このページでは、ダイハツ工業の5ドア・5人乗りハッチバック、3代目のQ-G101S型シャレード Will Diesel-Turbo【1991/01モデル・50PS/9.2kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。
G101S シャレード 販売期間:1987/01 - 1993/01 ![]() |
ボディサイズが全長3680mm×全幅1615mm×全高1385mm、排気量は993ccであることから、大雑把に分類すると1.0リットルクラス(1000cc、自動車税は1.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。ディーゼル燃料を使用する車両は排気量に関係なく、車体の大きさのみで判断される点がガソリン車とは異なるポイントとなっています。
駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。
ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3680mmであるこの車の場合は「スモール」(Small:3500mm超-3850mm以下・Bセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。
G101S型 シャレード [993cc/50PS FF/3AT] お品書き
![]() 維持費にまつわるエトセトラ | ![]() エンジンの最高出力・最大トルク | ![]() ギヤ比と加速・回転数と最高速 | ![]() タイヤサイズ変更とメーター誤差 | ![]() 各種スペックの相対評価と通知表 |
![]() | お金にまつわるエトセトラ 1年間のランニングコスト |
![]() | エンジン性能と特性 パワーウェイトレシオ |
![]() | ギヤ比と加速力& エンジン回転数と最高速 |
![]() | タイヤサイズ変更と スピードメーター誤差 |
![]() | 各種スペックの相対評価と レーダーチャート |
3代目シャレードの類型&他グレード 新着順
- 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
- 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
年式 画像 | 車両型式 グレード | 出力 燃費 | |
---|---|---|---|
1991/11![]() |
G100S型 [L.A.Gear1.0]1.0L-NA・FF/4MT・87.2万円 55PS・8.0kgm・18.0km/L |
55PS 8.0kgm 18.0km/L |
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1991/11![]() |
G100S型 [L.A.Gear1.0]1.0L-NA・FF/3AT・94.0万円 55PS・8.0kgm・15.2km/L |
55PS 8.0kgm 15.2km/L |
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1991/01![]() |
G100S型 [GT-XX]1.0L-TB・FF/5MT・119.5万円 105PS・13.3kgm・16.0km/L |
105PS 13.3kgm 16.0km/L |
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3代目 シャレード 型式一覧 G100系まとめ 1987-1993【全11車種】 |
シャレードの新型モデル | |
---|---|
![]() | 4代目 G201S型シャレード デトマソ |
G201S型シャレード デトマソは1993/08に登場した4代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長3760mm、全幅1650mm、全高1420mmの車体に、125PS/14.7kgmを発生するHD型1589ccエンジンを搭載。 |
G101S シャレードの主要諸元と大きさ比較
主要諸元 | |
---|---|
メーカー | ダイハツ工業 |
車名& グレード |
シャレード Will Diesel-Turbo |
その他 | ウィル. キサ ディーゼルターボ, スーパーセレクション, TXターボ, CXターボ, NA(TD, CD) |
お値段 | 984000円 |
車両型式 | Q-G101S |
駆動方式 変速機 |
FF・前輪駆動(FWD,2WD) 3速AT・3速オートマ車 |
ドア/定員 | 5ドア・5名乗車 |
ホイールベース | 2340mm |
トレッド | 1385mm/1365mm |
WB/TR比 | 1.702 |
最小半径 | 4.4m |
最低高 | 160mm |
タイヤ | 前輪:145/80R13 後輪:145/80R13 |
ブレーキ | 前:ディスク 後:ドラム |
車両重量 | 800kg |
※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。
シャレードと各規格の大きさ比較 | ||
---|---|---|
規格名 | 規格寸法 | 増減 |
シャレード 車体寸法 |
全長 3680mm | - |
全幅 1615mm | - | |
全高 1385mm | - | |
大きさ 8.23m3 | - | |
軽自動車 新規格 |
全長 3400mm以下 | +280mm |
全幅 1480mm以下 | +135mm | |
全高平均 1640mm | -255mm | |
大きさ平均 8.13m3 | +0.10m3 | |
小型車規格 5ナンバー車 |
全長 4700mm以下 | -1020mm |
全幅 1700mm以下 | -85mm | |
全高平均 1496mm | -111mm | |
大きさ平均 10.48m3 | -2.25m3 | |
普通車平均 3ナンバー車 |
全長平均 4643mm | -963mm |
全幅平均 1815mm | -200mm | |
全高平均 1518mm | -133mm | |
大きさ平均 12.84m3 | -4.61m3 |
※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。
G101S シャレードの室内広さを各規格の車両と比較
ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。
シャレードの室内広さを各規格の車両と比較 | ||
---|---|---|
規格名 | 規格寸法 | 増減 |
シャレード 室内広さ |
室内長 1750mm | - |
室内幅 1330mm | - | |
室内高 1155mm | - | |
車内広さ 2688L | - | |
軽自動車 新規格 |
室内長平均 1908mm | -158mm |
室内幅平均 1280mm | +50mm | |
室内高平均 1283mm | -128mm | |
車内広さ平均 3171L | -483L | |
小型車規格 5ナンバー車 |
室内長平均 1913mm | -163mm |
室内幅平均 1404mm | -74mm | |
室内高平均 1196mm | -41mm | |
