NL40 コルサの性能と維持費 FF/5MT 5人乗り 103万円 1993年式

このページでは、トヨタ自動車の3ドア・5人乗りハッチバック、4代目のX-NL40型コルサ More【1993/08モデル・67PS/14.0kgm・FF/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

NL40 コルサ
販売期間:1990/09 - 1994/09

画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿日:2022/11/09

ボディサイズが全長3930mm×全幅1645mm×全高1365mm、排気量は1453ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。ディーゼル燃料を使用する車両は排気量に関係なく、車体の大きさのみで判断される点がガソリン車とは異なるポイントとなっています。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3930mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


NL40型 コルサ [1453cc/67PS FF/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目コルサの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1993/08
EL41型
[TX]
1.3L-NA・FF/4MT・75.8万円
97PS・11.5kgm・18.4km/L
97PS
11.5kgm
18.4km/L
1993/08
NL40型
[More]
1.5L-TB・FF/4AT・110.3万円
67PS・14.0kgm・-
67PS
14.0kgm
-
1993/08
EL41型
[TX]
1.3L-NA・FF/3AT・82.7万円
97PS・11.5kgm・14.6km/L
97PS
11.5kgm
14.6km/L
4代目 コルサ 型式一覧 L40系まとめ 1990-1994【全20車種】
コルサの新型モデル
5代目 EL53型コルサ
EL53型コルサは1994/09に登場した5代目モデル。参考車両の「CYNTHIA」は全長3915mm、全幅1660mm、全高1370mmの車体に、94PS/13.5kgmを発生する5E型1496ccエンジンを搭載。

コルサの旧型モデル
3代目 EL31型コルサ GPターボ
EL31型コルサ GPターボは1986/05に登場した3代目モデル。参考車両の「Retra GP-Turbo」は全長3910mm、全幅1635mm、全高1370mmの車体に、115PS/17.5kgmを発生する3E型1456ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー トヨタ自動車
車名&
グレード
コルサ
More
その他 モア | 155SR13
お値段 1028000円
車両型式 X-NL40
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 3ドア/5名乗車
車体寸法 長3930×幅1645×高1365mm
室内寸法 長1760×幅1370×高1145mm
軸距&
輪距
2380mm
前1400mm/後1430mm
最小半径 4.7m
最低高 160mm
タイヤ 前輪:155/80R13
後輪:155/80R13
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 880kg
エンジン諸元
原動機型式 1N-T
気筒配列 直列4気筒
排気量1453cc
圧縮比22.0
吸気方式 ターボ
最高出力 67PS[49kW]/4500rpm
最大トルク 14.0kgm[137Nm]/2600rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
1N-T型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12600円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1993/08モデルのコルサを31年落ちの中古で22.7万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    コルサの1993/08モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である20.56万円に諸経費として2.1万円を足した22.7万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1993年式を31年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 11年経過 39600円
自動車重量税(1年分) 1.0トン以下 18年経過 12600円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.1km/L×155円/L 139640円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本6000円×4本÷5年 4800円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 274500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額18850円×12ヶ月 226200円
ローン返済中の年間維持費 500700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45900円
名目 金額
自動車税(1年分) 39600円
自動車重量税(1年分) 12600円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
139640円
(97750円)
(69820円)
(41890円)
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 4800円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 274500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 226200円
ローン返済中の年間維持費 500700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45900円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「1500cc以下で11年経過」クラスの自動車税は39600円、「1.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は12600円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本6000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算22900円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

コルサの維持費は高い?安い?

「コルサの年間維持費は274500円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてコルサの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いヤリス173300円-101200円
ジェイド210700円-63800円
フリード ハイブリッド224600円-49900円
スイフト スポーツ250200円-24300円
基準1500ccクラス平均251400円-23100円
ステップワゴン スパーダ259700円-14800円
コルサの維持費274500円
コルト Ralliart-R281600円+7100円
ゴルフ トゥーラン321300円+46800円
高いウーノ367800円+93300円

コルサの年間維持費を、1500ccクラスで最も維持費が安いヤリスと比較して101200円高く、最も高いウーノと比較して93300円安く、1500ccクラスの平均維持費との比較では23100円高くなっています。

最低額のヤリスと最高額のウーノは極端な例としても、1500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、コルサの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1500ccクラスの車 ランキング

