7LAXQA トゥアレグの性能と維持費 4WD/6AT 733万円 2007年式

このページでは、フォルクスワーゲンの5ドア・5人乗りSUV、初代のGH-7LAXQA型トゥアレグ V8-Stolz【2007/01モデル・310PS/41.8kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

7LAXQA トゥアレグ
販売期間:2003/09 - 2011/02

画像はフォルクスワーゲンより引用
http://www.volkswagen.co.jp/
投稿:2012/01/14|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4770mm×全幅1930mm×全高1710mm、排気量は4172ccであることから、大雑把に分類すると4.2リットルクラス(4200cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:300PS~350PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4770mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


7LAXQA型 トゥアレグ [4172cc/310PS 4WD/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代トゥアレグの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2010/03
7LBHKS型
[V6]
3.6L-NA・4WD/6AT・599.0万円
280PS・36.7kgm・6.9km/L
280PS
36.7kgm
6.9km/L
2009/01
7LBARA型
[V8]
4.2L-NA・4WD/6AT・810.0万円
349PS・44.9kgm・6.7km/L
349PS
44.9kgm
6.7km/L
2007/01
7LBMVS型
[V6-Stolz]
3.2L-NA・4WD/6AT・533.0万円
241PS・31.6kgm・7.5km/L
241PS
31.6kgm
7.5km/L
初代トゥアレグの車両型式・グレード一覧【全5車種】
トゥアレグの新型モデル
2代目 7PCGEA型トゥアレグ
7PCGEA型トゥアレグは2011/02に登場した2代目モデル。参考車両の「Hybrid」は全長4800mm、全幅1945mm、全高1740mmの車体に、333PS/44.9kgmを発生するCGE型2994ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー フォルクスワーゲン
車名&
グレード
トゥアレグ
V8-Stolz
その他 シュトルツ 7LAXQS
お値段 7330000円
車両型式 GH-7LAXQA
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4770×幅1930×高1710mm
軸距&
輪距
2855mm
前1650mm/後1655mm
最小半径 5.4m
タイヤ 前輪:255/55R18
後輪:255/55R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2390kg
エンジン諸元
原動機型式 AXQ
気筒配列 V型8気筒
排気量4172cc
圧縮比11.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 310PS[228kW]/6200rpm
最大トルク 41.8kgm[410Nm]/3000-4000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 6.6km/L(15.5mpg)
100km燃費 15.2L/100km
AXQ型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税87900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税28500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2007/01モデルのトゥアレグを17年落ちの中古で161.3万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    トゥアレグの2007/01モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である146.6万円に諸経費として14.7万円を足した161.3万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2007年式を17年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 13年経過 87900円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年-17年経過 28500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷5.6km/L×185円/L 330360円
オイル交換(5000km毎) 1回7000円×2回 14000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 580000円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額44790円×12ヶ月 537480円
ローン返済中の年間維持費 1117500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 77700円
名目 金額
自動車税(1年分) 87900円
自動車重量税(1年分) 28500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
330360円
(231250円)
(165180円)
(99110円)
オイル交換(5000km毎) 14000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額8000円) 96000円
ローン完済後の年間維持費 580000円
名目 金額
車のローン額(1年分) 537480円
ローン返済中の年間維持費 1117500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
77700円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は87900円、「2.5トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は28500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした77700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ48400円(ローン完済前は93200円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をトゥアレグに吸い取られ泣くハメになりそうですが、ということはつまり、この車のステータス性は抜群であると言えます。

トゥアレグの維持費は高い?安い?

「トゥアレグの年間維持費は580000円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「4500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてトゥアレグの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いクイックデリバリー200348670円-231330円
7シリーズ433500円-146500円
M8 グランクーペ437500円-142500円
セルシオ483200円-96800円
基準4500ccクラス平均526100円-53900円
XJ562100円-17900円
トゥアレグの維持費580000円
S6 セダン596900円+16900円
レンジローバー ヴォーグ610700円+30700円
高いサファリ672900円+92900円

トゥアレグの年間維持費を、4500ccクラスで最も維持費が安いクイックデリバリー200と比較して231330円高く、最も高いサファリと比較して92900円安く、4500ccクラスの平均維持費との比較では53900円高くなっています。

最低額のクイックデリバリー200と最高額のサファリは極端な例としても、4500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、トゥアレグの維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 4500ccクラスの車 ランキング

