SNT33 エクストレイルの性能と維持費 4WD/AT 418万円 2023年式

このページでは、日産自動車の5ドア・7人乗りSUV、4代目の6AA-SNT33型エクストレイル S e-40RCE【2023/04モデル・144PS/25.5kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

SNT33 エクストレイル
販売期間:2022/07 - 現行車

画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿日:2024/01/11

ボディサイズが全長4660mm×全幅1840mm×全高1720mm、排気量は1497ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4660mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


SNT33型 エクストレイル [1497cc/144PS 4WD/AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目エクストレイルの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2023/04
T33型
[S]
1.5L-TB・FF/AT・351.0万円
144PS・25.5kgm・19.7km/L
144PS
25.5kgm
19.7km/L
2023/04
SNT33型
[S e-40RCE]
1.5L-TB・4WD/AT・376.0万円
144PS・25.5kgm・18.4km/L
144PS
25.5kgm
18.4km/L
エクストレイルの旧型モデル
3代目 T32型エクストレイル
T32型エクストレイルは2013/12に登場した3代目モデル。参考車両の「20X 5人乗り」は全長4640mm、全幅1820mm、全高1715mmの車体に、147PS/21.1kgmを発生するMR20型1997ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー 日産自動車
車名&
グレード
エクストレイル
S e-40RCE
その他 可変圧縮比エンジン:8.0-14.0 | VCターボ | オーテック
お値段 4180000円
車両型式 6AA-SNT33
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
ドア/定員 5ドア/7名乗車
車体寸法 長4660×幅1840×高1720mm
室内寸法 長2530×幅1540×高1255mm
軸距&
輪距
2705mm
前1585mm/後1590mm
最小半径 5.4m
最低高 185mm
タイヤ 前輪:235/60R18
後輪:235/60R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1880kg
エンジン諸元
原動機型式 KR15DDT
気筒配列 直列3気筒+モーター
排気量1497cc
圧縮比14.0
吸気方式 ターボ
最高出力 144PS[106kW]/4400-5000rpm
最大トルク 25.5kgm[250Nm]/2400-4000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 18.3km/L(43.0mpg)
100km燃費 5.5L/100km
モーター諸元
電動機型式BM46
出力150kW/4501-7422rpm
トルク330Nm/0-3505rpm
電動機型式MM48
出力100kW/4897-9504rpm
トルク195Nm/0-4897rpm
KR15DDT型エンジンの諸元と性能まとめ
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税30500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、エクストレイルの新車を480.7万円(諸費用として62.7万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年未満 30500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷18.3km/L×175円/L 95630円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 234800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額80120円×12ヶ月 961440円
ローン返済中の年間維持費 1196200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 30500円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
95630円
(66940円)
(47820円)
(28690円)
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 234800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 961440円
ローン返済中の年間維持費 1196200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から1年経過車の場合、「1500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は30500円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

エクストレイル【S e-40RCE】の場合、維持費の月額は19600円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

エクストレイルの維持費は高い?安い?

「エクストレイルの年間維持費は234800円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてエクストレイルの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いヤリス173300円-61500円
ジェイド210700円-24100円
フリード ハイブリッド224600円-10200円
エクストレイルの維持費234800円
スイフト スポーツ250200円+15400円
基準1500ccクラス平均251400円+16600円
ステップワゴン スパーダ259700円+24900円
コルト Ralliart-R281600円+46800円
ゴルフ トゥーラン321300円+86500円
高いウーノ367800円+133000円

エクストレイルの年間維持費を、1500ccクラスで最も維持費が安いヤリスと比較して61500円高く、最も高いウーノと比較して133000円安く、1500ccクラスの平均維持費との比較では16600円安くなっています。

最低額のヤリスと最高額のウーノは極端な例としても、1500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、エクストレイルの維持費は ちょっと安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1500ccクラスの車 ランキング

エクストレイルを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%310万円26万円20万円
15%200万円17万円14万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は310万円(総支給額26万円/月、手取り20万円/月)、ここから月額維持費2.0万円を支払うと残りは18.0万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は200万円(総支給額17万円/月、手取り14万円/月)、2.0万円を支払うと残りは12.0万円になります。

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり175円を基準として、-50円となる125円から、+50円となる225円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費18.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
125円/L
68320円
[-27310円]
-25円
150円/L
81980円
[-13650円]
-10円
165円/L
90180円
[-5450円]
175円/L95630円
[0円]
+10円
185円/L
101110円
[+5480円]
+25円
200円/L
109300円
[+13670円]
+50円
225円/L
122970円
[+27340円]

燃費18.3km/LのSNT33型 エクストレイルで10000km走行するのに必要な燃料は546.5L、1リットルあたり175円としたときの燃料代は95630円になります。

