7MX チェロキー 性能と維持費 4WD/4AT 5人 300万円 2000年式

このページでは、JEEPの5ドア・5人乗りSUV、2代目のGF-7MX型チェロキー Sport【2000/11モデル・190PS/31.1kgm・PT4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

7MX チェロキー
販売期間:1985/03 - 2001/10

画像はJEEPより引用
http://www.jeep-japan.com/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4255mm×全幅1765mm×全高1650mm、排気量は3959ccであることから、大雑把に分類すると4.0リットルクラス(4000cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4255mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

7MX型 チェロキー [3959cc/190PS PT4WD/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート
チェロキーの新型モデル
3代目 KJ37型チェロキー
KJ37型チェロキーは2001/10に登場した3代目モデル。参考車両の「Sport」は全長4520mm、全幅1820mm、全高1820mmの車体に、205PS/31.3kgmを発生するK型3700ccエンジンを搭載。


7MX チェロキーの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー JEEP
車名&
グレード
チェロキー
Sport
その他 7M ラレード タイプA-B リミテッド クライスラージープ
お値段 2995000円
車両型式 GF-7MX
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 5ドア・5名乗車
ホイールベース 2575mm
トレッド 1470mm/1475mm
WB/TR比 1.748
最小半径 5.5m
タイヤ 前輪:225/75R15
後輪:225/75R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1600kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

チェロキーと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
チェロキー
車体寸法
全長 4255mm -
全幅 1765mm -
全高 1650mm -
大きさ 12.39m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +855mm
全幅 1480mm以下 +285mm
全高平均 1640mm +10mm
大きさ平均 8.13m3 +4.26m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 -445mm
全幅 1700mm以下 +65mm
全高平均 1496mm +154mm
大きさ平均 10.48m3 +1.91m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm -388mm
全幅平均 1815mm -50mm
全高平均 1518mm +132mm
大きさ平均 12.84m3 -0.45m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



チェロキーでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.489m
期待される荷室の幅 1.365m
対角線の長さ 2.020m
期待される荷室の面積 2.032m²

縦方向の長さが1.489m(対角線では2.020m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


7MX チェロキーの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税76400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2000/11モデルのチェロキーを25年落ちの中古で65.9万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    チェロキーの2000/11モデルの場合、2025年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である59.9万円に諸経費として6.0万円を足した65.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2000年式を25年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 4000cc以下 13年経過 76400円
自動車重量税
1年分
2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷5.1㎞/L×185円/L 362750円
オイル交換
5000km毎
1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料
月額7500円
月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 584200円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額27450円×12ヶ月 329400円
ローン返済中の年間維持費 913600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は76400円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ48700円(ローン完済前は76200円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をチェロキーに吸い取られ泣くハメになりそうですが、ということはつまり、この車のステータス性は抜群であると言えます。

チェロキーの維持費は高い?安い?

「チェロキーの年間維持費は584200円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「4000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてチェロキーの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いラングラー409100円-175100円
フェアレディZ454700円-129500円
スカイライン クーペ471600円-112600円
FJクルーザー483600円-100600円
基準4000ccクラス平均506900円-77300円
Gクラス 4x4522600円-61600円
チェロキーの維持費584200円
ディスカバリー653300円+69100円
高いランドクルーザー80748100円+163900円

チェロキーの年間維持費を、4000ccクラスで最も維持費が安いラングラーと比較して175100円高く、最も高いランドクルーザー80と比較して163900円安く、4000ccクラスの平均維持費との比較では77300円高くなっています。

最低額のラングラーと最高額のランドクルーザー80は極端な例としても、4000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、チェロキーの維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 4000ccクラスの車 ランキング

チェロキーを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%760万円64万円50万円
15%510万円43万円34万円
20%380万円32万円25万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は760万円(総支給額64万円/月、手取り50万円/月)、ここから月額維持費4.9万円を支払うと残りは45.1万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は510万円(総支給額43万円/月、手取り34万円/月)、4.9万円を支払うと残りは29.1万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が380万円(総支給額32万円/月、手取り25万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.9万円を引くと残りは20.1万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代37万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費5.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
135円/L 264710円 -98040円
160円/L 313730円 -49020円
175円/L 343140円 -19610円
185円/L 362750円 -
195円/L 382360円 +19610円
210円/L 411770円 +49020円
235円/L 460790円 +98040円