コルサを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%360万円30万円24万円
15%240万円20万円16万円
20%180万円15万円12万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は360万円(総支給額30万円/月、手取り24万円/月)、ここから月額維持費2.3万円を支払うと残りは21.7万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は240万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)、2.3万円を支払うと残りは13.7万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が180万円(総支給額15万円/月、手取り12万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.3万円を引くと残りは9.7万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代14万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円を基準として、-50円となる105円から、+50円となる205円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費11.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
105円/L
94610円
[-45030円]
-25円
130円/L
117130円
[-22510円]
-10円
145円/L
130650円
[-8990円]
155円/L139640円
[0円]
+10円
165円/L
148670円
[+9030円]
+25円
180円/L
162180円
[+22540円]
+50円
205円/L
184710円
[+45070円]

燃費11.1km/LのNL40型 コルサで10000km走行するのに必要な燃料は901L、1リットルあたり155円としたときの燃料代は139640円になります。

参考までに、コルサの燃料タンクは45リットルですので、901Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約6650円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては9030円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると22540円、50円も違ってくると45070円にもなります。

これをNL40型 コルサの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円の場合を274500円としたとき、105円/Lに値下がりすれば229470円(83.6%)に、205円/Lに値上がりすれば319570円(116.4%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39600円)なり重量税(12600円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 25%
自動車重量税 1年分 12600円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 3000km分 41890円 26%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 3200円 2%
任意保険料 80% 48000円 30%
合計
[1万kmとの差額]
158700円
-115800円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 21%
自動車重量税 1年分 12600円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 69820円 37%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 3200円 2%
任意保険料 85% 51000円 26%
合計
[1万kmとの差額]
189600円
-84900円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 18%
自動車重量税 1年分 12600円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 97750円 44%
オイル交換 年1回 6300円 3%
タイヤ交換 6年毎 3200円 1%
任意保険料 90% 54000円 24%
合計
[1万kmとの差額]
222300円
-52200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて115800円安い158700円に、5000km走行では84900円安い189600円に、7000km走行では52200円安い222300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 11%
自動車重量税 1年分 12600円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 209460円 57%
オイル交換 年3回 27000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 7200円 2%
任意保険料 100% 60000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
364700円
+90200円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 9%
自動車重量税 1年分 12600円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 279280円 63%
オイル交換 年4回 36000円 8%
タイヤ交換 2年毎 9600円 2%
任意保険料 100% 60000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
446000円
+171500円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
トヨタの小型車&普通車編
1500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ハッチバック編

コルサの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 11.1km/L
燃料タンク容量 45L
航続距離(カタログ燃費) 499.5km
航続距離(80%燃費) 400.5km
満タンプライス 6975円
1km走行コスト 13.96円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので11.1km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量45リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は499.5kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.0km/L)とすると航続距離は450.0km、80%(8.9km/L)だと400.5km、70%(7.8km/L)では351.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から45リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり155円では6975円、上で計算した航続距離を踏まえると499.5km(80%燃費時400.5km)を走行するのに6975円かかる計算です。

燃費を11.1km/Lとしたときの1km走行コストは13.96円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

1N-T型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2600回転時の馬力 51PS
4500回転時の馬力 67PS
各回転域でのトルク
2600回転時のトルク 14.0kgm
4500回転時のトルク 10.7kgm
1N-T型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している1N型1453cc、直列4気筒のターボエンジンは4500回転時に最高出力67馬力を、2600回転時に最大トルク14.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2600rpmから最高出力が発生する4500rpmまで」の1900rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は42.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.134kg/PS(880kg/67PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.134kg/PS
車体+1人13.955kg/PS
車体+5人17.239kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.030kg/PS
車体+70kg14.179kg/PS
車体+80kg14.328kg/PS
車体+90kg14.478kg/PS
車体+100kg14.627kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは13.955kg/PS(935kg/67PS)となり、数値としては0.821kg、比率にすると6.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは17.239kg/PS(1155kg/67PS)となり、数値としては4.105kg、比率にすると31.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

NL40 コルサのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1993/08

-
コルサ
13.955kg/PS
935kg/67PS|1.5L-TB
[車体のみPWR:13.134]
2007/05

車種詳細
アルト ラパン
13.984kg/PS
895kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.125
2020/06

車種詳細
タフト
13.984kg/PS
895kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.125
2015/04

車種詳細
S660
13.828kg/PS
885kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:12.969
2010/08

車種詳細
コペン
13.828kg/PS
885kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:12.969
2012/09

車種詳細
ノート
13.861kg/PS
1095kg/79PS|1.2L-NA
車体のみPWR:13.165

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ13.955kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

13.815kg/PSから14.095kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗り軽ハッチバック「HE21S型 アルト ラパン」、ダイハツの4人乗り軽SUV「LA900S型 タフト」、ホンダの2人乗り軽オープンカー「JW5型 S660」、ダイハツの2人乗り軽オープンカー「L880K型 コペン」、日産の5人乗りハッチバック「E12型 ノート」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

NL40型 コルサ [More]のライバル車種|13.955kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は76.1PS/tとなっています。


コルサがバイクと競争するなら…?


