RS クーペ【BaseGrade】の場合、維持費の月額は30800円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

TT-RS クーペの維持費は高い?安い?

「TT-RS クーペの年間維持費は368800円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてTT-RS クーペの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いカムリ216500円-152300円
トライトン276340円-92460円
LM307000円-61800円
RS Q3 スポーツバック345100円-23700円
基準2500ccクラス平均354400円-14400円
キャラバン ワゴン367700円-1100円
TT-RS クーペの維持費368800円
インプレッサ WRX387800円+19000円
キャラバン コーチ419800円+51000円
高い5シリーズ セダン480900円+112100円

TT-RS クーペの年間維持費を、2500ccクラスで最も維持費が安いカムリと比較して152300円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して112100円安く、2500ccクラスの平均維持費との比較では14400円高くなっています。

最低額のカムリと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、2500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、TT-RS クーペの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2500ccクラスの車 ランキング

TT-RS クーペを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%480万円40万円31万円
15%320万円27万円21万円
20%240万円20万円16万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は480万円(総支給額40万円/月、手取り31万円/月)、ここから月額維持費3.1万円を支払うと残りは27.9万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は320万円(総支給額27万円/月、手取り21万円/月)、3.1万円を支払うと残りは17.9万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が240万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.1万円を引くと残りは12.9万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代21万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費9.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
148370円
[-54930円]
-25円
160円/L
175840円
[-27460円]
-10円
175円/L
192330円
[-10970円]
185円/L203300円
[0円]
+10円
195円/L
214310円
[+11010円]
+25円
210円/L
230790円
[+27490円]
+50円
235円/L
258270円
[+54970円]

燃費9.1km/LのFVDAZF型 TT-RS クーペで10000km走行するのに必要な燃料は1099L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は203300円になります。

参考までに、TT-RS クーペの燃料タンクは55リットルですので、1099Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約10170円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては11010円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると27490円、50円も違ってくると54970円にもなります。

これをFVDAZF型 TT-RS クーペの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を368800円としたとき、135円/Lに値下がりすれば313870円(85.1%)に、235円/Lに値上がりすれば423770円(114.9%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(43500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 22%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 60990円 30%
オイル交換 年1回 6000円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 6%
任意保険料 80% 57600円 29%
合計
[1万kmとの差額]
200500円
-168300円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 18%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 101650円 42%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 85% 61200円 24%
合計
[1万kmとの差額]
244700円
-124100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 15%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 142310円 49%
オイル交換 年1回 8400円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 90% 64800円 22%
合計
[1万kmとの差額]
291400円
-77400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて168300円安い200500円に、5000km走行では124100円安い244700円に、7000km走行では77400円安い291400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 9%
自動車重量税 1年分 12300円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 304950円 61%
オイル交換 年3回 36000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 5%
任意保険料 100% 72000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
502800円
+134000円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 7%
自動車重量税 1年分 12300円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 406600円 65%
オイル交換 年4回 48000円 8%
タイヤ交換 2年毎 33600円 5%
任意保険料 100% 72000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
624900円
+256100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
2500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
2ドア・クーペ編

TT-RS クーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 9.1km/L
燃料タンク容量 55L
航続距離(カタログ燃費) 500.5km
航続距離(80%燃費) 401.5km
満タンプライス 10175円
1km走行コスト 20.33円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので9.1km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量55リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は500.5kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.2km/L)とすると航続距離は451.0km、80%(7.3km/L)だと401.5km、70%(6.4km/L)では352.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から55リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では10175円、上で計算した航続距離を踏まえると500.5km(80%燃費時401.5km)を走行するのに10175円かかる計算です。

燃費を9.1km/Lとしたときの1km走行コストは20.33円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

DAZ型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
1700回転時の馬力 116PS
5850回転時の馬力 399PS
5850回転時の馬力 400PS
7000回転時の馬力 400PS
各回転域でのトルク
1700回転時のトルク 48.9kgm
5850回転時のトルク 48.9kgm
5850回転時のトルク 49.0kgm
7000回転時のトルク 40.9kgm
DAZ型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているDAZ型2480cc、直列5気筒のターボエンジンは5850-7000回転時に最高出力400馬力を、1700-5850回転時に最大トルク48.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1700rpmから最高出力が発生する7000rpmまで」の5300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は75.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.725kg/PS(1490kg/400PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.725kg/PS
車体+1人3.862kg/PS
車体+4人4.275kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.875kg/PS
車体+70kg3.900kg/PS
車体+80kg3.925kg/PS
車体+90kg3.950kg/PS
車体+100kg3.975kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.862kg/PS(1545kg/400PS)となり、数値としては0.137kg、比率にすると3.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.275kg/PS(1710kg/400PS)となり、数値としては0.550kg、比率にすると14.8%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

FVDAZF TT-RS クーペのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2021/10

-
TT-RS クーペ
3.862kg/PS
1545kg/400PS|2.5L-TB
[車体のみPWR:3.725]
2015/12

車種詳細
Aクラス
4.239kg/PS
1615kg/381PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.094
2015/01