車内広さ平均 3253L | -565L | |
普通車平均 3ナンバー車 |
室内長平均 2050mm | -300mm |
室内幅平均 1483mm | -153mm | |
室内高平均 1195mm | -40mm | |
車内広さ平均 3698L | -1010L |
※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に室内が長い・広い・高い。
人間様の占有スペースと容積効率 | |
---|---|
室内長×室内幅×室内高 | 2.688m³ |
1人あたりのスペース | 0.538m³ |
室内長/全長 | 47.6% |
室内幅/全幅 | 82.4% |
室内高/全高 | 83.4% |
室内容積/車両体積 | 32.7% |
まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.688m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.538m³のスペースが割り当てられることになります。
続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は47.6%、同じく室内幅と全幅の比率は82.4%、同じく室内高と全高の比率は83.4%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は32.7%でした。
室内の広さ・長さランキング | |||
---|---|---|---|
室内長が長い車 | 室内幅が広い車 | 室内高が高い車 | 車内の空間が広い車 |
室内長が長い車 | |||
室内幅が広い車 | |||
室内高が高い車 | |||
車内の空間が広い車 |
シャレードでの車中泊
ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。
期待される客室寸法 | |
---|---|
期待される荷室の長さ | 1.288m |
期待される荷室の幅 | 1.230m |
対角線の長さ | 1.781m |
期待される荷室の面積 | 1.584m² |
縦方向の長さが1.288m(対角線では1.781m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。
俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。
一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
G101S シャレードの税金・年間維持費シミュレーション
ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税33900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12600円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代、月額4500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。
さらに、1991/01モデルのシャレードを34年落ちの中古で21.7万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。
- 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
シャレードの1991/01モデルの場合、2025年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である19.68万円に諸経費として2.0万円を足した21.7万円を中古車価格の目安としています。 - ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
- 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1991年式を34年落ちの中古で買った場合の年間維持費
名目 | 区分 | 金額 | |
---|---|---|---|
自動車税 | 1000cc以下 | 11年経過 | 33900円 |
自動車重量税 1年分 |
1.0トン以下 | 18年経過 | 12600円 |
自賠責保険料 (1年換算) |
自家用乗用車 | 8825円 | |
燃料代 年間1万㎞ |
1万㎞÷13.5㎞/L×165円/L | 122220円 | |
オイル交換 5000km毎 |
1回4000円×2回 | 8000円 | |
タイヤ交換 5年5万km毎 |
1本6000円×4本÷5年 | 4800円 | |
任意保険料 月額4500円 |
月額4500円×12ヶ月 | 54000円 | |
ローン完済後の年間維持費 | 244400円 | ||
名目 | 区分 | 金額 | |
車のローン額 1年分 |
月額18040円×12ヶ月 | 216480円 | |
ローン返済中の年間維持費 | 460900円 | ||
次回車検費用の積み立て目安 | |||
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 | 45900円 |
- 初度登録から13年以上経過車の場合、「1000cc以下で11年経過」クラスの自動車税は33900円、「1.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は12600円(単年)です。
- エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
- タイヤ交換の金額は、1本6000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
- 任意保険料の金額は、月額4500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
- 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
- 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
- 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。 - 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
- 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
- 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
- 車検費用の目安とした45900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。
シャレード【Will Diesel-Turbo】の場合、維持費の月額は20400円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。
「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。
シャレードの維持費は高い?安い?
