8NBAMF:TTロードスターの性能と維持費 4WD/6MT 500万円 2001年式

このページでは、アウディの2ドア・2人乗りオープンカー、初代のGF-8NBAMF型TTロードスター 1.8T-Quattro【2001/01モデル・225PS/28.6kgm・4WD/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

8NBAMF TTロードスター
販売期間:2000/05 - 2006/10

画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿:2012/01/13|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4060mm×全幅1765mm×全高1340mm、排気量は1780ccであることから、大雑把に分類すると1.8リットルクラス(1800cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:200PS~250PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4060mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


8NBAMF型 TTロードスター [1780cc/225PS 4WD/6MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代TTロードスターの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2005/11
8NBVR型
[1.8T S-line]
1.8L-TB・FF/6AT・419.0万円
190PS・24.5kgm・10.2km/L
190PS
24.5kgm
10.2km/L
2005/11
8NBVR型
[1.8T S-line]
1.8L-TB・FF/6AT・429.5万円
190PS・24.5kgm・10.2km/L
190PS
24.5kgm
10.2km/L
2005/06
A4型
[Quattro-Sport]
1.8L-TB・4WD/6MT・529.0万円
240PS・32.6kgm・-
240PS
32.6kgm
-
初代TTロードスターの車両型式・グレード一覧【全8車種】
TTロードスターの新型モデル
2代目 8JCESF型TTロードスター
8JCESF型TTロードスターは2007/06に登場した2代目モデル。参考車両の「2.0TFSI-Quattro」は全長4190mm、全幅1840mm、全高1365mmの車体に、211PS/35.7kgmを発生するCES型1984ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー アウディ
車名&
グレード
TTロードスター
1.8T-Quattro
その他 A4 クワトロ 8NAPXF
お値段 5000000円
車両型式 GF-8NBAMF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6速MT・6速マニュアル車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長4060×幅1765×高1340mm
軸距&
輪距
2430mm
前1530mm/後1500mm
最小半径 5.0m
タイヤ 前輪:225/45R17
後輪:225/45R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1510kg
エンジン諸元
原動機型式 BAM
気筒配列 直列4気筒
排気量1780cc
圧縮比8.9
吸気方式 ターボ
最高出力 225PS[165kW]/5900rpm
最大トルク 28.6kgm[280Nm]/2200-5500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 11.6km/L(27.3mpg)
100km燃費 8.6L/100km
BAM型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税45400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2001/01モデルのTTロードスターを23年落ちの中古で110.0万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    TTロードスターの2001/01モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である100万円に諸経費として10.0万円を足した110.0万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2001年式を23年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年経過 45400円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷9.9km/L×185円/L 186870円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 355300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額45830円×12ヶ月 549960円
ローン返済中の年間維持費 905300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 45400円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
186870円
(130810円)
(93440円)
(56060円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 355300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 549960円
ローン返済中の年間維持費 905300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は45400円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、TTロードスター【1.8T-Quattro】の場合、維持費の月額は29700円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

TTロードスターの維持費は高い?安い?

「TTロードスターの年間維持費は355300円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてTTロードスターの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス189800円-165500円
ヴォクシー ハイブリッド227000円-128300円
スイフト スポーツ275300円-80000円
シビック タイプR312300円-43000円
基準2000ccクラス平均316600円-38700円
アコード345200円-10100円
TTロードスターの維持費355300円
WRX STI364700円+9400円
エクスプローラー413900円+58600円
高いBX484900円+129600円

TTロードスターの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して165500円高く、最も高いBXと比較して129600円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では38700円高くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、TTロードスターの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

TTロードスターを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%460万円39万円30万円
15%310万円26万円20万円
20%230万円20万円16万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は460万円(総支給額39万円/月、手取り30万円/月)、ここから月額維持費3.0万円を支払うと残りは27.0万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は310万円(総支給額26万円/月、手取り20万円/月)、3.0万円を支払うと残りは17.0万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が230万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.0万円を引くと残りは13.0万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代19万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費9.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
136380円
[-50490円]
-25円
160円/L
161640円
[-25230円]
-10円
175円/L
176790円
[-10080円]
185円/L186870円
[0円]
+10円
195円/L
196990円
[+10120円]
+25円
210円/L
212150円
[+25280円]
+50円
235円/L
237400円
[+50530円]

燃費9.9km/Lの8NBAMF型 TTロードスターで10000km走行するのに必要な燃料は1010.2L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は186870円になります。

