RP8 ステップワゴン e:HEV 性能と維持費 FF/CVT 8人 339万円 2022年

このページでは、本田技研工業の5ドア・8人乗りミニバン、6代目の6AA-RP8型ステップワゴン e:HEV AIR【2022/05モデル・145PS/17.8kgm・FF/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

RP8 ステップワゴン e:HEV
販売期間:2022/05 - 現行車

画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4800mm×全幅1750mm×全高1840mm、排気量は1993ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、排気量は2000cc以下なれど、全長と全幅が5ナンバー枠を超えていることにより3ナンバー登録になります。車体が大きい割りに排気量が小さいので、やや非力に感じることがあるかもしれません。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4800mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

RP8型 ステップワゴン e:HEV [1993cc/145PS FF/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

6代目ステップワゴン e:HEVの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2022/05
RP6型
[AIR]
1.5L-TB・FF/CVT・299.9万円
150PS・20.7kgm・13.9km/L
150PS
20.7kgm
13.9km/L
2022/05
RP6型
[SPADA]
1.5L-TB・FF/CVT・325.7万円
150PS・20.7kgm・13.7km/L
150PS
20.7kgm
13.7km/L
2022/05
RP8型
[SPADA]
2.0L-NA・FF/CVT・364.1万円
145PS・17.8kgm・19.6km/L
145PS
17.8kgm
19.6km/L
6代目 ステップワゴン 型式一覧 RP6-7-8系まとめ 2022-【全10車種】
ステップワゴン e:HEVの旧型モデル
5代目 RP3型ステップワゴン スパーダ
RP3型ステップワゴン スパーダは2015/04に登場した5代目モデル。参考車両の「Cool Spirit」は全長4735mm、全幅1695mm、全高1840mmの車体に、150PS/20.7kgmを発生するL15B型1496ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー 本田技研工業
車名&
グレード
ステップワゴン e:HEV
AIR
その他 STEP-WGN | 7人乗りモデルあり | モータ型式:H4型(135kW/315Nm)
お値段 3382500円
車両型式 6AA-RP8
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア/8名乗車
車体寸法 全長 4800mm
全幅 1750mm
全高 1840mm
室内寸法 室内長 2845mm
室内幅 1545mm
室内高 1410mm
軸距&
輪距
2890mm
前1485mm/後1500mm
最小半径 5.4m
最低高 145mm
タイヤ 前輪:205/60R16
後輪:205/60R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1810kg

ステップワゴン e:HEVの車体寸法比較
規格名 規格寸法 増減
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 141%
全幅 1480mm以下 119%
全高 2000mm以下 92%
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 102%
全幅 1700mm以下 103%
全高 2000mm以下 92%
普通車平均
3ナンバー車
全長 4643mm 103%
全幅 1815mm 96%
全高 1518mm 121%

エンジン諸元
原動機型式 LFA-H4
気筒配列 直列4気筒+モーター
排気量1993cc
圧縮比13.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 145PS[107kW]/6200rpm
最大トルク 17.8kgm[175Nm]/3500rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 20.0㎞/L(47.0mpg)
100km燃費 5.0L/100km
LFA-H4型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税36000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、ステップワゴン e:HEVの新車を388.9万円(諸費用として50.7万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 2000cc以下 13年未満 36000円
自動車重量税
1年分
2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷20.0㎞/L×180円/L 90000円
オイル交換
5000km毎
1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料
月額5500円
月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 235900円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額64830円×12ヶ月 777960円
ローン返済中の年間維持費 1013800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
  • 初度登録から3年経過車の場合、「2000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は36000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

ステップワゴン e:HEV【AIR】の場合、維持費の月額は19700円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

ステップワゴン e:HEVの維持費は高い?安い?