トゥアレグを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%750万円63万円49万円
15%500万円42万円33万円
20%380万円32万円25万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は750万円(総支給額63万円/月、手取り49万円/月)、ここから月額維持費4.8万円を支払うと残りは44.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は500万円(総支給額42万円/月、手取り33万円/月)、4.8万円を支払うと残りは28.2万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が380万円(総支給額32万円/月、手取り25万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.8万円を引くと残りは20.2万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代34万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費5.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
241090円
[-89270円]
-25円
160円/L
285730円
[-44630円]
-10円
175円/L
312520円
[-17840円]
185円/L330360円
[0円]
+10円
195円/L
348240円
[+17880円]
+25円
210円/L
375020円
[+44660円]
+50円
235円/L
419670円
[+89310円]

燃費5.6km/Lの7LAXQA型 トゥアレグで10000km走行するのに必要な燃料は1785.8L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は330360円になります。

参考までに、トゥアレグの燃料タンクは100リットルですので、1785.8Lの給油回数は18回、1回あたりの燃料代は約18360円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては17880円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると44660円、50円も違ってくると89310円にもなります。

これを7LAXQA型 トゥアレグの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を580000円としたとき、135円/Lに値下がりすれば490730円(84.6%)に、235円/Lに値上がりすれば669310円(115.4%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(87900円)なり重量税(28500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 28%
自動車重量税 1年分 28500円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 99110円 31%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 80% 76800円 24%
合計
[1万kmとの差額]
317800円
-262200円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 23%
自動車重量税 1年分 28500円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 165180円 42%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 85% 81600円 22%
合計
[1万kmとの差額]
388700円
-191300円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 19%
自動車重量税 1年分 28500円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 231250円 50%
オイル交換 年1回 9800円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 90% 86400円 19%
合計
[1万kmとの差額]
462300円
-117700円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて262200円安い317800円に、5000km走行では191300円安い388700円に、7000km走行では117700円安い462300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 11%
自動車重量税 1年分 28500円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 495540円 63%
オイル交換 年3回 42000円 5%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 3%
任意保険料 100% 96000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
780400円
+200400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 9%
自動車重量税 1年分 28500円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 660720円 68%
オイル交換 年4回 56000円 6%
タイヤ交換 2年毎 28800円 3%
任意保険料 100% 96000円 10%
合計
[1万kmとの差額]
966800円
+386800円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
4500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

トゥアレグの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 6.6km/L
燃料タンク容量 100L
航続距離(カタログ燃費) 660.0km
航続距離(80%燃費) 530.0km
満タンプライス 18500円
1km走行コスト 28.03円
1万円でどこまで行ける? 356.8km

10・15モード燃費が6.6km/L、燃料タンク容量100リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は660.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.9km/L)とすると航続距離は590.0km、80%(5.3km/L)だと530.0km、70%(4.6km/L)では460.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から100リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では18500円、上で計算した航続距離を踏まえると660.0km(80%燃費時530.0km)を走行するのに18500円かかる計算です。

燃費を5.6km/Lとしたときの1km走行コストは28.03円、10万km走行したときの燃料代は280.3万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら28.0万円/年、7年10万kmなら40.0万円/年、5年10万kmなら56.1万円/年、3年10万kmなら93.4万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば356.8km(往復なら片道178.4km)、カタログ値の80%なら285.4km(片道142.7km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

AXQ型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
3000回転時の馬力 175PS
4000回転時の馬力 233PS
6200回転時の馬力 310PS
各回転域でのトルク
3000回転時のトルク 41.8kgm
4000回転時のトルク 41.8kgm
6200回転時のトルク 35.8kgm
AXQ型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているAXQ型4172cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは6200回転時に最高出力310馬力を、3000-4000回転時に最大トルク41.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3000rpmから最高出力が発生する6200rpmまで」の3200rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は51.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.710kg/PS(2390kg/310PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.710kg/PS
車体+1人7.887kg/PS
車体+5人8.597kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.903kg/PS
車体+70kg7.935kg/PS
車体+80kg7.968kg/PS
車体+90kg8.000kg/PS
車体+100kg8.032kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.887kg/PS(2445kg/310PS)となり、数値としては0.177kg、比率にすると2.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.597kg/PS(2665kg/310PS)となり、数値としては0.887kg、比率にすると11.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