参考までに、エクストレイルの燃料タンクは55リットルですので、546.5Lの給油回数は10回、1回あたりの燃料代は約9570円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては5480円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると13670円、50円も違ってくると27340円にもなります。

これをSNT33型 エクストレイルの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり175円の場合を234800円としたとき、125円/Lに値下がりすれば207490円(88.4%)に、225円/Lに値上がりすれば262140円(111.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(30500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 21%
自動車重量税 1年分 16400円 11%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 3000km分 28690円 20%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 7%
任意保険料 80% 48000円 32%
合計
[1万kmとの差額]
146600円
-88200円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 18%
自動車重量税 1年分 16400円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 47820円 28%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 6%
任意保険料 85% 51000円 30%
合計
[1万kmとの差額]
168700円
-66100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 16%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 7000km分 66940円 35%
オイル交換 年1回 6300円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 5%
任意保険料 90% 54000円 27%
合計
[1万kmとの差額]
192600円
-42200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて88200円安い146600円に、5000km走行では66100円安い168700円に、7000km走行では42200円安い192600円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 143450円 47%
オイル交換 年3回 27000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 7%
任意保険料 100% 60000円 19%
合計
[1万kmとの差額]
307800円
+73000円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 8%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 191260円 51%
オイル交換 年4回 36000円 10%
タイヤ交換 2年毎 28800円 8%
任意保険料 100% 60000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
371800円
+137000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
日産の小型車&普通車編
1500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
7人乗りSUV・RV編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(16.1km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(19.9km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(18.4km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(18.3km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代95630円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル175円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地16.1km/L → 16.6km/L
郊外19.9km/L → 20.5km/L
高速道路18.4km/L → 19.0km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km97830円
[94890円]
郊外500km4390円
[4270円]
高速道路500km4760円
[4600円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
106980円
+11350円
16.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
103760円
-3220円
16.9km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が16.1km/Lではガソリン559.0Lを消費して、ガソリン代は97830円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が19.9km/Lではガソリン25.1Lを消費して、ガソリン代は4390円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が18.4km/Lではガソリン27.2Lを消費して、ガソリン代は4760円になります。

このパターンでは使用した燃料量が611.3L、かかったガソリン代が106980円となり、平均燃費は16.4km/L(-1.9km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+11350円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は103760円となり、3220円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で16100円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km54360円
[52710円]
郊外5000km43980円
[42680円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
98340円
+2710円
17.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
95390円
-2950円
18.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が16.1km/Lでは310.6Lを消費して、ガソリン代は54360円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が19.9km/Lでは251.3Lを消費して、ガソリン代は43980円になります。

このパターンでは使用した燃料量が561.9L、かかったガソリン代が98340円となり、平均燃費は17.8km/L(-0.5km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+2710円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が95390円となり、1年間で2950円、5年間で14750円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km36190円
[35110円]
郊外3340km29370円
[28510円]
高速道路3330km31680円
[30680円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
97240円
+1610円
18.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
94300円
-2940円
18.6km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が16.1km/Lでは206.8Lを消費して、ガソリン代は36190円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が19.9km/Lでは167.8Lを消費して、ガソリン代は29370円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が18.4km/Lでは181.0Lを消費して、ガソリン代は31680円になります。

このパターンでは使用した燃料量が555.6L、かかったガソリン代が97240円となり、平均燃費は18.0km/L(-0.3km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+1610円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が94300円となり、1年間で2940円、5年間で14700円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km5440円
[5270円]
郊外9000km79150円
[76830円]
高速道路500km4760円
[4600円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
89350円
-6280円
19.6km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
86700円
-2650円
20.2km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が16.1km/Lでは31.1Lを消費して、ガソリン代は5440円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が19.9km/Lでは452.3Lを消費して、ガソリン代は79150円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が18.4km/Lでは27.2Lを消費して、ガソリン代は4760円になります。

このパターンでは使用した燃料量が510.6L、かかったガソリン代が89350円となり、平均燃費は19.6km/L(+1.3km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-6280円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が86700円となり、1年間で2650円、5年間で13250円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(16.4km/L・17.8km/L・18.0km/L・19.6km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(106980円・98340円・97240円・89350円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 55リットル
WLTCモード燃費
18.3km/L
1006.5km
市街地燃費
16.1km/L
885.5km
[-121.0km]
郊外燃費
19.9km/L
1094.5km
[+88.0km]
高速道路燃費
18.4km/L
1012.0km
[+5.5km]
満タン給油価格 9625円
1km走行コスト 9.56円
1万円走行距離 1045.7km