燃費5.1km/Lの7MX型 チェロキーで10000km走行するのに必要な燃料は1960.8L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は362750円になります。

参考までに、チェロキーの燃料タンクは75リットルですので、1960.8Lの給油回数は27回、1回あたりの燃料代は約13440円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては19610円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると49020円、50円も違ってくると98040円にもなります。

これを7MX型 チェロキーの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり185円の場合を584200円としたとき、135円/Lに値下がりすれば486160円(83.2%)に、235円/Lに値上がりすれば682240円(116.8%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(76400円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 76400円
自動車重量税 1年分 25200円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 110425円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 108830円 181380円 253930円
オイル交換 6500円 6500円 9100円
タイヤ交換 5330円 5330円 5330円
任意保険料 72000円 76560円 81000円
税金 自賠責 一律 110425円
合計 303100円 380200円 459800円
1万km差額 -281100円 -204000円 -124400円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて281100円安い303100円に、5000km走行では204000円安い380200円に、7000km走行では124400円安い459800円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 362750円 544130円 725500円
オイル交換 13000円 19500円 26000円
タイヤ交換 8000円 9600円 12800円
任意保険料 90000円 99000円 108000円
税金 自賠責 一律 110425円
合計 584200円 782700円 982800円
1万km差額 - +198500円 +398600円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
4000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

チェロキーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 6.0km/L
燃料タンク容量 75L
航続距離(カタログ燃費) 450.0km
航続距離(80%燃費) 360.0km
満タンプライス 13875円
1km走行コスト 30.83円/km
1万円でどこまで行ける? 324.3km
東京から450.0kmの範囲

10・15モード燃費が6.0km/L、燃料タンク容量75リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は450.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.4km/L)とすると航続距離は405.0km、80%(4.8km/L)だと360.0km、70%(4.2km/L)では315.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から75リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり185円では13875円、上で計算した航続距離を踏まえると450.0km(80%燃費時360.0km)を走行するのに13875円かかる計算です。

燃費を5.1km/Lとしたときの1km走行コストは30.83円、10万km走行したときの燃料代は308.3万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら30.8万円/年、7年10万kmなら44.0万円/年、5年10万kmなら61.7万円/年、3年10万kmなら102.8万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば324.3km(往復なら片道162.2km)、カタログ値の80%なら259.5km(片道129.7km)離れたところまで行くことができます。

7MX チェロキーのエンジン諸元とカタログデータ

MX型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 MX
気筒配列 直列6気筒
排気量3959cc
圧縮比 8.7
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 190PS[140kW]/4600rpm
最大トルク 31.1kgm[305Nm]/3000rpm
パワーバンド 3000-4600rpm, 帯域34.8%
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費6.0km/L(14.1mpg)
100km燃費16.7L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
3000rpm 130PS/31.1kgm
4600rpm 190PS/29.6kgm
MX型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているMX型3959cc、直列6気筒の自然吸気エンジンは4600回転時に最高出力190馬力を、3000回転時に最大トルク31.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3000rpmから最高出力が発生する4600rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は34.8%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.421kg/PS(1600kg/190PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.421kg/PS
車体+1人8.711kg/PS
車体+5人9.868kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.737kg/PS
車体+70kg8.789kg/PS
車体+80kg8.842kg/PS
車体+90kg8.895kg/PS
車体+100kg8.947kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.711kg/PS(1655kg/190PS)となり、数値としては0.290kg、比率にすると3.4%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.868kg/PS(1875kg/190PS)となり、数値としては1.447kg、比率にすると17.2%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

7MX チェロキーのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.711kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
チェロキー
8.711kg/PS
190PS・4.0L-NA
車体のみPWR 8.421
1655kg
+3.4%