「シャレードの年間維持費は244400円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてシャレードの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。
車名 | 年間維持費 | 差額 | |
---|---|---|---|
安い | インサイト | 183200円 | -61200円 |
↑ | 500S | 199600円 | -44800円 |
↑ | クロスビー | 214500円 | -29900円 |
↑ | バレーノ | 223000円 | -21400円 |
基準 | 1000ccクラス平均 | 230900円 | -13500円 |
↓ | フィエスタ | 240500円 | -3900円 |
→ | シャレードの維持費 | 244400円 | |
↓ | ストーリア X4 | 259200円 | +14800円 |
↓ | ブーン X4 | 281000円 | +36600円 |
高い | ミニ | 316500円 | +72100円 |
シャレードの年間維持費を、1000ccクラスで最も維持費が安いインサイトと比較して61200円高く、最も高いミニと比較して72100円安く、1000ccクラスの平均維持費との比較では13500円高くなっています。
最低額のインサイトと最高額のミニは極端な例としても、1000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、シャレードの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。
シャレードを維持するための年収要件
せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。
覚悟の% | 年収 | 月給 | 手取り |
---|---|---|---|
10% | 320万円 | 27万円 | 21万円 |
15% | 210万円 | 18万円 | 14万円 |
20% | 160万円 | 14万円 | 11万円 |
維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は320万円(総支給額27万円/月、手取り21万円/月)、ここから月額維持費2.0万円を支払うと残りは19.0万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。
15%まで許容する場合に必要な年収は210万円(総支給額18万円/月、手取り14万円/月)、2.0万円を支払うと残りは12.0万円になります。
さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が160万円(総支給額14万円/月、手取り11万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.0万円を引くと残りは9.0万円…まあ…余裕があるとは言えません。
多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代13万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)
燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション
現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。
ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。
というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり165円を基準として、-50円となる115円から、+50円となる215円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費13.5km/Lとしてシミュレーションしてみました。
燃料価格/L | 10000km燃料代 | 差額 |
---|---|---|
115円/L | 85200円 | -37020円 |
140円/L | 103720円 | -18500円 |
155円/L | 114830円 | -7390円 |
165円/L | 122220円 | - |
175円/L | 129640円 | +7420円 |
190円/L | 140760円 | +18540円 |
215円/L | 159280円 | +37060円 |
燃費13.5km/LのG101S型 シャレードで10000km走行するのに必要な燃料は740.8L、1リットルあたり165円としたときの燃料代は122220円になります。
参考までに、シャレードの燃料タンクは37リットルですので、740.8Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約5820円です。
ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては7420円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると18540円、50円も違ってくると37060円にもなります。
これをG101S型 シャレードの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり165円の場合を244400円としたとき、115円/Lに値下がりすれば207380円(84.9%)に、215円/Lに値上がりすれば281460円(115.2%)になる計算です。
安くなるものについては自動車税(33900円)なり重量税(12600円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。
ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。
税金の安さは折り紙付き!