参考までに、TTロードスターの燃料タンクは62リットルですので、1010.2Lの給油回数は17回、1回あたりの燃料代は約11000円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては10120円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると25280円、50円も違ってくると50530円にもなります。

これを8NBAMF型 TTロードスターの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を355300円としたとき、135円/Lに値下がりすれば304810円(85.8%)に、235円/Lに値上がりすれば405830円(114.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(45400円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 22%
自動車重量税 1年分 25200円 12%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 56060円 28%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 80% 52800円 27%
合計
[1万kmとの差額]
201800円
-153500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 19%
自動車重量税 1年分 25200円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 93440円 39%
オイル交換 年1回 5500円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 85% 56160円 23%
合計
[1万kmとの差額]
242600円
-112700円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 16%
自動車重量税 1年分 25200円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 130810円 46%
オイル交換 年1回 7700円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 90% 59400円 20%
合計
[1万kmとの差額]
285400円
-69900円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて153500円安い201800円に、5000km走行では112700円安い242600円に、7000km走行では69900円安い285400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 10%
自動車重量税 1年分 25200円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 280310円 59%
オイル交換 年3回 33000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 4%
任意保険料 100% 66000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
476800円
+121500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 8%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 373740円 64%
オイル交換 年4回 44000円 7%
タイヤ交換 2年毎 24000円 4%
任意保険料 100% 66000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
587200円
+231900円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
オープンカー編

TTロードスターの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 11.6km/L
燃料タンク容量 62L
航続距離(カタログ燃費) 719.2km
航続距離(80%燃費) 576.6km
満タンプライス 11470円
1km走行コスト 15.95円
1万円でどこまで行ける? 627.0km

10・15モード燃費が11.6km/L、燃料タンク容量62リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は719.2kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.4km/L)とすると航続距離は644.8km、80%(9.3km/L)だと576.6km、70%(8.1km/L)では502.2kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から62リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では11470円、上で計算した航続距離を踏まえると719.2km(80%燃費時576.6km)を走行するのに11470円かかる計算です。

燃費を9.9km/Lとしたときの1km走行コストは15.95円、10万km走行したときの燃料代は159.5万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら15.9万円/年、7年10万kmなら22.8万円/年、5年10万kmなら31.9万円/年、3年10万kmなら53.2万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば627.0km(往復なら片道313.5km)、カタログ値の80%なら501.6km(片道250.8km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

BAM型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2200回転時の馬力 88PS
5500回転時の馬力 220PS
5900回転時の馬力 225PS
各回転域でのトルク
2200回転時のトルク 28.6kgm
5500回転時のトルク 28.6kgm
5900回転時のトルク 27.3kgm
BAM型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているBAM型1780cc、直列4気筒のターボエンジンは5900回転時に最高出力225馬力を、2200-5500回転時に最大トルク28.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2200rpmから最高出力が発生する5900rpmまで」の3700rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は62.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.711kg/PS(1510kg/225PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.711kg/PS
車体+1人6.956kg/PS
車体+2人7.200kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.978kg/PS
車体+70kg7.022kg/PS
車体+80kg7.067kg/PS
車体+90kg7.111kg/PS
車体+100kg7.156kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.956kg/PS(1565kg/225PS)となり、数値としては0.245kg、比率にすると3.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.200kg/PS(1620kg/225PS)となり、数値としては0.489kg、比率にすると7.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

8NBAMF TTロードスターのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2001/01

-
TTロードスター
6.956kg/PS
1565kg/225PS|1.8L-TB
[車体のみPWR:6.711]
2010/10

車種詳細
シビック タイプR
6.841kg/PS
1375kg/201PS|2.0L-NA
車体のみPWR:6.567
2010/06

車種詳細
コルト Ralliart-R
7.147kg/PS
1165kg/163PS|1.5L-TB
車体のみPWR:6.810
2009/09

車種詳細
オロチ
7.017kg/PS
1635kg/233PS|3.4L-NA
車体のみPWR:6.781
2016/04

車種詳細
Gクラス 4x4
7.138kg/PS
3005kg/421PS|4.0L-TT
車体のみPWR:7.007
2010/09

車種詳細
ポロ GTI
7.067kg/PS
1265kg/179PS|1.4L-TBSC
車体のみPWR:6.760

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.956kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.747kg/PSから7.165kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの4人乗りハッチバック「FN2型 シビック タイプR」、三菱の5人乗りハッチバック「Z27AG型 コルト Ralliart-R」、光岡の2人乗りクーペ「MSP1型 オロチ」、メルセデスベンツの5人乗りSUV「謎型 Gクラス 4x4」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「6RCAV型 ポロ GTI」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

8NBAMF型 TTロードスター [1.8T-Quattro]のライバル車種|6.956kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は149.0PS/tとなっています。


TTロードスターがバイクと競争するなら…?