WLTCモード燃費が18.3km/L、燃料タンク容量55リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1006.5kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(16.5km/L)とすると航続距離は907.5km、80%(14.6km/L)だと803.0km、70%(12.8km/L)では704.0kmになります。

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を55Lとしたとき、市街地モード燃費16.1km/Lでの航続距離は885.5km(-121.0km)、郊外モード燃費19.9km/Lでの航続距離は1094.5km(+88.0km)、高速道路モード燃費18.4km/Lでの航続距離は1012.0km(+5.5km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から55リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり175円では9625円、上で計算した航続距離を踏まえると1006.5km(80%燃費時803.0km)を走行するのに9625円かかる計算です。

燃費を18.3km/Lとしたときの1km走行コストは9.56円、10万km走行したときの燃料代は95.6万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら9.6万円/年、7年10万kmなら13.7万円/年、5年10万kmなら19.1万円/年、3年10万kmなら31.9万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1045.7km(往復なら片道522.9km)、カタログ値の80%なら836.6km(片道418.3km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

KR15DDT型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2400回転時の馬力 85PS
4000回転時の馬力 142PS
4400回転時の馬力 144PS
5000回転時の馬力 144PS
各回転域でのトルク
2400回転時のトルク 25.5kgm
4000回転時のトルク 25.5kgm
4400回転時のトルク 23.4kgm
5000回転時のトルク 20.6kgm
KR15DDT型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているKR15型1497cc、直列3気筒+モーターのターボエンジンは4400-5000回転時に最高出力144馬力を、2400-4000回転時に最大トルク25.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2400rpmから最高出力が発生する5000rpmまで」の2600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は52.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.056kg/PS(1880kg/144PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.056kg/PS
車体+1人13.438kg/PS
車体+7人15.729kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg13.472kg/PS
車体+70kg13.542kg/PS
車体+80kg13.611kg/PS
車体+90kg13.681kg/PS
車体+100kg13.750kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは13.438kg/PS(1935kg/144PS)となり、数値としては0.382kg、比率にすると2.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは15.729kg/PS(2265kg/144PS)となり、数値としては2.673kg、比率にすると20.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

SNT33 エクストレイルのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2023/04

-
エクストレイル
13.438kg/PS
1935kg/144PS|1.5L-TB
[車体のみPWR:13.056]
2004/06

車種詳細
コペン
13.516kg/PS
865kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:12.656
2008/11

車種詳細
パッソ
13.451kg/PS
955kg/71PS|1.0L-NA
車体のみPWR:12.676
2014/12

車種詳細
アルト
13.558kg/PS
705kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:12.500
2013/12

車種詳細
ハスラー
13.516kg/PS
865kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:12.656
2010/10

車種詳細
フィット ハイブリッド
13.466kg/PS
1185kg/88PS|1.4L-NA
車体のみPWR:12.841

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ13.438kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

13.304kg/PSから13.572kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ダイハツの2人乗り軽オープンカー「L880K型 コペン」、トヨタの5人乗りハッチバック「KGC10型 パッソ」、スズキの4人乗り軽ハッチバック「HA36S型 アルト」、スズキの4人乗り軽SUV「MR31S型 ハスラー」、ホンダの5人乗りハッチバック「GP1型 フィット ハイブリッド」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

SNT33型 エクストレイル [S e-40RCE]のライバル車種|13.438kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は76.6PS/tとなっています。


エクストレイルがバイクと競争するなら…?


車種詳細
マジェスティS|155cc
13.333kg/PS
200kg/15.0PS/1.40kgm
[車体のみPWR:9.667]
2023/04

-
エクストレイル|1497cc
13.438kg/PS
1935kg/144PS/25.5kgm
[車体のみPWR:13.056]

車種詳細
ジクサー|154cc
13.571kg/PS
190kg/14.0PS/1.40kgm
[車体のみPWR:9.643]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではエクストレイルとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SG28J マジェスティSと競争してみる

まずエクストレイルより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのマジェスティSが挙げられます。PWRの13.333kg/PSは車両重量145kgにライダーの体重55kgを加えた200kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。