7LAXQA トゥアレグのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2007/01

-
トゥアレグ
7.887kg/PS
2445kg/310PS|4.2L-NA
[車体のみPWR:7.710]
2017/09

車種詳細
シビック
7.720kg/PS
1405kg/182PS|1.5L-TB
車体のみPWR:7.418
2014/10

車種詳細
ノート
8.107kg/PS
1135kg/140PS|1.6L-NA
車体のみPWR:7.714
2009/07

車種詳細
MPV
7.653kg/PS
1875kg/245PS|2.3L-TB
車体のみPWR:7.429
2015/05

車種詳細
ロードスター
7.977kg/PS
1045kg/131PS|1.5L-NA
車体のみPWR:7.557
2006/12

車種詳細
ブーン X4
7.782kg/PS
1035kg/133PS|1.0L-TB
車体のみPWR:7.368

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.887kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.650kg/PSから8.124kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りハッチバック「FK7型 シビック」、日産の5人乗りハッチバック「E12改型 ノート」、マツダの8人乗りミニバン「LY3P型 MPV」、マツダの2人乗りオープンカー「ND5RC型 ロードスター」、ダイハツの5人乗りハッチバック「M312S型 ブーン X4」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

7LAXQA型 トゥアレグ [V8-Stolz]のライバル車種|7.887kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は129.7PS/tとなっています。


トゥアレグがバイクと競争するなら…?


車種詳細
VRXロードスター|398cc
7.879kg/PS
260kg/33.0PS/3.50kgm
[車体のみPWR:6.212]
1速ギヤ速度:54.6km/h
最小TWR:1.131
2007/01

-
トゥアレグ|4172cc
7.887kg/PS
2445kg/310PS/41.8kgm
[車体のみPWR:7.710]
1速ギヤ速度:45.6km/h
最小TWR:1.117

車種詳細
スカイウェイブ400|385cc
7.938kg/PS
254kg/32.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:6.219]
1速ギヤ速度:53.3km/h
最小TWR:1.136

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではトゥアレグとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

NC33 VRXロードスターと競争してみる

まずトゥアレグより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのVRXロードスターが挙げられます。PWRの7.879kg/PSは車両重量205kgにライダーの体重55kgを加えた260kgを、最高出力33.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はVRXロードスターに9.0km/h劣り、1速TWRは0.014kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

CK43A スカイウェイブ400と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのスカイウェイブ400が挙げられます。PWRの7.938kg/PSは車両重量199kg+55kgの254kgを、最高出力32.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は7.7km/h劣り、1速TWRは0.019kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.727
平均ピストンスピード 19.22m/s
トルクウェイトレシオ 57.18kg/kgm
1馬力あたりのお値段 23645円
排気量1Lあたり馬力 74.30PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.02kgm/L
1気筒あたりの馬力 38.8PS
1気筒あたりのトルク 5.2kgm
パワーバンド比率 51.6%
燃費×馬力 1739.1pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは57.18kg/kgm(2390kg/41.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が7330000円、最高出力が310馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は23645円、逆に1万円あたりでは0.42馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は175359円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は74.30PS/L、トルクは10.02kgm/L、1気筒あたりの馬力は38.8馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが310馬力を6200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.22m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が93.0mmであるAXQ型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6450回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.727になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が5.61km/L、最高出力が310PSであるこの車の獲得ポイントは1739.1ptになります。
戯れに車両重量2390kgを100kg単位にした23.9で割ってみたところ、その数値は72.77ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



トゥアレグでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.669m
期待される荷室の幅 1.530m
対角線の長さ 2.264m
期待される荷室の面積 2.554m²

縦方向の長さが1.669m(対角線では2.264m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6200rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6700回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6700rpm|タイヤサイズ 255/55R18|タイヤ直径 73.8cm|円周長 231.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6700rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.148 18.89 -
-
49km/h 13590rpm 2140.3kgm
2速 2.370 10.80 0.571 1-2/
3830rpm
86km/h 7760rpm 1222.9kgm
3速 1.555 7.08 0.656 2-3/
4400rpm
132km/h 5090rpm 802.4kgm
4速 1.154 5.26 0.742 3-4/
4970rpm
177km/h 3780rpm 595.4kgm
5速 0.859 3.91 0.744 4-5/
4980rpm
238km/h 2810rpm 443.2kgm
6速 0.685 3.12 0.797 5-6/
5340rpm
299km/h 2240rpm 353.5kgm
Final 4.555 レシオカバレッジ(変速比幅)6.055

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3000-4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.555)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(41.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.555)÷タイヤの有効半径(0.369m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの299km(6200rpmでは276.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3000-4000回転で最大トルク41.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば57.18kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.710kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2140.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2390kg)を1速ギヤの最大駆動力(2140.3kgm)で割ってみると1.117kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6200回転でのトルク(35.8kgm)からTWRを算出すると1.304kg/kgmとなり、3000-6200回転の回転域では1.117-1.304kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:6200rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

7LAXQA型トゥアレグに搭載されたAXQ型4172ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6200rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6200rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ46km/h-
2速ギヤ80km/h3540rpm
3速ギヤ122km/h4070rpm
4速ギヤ164km/h4600rpm
5速ギヤ220km/h4610rpm
6速ギヤ276km/h4940rpm