「ステップワゴン e:HEVの年間維持費は235900円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてステップワゴン e:HEVの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス191200円-44700円
ヴォクシー ハイブリッド229200円-6700円
ステップワゴン e:HEVの維持費235900円
ウィッシュ285500円+49600円
スイフト スポーツ289400円+53500円
基準2000ccクラス平均321300円+85400円
アコード350200円+114300円
WRX STI370500円+134600円
エクスプローラー435000円+199100円
高いBX493900円+258000円

ステップワゴン e:HEVの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して44700円高く、最も高いBXと比較して258000円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では85400円安くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、ステップワゴン e:HEVの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

ステップワゴン e:HEVを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%310万円26万円20万円
15%200万円17万円14万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は310万円(総支給額26万円/月、手取り20万円/月)、ここから月額維持費2.0万円を支払うと残りは18.0万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は200万円(総支給額17万円/月、手取り14万円/月)、2.0万円を支払うと残りは12.0万円になります。

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費20.0km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
65000円
[-25000円]
-25円
155円/L
77500円
[-12500円]
-10円
170円/L
85000円
[-5000円]
180円/L90000円
[0円]
+10円
190円/L
95000円
[+5000円]
+25円
205円/L
102500円
[+12500円]
+50円
230円/L
115000円
[+25000円]

燃費20.0km/LのRP8型 ステップワゴン e:HEVで10000km走行するのに必要な燃料は500L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は90000円になります。

参考までに、ステップワゴン e:HEVの燃料タンクは52リットルですので、500Lの給油回数は10回、1回あたりの燃料代は約9000円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては5000円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると12500円、50円も違ってくると25000円にもなります。

これをRP8型 ステップワゴン e:HEVの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり180円の場合を235900円としたとき、130円/Lに値下がりすれば210900円(89.4%)に、230円/Lに値上がりすれば260900円(110.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(36000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 24%
自動車重量税 1年分 16400円 11%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 3000km分 27000円 18%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 80% 52800円 34%
合計
[1万kmとの差額]
152000円
-83900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 21%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 45000円 26%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 85% 56160円 32%
合計
[1万kmとの差額]
173300円
-62600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 18%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 63000円 32%
オイル交換 年1回 6300円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 3%
任意保険料 90% 59400円 32%
合計
[1万kmとの差額]
196400円
-39500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて83900円安い152000円に、5000km走行では62600円安い173300円に、7000km走行では39500円安い196400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

年間10000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 15%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 10000km分 90000円 38%
オイル交換 年2回 9000円 4%
タイヤ交換 5年毎 9600円 4%
任意保険料 100% 66000円 28%
合計
[1万kmとの差額]
235900円
-
-
年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 12%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 135000円 46%
オイル交換 年3回 13500円 5%
タイヤ交換 3年毎 11520円 4%
任意保険料 110% 72600円 24%
合計
[1万kmとの差額]
293900円
+58000円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 180000円 51%
オイル交換 年4回 18000円 5%
タイヤ交換 3年毎 15360円 4%
任意保険料 120% 79200円 23%
合計
[1万kmとの差額]
353800円
+117900円
-
走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
ホンダの小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
7人乗りミニバン編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(20.4km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(21.3km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(19.1km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(20.0km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代90000円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル180円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地20.4km/L → 21.0km/L
郊外21.3km/L → 21.9km/L
高速道路19.1km/L → 19.7km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km79420円
[77150円]
郊外500km4230円
[4100円]
高速道路500km4720円
[4570円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
88370円
-1630円
20.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
85820円
-2550円
21.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が20.4km/Lではガソリン441.2Lを消費して、ガソリン代は79420円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が21.3km/Lではガソリン23.5Lを消費して、ガソリン代は4230円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が19.1km/Lではガソリン26.2Lを消費して、ガソリン代は4720円になります。

このパターンでは使用した燃料量が490.9L、かかったガソリン代が88370円となり、平均燃費は20.4km/L(+0.4km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-1630円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は85820円となり、2550円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で12750円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km44120円
[42860円]
郊外5000km42250円
[41090円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
86370円
-3630円
20.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
83950円
-2420円
21.4km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が20.4km/Lでは245.1Lを消費して、ガソリン代は44120円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が21.3km/Lでは234.7Lを消費して、ガソリン代は42250円になります。