NG4BG ジクサーと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのジクサーが挙げられます。PWRの13.571kg/PSは車両重量135kg+55kgの190kgを、最高出力14.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.703
平均ピストンスピード 15.02m/s
トルクウェイトレシオ 73.73kg/kgm
1馬力あたりのお値段 29028円
排気量1Lあたり馬力 96.19PS/L
排気量1Lあたりトルク 17.03kgm/L
1気筒あたりの馬力 48.0PS
1気筒あたりのトルク 8.5kgm
パワーバンド比率 52.0%
燃費×馬力 2635.2pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは73.73kg/kgm(1880kg/25.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4180000円、最高出力が144馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は29028円、逆に1万円あたりでは0.34馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は163922円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
日産編
1500cc以下の車編
7人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は96.19PS/L、トルクは17.03kgm/L、1気筒あたりの馬力は48.0馬力、トルクは8.5kgmとなり、このエンジンが144馬力を5000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.02m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.1mmであるKR15型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6660回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.703になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が18.3km/L、最高出力が144PSであるこの車の獲得ポイントは2635.2ptになります。
戯れに車両重量1880kgを100kg単位にした18.8で割ってみたところ、その数値は140.17ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 4.890m³
1人あたりのスペース 0.699m³
室内長/全長 54.3%
室内幅/全幅 83.7%
室内高/全高 73.0%
室内容積/車両体積 33.2%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は4.890m³です。この車の乗車定員は7人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.699m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は54.3%、同じく室内幅と全幅の比率は83.7%、同じく室内高と全高の比率は73.0%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は33.2%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


エクストレイルでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.631m
期待される荷室の幅 1.440m
対角線の長さ 2.176m
期待される荷室の面積 2.349m²

縦方向の長さが1.631m(対角線では2.176m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

純正装着タイヤの235/60R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/60R18 | 直径 739mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
55
扁平
215/55R18
37.6km/h
直径694mm
径差-45mm
225/55R18
38.2km/h
直径705mm
径差-34mm
235/55R18
38.8km/h
直径716mm
径差-23mm
245/55R18
39.4km/h
直径727mm
径差-12mm
255/55R18
39.9km/h
直径738mm
径差-1mm
0%
60
扁平
215/60R18
38.7km/h
直径715mm
径差-24mm
225/60R18
39.4km/h
直径727mm
径差-12mm
235/60R18
40.0km/h
739mm
0mm
245/60R18
40.6km/h
直径751mm
径差+12mm
255/60R18
41.3km/h
直径763mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
215/65R18
39.9km/h
直径737mm
径差-2mm
225/65R18
40.6km/h
直径750mm
径差+11mm
235/65R18
41.3km/h
直径763mm
径差+24mm
245/65R18
42.0km/h
直径776mm
径差+37mm
255/65R18
42.7km/h
直径789mm
径差+50mm
+10%
70
扁平
215/70R18
41.0km/h
直径758mm
径差+19mm
225/70R18
41.8km/h
直径772mm
径差+33mm
235/70R18
42.5km/h
直径786mm
径差+47mm
245/70R18
43.3km/h
直径800mm
径差+61mm
255/70R18
44.1km/h
直径814mm
径差+75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/60R18、215/65R18 、225/55R18、225/60R18 、235/55R18 、245/55R18 、255/55R18あたりのタイヤがおすすめです。

235/60R18のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを18インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが235/60R18のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】235/60R18のタイヤ銘柄と通販価格

SNT33型エクストレイル[1.5Lターボ 4WD/AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.056kg/ps41.00
1速ギヤ加速性能-39.90
1L換算馬力96.19ps/L47.47
1L換算トルク17.03kgm/L53.39
WB/TR比1.70357.22
ワイド&ロー指数0.93546.93
前面の面積3.165m²34.94
最低地上高185mm37.60
スポーツ性能部門の得点358.45

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費18.3km/L54.34
年間維持費234800円58.41
100kmh回転数-43.42
航続距離1006.5km66.97
車の大きさ14.748m³63.05
室内の広さ4.890m³64.01
最小回転半径5.4m45.31
馬力単価29028円40.18
ユーティリティ部門の得点435.69

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した SNT33型エクストレイル[1.5Lターボ 4WD/AT] の総合得点は 794.14 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したSNT33型エクストレイル(4WD/AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての7人乗SUV」、「1500ccの7人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

エクストレイルの歴代モデル

4代目 T33型 エクストレイル
T33 エクストレイルは2022/07に登場した4代目モデル。参考車両の「S」は全長4660mm、全幅1840mm、全高1720mmの車体に、144PS/25.5kgmを発生するKR15型1497ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

3代目 NT32型 エクストレイル
NT32 エクストレイルは2013/12に登場した3代目モデル。参考車両の「20X 7人乗り」は全長4640mm、全幅1820mm、全高1715mmの車体に、147PS/21.1kgmを発生するMR20型1997ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

2代目 TNT31型 エクストレイル
TNT31 エクストレイルは2007/08に登場した2代目モデル。参考車両の「25X」は全長4635mm、全幅1790mm、全高1700mmの車体に、170PS/23.5kgmを発生するQR25型2488ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 PNT30型 エクストレイル
PNT30 エクストレイルは2000/11に登場した初代モデル。参考車両の「GT」は全長4455mm、全幅1765mm、全高1750mmの車体に、280PS/31.5kgmを発生するSR20型1998ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。