車種詳細
シャドウ ファントム|745cc
6.932kg/PS
305kg/43.5PS/6.32kgm
[車体のみPWR:5.682]
1速ギヤ速度:58.2km/h
最小TWR:1.114
2001/01

-
TTロードスター|1780cc
6.956kg/PS
1565kg/225PS/28.6kgm
[車体のみPWR:6.711]
1速ギヤ速度:49.2km/h
最小TWR:1.167

車種詳細
スーパーシェルパ|249cc
6.962kg/PS
181kg/26.0PS/2.40kgm
[車体のみPWR:4.846]
1速ギヤ速度:42.5km/h
最小TWR:0.657

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではTTロードスターとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RC53 シャドウ ファントムと競争してみる

まずTTロードスターより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのシャドウ ファントムが挙げられます。PWRの6.932kg/PSは車両重量250kgにライダーの体重55kgを加えた305kgを、最高出力43.5PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はシャドウ ファントムに9.0km/h劣り、1速TWRは0.053kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

KL250G スーパーシェルパと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのスーパーシェルパが挙げられます。PWRの6.962kg/PSは車両重量126kg+55kgの181kgを、最高出力26.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は6.7km/h勝り、1速TWRは0.510kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.604
平均ピストンスピード 16.99m/s
トルクウェイトレシオ 52.80kg/kgm
1馬力あたりのお値段 22222円
排気量1Lあたり馬力 126.40PS/L
排気量1Lあたりトルク 16.07kgm/L
1気筒あたりの馬力 56.2PS
1気筒あたりのトルク 7.2kgm
パワーバンド比率 62.7%
燃費×馬力 2218.5pt
各種ランキング
オープンカーのPWR
1.6~1.8L以下のPWR

トルクウェイトレシオは52.80kg/kgm(1510kg/28.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5000000円、最高出力が225馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は22222円、逆に1万円あたりでは0.45馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は174825円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は126.40PS/L、トルクは16.07kgm/L、1気筒あたりの馬力は56.2馬力、トルクは7.2kgmとなり、このエンジンが225馬力を5900回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.99m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が86.4mmであるBAM型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6940回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.604になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が9.86km/L、最高出力が225PSであるこの車の獲得ポイントは2218.5ptになります。
戯れに車両重量1510kgを100kg単位にした15.1で割ってみたところ、その数値は146.92ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5900rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6400回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6400rpm|タイヤサイズ 225/45R17|タイヤ直径 63.4cm|円周長 199.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6400rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.416 14.35 -
-
53km/h 12000rpm 1294.4kgm
2速 2.105 8.84 0.616 1-2/
3940rpm
87km/h 7400rpm 797.6kgm
3速 1.428 6.00 0.678 2-3/
4340rpm
128km/h 5020rpm 541.1kgm
4速 1.088 4.57 0.762 3-4/
4880rpm
167km/h 3820rpm 412.3kgm
5速 0.865 3.63 0.795 4-5/
5090rpm
211km/h 3040rpm 327.8kgm
6速 0.719 3.02 0.831 5-6/
5320rpm
253km/h 2530rpm 272.4kgm
Final 4.200 レシオカバレッジ(変速比幅)4.751

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2200-5500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.200)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(28.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.200)÷タイヤの有効半径(0.317m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの253km(5900rpmでは233.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2200-5500回転で最大トルク28.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば52.80kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.711kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1294.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1510kg)を1速ギヤの最大駆動力(1294.4kgm)で割ってみると1.167kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5900回転でのトルク(27.3kgm)からTWRを算出すると1.222kg/kgmとなり、2200-5900回転の回転域では1.167-1.222kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5900rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

8NBAMF型TTロードスターに搭載されたBAM型1780ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5900rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5900rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ49km/h-
2速ギヤ80km/h3630rpm
3速ギヤ118km/h4000rpm
4速ギヤ154km/h4500rpm
5速ギヤ194km/h4690rpm
6速ギヤ234km/h4900rpm

まず1速ギヤで5900rpmまで引っ張ると49km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5900rpmから3630rpmまで落ち、そこから5900rpmまで加速を続けると速度は80km/h(+31km/h)になります。