このパターンでは使用した燃料量が479.8L、かかったガソリン代が86370円となり、平均燃費は20.8km/L(+0.8km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-3630円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が83950円となり、1年間で2420円、5年間で12100円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km29380円
[28550円]
郊外3340km28220円
[27450円]
高速道路3330km31370円
[30420円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
88970円
-1030円
20.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
86420円
-2550円
20.8km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が20.4km/Lでは163.2Lを消費して、ガソリン代は29380円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が21.3km/Lでは156.8Lを消費して、ガソリン代は28220円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が19.1km/Lでは174.3Lを消費して、ガソリン代は31370円になります。

このパターンでは使用した燃料量が494.3L、かかったガソリン代が88970円となり、平均燃費は20.2km/L(+0.2km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-1030円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が86420円となり、1年間で2550円、5年間で12750円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km4410円
[4280円]
郊外9000km76050円
[73980円]
高速道路500km4720円
[4570円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
85180円
-4820円
21.1km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
82830円
-2350円
21.7km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が20.4km/Lでは24.5Lを消費して、ガソリン代は4410円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が21.3km/Lでは422.5Lを消費して、ガソリン代は76050円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が19.1km/Lでは26.2Lを消費して、ガソリン代は4720円になります。

このパターンでは使用した燃料量が473.2L、かかったガソリン代が85180円となり、平均燃費は21.1km/L(+1.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-4820円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が82830円となり、1年間で2350円、5年間で11750円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(20.4km/L・20.8km/L・20.2km/L・21.1km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(88370円・86370円・88970円・85180円)が出てくることがわかります。

WLTCモード燃費が良い車ランキング [全車種・総合]

市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 52リットル9360円/52L
WLTC燃費
20.0km/L
1040.0km
-
9.00円/km
市街地燃費
20.4km/L
1060.8km
[+20.8km]
8.8円/km
郊外燃費
21.3km/L
1107.6km
[+67.6km]
8.5円/km
高速道路燃費
19.1km/L
993.2km
[-46.8km]
9.4円/km

燃料タンクの容量を52Lとしたとき、市街地モード燃費20.4km/Lでの航続距離は1060.8km(+20.8km)、郊外モード燃費21.3km/Lでの航続距離は1107.6km(+67.6km)、高速道路モード燃費19.1km/Lでの航続距離は993.2km(-46.8km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

ステップワゴン e:HEVの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 20.0km/L
燃料タンク容量 52L
航続距離(カタログ燃費) 1040.0km
航続距離(80%燃費) 832.0km
満タンプライス 9360円
1km走行コスト 9.00円/km
1万円でどこまで行ける? 1111.1km
東京から1040.0kmの範囲
Leaflet © OpenStreetMap contributors

WLTCモード燃費が20.0km/L、燃料タンク容量52リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1040.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(18.0km/L)とすると航続距離は936.0km、80%(16.0km/L)だと832.0km、70%(14.0km/L)では728.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から52リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり180円では9360円、上で計算した航続距離を踏まえると1040.0km(80%燃費時832.0km)を走行するのに9360円かかる計算です。

燃費を20.0km/Lとしたときの1km走行コストは9.00円、10万km走行したときの燃料代は90.0万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら9.0万円/年、7年10万kmなら12.9万円/年、5年10万kmなら18.0万円/年、3年10万kmなら30.0万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1111.1km(往復なら片道555.6km)、カタログ値の80%なら888.9km(片道444.4km)離れたところまで行くことができます。

ステップワゴン e:HEVのカタログデータから見えてくる要素

LFA-H4型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
3500回転時の馬力 87PS
6200回転時の馬力 145PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク 17.8kgm
6200回転時のトルク 16.8kgm
LFA-H4型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているLFA型1993cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは6200回転時に最高出力145馬力を、3500回転時に最大トルク17.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する6200rpmまで」の2700rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は43.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ12.483kg/PS(1810kg/145PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ12.483kg/PS
車体+1人12.862kg/PS
車体+8人15.517kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg12.897kg/PS
車体+70kg12.966kg/PS
車体+80kg13.034kg/PS
車体+90kg13.103kg/PS
車体+100kg13.172kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.862kg/PS(1865kg/145PS)となり、数値としては0.379kg、比率にすると3.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの8人が搭乗した場合、車両重量に440kgがプラスされてパワーウェイトレシオは15.517kg/PS(2250kg/145PS)となり、数値としては3.034kg、比率にすると24.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