車種詳細
スイフト スポーツ
8.565kg/PS
115PS・1.5L-NA
車体のみPWR 8.087
985kg
+5.9%

車種詳細
エルグランド
8.646kg/PS
240PS・3.5L-NA
車体のみPWR 8.417
2075kg
+2.7%

車種詳細
iQ GRMN
8.566kg/PS
122PS・1.4L-SC
車体のみPWR 8.115
1045kg
+5.6%

車種詳細
UX
8.764kg/PS
174PS・2.0L-NA
車体のみPWR 8.448
1525kg
+3.7%

車種詳細
ゴルフ オールトラック
8.861kg/PS
180PS・1.8L-TB
車体のみPWR 8.556
1595kg
+3.6%


8.537kg/PSから8.885kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック・HT81S型 スイフト スポーツ、日産の8人乗りミニバン・E51型 エルグランド、トヨタの4人乗りハッチバック・NGJ10型 iQ GRMN、レクサスの5人乗りSUV・MZAA10型 UX、フォルクスワーゲンの5人乗りSUV・AUCJSF型 ゴルフ オールトラックという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

7MX型 チェロキー [Sport]のライバル車種|8.711kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は118.8PS/tとなっています。


チェロキーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
バーグマン400|399cc
8.710kg/PS
270kg/31.0PS/3.70kgm
[車体のみPWR:6.935]
1速ギヤ速度:43.4km/h
最小TWR:1.062
2000/11

-
チェロキー|3959cc
8.711kg/PS
1655kg/190PS/31.1kgm
[車体のみPWR:8.421]
1速ギヤ速度:62.7km/h
最小TWR:1.861

車種詳細
スティード|398cc
8.742kg/PS
271kg/31.0PS/3.40kgm
[車体のみPWR:6.968]
1速ギヤ速度:53.2km/h
最小TWR:1.195

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではチェロキーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

DU11A バーグマン400と競争してみる

まずチェロキーより少しPWRが低いバイクとして、スズキのバーグマン400が挙げられます。PWRの8.710kg/PSは車両重量215kgにライダーの体重55kgを加えた270kgを、最高出力31.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はバーグマン400に19.3km/h勝り、1速TWRは0.799kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NC26 スティードと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのスティードが挙げられます。PWRの8.742kg/PSは車両重量216kg+55kgの271kgを、最高出力31.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は9.5km/h勝り、1速TWRは0.666kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.748
平均ピストンスピード 13.28m/s
トルクウェイトレシオ 51.45kg/kgm
1馬力あたりのお値段 15763円
排気量1Lあたり馬力 47.99PS/L
排気量1Lあたりトルク 7.86kgm/L
1気筒あたりの馬力 31.7PS
1気筒あたりのトルク 5.2kgm
パワーバンド比率 34.8%
燃費×馬力 969.0pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは51.45kg/kgm(1600kg/31.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2995000円、最高出力が190馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は15763円、逆に1万円あたりでは0.63馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は96302円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は47.99PS/L、トルクは7.86kgm/L、1気筒あたりの馬力は31.7馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが190馬力を4600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.28m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が86.6mmであるMX型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6930回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.748になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が5.10km/L、最高出力が190PSであるこの車の獲得ポイントは969.0ptになります。
戯れに車両重量1600kgを100kg単位にした16.0で割ってみたところ、その数値は60.56ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


7MX チェロキーのギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4600rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5100回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5100rpm|タイヤサイズ 225/75R15|タイヤ直径 71.9cm|円周長 225.9cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5100rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.804 9.94 - - 70km/h 7330rpm 859.9kgm
2速 1.531 5.43 0.546 1-2/
2780rpm
127km/h 4000rpm 469.5kgm
3速 1.000 3.54 0.653 2-3/
3330rpm
195km/h 2620rpm 306.7kgm
4速 0.753 2.67 0.753 3-4/
3840rpm
259km/h 1970rpm 230.9kgm
Final3.545レシオカバレッジ(変速比幅)3.724
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.545)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(31.1kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.545)÷タイヤの有効半径(0.3595m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。
  • 副変速機のギヤ比が不明のものはHi側に1.000を代入しているので、実際の回転数とは大きく異なる場合があります。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの259km(4600rpmでは233.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3000回転で最大トルク31.1kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば51.45kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.421kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと859.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1600kg)を1速ギヤの最大駆動力(859.9kgm)で割ってみると1.861kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4600回転でのトルク(29.6kgm)からTWRを算出すると1.955kg/kgmとなり、3000-4600回転の回転域では1.861-1.955kg/kgmの間で推移することがわかります。