まず1速ギヤで6200rpmまで引っ張ると46km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6200rpmから3540rpmまで落ち、そこから6200rpmまで加速を続けると速度は80km/h(+34km/h)になります。

3速ギヤでは4070rpmまで落ちて6200rpmで122km/h(+42km/h)に、4速ギヤでは4600rpmまで落ちて6200rpmで164km/h(+42km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4610rpmまで落ちて6200rpmで220km/h(+56km/h)に、6速ギヤでは4940rpmまで落ちて6200rpmで276km/h(+56km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5430 8150 10870 13590 16300 19020 24450
2速 3100 4660 6210 7760 9310 10870 13970
3速 2040 3060 4070 5090 6110 7130 9170
4速 1510 2270 3020 3780 4540 5290 6800
5速 1130 1690 2250 2810 3380 3940 5060
6速 900 1350 1790 2240 2690 3140 4040
※赤い数字は暫定レブリミット(6700rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.685)を選択して時速100kmにて走行すると2240回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1350回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1570回転、一般的な高速道路の80km/hでは1790回転、100km/hでは2240回転、制限速度が120km/hになると2690回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4040回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 15 22 29 37 44 52 59
2速 13 26 39 52 64 77 90 103
3速 20 39 59 79 98 118 137 157
4速 26 53 79 106 132 159 185 212
5速 36 71 107 142 178 213 249 284
6速 45 89 134 178 223 267 312 357

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6700回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの255/55R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/55R18 | 直径 738mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
50
扁平
235/50R18
37.5km/h
直径692mm
径差-46mm
245/50R18
38.0km/h
直径702mm
径差-36mm
255/50R18
38.6km/h
直径712mm
径差-26mm
265/50R18
39.1km/h
直径722mm
径差-16mm
275/50R18
39.7km/h
直径732mm
径差-6mm
0%
55
扁平
235/55R18
38.8km/h
直径716mm
径差-22mm
245/55R18
39.4km/h
直径727mm
径差-11mm
255/55R18
40.0km/h
738mm
0mm
265/55R18
40.6km/h
直径749mm
径差+11mm
275/55R18
41.2km/h
直径760mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
235/60R18
40.1km/h
直径739mm
径差+1mm
245/60R18
40.7km/h
直径751mm
径差+13mm
255/60R18
41.4km/h
直径763mm
径差+25mm
265/60R18
42.0km/h
直径775mm
径差+37mm
275/60R18
42.7km/h
直径787mm
径差+49mm
+10%
65
扁平
235/65R18
41.4km/h
直径763mm
径差+25mm
245/65R18
42.1km/h
直径776mm
径差+38mm
255/65R18
42.8km/h
直径789mm
径差+51mm
265/65R18
43.5km/h
直径802mm
径差+64mm
275/65R18
44.2km/h
直径815mm
径差+77mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/55R18 、245/50R18、245/55R18 、255/50R18 、265/50R18 、275/50R18あたりのタイヤがおすすめです。

255/55R18のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/55R18の適応サイズと性能の変化 [7LAXQA型トゥアレグ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】255/55R18のタイヤ銘柄と通販価格

7LAXQA型トゥアレグ[4.2L-NA 4WD/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.710kg/ps55.63
1速ギヤ加速性能1.117kg/kgm59.81
1L換算馬力74.30ps/L50.95
1L換算トルク10.02kgm/L56.71
WB/TR比1.72754.74
ワイド&ロー指数0.88650.49
前面の面積3.300m²31.16
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点403.21

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費6.6km/L35.93
年間維持費580000円26.79
100kmh回転数2240rpm53.36
航続距離660.0km46.90
車の大きさ15.742m³66.99
室内の広さ(仮) 2.855m³44.64
最小回転半径5.4m45.31
馬力単価23645円47.26
ユーティリティ部門の得点367.18

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 7LAXQA型トゥアレグ[4.2L-NA 4WD/6AT] の総合得点は 770.39 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した7LAXQA型トゥアレグ(4WD/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「4500ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

トゥアレグの歴代モデル

2代目 7PCGRS型 トゥアレグ
7PCGRS トゥアレグは2011/02に登場した2代目モデル。参考車両の「V6」は全長4800mm、全幅1945mm、全高1740mmの車体に、280PS/36.7kgmを発生するCGR型3598ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 7LBJNA型 トゥアレグ
7LBJNA トゥアレグは2003/09に登場した初代モデル。参考車両の「W12 Sport」は全長4770mm、全幅1975mm、全高1710mmの車体に、450PS/61.2kgmを発生するBJN型5998ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。