955143 ミトの性能と維持費 FF/6MT 5人 328万円 2012年式

このページでは、アルファロメオの3ドア・5人乗りハッチバック、初代のABA-955143型ミト Quadrifoglio-Verde【2012/02モデル・170PS/23.5kgm・FF/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

955143 ミト
販売期間:2009/05 -

画像はアルファロメオより引用
http://www.alfaromeo-jp.com/
投稿:2012/05/25|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4070mm×全幅1720mm×全高1465mm、排気量は1368ccであることから、大雑把に分類すると1.4リットルクラス(1400cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4070mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


955143型 ミト [1368cc/170PS FF/6MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代ミトの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2012/02
955142型
[Sprint]
1.4L-TB・FF/6AT・278.0万円
135PS・19.4kgm・14.6km/L
135PS
19.4kgm
14.6km/L
2009/05
955141型
[1.4 Turbo-Sport]
1.4L-TB・FF/6MT・285.0万円
155PS・20.5kgm・-
155PS
20.5kgm
-

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー アルファロメオ
車名&
グレード
ミト
Quadrifoglio-Verde
その他 クアドリフォリオ ヴェルデ
お値段 3280000円
車両型式 ABA-955143
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6速MT・6速マニュアル車
ドア/定員 3ドア/5名乗車
車体寸法 長4070×幅1720×高1465mm
軸距&
輪距
2510mm
前1480mm/後1470mm
最小半径 5.5m
タイヤ 前輪:215/40R18
後輪:215/40R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1250kg
エンジン諸元
原動機型式 940A2
気筒配列 直列4気筒
排気量1368cc
圧縮比9.8
吸気方式 ターボ
最高出力 170PS[125kW]/5500rpm
最大トルク 23.5kgm[230Nm]/2250rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
940A2型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税34500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、ミトの新車を377.2万円(諸費用として49.2万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年未満 34500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.1km/L×185円/L 166670円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 305700円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額62870円×12ヶ月 754440円
ローン返済中の年間維持費 1060200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
166670円
(116670円)
(83340円)
(50000円)
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 305700円
名目 金額
車のローン額(1年分) 754440円
ローン返済中の年間維持費 1060200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から12年経過車の場合、「1500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は34500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算25500円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

ミトの維持費は高い?安い?

「ミトの年間維持費は305700円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてミトの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いヤリス173300円-132400円
ジェイド210700円-95000円
フリード ハイブリッド224600円-81100円
スイフト スポーツ250200円-55500円
基準1500ccクラス平均251400円-54300円
ステップワゴン スパーダ259700円-46000円
コルト Ralliart-R281600円-24100円
ミトの維持費305700円
ゴルフ トゥーラン321300円+15600円
高いウーノ367800円+62100円

ミトの年間維持費を、1500ccクラスで最も維持費が安いヤリスと比較して132400円高く、最も高いウーノと比較して62100円安く、1500ccクラスの平均維持費との比較では54300円高くなっています。

最低額のヤリスと最高額のウーノは極端な例としても、1500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、ミトの維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1500ccクラスの車 ランキング

ミトを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%400万円34万円27万円
15%260万円22万円17万円
20%200万円17万円14万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は400万円(総支給額34万円/月、手取り27万円/月)、ここから月額維持費2.5万円を支払うと残りは24.5万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は260万円(総支給額22万円/月、手取り17万円/月)、2.5万円を支払うと残りは14.5万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が200万円(総支給額17万円/月、手取り14万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.5万円を引くと残りは11.5万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代17万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費11.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
121640円
[-45030円]
-25円
160円/L
144160円
[-22510円]
-10円
175円/L
157680円
[-8990円]
185円/L166670円
[0円]
+10円
195円/L
175700円
[+9030円]
+25円
210円/L
189210円
[+22540円]
+50円
235円/L
211740円
[+45070円]

燃費11.1km/Lの955143型 ミトで10000km走行するのに必要な燃料は901L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は166670円になります。

参考までに、ミトの燃料タンクは45リットルですので、901Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約7940円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては9030円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると22540円、50円も違ってくると45070円にもなります。

これを955143型 ミトの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を305700円としたとき、135円/Lに値下がりすれば260670円(85.3%)に、235円/Lに値上がりすれば350770円(114.7%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(34500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 21%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 50000円 30%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 6%
任意保険料 80% 48000円 28%
合計
[1万kmとの差額]
167800円
-137900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 17%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 83340円 41%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 5%
任意保険料 85% 51000円 25%
合計
[1万kmとの差額]
204100円
-101600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 14%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 116670円 48%
オイル交換 年1回 6300円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 90% 54000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
242200円
-63500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて137900円安い167800円に、5000km走行では101600円安い204100円に、7000km走行では63500円安い242200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 8%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 250010円 60%
オイル交換 年3回 27000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 5%
任意保険料 100% 60000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
414300円
+108600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 7%
自動車重量税 1年分 12300円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 333340円 65%
オイル交換 年4回 36000円 7%
タイヤ交換 2年毎 28800円 6%
任意保険料 100% 60000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
513800円
+208100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
1500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ハッチバック編