4600rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

7MX型チェロキーに搭載されたMX型3959ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4600rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

4600rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ63km/h-
2速ギヤ115km/h2510rpm
3速ギヤ176km/h3000rpm
4速ギヤ234km/h3460rpm

まず1速ギヤで4600rpmまで引っ張ると63km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4600rpmから2510rpmまで落ち、そこから4600rpmまで加速を続けると速度は115km/h(+52km/h)になります。

3速ギヤでは3000rpmまで落ちて4600rpmで176km/h(+61km/h)に、4速ギヤでは3460rpmまで落ちて4600rpmで234km/h(+58km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 2930 4400 5870 7330 8800 10270 13200
2速 1600 2400 3200 4000 4810 5610 7210
3速 1050 1570 2090 2620 3140 3660 4710
4速 790 1180 1580 1970 2360 2760 3550
※赤い数字は暫定レブリミット(5100rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.753)を選択して時速100kmにて走行すると1970回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1180回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1380回転、一般的な高速道路の80km/hでは1580回転、100km/hでは1970回転、制限速度が120km/hになると2360回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3540回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 14 27 41 55 68 82 95 109
2速 25 50 75 100 125 150 175 200
3速 38 76 115 153 191 229 268 306
4速 51 102 152 203 254 305 355 406

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5100回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの225/75R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/75R15 | 直径 719mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
70 205/70R15
37.2km/h
径 668mm
差 -51mm
215/70R15
37.9km/h
径 682mm
差 -37mm
225/70R15
38.7km/h
径 696mm
差 -23mm
235/70R15
39.5km/h
径 710mm
差 -9mm
245/70R15
40.3km/h
径 724mm
差 +5mm
75 205/75R15
38.3km/h
径 689mm
差 -30mm
215/75R15
39.2km/h
径 704mm
差 -15mm
225/75R15
40.0km/h
719mm
0mm
235/75R15
40.8km/h
径 734mm
差 +15mm
245/75R15
41.7km/h
径 749mm
差 +30mm
80 205/80R15
39.4km/h
径 709mm
差 -10mm
215/80R15
40.3km/h
径 725mm
差 +6mm
225/80R15
41.2km/h
径 741mm
差 +22mm
235/80R15
42.1km/h
径 757mm
差 +38mm
245/80R15
43.0km/h
径 773mm
差 +54mm
85 205/85R15
40.6km/h
径 730mm
差 +11mm
215/85R15
41.6km/h
径 747mm
差 +28mm
225/85R15
42.5km/h
径 764mm
差 +45mm
235/85R15
43.4km/h
径 781mm
差 +62mm
245/85R15
44.4km/h
径 798mm
差 +79mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/75R15、205/80R15 、215/75R15 、225/70R15 、235/70R15 あたりのタイヤがおすすめです。

225/75R15のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を60%から90%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/75R15の適応サイズと性能の変化 [7MX型チェロキー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】225/75R15のタイヤ銘柄と通販価格

7MX型 チェロキー 4.0L-NA PT4WD/4ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS8.42㎏/PS53.7ptC
最高回転数5880rpm4600rpm34.3ptE
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m1.86㎏/㎏m44.0ptD
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h62.7㎞/h60.7ptB
1リットル
換算馬力
73.10PS/L47.99PS/L30.2ptE
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L7.86㎏m/L30.4ptE
WB/TR比1.7731.74852.6ptC
ワイド&
ロー指数
0.8940.93547.1ptC
前面の面積2.631m22.912m242.1ptD
最低地上高154.5mm-43.7ptD
スポーツ性能部門の得点438.0pt
総合評価D

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340696円584200円28.8ptF
10-15燃費13.0km/L6.0km/L34.6ptE
100km/h
回転数
2490rpm1970rpm56.9ptB
航続距離644.1km382.5km34.9ptE
車の大きさ11.468m312.392m346.3ptC
車内の広さ3430.7L-46.6ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.9L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.17m5.5m43.3ptD
ユーティリティ部門の得点433.3pt
総合評価E