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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km
せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。
走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。
1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料 | |
---|---|
名目 | 金額 |
自動車税 | 33900円 |
自動車重量税 1年分 | 12600円 |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 |
合計 | 55325円 |
※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。
維持費名目 | 3000km | 5000km | 7000km |
---|---|---|---|
燃料代 | 36670円 | 61110円 | 85550円 |
オイル交換 | 4000円 | 4000円 | 5600円 |
タイヤ交換 | 3200円 | 3200円 | 3200円 |
任意保険料 | 43200円 | 45960円 | 48600円 |
税金 自賠責 | 一律 55325円 | ||
合計 | 142400円 | 169600円 | 198300円 |
1万km差額 | -102000円 | -74800円 | -46100円 |
自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。
タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料54000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。
年間3000km走行では、10000km走行に比べて102000円安い142400円に、5000km走行では74800円安い169600円に、7000km走行では46100円安い198300円という結果になりました。
多走行距離での年間維持費|15000km・20000km
続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。
維持費名目 | 10000km | 15000km | 20000km |
---|---|---|---|
燃料代 | 122220円 | 183330円 | 244440円 |
オイル交換 | 8000円 | 12000円 | 16000円 |
タイヤ交換 | 4800円 | 5760円 | 7680円 |
任意保険料 | 54000円 | 59400円 | 64800円 |
税金 自賠責 | 一律 55325円 | ||
合計 | 244400円 | 315900円 | 388300円 |
1万km差額 | - | +71500円 | +143900円 |
自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。
「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。
ダイハツの小型車&普通車編 |
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1000cc以下クラス編 |
小型車&普通車の新車編 |
---|
ハッチバック編 |
シャレードの燃料タンクと燃費と航続距離と
燃料タンクと燃費と航続距離と | |
---|---|
暫定基準燃費 | 13.5km/L |
燃料タンク容量 | 37L |
航続距離(カタログ燃費) | 499.5km |
航続距離(80%燃費) | 399.6km |
満タンプライス | 6105円 |
1km走行コスト | 12.22円/km |
1万円でどこまで行ける? | |
東京から499.5kmの範囲 | |
10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので13.5km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量37リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は499.5kmです。
実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(12.2km/L)とすると航続距離は451.4km、80%(10.8km/L)だと399.6km、70%(9.4km/L)では347.8kmになります。
燃料タンクに1滴の燃料もない状態から37リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり165円では6105円、上で計算した航続距離を踏まえると499.5km(80%燃費時399.6km)を走行するのに6105円かかる計算です。
燃費を13.5km/Lとしたときの1km走行コストは12.22円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。
G101S シャレードのエンジン諸元とカタログデータ
CL型エンジン簡易性能曲線図 | |
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エンジン諸元 | |
原動機型式 | CL |
気筒配列 | 直列3気筒 |
排気量 | 993cc |
圧縮比 | 21.5 |
吸気方式 | ターボ |
最高出力 | 50PS[37kW]/5000rpm |
最大トルク | 9.2kgm[90Nm]/3000rpm |
パワーバンド | 3000-5000rpm, 帯域40.0% |
使用燃料 | 軽油(ディーゼル燃料) |
最高出力・最大トルク 各回転数での出力 | |
3000rpm | 39PS/9.2kgm |
5000rpm | 50PS/7.2kgm |
※CL型エンジンの諸元と性能まとめ ※直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。 ※直列3気筒の最高出力ランキング |
まずおさらいとして、搭載しているCL型993cc、直列3気筒のターボエンジンは5000回転時に最高出力50馬力を、3000回転時に最大トルク9.2kgmを発生します。
馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。
トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。
※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。
ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3000rpmから最高出力が発生する5000rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は40.0%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。
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うわっ…私の体重、重すぎ…?
さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ は16.000kg/PS(800kg/50PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。
車重と搭乗者とPWR | |
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車体のみ | 16.000kg/PS |
車体+1人 | 17.100kg/PS |
車体+5人 | 21.500kg/PS |
お腹と車重とPWR | |
車体+60kg | 17.200kg/PS |
車体+70kg | 17.400kg/PS |
車体+80kg | 17.600kg/PS |
車体+90kg | 17.800kg/PS |
車体+100kg | 18.000kg/PS |
というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは17.100kg/PS(855kg/50PS)となり、数値としては1.100kg、比率にすると6.9%ほど悪化します。
次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは21.500kg/PS(1075kg/50PS)となり、数値としては5.500kg、比率にすると34.4%も悪化することになります。
もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。
G101S シャレードのライバル候補車たち
車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ17.100kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。
愛すべきライバル車種 | ||
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Page Link | 車名 PWR | +55kg |
![]() - |
シャレード 17.100kg/PS 50PS・1.0L-TB 車体のみPWR 16.000 |
855kg +6.9% |
![]() 車種詳細 |
ジムニー 16.953kg/PS 64PS・0.7L-TB 車体のみPWR 16.094 |
1085kg +5.3% |
![]() 車種詳細 |
エブリイ ワゴン 16.953kg/PS 64PS・0.7L-TB 車体のみPWR 16.094 |
1085kg +5.3% |
![]() 車種詳細 |
モコ 17.130kg/PS 54PS・0.7L-NA 車体のみPWR 16.111 |
925kg +6.3% |
![]() 車種詳細 |
N-BOX 16.953kg/PS 64PS・0.7L-TB 車体のみPWR 16.094 |
1085kg +5.3% |
![]() 車種詳細 |
スペーシア 17.212kg/PS 52PS・0.7L-NA 車体のみPWR 16.154 |
895kg +6.5% |
16.929kg/PSから17.271kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗り軽SUV・JB64W型 ジムニー、スズキの4人乗り軽1BOX・DA64W型 エブリイ ワゴン、日産の4人乗り軽ミニバン・MG22S型 モコ、ホンダの4人乗り軽ミニバン・JF2型 N-BOX、スズキの4人乗り軽ミニバン・MK32S型 スペーシアという顔ぶれが並びました。
最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。
こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。
●G101S型 シャレード [Will Diesel-Turbo]のライバル車種|17.100kg/PS
ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は62.5PS/tとなっています。
シャレードがバイクと競争するなら…?
![]() 車種詳細 |
モンキー125|124cc 17.021kg/PS 160kg/9.4PS/1.10kgm [車体のみPWR:11.170] 1速ギヤ速度:35.7km/h 最小TWR:1.290 |
1991/01![]() - |
シャレード|993cc 17.100kg/PS 855kg/50PS/9.2kgm [車体のみPWR:16.000] 1速ギヤ速度:52.2km/h 最小TWR:2.408 |
![]() 車種詳細 |
KSR PRO|111cc 17.442kg/PS 150kg/8.6PS/0.88kgm [車体のみPWR:11.047] 1速ギヤ速度:32.3km/h 最小TWR:1.156 |
幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。
などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではシャレードとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。
JB02 モンキー125と競争してみる
まずシャレードより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのモンキー125が挙げられます。PWRの17.021kg/PSは車両重量105kgにライダーの体重55kgを加えた160kgを、最高出力9.4PSで割ったものです。
自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はモンキー125に16.5km/h勝り、1速TWRは1.118kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)
KL110EEF KSR PROと競争してみる
続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのKSR PROが挙げられます。PWRの17.442kg/PSは車両重量95kg+55kgの150kgを、最高出力8.6PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は19.9km/h勝り、1速TWRは1.252kg劣る、という結果になりました。
その他の諸元いろいろ
いろいろな数値 | |
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WB/TR比 | 1.702 |
平均ピストンスピード | 12.17m/s |
トルクウェイトレシオ | 86.96kg/kgm |
1馬力あたりのお値段 | 19680円 |
排気量1Lあたり馬力 | 50.35PS/L |
排気量1Lあたりトルク | 9.26kgm/L |
1気筒あたりの馬力 | 16.7PS |
1気筒あたりのトルク | 3.1kgm |
パワーバンド比率 | 40.0% |
燃費×馬力 | No data |
各種ランキング | |
ハッチバックのPWR 1.0L以下のPWR |
トルクウェイトレシオは86.96kg/kgm(800kg/9.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)
ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が984000円、最高出力が50馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は19680円、逆に1万円あたりでは0.51馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は106957円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。
1馬力あたりのお値段が安い車ランキング |
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総合ランキング |
ダイハツ編 |
1000cc以下の車編 |
ハッチバック編 |
●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は50.35PS/L、トルクは9.26kgm/L、1気筒あたりの馬力は16.7馬力、トルクは3.1kgmとなり、このエンジンが50馬力を5000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.17m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング
●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.702になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング
G101S シャレードのギヤ比と回転数・速度のステキな関係
続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。
しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。
ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。
暫定レブ 5500rpm|タイヤサイズ 145/80R13|タイヤ直径 56.2cm|円周長 176.6cm | |||||||
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ギヤ | ギヤ比 | 総減速比 | ステップ比 | シフトアップ 後の回転数 |
5500rpm の速度 |
100kmh の回転数 |
タイヤの 最大駆動力 |
1速 | 2.810 | 10.15 | - | - | 57km/h | 9580rpm | 332.2kgm |
2速 | 1.549 | 5.59 | 0.551 | 1-2/ 3030rpm |
104km/h | 5280rpm | 183.1kgm |
3速 | 1.000 | 3.61 | 0.646 | 2-3/ 3550rpm |
161km/h | 3410rpm | 118.2kgm |
Final | 3.611 | レシオカバレッジ(変速比幅)2.810 |
- ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
- シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
- 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3000rpm)を下回るもの。
- 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.611)で算出。
- タイヤの最大駆動力は最大トルク(9.2kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.611)÷タイヤの有効半径(0.281m)で算出。
ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。
本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は3速ギヤの161km(5000rpmでは146.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。
タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3000回転で最大トルク9.2kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。
この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば86.96kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(16.000kg/ps)に比べると霞んで見えます。
しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと332.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(800kg)を1速ギヤの最大駆動力(332.2kgm)で割ってみると2.408kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5000回転でのトルク(7.2kgm)からTWRを算出すると3.077kg/kgmとなり、3000-5000回転の回転域では2.408-3.077kg/kgmの間で推移することがわかります。
5000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度
G101S型シャレードに搭載されたCL型993ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。
5000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数 | ||
---|---|---|
ギヤ | 速度 | 回転数 |
1速ギヤ | 52km/h | - |
2速ギヤ | 95km/h | 2760rpm |
3速ギヤ | 147km/h | 3230rpm |
まず1速ギヤで5000rpmまで引っ張ると52km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5000rpmから2760rpmまで落ち、そこから5000rpmまで加速を続けると速度は95km/h(+43km/h)になります。
ある速度における各ギヤでの回転数
ギヤ | 40 km/h |
60 km/h |
80 km/h |
100 km/h |
120 km/h |
140 km/h |
180 km/h |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1速 | 3830 | 5750 | 7660 | 9580 | 11490 | 13410 | 17240 |
2速 | 2110 | 3170 | 4220 | 5280 | 6330 | 7390 | 9500 |
3速 | 1360 | 2040 | 2730 | 3410 | 4090 | 4770 | 6130 |