ミトの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 11.1km/L
燃料タンク容量 45L
航続距離(カタログ燃費) 499.5km
航続距離(80%燃費) 400.5km
満タンプライス 8325円
1km走行コスト 16.67円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので11.1km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量45リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は499.5kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.0km/L)とすると航続距離は450.0km、80%(8.9km/L)だと400.5km、70%(7.8km/L)では351.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から45リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では8325円、上で計算した航続距離を踏まえると499.5km(80%燃費時400.5km)を走行するのに8325円かかる計算です。

燃費を11.1km/Lとしたときの1km走行コストは16.67円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

940A2型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2250回転時の馬力 74PS
5500回転時の馬力 170PS
各回転域でのトルク
2250回転時のトルク 23.5kgm
5500回転時のトルク 22.1kgm
940A2型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している940A2型1368cc、直列4気筒のターボエンジンは5500回転時に最高出力170馬力を、2250回転時に最大トルク23.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2250rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の3250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は59.1%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.353kg/PS(1250kg/170PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.353kg/PS
車体+1人7.676kg/PS
車体+5人8.971kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.706kg/PS
車体+70kg7.765kg/PS
車体+80kg7.824kg/PS
車体+90kg7.882kg/PS
車体+100kg7.941kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.676kg/PS(1305kg/170PS)となり、数値としては0.323kg、比率にすると4.4%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.971kg/PS(1525kg/170PS)となり、数値としては1.618kg、比率にすると22.0%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

955143 ミトのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2012/02

-
ミト
7.676kg/PS
1305kg/170PS|1.4L-TB
[車体のみPWR:7.353]
2017/09

車種詳細
シビック
7.720kg/PS
1405kg/182PS|1.5L-TB
車体のみPWR:7.418
2009/07

車種詳細
MPV
7.653kg/PS
1875kg/245PS|2.3L-TB
車体のみPWR:7.429
2017/09

車種詳細
スイフト スポーツ
7.464kg/PS
1045kg/140PS|1.4L-TB
車体のみPWR:7.071
2006/12

車種詳細
ブーン X4
7.782kg/PS
1035kg/133PS|1.0L-TB
車体のみPWR:7.368
2004/04

車種詳細
ストーリア X4
7.458kg/PS
895kg/120PS|0.8L-TB
車体のみPWR:7.000

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.676kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.446kg/PSから7.906kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りハッチバック「FK7型 シビック」、マツダの8人乗りミニバン「LY3P型 MPV」、スズキの5人乗りハッチバック「ZC33S型 スイフト スポーツ」、ダイハツの5人乗りハッチバック「M312S型 ブーン X4」、ダイハツの5人乗りハッチバック「M112S型 ストーリア X4」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

955143型 ミト [Quadrifoglio-Verde]のライバル車種|7.676kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は136.0PS/tとなっています。


ミトがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スティード|583cc
7.472kg/PS
269kg/36.0PS/4.49kgm
[車体のみPWR:5.944]
1速ギヤ速度:58.6km/h
最小TWR:1.138
2012/02

-
ミト|1368cc
7.676kg/PS
1305kg/170PS/23.5kgm
[車体のみPWR:7.353]
1速ギヤ速度:40.6km/h
最小TWR:1.042

車種詳細
デスペラード400|399cc
7.697kg/PS
254kg/33.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:6.030]
1速ギヤ速度:47.9km/h
最小TWR:1.020

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではミトとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

PC21 スティードと競争してみる

まずミトより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのスティードが挙げられます。PWRの7.472kg/PSは車両重量214kgにライダーの体重55kgを加えた269kgを、最高出力36.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はスティードに18.0km/h劣り、1速TWRは0.096kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

VK52A デスペラード400と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのデスペラード400が挙げられます。PWRの7.697kg/PSは車両重量199kg+55kgの254kgを、最高出力33.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は7.3km/h劣り、1速TWRは0.022kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.702
平均ピストンスピード 15.40m/s
トルクウェイトレシオ 53.19kg/kgm
1馬力あたりのお値段 19294円
排気量1Lあたり馬力 124.27PS/L
排気量1Lあたりトルク 17.18kgm/L
1気筒あたりの馬力 42.5PS
1気筒あたりのトルク 5.9kgm
パワーバンド比率 59.1%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは53.19kg/kgm(1250kg/23.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3280000円、最高出力が170馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は19294円、逆に1万円あたりでは0.52馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は139574円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
1500cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は124.27PS/L、トルクは17.18kgm/L、1気筒あたりの馬力は42.5馬力、トルクは5.9kgmとなり、このエンジンが170馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.40m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が84.0mmである940A2型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7140回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.702になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


ミトでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.425m
期待される荷室の幅 1.320m
対角線の長さ 1.942m
期待される荷室の面積 1.881m²