※10-15燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10707車種中 RANK
運動性能 438.0pt 9614位 D
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 433.3pt 10106位 E
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 871.3pt 10281位 F
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は438.0点で全10707車種中の9614位、ユーティリティ部門は433.3点で10106位、総合得点は871.3点で10281位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した7MX型 チェロキー(PT4WD/4AT) の各種スペックを、5人乗SUV4000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

チェロキーの歴代モデル

5代目 KL24P型 チェロキー
KL24P チェロキーは2014/05に登場した5代目モデル。参考車両の「Longitude」は全長4630mm、全幅1860mm、全高1700mmの車体に、177PS/23.4kgmを発生するB型2359ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

4代目 KK37型 チェロキー
KK37 チェロキーは2008/06に登場した4代目モデル。参考車両の「Sport-Cross」は全長4500mm、全幅1830mm、全高1820mmの車体に、205PS/32.0kgmを発生するK型3700ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

3代目 KJ37型 チェロキー
KJ37 チェロキーは2001/10に登場した3代目モデル。参考車両の「Sport」は全長4520mm、全幅1820mm、全高1820mmの車体に、205PS/31.3kgmを発生するK型3700ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。


人気があるSUVの車種比較


A210A ライズ 2021 vs NGX50 C-HR GRスポーツ 2020 性能比較
初代 ライズ Z(2021年式 A210A・4WD/CVT・1.0L+ターボ・98PS/14.3kgm・5人乗り)と、初代 C-HR GRスポーツ S-T GR-Sport(2020年式 NGX50・4WD/CVT・1.2L+ターボ・116PS/18.9kgm・5人乗り)を比較。

RV6 ヴェゼル e:HEV e:HEV 2021 vs RV4 ヴェゼル G 2021 性能比較
2代目 ヴェゼル e:HEV Z(2021年式 RV6・4WD/CVT・1.5L・106PS/13.0kgm・5人乗り)と、2代目 ヴェゼル G(2021年式 RV4・4WD/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)を比較。

WDB3S フロンクス 2024 vs DG5 WR-V 2024 性能比較
初代 フロンクス(2024年式 WDB3S・FF/6AT・1.5L・101PS/13.8kgm・5人乗り)と、初代 WR-V X(2024年式 DG5・FF/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)を比較。

MN71S クロスビー 2020 vs MR52S ハスラー 2020 性能比較
初代 クロスビー Hybrid-MX(2020年式 MN71S・4WD/6AT・1.0L+ターボ・99PS/15.3kgm・5人乗り)と、2代目 ハスラー Hybrid-G Turbo(2020年式 MR52S・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.0kgm・4人乗り)を比較。

RV4 ヴェゼル 2021 vs NGX50 C-HR GRスポーツ 2020 性能比較
2代目 ヴェゼル G(2021年式 RV4・4WD/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)と、初代 C-HR GRスポーツ S-T GR-Sport(2020年式 NGX50・4WD/CVT・1.2L+ターボ・116PS/18.9kgm・5人乗り)を比較。

H57A パジェロ ジュニア 1997 vs H56A パジェロ ミニ 1997 性能比較
初代 パジェロ ジュニア ZR-I(1997年式 H57A・4WD/5MT・1.1L・80PS/10.0kgm・4人乗り)と、初代 パジェロ ミニ Duke-V(1997年式 H56A・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.9kgm・4人乗り)を比較。

MR31S ハスラー 2013 vs JB64W ジムニー 2022 性能比較
初代 ハスラー G(2013年式 MR31S・4WD/5MT・0.66L・52PS/6.4kgm・4人乗り)と、4代目 ジムニー XL(2022年式 JB64W・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)を比較。

LA910S タフト 2023 vs MR52S ハスラー 2020 性能比較
初代 タフト X-Turbo eco-IDLE非装着車(2023年式 LA910S・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.2kgm・4人乗り)と、2代目 ハスラー Hybrid-G Turbo(2020年式 MR52S・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.0kgm・4人乗り)を比較。