3速ギヤでは4000rpmまで落ちて5900rpmで118km/h(+38km/h)に、4速ギヤでは4500rpmまで落ちて5900rpmで154km/h(+36km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4690rpmまで落ちて5900rpmで194km/h(+40km/h)に、6速ギヤでは4900rpmまで落ちて5900rpmで234km/h(+40km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4800 7200 9600 12000 14400 16810 21610
2速 2960 4440 5920 7400 8880 10360 13310
3速 2010 3010 4010 5020 6020 7030 9030
4速 1530 2290 3060 3820 4590 5350 6880
5速 1220 1820 2430 3040 3650 4260 5470
6速 1010 1520 2020 2530 3030 3540 4550
※赤い数字は暫定レブリミット(6400rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.719)を選択して時速100kmにて走行すると2530回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1520回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1770回転、一般的な高速道路の80km/hでは2020回転、100km/hでは2530回転、制限速度が120km/hになると3030回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4550回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 17 25 33 42 50 58 67
2速 14 27 41 54 68 81 95 108
3速 20 40 60 80 100 120 139 159
4速 26 52 78 105 131 157 183 209
5速 33 66 99 132 164 197 230 263
6速 40 79 119 158 198 237 277 317

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6400回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの225/45R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/45R17 | 直径 634mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
-5%
40
扁平
205/40R17
37.6km/h
直径596mm
径差-38mm
215/40R17
38.1km/h
直径604mm
径差-30mm
225/40R17
38.6km/h
直径612mm
径差-22mm
235/40R17
39.1km/h
直径620mm
径差-14mm
245/40R17
39.6km/h
直径628mm
径差-6mm
0%
45
扁平
205/45R17
38.9km/h
直径617mm
径差-17mm
215/45R17
39.5km/h
直径626mm
径差-8mm
225/45R17
40.0km/h
634mm
0mm
235/45R17
40.6km/h
直径644mm
径差+10mm
245/45R17
41.2km/h
直径653mm
径差+19mm
+5%
50
扁平
205/50R17
40.2km/h
直径637mm
径差+3mm
215/50R17
40.8km/h
直径647mm
径差+13mm
225/50R17
41.5km/h
直径657mm
径差+23mm
235/50R17
42.1km/h
直径667mm
径差+33mm
245/50R17
42.7km/h
直径677mm
径差+43mm
+10%
55
扁平
205/55R17
41.5km/h
直径658mm
径差+24mm
215/55R17
42.2km/h
直径669mm
径差+35mm
225/55R17
42.9km/h
直径680mm
径差+46mm
235/55R17
43.6km/h
直径691mm
径差+57mm
245/55R17
44.3km/h
直径702mm
径差+68mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/45R17 、215/40R17、215/45R17 、225/40R17 、235/40R17 、245/40R17あたりのタイヤがおすすめです。

225/45R17のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/45R17の適応サイズと性能の変化 [8NBAMF型TTロードスター編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】225/45R17のタイヤ銘柄と通販価格

8NBAMF型TTロードスター[1.8Lターボ 4WD/6MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.711kg/ps58.37
1速ギヤ加速性能1.167kg/kgm58.74
1L換算馬力126.40ps/L58.44
1L換算トルク16.07kgm/L50.40
WB/TR比1.60467.42
ワイド&ロー指数0.75959.70
前面の面積2.365m²57.34
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点454.13

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費11.6km/L46.87
年間維持費355300円47.38
100kmh回転数2530rpm49.53
航続距離719.2km50.33
車の大きさ9.602m³42.66
室内の広さ(仮) 1.741m³34.05
最小回転半径5.0m53.47
馬力単価22222円49.13
ユーティリティ部門の得点373.42

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 8NBAMF型TTロードスター[1.8Lターボ 4WD/6MT] の総合得点は 827.55 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した8NBAMF型TTロードスター(4WD/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「2000ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

TTロードスターの歴代モデル

3代目 FVCJXF型 TTSクーペ
FVCJXF TTSクーペは2015/08に登場した3代目モデル。参考車両の「2.0TFSI Quattro」は全長4190mm、全幅1830mm、全高1370mmの車体に、286PS/38.8kgmを発生するCJX型1984ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

2代目 8JCEPF型 TT RS プラスクーペ
8JCEPF TT RS プラスクーペは2013/02に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長4200mm、全幅1840mm、全高1380mmの車体に、360PS/47.4kgmを発生するCEP型2480ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

初代 8NAUQ型 TTロードスター
8NAUQ TTロードスターは2000/05に登場した初代モデル。参考車両の「1.8T」は全長4060mm、全幅1765mm、全高1340mmの車体に、180PS/24.0kgmを発生するAUQ型1780ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。