縦方向の長さが1.425m(対角線では1.942m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 215/40R18|タイヤ直径 62.9cm|円周長 197.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.900 16.06 -
-
44km/h 13550rpm 1200.0kgm
2速 2.118 8.72 0.543 1-2/
3260rpm
82km/h 7360rpm 651.7kgm
3速 1.484 6.11 0.701 2-3/
4210rpm
116km/h 5150rpm 456.6kgm
4速 1.116 4.60 0.752 3-4/
4510rpm
155km/h 3880rpm 343.4kgm
5速 0.897 3.69 0.804 4-5/
4820rpm
193km/h 3120rpm 276.0kgm
6速 0.767 3.16 0.855 5-6/
5130rpm
225km/h 2660rpm 236.0kgm
Final 4.118 レシオカバレッジ(変速比幅)5.085

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2250rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.118)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(23.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.118)÷タイヤの有効半径(0.3145m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの225km(5500rpmでは206.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2250回転で最大トルク23.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば53.19kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.353kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1200.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1250kg)を1速ギヤの最大駆動力(1200.0kgm)で割ってみると1.042kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(22.1kgm)からTWRを算出すると1.108kg/kgmとなり、2250-5500回転の回転域では1.042-1.108kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

955143型ミトに搭載された940A2型1368ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5500rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ41km/h-
2速ギヤ75km/h2990rpm
3速ギヤ107km/h3860rpm
4速ギヤ142km/h4140rpm
5速ギヤ177km/h4420rpm
6速ギヤ206km/h4700rpm

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると41km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから2990rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は75km/h(+34km/h)になります。

3速ギヤでは3860rpmまで落ちて5500rpmで107km/h(+32km/h)に、4速ギヤでは4140rpmまで落ちて5500rpmで142km/h(+35km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4420rpmまで落ちて5500rpmで177km/h(+35km/h)に、6速ギヤでは4700rpmまで落ちて5500rpmで206km/h(+29km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5420 8130 10840 13550 16260 18960 24380
2速 2940 4410 5890 7360 8830 10300 13240
3速 2060 3090 4120 5150 6190 7220 9280
4速 1550 2330 3100 3880 4650 5430 6980
5速 1250 1870 2490 3120 3740 4360 5610
6速 1070 1600 2130 2660 3200 3730 4800
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.767)を選択して時速100kmにて走行すると2660回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1600回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1870回転、一般的な高速道路の80km/hでは2130回転、100km/hでは2660回転、制限速度が120km/hになると3200回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4800回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 15 22 30 37 44 52 59
2速 14 27 41 54 68 82 95 109
3速 19 39 58 78 97 116 136 155
4速 26 52 77 103 129 155 181 206
5速 32 64 96 128 160 193 225 257
6速 38 75 113 150 188 225 263 300

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの215/40R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/40R18 | 直径 629mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
35
扁平
195/35R18
37.8km/h
直径594mm
径差-35mm
205/35R18
38.2km/h
直径601mm
径差-28mm
215/35R18
38.7km/h
直径608mm
径差-21mm
225/35R18
39.1km/h
直径615mm
径差-14mm
235/35R18
39.6km/h
直径622mm
径差-7mm
0%
40
扁平
195/40R18
39.0km/h
直径613mm
径差-16mm
205/40R18
39.5km/h
直径621mm
径差-8mm
215/40R18
40.0km/h
629mm
0mm
225/40R18
40.5km/h
直径637mm
径差+8mm
235/40R18
41.0km/h
直径645mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
195/45R18
40.3km/h
直径633mm
径差+4mm
205/45R18
40.8km/h
直径642mm
径差+13mm
215/45R18
41.4km/h
直径651mm
径差+22mm
225/45R18
42.0km/h
直径660mm
径差+31mm
235/45R18
42.5km/h
直径669mm
径差+40mm
+10%
50
扁平
195/50R18
41.5km/h
直径652mm
径差+23mm
205/50R18
42.1km/h
直径662mm
径差+33mm
215/50R18
42.7km/h
直径672mm
径差+43mm
225/50R18
43.4km/h
直径682mm
径差+53mm
235/50R18
44.0km/h
直径692mm
径差+63mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/40R18 、205/35R18、205/40R18 、215/35R18 、225/35R18 、235/35R18あたりのタイヤがおすすめです。

215/40R18のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/40R18の適応サイズと性能の変化 [955143型ミト編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】215/40R18のタイヤ銘柄と通販価格

955143型ミト[1.4Lターボ FF/6MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.353kg/ps56.61
1速ギヤ加速性能1.042kg/kgm61.41
1L換算馬力124.27ps/L57.66
1L換算トルク17.18kgm/L53.85
WB/TR比1.70257.32
ワイド&ロー指数0.85252.95
前面の面積2.520m²53.00
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点436.52

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費305700円51.92
100kmh回転数2660rpm47.81
航続距離-26.05
車の大きさ10.256m³45.25
室内の広さ(仮) 1.860m³35.17
最小回転半径5.5m43.27
馬力単価19294円52.98
ユーティリティ部門の得点343.85

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 955143型ミト[1.4Lターボ FF/6MT] の総合得点は 780.37 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した955143型ミト(FF/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1500ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。