車種詳細
RC-F
3.847kg/PS
1835kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.732
2013/09

車種詳細
IS-F
4.058kg/PS
1745kg/430PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.930
2015/11

車種詳細
GS-F
3.952kg/PS
1885kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.836
2016/08

車種詳細
NSX
3.619kg/PS
1835kg/507PS|3.5L-TT
車体のみPWR:3.511

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.862kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.476kg/PSから4.248kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りハッチバック「176052型 Aクラス」、レクサスの4人乗りクーペ「USC10型 RC-F」、レクサスの4人乗りセダン「USE20型 IS-F」、レクサスの5人乗りセダン「URL10型 GS-F」、ホンダの2人乗りクーペ「NC1型 NSX」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

FVDAZF型 TT-RS クーペ [BaseGrade]のライバル車種|3.862kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は268.5PS/tとなっています。


TT-RS クーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
V45マグナ|748cc
3.857kg/PS
297kg/77.0PS/6.60kgm
[車体のみPWR:3.143]
1速ギヤ速度:72.1km/h
最小TWR:0.779
2021/10

-
TT-RS クーペ|2480cc
3.862kg/PS
1545kg/400PS/48.9kgm
[車体のみPWR:3.725]
1速ギヤ速度:59.7km/h
最小TWR:0.689

車種詳細
CB750|747cc
3.867kg/PS
290kg/74.8PS/6.53kgm
[車体のみPWR:3.133]
1速ギヤ速度:74.1km/h
最小TWR:0.836

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではTT-RS クーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RC28 V45マグナと競争してみる

まずTT-RS クーペより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのV45マグナが挙げられます。PWRの3.857kg/PSは車両重量242kgにライダーの体重55kgを加えた297kgを、最高出力77.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はV45マグナに12.4km/h劣り、1速TWRは0.090kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RC42 CB750と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCB750が挙げられます。PWRの3.867kg/PSは車両重量235kg+55kgの290kgを、最高出力74.8PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は14.4km/h劣り、1速TWRは0.147kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.616
平均ピストンスピード 21.65m/s
トルクウェイトレシオ 30.47kg/kgm
1馬力あたりのお値段 26375円
排気量1Lあたり馬力 161.29PS/L
排気量1Lあたりトルク 19.72kgm/L
1気筒あたりの馬力 80.0PS
1気筒あたりのトルク 9.8kgm
パワーバンド比率 75.7%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
クーペのPWR
2.0~2.5Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは30.47kg/kgm(1490kg/48.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が10550000円、最高出力が400馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は26375円、逆に1万円あたりでは0.38馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は215746円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2500cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は161.29PS/L、トルクは19.72kgm/L、1気筒あたりの馬力は80.0馬力、トルクは9.8kgmとなり、このエンジンが400馬力を7000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは21.65m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.8mmであるDAZ型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6470回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.616になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


TT-RS クーペでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.470m
期待される荷室の幅 1.430m
対角線の長さ 2.051m
期待される荷室の面積 2.102m²

縦方向の長さが1.470m(対角線では2.051m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5850-7000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7500rpm|タイヤサイズ 245/35R19|タイヤ直径 65.4cm|円周長 205.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.562 14.45 -
-
64km/h 11720rpm 2161.6kgm
2速 2.148 8.72 0.603 1-2/
4520rpm
106km/h 7070rpm 1303.5kgm
3速 1.427 5.79 0.664 2-3/
4980rpm
160km/h 4700rpm 866.0kgm
4速 1.021 4.14 0.715 3-4/
5360rpm
223km/h 3360rpm 619.6kgm
5速 0.788 3.20 0.772 4-5/
5790rpm
289km/h 2590rpm 478.2kgm
6速 0.646 2.62 0.820 5-6/
6150rpm
353km/h 2130rpm 392.0kgm
7速 0.539 2.19 0.834 6-7/
6260rpm
423km/h 1770rpm 327.1kgm
Final 4.058 レシオカバレッジ(変速比幅)6.609

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1700-5850rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.058)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(48.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.058)÷タイヤの有効半径(0.327m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの423km(7000rpmでは394.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1700-5850回転で最大トルク48.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば30.47kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.725kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2161.6kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1490kg)を1速ギヤの最大駆動力(2161.6kgm)で割ってみると0.689kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する7000回転でのトルク(40.9kgm)からTWRを算出すると0.824kg/kgmとなり、1700-7000回転の回転域では0.689-0.824kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:7000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

FVDAZF型TT-RS クーペに搭載されたDAZ型2480ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する7000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

7000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ60km/h-
2速ギヤ99km/h4220rpm
3速ギヤ149km/h4650rpm
4速ギヤ208km/h5010rpm
5速ギヤ270km/h5400rpm
6速ギヤ329km/h5740rpm
7速ギヤ395km/h5840rpm