RP8 ステップワゴン e:HEVのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.862kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
ステップワゴン e:HEV
12.862kg/PS
145PS・2.0L-NA
車体のみPWR 12.483
1865kg
+3.0%

車種詳細
ビート
12.734kg/PS
64PS・0.7L-NA
車体のみPWR 11.875
815kg
+7.2%

車種詳細
NV200バネット ワゴン
12.890kg/PS
109PS・1.6L-NA
車体のみPWR 12.385
1405kg
+4.1%

車種詳細
ミラ ジーノ
12.891kg/PS
64PS・0.7L-TB
車体のみPWR 12.031
825kg
+7.1%

車種詳細
アルト
12.981kg/PS
52PS・0.7L-NA
車体のみPWR 11.923
675kg
+8.9%

車種詳細
ゴルフ ヴァリアント
12.905kg/PS
105PS・1.2L-TB
車体のみPWR 12.381
1355kg
+4.2%


12.733kg/PSから12.991kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの2人乗り軽オープンカー・PP1型 ビート、日産の7人乗りミニバン・M20型 NV200バネット ワゴン、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック・L700S型 ミラ ジーノ、スズキの4人乗り軽ハッチバック・HA36S型 アルト、フォルクスワーゲンの5人乗りワゴン・AUCJZ型 ゴルフ ヴァリアントという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

RP8型 ステップワゴン e:HEV [AIR]のライバル車種|12.862kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は80.1PS/tとなっています。


ステップワゴン e:HEVがバイクと競争するなら…?


車種詳細
アドレスV125|124cc
12.807kg/PS
146kg/11.4PS/1.20kgm
[車体のみPWR:7.982]
2022/05

-
ステップワゴン e:HEV|1993cc
12.862kg/PS
1865kg/145PS/17.8kgm
[車体のみPWR:12.483]

車種詳細
GN125E|124cc
12.923kg/PS
168kg/13.0PS/1.00kgm
[車体のみPWR:8.692]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではステップワゴン e:HEVとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CF46A アドレスV125と競争してみる

まずステップワゴン e:HEVより少しPWRが低いバイクとして、スズキのアドレスV125が挙げられます。PWRの12.807kg/PSは車両重量91kgにライダーの体重55kgを加えた146kgを、最高出力11.4PSで割ったものです。

NF41A GN125Eと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのGN125Eが挙げられます。PWRの12.923kg/PSは車両重量113kg+55kgの168kgを、最高出力13.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.936
平均ピストンスピード 19.98m/s
トルクウェイトレシオ 101.69kg/kgm
1馬力あたりのお値段 23328円
排気量1Lあたり馬力 72.75PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.93kgm/L
1気筒あたりの馬力 36.2PS
1気筒あたりのトルク 4.5kgm
パワーバンド比率 43.5%
燃費×馬力 2900.0pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
1.8~2.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは101.69kg/kgm(1810kg/17.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3382500円、最高出力が145馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は23328円、逆に1万円あたりでは0.43馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は190028円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
ホンダ編
2000cc以下の車編
7人乗りミニバン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は72.75PS/L、トルクは8.93kgm/L、1気筒あたりの馬力は36.2馬力、トルクは4.5kgmとなり、このエンジンが145馬力を6200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.98m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が96.7mmであるLFA型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6200回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.936になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が20.0km/L、最高出力が145PSであるこの車の獲得ポイントは2900.0ptになります。
戯れに車両重量1810kgを100kg単位にした18.1で割ってみたところ、その数値は160.22ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 6.198m³
1人あたりのスペース 0.775m³
室内長/全長 59.3%
室内幅/全幅 88.3%
室内高/全高 76.6%
室内容積/車両体積 40.1%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は6.198m³です。この車の乗車定員は8人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.775m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は59.3%、同じく室内幅と全幅の比率は88.3%、同じく室内高と全高の比率は76.6%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は40.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ステップワゴン e:HEVでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.680m
期待される荷室の幅 1.445m
対角線の長さ 2.216m
期待される荷室の面積 2.428m²