この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(1.000)を選択して時速100kmにて走行すると3410回転まで回ります。
ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは2040回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2390回転、一般的な高速道路の80km/hでは2730回転、100km/hでは3410回転、制限速度が120km/hになると4090回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは6130回転まで回ります。
時速100kmでの巡航回転数が3000回転を超えるようになってくると、ややパワーが心許ないとか、荷物や人を多く乗せる車であるとか、より鋭い加速を得たい場合のギヤ比ではないかと思います。エンジンのレイアウト(直列3気筒とか)によっては独特の振動が生じたりするので不快感を覚えるようになるかもしれません。ある回転数における各ギヤでの速度
ギヤ | 1000 rpm |
2000 rpm |
3000 rpm |
4000 rpm |
5000 rpm |
6000 rpm |
7000 rpm |
8000 rpm |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1速 | 10 | 21 | 31 | 42 | 52 | 63 | 73 | 84 |
2速 | 19 | 38 | 57 | 76 | 95 | 114 | 133 | 152 |
3速 | 29 | 59 | 88 | 117 | 147 | 176 | 205 | 235 |
この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。
純正装着タイヤの145/80R13と互換可能な車検対応サイズ|簡易版
下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。
※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。
純正タイヤ 145/80R13 | 直径 562mm | |||||
---|---|---|---|---|---|
-20mm 幅125mm |
-10mm 幅135mm |
変更なし 幅145mm |
+10mm 幅155mm |
+20mm 幅165mm |
|
75 | 125/75R13 36.9km/h 径 518mm 差 -44mm |
135/75R13 37.9km/h 径 533mm 差 -29mm |
145/75R13 39.0km/h 径 548mm 差 -14mm |
155/75R13 40.1km/h 径 563mm 差 +1mm |
165/75R13 41.1km/h 径 578mm 差 +16mm |
80 | 125/80R13 37.7km/h 径 530mm 差 -32mm |
135/80R13 38.9km/h 径 546mm 差 -16mm |
145/80R13 40.0km/h 562mm 0mm |
155/80R13 41.1km/h 径 578mm 差 +16mm |
165/80R13 42.3km/h 径 594mm 差 +32mm |
85 | 125/85R13 38.6km/h 径 543mm 差 -19mm |
135/85R13 39.9km/h 径 560mm 差 -2mm |
145/85R13 41.1km/h 径 577mm 差 +15mm |
155/85R13 42.3km/h 径 594mm 差 +32mm |
165/85R13 43.5km/h 径 611mm 差 +49mm |
90 | 125/90R13 39.5km/h 径 555mm 差 -7mm |
135/90R13 40.8km/h 径 573mm 差 +11mm |
145/90R13 42.1km/h 径 591mm 差 +29mm |
155/90R13 43.3km/h 径 609mm 差 +47mm |
165/90R13 44.6km/h 径 627mm 差 +65mm |
もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、125/85R13 、135/80R13、135/85R13 、145/75R13 あたりのタイヤがおすすめです。
145/80R13のタイヤ幅を125mmから175mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、145/80R13の適応サイズと性能の変化 [G101S型シャレード編]のページをご覧ください。
純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】145/80R13のタイヤ銘柄と通販価格
G101S型 シャレード 1.0Lターボ FF/3ATの通知表
ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。
運動性能部門 10項目 | ||||
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評価項目 | 全車種平均 | 数値 | 得点 | 評価 |
PWR | 9.79㎏/PS | 16.00㎏/PS | 33.1pt | E |
最高回転数 | 5880rpm | 5000rpm | 39.2pt | D |
1速ギヤ 加速性能 | 1.58㎏/㎏m | 2.41㎏/㎏m | 32.5pt | E |
1速ギヤ 最高速 | 51.1㎞/h | 52.2㎞/h | 51.0pt | C |
1リットル 換算馬力 | 103.37PS/L | 50.35PS/L | 30.9pt | E |
1リットル 換算トルク | 15.99㎏m/L | 9.26㎏m/L | 29.2pt | F |
WB/TR比 | 1.773 | 1.702 | 57.2pt | B |
ワイド& ロー指数 | 0.894 | 0.858 | 52.6pt | C |
前面の面積 | 2.631m2 | 2.237m2 | 61.0pt | B |
最低地上高 | 154.5mm | 160mm | 47.8pt | C |
スポーツ性能部門の得点 | 444.7pt | |||
総合評価 | D |
※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。
ユーティリティ部門 10項目 | ||||
---|---|---|---|---|
評価項目 | 全車種平均 | 数値 | 得点 | 評価 |
年間維持費 | 340674円 | 244400円 | 58.4pt | B |
燃費 | 13.0km/L | - | 44.2pt | D |
100km/h 回転数 | 2489rpm | 3410rpm | 37.8pt | E |
航続距離 | 644.1km | - | 46.3pt | C |
車の大きさ | 11.468m3 | 8.231m3 | 62.8pt | A |
車内の広さ | 3431.7L | 2688.3L | 42.7pt | D |