車種詳細
ジクサー150|154cc
13.857kg/PS
194kg/14.0PS/1.40kgm
[車体のみPWR:9.929]
1速ギヤ速度:34.5km/h
最小TWR:1.130
1993/08

-
コルサ|1453cc
13.955kg/PS
935kg/67PS/14.0kgm
[車体のみPWR:13.134]
1速ギヤ速度:39.2km/h
最小TWR:1.453

車種詳細
CB125R|124cc
14.000kg/PS
182kg/13.0PS/1.00kgm
[車体のみPWR:9.769]
1速ギヤ速度:31.8km/h
最小TWR:1.072

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではコルサとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

ED13N ジクサー150と競争してみる

まずコルサより少しPWRが低いバイクとして、スズキのジクサー150が挙げられます。PWRの13.857kg/PSは車両重量139kgにライダーの体重55kgを加えた194kgを、最高出力14.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はジクサー150に4.7km/h勝り、1速TWRは0.323kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

JC79 CB125Rと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCB125Rが挙げられます。PWRの14.000kg/PSは車両重量127kg+55kgの182kgを、最高出力13.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は7.4km/h勝り、1速TWRは0.381kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.682
平均ピストンスピード 12.68m/s
トルクウェイトレシオ 62.86kg/kgm
1馬力あたりのお値段 15343円
排気量1Lあたり馬力 46.11PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.64kgm/L
1気筒あたりの馬力 16.8PS
1気筒あたりのトルク 3.5kgm
パワーバンド比率 42.2%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは62.86kg/kgm(880kg/14.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1028000円、最高出力が67馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は15343円、逆に1万円あたりでは0.65馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は73429円、1万円あたりでは0.14kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
1500cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は46.11PS/L、トルクは9.64kgm/L、1気筒あたりの馬力は16.8馬力、トルクは3.5kgmとなり、このエンジンが67馬力を4500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.68m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.682になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 2.761m³
1人あたりのスペース 0.552m³
室内長/全長 44.8%
室内幅/全幅 83.3%
室内高/全高 83.9%
室内容積/車両体積 31.3%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.761m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.552m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は44.8%、同じく室内幅と全幅の比率は83.3%、同じく室内高と全高の比率は83.9%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は31.3%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


コルサでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.375m
期待される荷室の幅 1.270m
対角線の長さ 1.872m
期待される荷室の面積 1.746m²

縦方向の長さが1.375m(対角線では1.872m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5000rpm|タイヤサイズ 155/80R13|タイヤ直径 57.8cm|円周長 181.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.545 12.50 -
-
44km/h 11470rpm 605.5kgm
2速 1.904 6.71 0.537 1-2/
2690rpm
81km/h 6160rpm 325.2kgm
3速 1.310 4.62 0.688 2-3/
3440rpm
118km/h 4240rpm 223.8kgm
4速 0.969 3.42 0.740 3-4/
3700rpm
159km/h 3140rpm 165.5kgm
5速 0.725 2.56 0.748 4-5/
3740rpm
213km/h 2350rpm 123.8kgm
Final 3.526 レシオカバレッジ(変速比幅)4.890

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2600rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.526)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(14.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.526)÷タイヤの有効半径(0.289m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの213km(4500rpmでは191.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2600回転で最大トルク14.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば62.86kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(13.134kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと605.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(880kg)を1速ギヤの最大駆動力(605.5kgm)で割ってみると1.453kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4500回転でのトルク(10.7kgm)からTWRを算出すると1.901kg/kgmとなり、2600-4500回転の回転域では1.453-1.901kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:4500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

NL40型コルサに搭載された1N型1453ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

4500rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ39km/h-
2速ギヤ73km/h2420rpm
3速ギヤ106km/h3100rpm
4速ギヤ144km/h3330rpm
5速ギヤ192km/h3370rpm

まず1速ギヤで4500rpmまで引っ張ると39km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4500rpmから2420rpmまで落ち、そこから4500rpmまで加速を続けると速度は73km/h(+34km/h)になります。