縦方向の長さが1.680m(対角線では2.216m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。

車中泊にあると嬉しいアイテム

純正装着タイヤの205/60R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/60R16 | 直径 652mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
55 185/55R16
37.4km/h
径 610mm
差 -42mm
195/55R16
38.1km/h
径 621mm
差 -31mm
205/55R16
38.8km/h
径 632mm
差 -20mm
215/55R16
39.4km/h
径 643mm
差 -9mm
225/55R16
40.1km/h
径 654mm
差 +2mm
60 185/60R16
38.5km/h
径 628mm
差 -24mm
195/60R16
39.3km/h
径 640mm
差 -12mm
205/60R16
40.0km/h
652mm
0mm
215/60R16
40.7km/h
径 664mm
差 +12mm
225/60R16
41.5km/h
径 676mm
差 +24mm
65 185/65R16
39.7km/h
径 647mm
差 -5mm
195/65R16
40.5km/h
径 660mm
差 +8mm
205/65R16
41.3km/h
径 673mm
差 +21mm
215/65R16
42.1km/h
径 686mm
差 +34mm
225/65R16
42.9km/h
径 699mm
差 +47mm
70 185/70R16
40.8km/h
径 665mm
差 +13mm
195/70R16
41.7km/h
径 679mm
差 +27mm
205/70R16
42.5km/h
径 693mm
差 +41mm
215/70R16
43.4km/h
径 707mm
差 +55mm
225/70R16
44.2km/h
径 721mm
差 +69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/60R16、185/65R16 、195/55R16、195/60R16 、205/55R16 、215/55R16 あたりのタイヤがおすすめです。

205/60R16のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを16インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが205/60R16のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】205/60R16のタイヤ銘柄と通販価格

RP8型 ステップワゴン e:HEV 2.0L-NA FF/CVTの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS12.48㎏/PS42.7ptD
最高回転数5881rpm6200rpm53.9ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m-40.0ptD
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h-45.3ptD
1リットル
換算馬力
73.10PS/L72.75PS/L49.7ptC
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L8.93㎏m/L43.4ptD
WB/TR比1.7731.93633.4ptE
ワイド&
ロー指数
0.8941.05138.7ptD
前面の面積2.631m23.220m233.5ptE
最低地上高154.5mm145mm53.8ptC
スポーツ性能部門の得点429.9pt
総合評価E

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費335944円235900円58.8ptB
WLTC燃費16.2km/L20.0km/L57.7ptB
100km/h
回転数
2490rpm-43.4ptD
航続距離643.9km1040.0km72.8ptS
車の大きさ11.466m315.456m334.2ptE
車内の広さ3430.7L6197.7L77.1ptS
乗車定員4.8人8人76.7ptS
1人あたり
車内広さ
691.7L774.7L57.0ptB
車内床面積2.793m24.396m272.9ptS
最小回転
半径
5.17m5.4m45.3ptD
ユーティリティ部門の得点595.9pt
総合評価S

※WLTC燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10697車種中 RANK
運動性能 429.9pt 9787位 E
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 595.9pt 126位 S
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 1025.8pt 2728位 B
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は429.9点で全10697車種中の9787位、ユーティリティ部門は595.9点で126位、総合得点は1025.8点で2728位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したRP8型 ステップワゴン e:HEV(FF/CVT) の各種スペックを、ミニバン2000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ステップワゴン e:HEVの歴代モデル

6代目 RP6型 ステップワゴン
RP6 ステップワゴンは2022/05に登場した6代目モデル。参考車両の「AIR」は全長4800mm、全幅1750mm、全高1840mmの車体に、150PS/20.7kgmを発生するL15C型1496ccエンジンを搭載した8人乗りミニバン。

5代目 RP4型 ステップワゴン スパーダ
RP4 ステップワゴン スパーダは2015/04に登場した5代目モデル。参考車両の「SPADA」は全長4735mm、全幅1695mm、全高1855mmの車体に、150PS/20.7kgmを発生するL15B型1496ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。

4代目 RK6型 ステップワゴン スパーダ
RK6 ステップワゴン スパーダは2009/10に登場した4代目モデル。参考車両の「S」は全長4690mm、全幅1695mm、全高1830mmの車体に、150PS/19.7kgmを発生するR20A型1997ccエンジンを搭載した8人乗りミニバン。