まず1速ギヤで7000rpmまで引っ張ると60km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は7000rpmから4220rpmまで落ち、そこから7000rpmまで加速を続けると速度は99km/h(+39km/h)になります。

3速ギヤでは4650rpmまで落ちて7000rpmで149km/h(+50km/h)に、4速ギヤでは5010rpmまで落ちて7000rpmで208km/h(+59km/h)に、5速ギヤでは5400rpmまで落ちて7000rpmで270km/h(+62km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5740rpmまで落ちて7000rpmで329km/h(+59km/h)に、7速ギヤでは5840rpmまで落ちて7000rpmで395km/h(+66km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4690 7030 9380 11720 14070 16410 21100
2速 2830 4240 5660 7070 8480 9900 12720
3速 1880 2820 3760 4700 5640 6580 8450
4速 1340 2020 2690 3360 4030 4700 6050
5速 1040 1560 2070 2590 3110 3630 4670
6速 850 1280 1700 2130 2550 2980 3830
7速 710 1060 1420 1770 2130 2480 3190
※赤い数字は暫定レブリミット(7500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.539)を選択して時速100kmにて走行すると1770回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1060回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1240回転、一般的な高速道路の80km/hでは1420回転、100km/hでは1770回転、制限速度が120km/hになると2130回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3190回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 34 43 51 60 68
2速 14 28 42 57 71 85 99 113
3速 21 43 64 85 106 128 149 170
4速 30 60 89 119 149 179 208 238
5速 39 77 116 154 193 231 270 308
6速 47 94 141 188 235 282 329 376
7速 56 113 169 225 282 338 395 451

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの245/35R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/35R19 | 直径 654mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
30
扁平
225/30R19
37.8km/h
直径618mm
径差-36mm
235/30R19
38.2km/h
直径624mm
径差-30mm
245/30R19
38.5km/h
直径630mm
径差-24mm
255/30R19
38.9km/h
直径636mm
径差-18mm
265/30R19
39.3km/h
直径642mm
径差-12mm
0%
35
扁平
225/35R19
39.2km/h
直径641mm
径差-13mm
235/35R19
39.6km/h
直径648mm
径差-6mm
245/35R19
40.0km/h
654mm
0mm
255/35R19
40.5km/h
直径662mm
径差+8mm
265/35R19
40.9km/h
直径669mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
225/40R19
40.6km/h
直径663mm
径差+9mm
235/40R19
41.0km/h
直径671mm
径差+17mm
245/40R19
41.5km/h
直径679mm
径差+25mm
255/40R19
42.0km/h
直径687mm
径差+33mm
265/40R19
42.5km/h
直径695mm
径差+41mm
+10%
45
扁平
225/45R19
42.0km/h
直径686mm
径差+32mm
235/45R19
42.5km/h
直径695mm
径差+41mm
245/45R19
43.1km/h
直径704mm
径差+50mm
255/45R19
43.6km/h
直径713mm
径差+59mm
265/45R19
44.2km/h
直径722mm
径差+68mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/35R19 、235/30R19、235/35R19 、245/30R19 、255/30R19 、265/30R19あたりのタイヤがおすすめです。

245/35R19のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/35R19の適応サイズと性能の変化 [FVDAZF型TT-RS クーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】245/35R19のタイヤ銘柄と通販価格

FVDAZF型TT-RS クーペ[2.5Lターボ 4WD/7AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.725kg/ps66.54
1速ギヤ加速性能0.689kg/kgm68.95
1L換算馬力161.29ps/L71.10
1L換算トルク19.72kgm/L61.74
WB/TR比1.61666.19
ワイド&ロー指数0.74960.42
前面の面積2.507m²53.36
最低地上高120mm64.02
スポーツ性能部門の得点512.32

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費368800円46.14
100kmh回転数1770rpm59.56
航続距離-26.05
車の大きさ10.530m³46.34
室内の広さ(仮) 1.909m³35.65
最小回転半径4.9m55.51
馬力単価26375円43.67
ユーティリティ部門の得点354.32

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した FVDAZF型TT-RS クーペ[2.5Lターボ 4WD/7AT] の総合得点は 866.64 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したTT-RS クーペ(4WD/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「2500ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

TT-RS クーペの歴代モデル

3代目 FVCJXF型 TTSクーペ
FVCJXF TTSクーペは2015/08に登場した3代目モデル。参考車両の「2.0TFSI Quattro」は全長4190mm、全幅1830mm、全高1370mmの車体に、286PS/38.8kgmを発生するCJX型1984ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

2代目 8JCEPF型 TT RS プラスクーペ
8JCEPF TT RS プラスクーペは2013/02に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長4200mm、全幅1840mm、全高1380mmの車体に、360PS/47.4kgmを発生するCEP型2480ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

初代 8NBAMF型 TTロードスター
8NBAMF TTロードスターは2000/05に登場した初代モデル。参考車両の「1.8T-Quattro」は全長4060mm、全幅1765mm、全高1340mmの車体に、225PS/28.6kgmを発生するBAM型1780ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。