3速ギヤでは3100rpmまで落ちて4500rpmで106km/h(+33km/h)に、4速ギヤでは3330rpmまで落ちて4500rpmで144km/h(+38km/h)に、5速ギヤでは3370rpmまで落ちて4500rpmで192km/h(+48km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4590 6880 9180 11470 13770 16060 20650
2速 2460 3700 4930 6160 7390 8630 11090
3速 1700 2540 3390 4240 5090 5930 7630
4速 1250 1880 2510 3140 3760 4390 5640
5速 940 1410 1880 2350 2820 3280 4220
※赤い数字は暫定レブリミット(5000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.725)を選択して時速100kmにて走行すると2350回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1410回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1640回転、一般的な高速道路の80km/hでは1880回転、100km/hでは2350回転、制限速度が120km/hになると2810回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4220回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 35 44 52 61 70
2速 16 32 49 65 81 97 114 130
3速 24 47 71 94 118 142 165 189
4速 32 64 96 128 159 191 223 255
5速 43 85 128 170 213 256 298 341

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの155/80R13と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 155/80R13 | 直径 578mm

-20mm
幅135mm
-10mm
幅145mm
変更なし
幅155mm
+10mm
幅165mm
+20mm
幅175mm
-5%
75
扁平
135/75R13
36.9km/h
直径533mm
径差-45mm
145/75R13
37.9km/h
直径548mm
径差-30mm
155/75R13
39.0km/h
直径563mm
径差-15mm
165/75R13
40.0km/h
直径578mm
径差0mm
175/75R13
41.0km/h
直径593mm
径差+15mm
0%
80
扁平
135/80R13
37.8km/h
直径546mm
径差-32mm
145/80R13
38.9km/h
直径562mm
径差-16mm
155/80R13
40.0km/h
578mm
0mm
165/80R13
41.1km/h
直径594mm
径差+16mm
175/80R13
42.2km/h
直径610mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
135/85R13
38.8km/h
直径560mm
径差-18mm
145/85R13
39.9km/h
直径577mm
径差-1mm
155/85R13
41.1km/h
直径594mm
径差+16mm
165/85R13
42.3km/h
直径611mm
径差+33mm
175/85R13
43.5km/h
直径628mm
径差+50mm
+10%
90
扁平
135/90R13
39.7km/h
直径573mm
径差-5mm
145/90R13
40.9km/h
直径591mm
径差+13mm
155/90R13
42.1km/h
直径609mm
径差+31mm
165/90R13
43.4km/h
直径627mm
径差+49mm
175/90R13
44.6km/h
直径645mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、135/85R13 、145/80R13、145/85R13 、155/75R13 、165/75R13 あたりのタイヤがおすすめです。

155/80R13のタイヤ幅を135mmから185mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、155/80R13の適応サイズと性能の変化 [NL40型コルサ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】155/80R13のタイヤ銘柄と通販価格

NL40型コルサ[1.5Lターボ FF/5MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.134kg/ps40.79
1速ギヤ加速性能1.453kg/kgm52.63
1L換算馬力46.11ps/L29.30
1L換算トルク9.64kgm/L30.43
WB/TR比1.68259.38
ワイド&ロー指数0.83054.55
前面の面積2.245m²60.70
最低地上高160mm47.76
スポーツ性能部門の得点375.54

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費274500円54.78
100kmh回転数2350rpm51.90
航続距離-26.05
車の大きさ8.825m³39.58
室内の広さ2.761m³43.75
最小回転半径4.7m59.59
馬力単価15343円58.18
ユーティリティ部門の得点375.23

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した NL40型コルサ[1.5Lターボ FF/5MT] の総合得点は 750.77 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したNL40型コルサ(FF/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1500ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

コルサの歴代モデル

5代目 EL55型 コルサ セダン
EL55 コルサ セダンは1994/09に登場した5代目モデル。参考車両の「VIT-X」は全長4130mm、全幅1660mm、全高1385mmの車体に、91PS/13.2kgmを発生する5E型1496ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

4代目 EL41型 コルサ
EL41 コルサは1990/09に登場した4代目モデル。参考車両の「TX」は全長3930mm、全幅1645mm、全高1365mmの車体に、97PS/11.5kgmを発生する4E型1331ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

3代目 EL31型 コルサ GPターボ
EL31 コルサ GPターボは1986/05に登場した3代目モデル。参考車両の「Retra GP-Turbo」は全長3910mm、全幅1635mm、全高1370mmの車体に、115PS/17.5kgmを発生する3E型1456ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

2代目 AL21型 コルサ セダン
AL21 コルサ セダンは1982/05に登場した2代目モデル。参考車両の「EX」は全長4125mm、全幅1615mm、全高1385mmの車体に、70PS/10.9kgmを発生する3A型1452ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。