乗車定員 | 4.8人 | 5人 | 51.7pt | C |
1人あたり 車内広さ | 691.9L | 537.7L | 37.0pt | E |
車内床面積 | 2.793m2 | 2.328m2 | 43.4pt | D |
最小回転 半径 | 5.18m | 4.4m | 65.9pt | A |
ユーティリティ部門の得点 | 490.2pt | |||
総合評価 | C |
※燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。
部門 | 全10712車種中 | RANK | |
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運動性能 | 444.7pt | 9399位 | D |
運動性能部門 ランキング | |||
ユーティリティ | 490.2pt | 5129位 | C |
ユーティリティ部門 ランキング | |||
総合得点 | 934.9pt | 9096位 | D |
総合得点ランキング |
スポーツ性能部門は444.7点で全10712車種中の9399位、ユーティリティ部門は490.2点で5129位、総合得点は934.9点で9096位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。
上記リンク先では、今回このページで紹介したG101S型 シャレード(FF/3AT) の各種スペックを、ハッチバック・1000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。
シャレードの歴代モデル
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4代目 G201S型 シャレード デトマソ |
G201S シャレード デトマソは1993/08に登場した4代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長3760mm、全幅1650mm、全高1420mmの車体に、125PS/14.7kgmを発生するHD型1589ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。 |
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3代目 G102S型 シャレード ソシアル |
G102S シャレード ソシアルは1989/04に登場した3代目モデル。参考車両の「SR-Limited」は全長3995mm、全幅1615mm、全高1385mmの車体に、94PS/11.0kgmを発生するHC型1295ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。 |
シャレード vs ライバル車種対決
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G201S シャレード デトマソ 1997 vs M101S ストーリア Touring 2004 性能比較 4代目 シャレード デトマソ(1997年式 G201S・FF/5MT・1.6L・125PS/14.7kgm・5人乗り)と、初代 ストーリア Touring(2004年式 M101S・FF/5MT・1.3L・110PS/12.8kgm・5人乗り)を比較。 |
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G201S シャレード デトマソ vs EP91 スターレット グランツァV 性能比較 5代目 スターレット グランツァV Glanza-V(1997年式 EP91・FF/5MT・1.4L+ターボ・135PS/16.0kgm・5人乗り)と、4代目 シャレード デトマソ(1997年式 G201S・FF/5MT・1.6L・125PS/14.7kgm・5人乗り)を比較。 |
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G201S シャレード デトマソ 1997 vs HT81S スイフト スポーツ 2004 性能比較 4代目 シャレード デトマソ(1997年式 G201S・FF/5MT・1.6L・125PS/14.7kgm・5人乗り)と、初代 スイフト スポーツ Sport(2004年式 HT81S・FF/5MT・1.5L・115PS/14.6kgm・5人乗り)を比較。 |
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L512S ミラ X4 1997 vs L210S ミラ X4 1991 新旧比較 4代目 ミラ X4(1997年式 L512S・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.2kgm・4人乗り)と、3代目 ミラ X4(1991年式 L210S・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.4kgm・4人乗り)を比較。 |
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BBM5P2 メガーヌ RS 2023 vs FL5 シビック タイプR 2022 性能比較 4代目 メガーヌ RS Renault-Sport Trophy(2023年式 BBM5P2・FF/6MT・1.8L+ターボ・300PS/40.8kgm・5人乗り)と、11代目 シビック タイプR type-R(2022年式 FL5・FF/6MT・2.0L+ターボ・330PS/42.8kgm・4人乗り)を比較。 |
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ZZE123 カローラ ランクス TRD vs ZZE123 カローラ ランクス 2ZZ 性能比較 9代目 カローラ ランクス 1.8 TRD Sport-M(2004年式 ZZE123・FF/6MT・1.8L・205PS/19.7kgm・5人乗り)と、9代目 カローラ ランクス Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)を比較。 |
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ZZE123 カローラ ランクス 2ZZ 2004 vs ZZT231 セリカ SS-II 2005 性能比較 9代目 カローラ ランクス Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)と、7代目 セリカ SS-II(2005年式 ZZT231・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・4人乗り)を比較。 |
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ZZE123 カローラ ランクス 2004 vs EP3 シビック タイプR 2004 性能比較 9代目 カローラ ランクス Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)と、7代目 シビック タイプR type-R(2004年式 EP3・FF/6MT・2.0L・215PS/20.6kgm・4人乗り)を比較。 |