3代目 RG3型 ステップワゴン
RG3 ステップワゴンは2005/05に登場した3代目モデル。参考車両の「Spada-24SZ」は全長4660mm、全幅1695mm、全高1770mmの車体に、162PS/22.2kgmを発生するK24A型2354ccエンジンを搭載した8人乗りミニバン。

2代目 RF7型 ステップワゴン
RF7 ステップワゴンは2001/04に登場した2代目モデル。参考車両の「Spada-24T」は全長4680mm、全幅1725mm、全高1845mmの車体に、162PS/22.4kgmを発生するK24A型2354ccエンジンを搭載した8人乗りミニバン。

初代 RF2型 ステップワゴン
RF2 ステップワゴンは1996/05に登場した初代モデル。参考車両の「G」は全長4610mm、全幅1695mm、全高1845mmの車体に、135PS/18.8kgmを発生するB20B型1972ccエンジンを搭載した8人乗りミニバン。


ステップワゴン vs ライバル車種対決


RP8 ステップワゴン e:HEV 2022 vs ZWR90W ノア ハイブリッド 2022 性能比較
6代目 ステップワゴン e:HEV AIR(2022年式 RP8・FF/CVT・2.0L・145PS/17.8kgm・8人乗り)と、4代目 ノア ハイブリッド X 8人乗り(2022年式 ZWR90W・FF/CVT・1.8L・98PS/14.5kgm・8人乗り)を比較。

RP6 ステップワゴン 2022 vs MZRA90W ノア 2022 性能比較
6代目 ステップワゴン AIR(2022年式 RP6・FF/CVT・1.5L+ターボ・150PS/20.7kgm・8人乗り)と、4代目 ノア X 8人乗り(2022年式 MZRA90W・FF/CVT・2.0L・170PS/20.6kgm・8人乗り)を比較。


ZWR90W ノア ハイブリッド 2022 vs MZRA90W ノア 2022 性能比較
4代目 ノア ハイブリッド X 8人乗り(2022年式 ZWR90W・FF/CVT・1.8L・98PS/14.5kgm・8人乗り)と、4代目 ノア X 8人乗り(2022年式 MZRA90W・FF/CVT・2.0L・170PS/20.6kgm・8人乗り)を比較。

B38A デリカ ミニ 2023 vs CV1W デリカD:5 2019 性能比較
初代 デリカ ミニ T(2023年式 B38A・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.2kgm・4人乗り)と、5代目 デリカD:5 M(2019年式 CV1W・4WD/8AT・2.3L+ターボ・145PS/38.7kgm・8人乗り)を比較。

MZRA90W ノア 2022 vs C28 セレナ 2022 性能比較
4代目 ノア X 8人乗り(2022年式 MZRA90W・FF/CVT・2.0L・170PS/20.6kgm・8人乗り)と、6代目 セレナ X(2022年式 C28・FF/CVT・2.0L・150PS/20.4kgm・8人乗り)を比較。

S231G アトレー7 2004 vs U66W タウンボックス ワイド 2000 性能比較
4代目 アトレー7 X Low-Roof(2004年式 S231G・4WD/4AT・1.3L・92PS/12.7kgm・7人乗り)と、初代 タウンボックス ワイド(2000年式 U66W・4WD/4AT・1.1L・75PS/10.2kgm・6人乗り)を比較。

GT1 フリード 2024 vs MXPC10G シエンタ 2022 性能比較
3代目 フリード AIR EX(2024年式 GT1・FF/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・7人乗り)と、3代目 シエンタ X(2022年式 MXPC10G・FF/CVT・1.5L・120PS/14.8kgm・7人乗り)を比較。

S231G アトレー7 2004 vs S230G アトレーワゴン 2004 性能比較
4代目 アトレー7 L High-Roof(2004年式 S231G・4WD/5MT・1.3L・92PS/12.7kgm・7人乗り)と、4代目 アトレーワゴン Touring-Turbo Low-Roof(2004年式 S230G・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.5kgm・4人乗り)を比較。