NCP165V プロボックス バンの性能と維持費 4WD/CVT 184万円

このページでは、トヨタ自動車の5ドア・5人乗りボンネットバン、2代目の3BE-NCP165V型プロボックス バン G【2022/01モデル・103PS/13.5kgm・4WD/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

NCP165V プロボックス バン
販売期間:2014/08 -

画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿日:2023/01/13

ボディサイズが全長4245mm×全幅1690mm×全高1530mm、排気量は1496ccであることから、排気量でざっくりと分ける乗用車的な分類をすると1.5リットルクラスに属しています。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

貨物車の区分としては、乗車定員が5名、最大積載量が400kg、車両総重量が1695kg、エンジンの排気量が1496ccであることから、4ナンバーの貨客兼用車に分類され、自動車税は排気量1.5L以下&最大積載量1トン以下のクラス、重量税は車両総重量2トン以下のクラスに該当します。


さて、貨物車(商用車とも)には貨物車の流儀というものがありまして、「荷物が主、人は従」という絶対的な主従関係が存在しています。もしこの関係が崩れると途端に「乗用車」という道楽品、贅沢品として扱われ、行く先には重い重い税負担が待ち構えます。

貨物室の寸法
荷室長1810mm
荷室幅1420mm
荷室高935mm
荷室容積2403.1L
荷室床面地上高585mm
最大積載量400kg
荷室が広い貨物車ランキング

貨物車には乗用車で言うところの「室内長・室内幅・室内高」の代わりに「荷室長・荷室幅・荷室高」というものがあり、室内長幅高が乗客のスペースを示すのに対し、荷室長幅高は荷物を載せられるスペースを示しています。

表中の荷室容積2403.1Lとは、荷室長1810mm×荷室幅1420mm×荷室高935mmの数値を掛けたもので、荷室床面地上高585mmは読んで字のごとく地面から荷物を載せる床面までの高さを示したものです。

最大積載量400kgもまた同様で、「プロボックス バンには400kgを超える荷物を載せてはいけません!」と定めてあるものです。これは「車両総重量」と密接に関係しており、この重量を基準に重量税が確定します。乗用車の重量税は乗員数や荷物を考慮しない「車両重量」で決まりますが、貨物車は「車両総重量」で決まる点が異なります。


NCP165V型 プロボックス バン [1496cc/103PS 4WD/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目プロボックス バンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2022/01
NSP160V型
[G]
1.3L-NA | FF/CVT
| 149.1万円
95PS
12.3kgm
16.6km/L
2022/01
NHP160V型
[GX Hybrid]
1.5L-NA | FF/CVT
| 179.0万円
73PS
11.3kgm
22.6km/L
2022/01
NCP160V型
[G]
1.5L-NA | FF/CVT
| 167.0万円
109PS
13.9kgm
17.2km/L
2代目プロボックス バンの車両型式・グレード一覧【全4車種】
プロボックス バンの旧型モデル
初代 NCP58G型プロボックス ワゴン
NCP58G型プロボックス ワゴンは2002/07に登場した初代モデル。参考車両の「F」は全長4195mm、全幅1695mm、全高1510mmの車体に、109PS/14.4kgmを発生する1NZ型1496ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー TOYOTA
車名&
グレード
プロボックス バン
G
その他 3BE-NCP165V-EXXCK | 5名乗車時:荷室長1040mm/荷室幅1415mm/荷室高935mm
お値段 1832000円
車両型式 3BE-NCP165V
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア/5人
車体寸法 長4245×幅1690×高1530mm
軸距&
輪距
2550mm
前1485mm/後1455mm
最小半径 4.9m
最低高 130mm
タイヤ 前輪:155/80R14
後輪:155/80R14
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1170kg
エンジン諸元
原動機型式 1NZ-FE
気筒配列 直列4気筒
排気量1496cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 103PS[76kW]/6000rpm
最大トルク 13.5kgm[132Nm]/4400rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 14.6km/L(34.3mpg)
JC08燃費 15.8km/L(37.2mpg)
100km燃費 6.8L/100km
1NZ-FE型NAエンジン諸元と性能
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(14300円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(6600円/年)と自賠責保険料(14280円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、プロボックス バンの新車を210.7万円(諸費用として27.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1.5L以下&1.0トン以下 13年未満 14300円
自動車重量税(1年分) 2トン以下 13年未満 6600円
自賠責保険料(1年分) 貨客兼用車 14280円
燃料代(年間1万km) 10000km÷14.6km/L×165円/L 113010円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本8000円×4本÷5年 6400円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 222590円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額43890円×12ヶ月 526680円
ローン返済中の年間維持費 749270円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 23880円
名目 金額
自動車税(1年分) 14300円
自動車重量税(1年分) 6600円
自賠責保険料(1年分) 14280円
燃料代(年間1万km) 113010円
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 6400円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 222590円
名目 金額
車のローン額(1年分) 526680円
ローン返済中の年間維持費 749270円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
23880円
  • 初度登録から1年経過車の場合、自動車税の区分は「排気量1.5L以下&最大積載量1.0トン以下の13年未満」で税額は14300円、重量税の区分は「車両総重量2トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額23,880円の他に法定12ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

プロボックス バン【G】の場合、維持費の月額は18600円(ローン完済前は62500円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 14300円 11%
自動車重量税 1年分 6600円 5%
自賠責保険料 1年分 14280円 11%
燃料代 3000km分 33900円 27%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 3%
任意保険料 80% 48000円 40%
合計
[1万kmとの差額]
125350円
-97240円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 14300円 9%
自動車重量税 1年分 6600円 4%
自賠責保険料 1年分 14280円 9%
燃料代 5000km分 56510円 37%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 3%
任意保険料 85% 51000円 35%
合計
[1万kmとの差額]
150960円
-71630円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 14300円 8%
自動車重量税 1年分 6600円 4%
自賠責保険料 1年分 14280円 8%
燃料代 7000km分 79110円 44%
オイル交換 年1回 5600円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 90% 54000円 31%
合計
[1万kmとの差額]
178160円
-44430円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて97240円安い125350円に、5000km走行では71630円安い150960円に、7000km走行では44430円安い178160円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 14300円 5%
自動車重量税 1年分 6600円 2%
自賠責保険料 1年分 14280円 5%
燃料代 15000km分 169520円 57%
オイル交換 年3回 24000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 9600円 3%
任意保険料 100% 60000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
298300円
+75710円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 14300円 4%
自動車重量税 1年分 6600円 2%
自賠責保険料 1年分 14280円 4%
燃料代 20000km分 226020円 62%
オイル交換 年4回 32000円 9%
タイヤ交換 2年毎 12800円 3%
任意保険料 100% 60000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
366000円
+143410円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(10.7km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(15.6km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(16.5km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(14.6km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での燃料代113010円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル165円として計算。
  • []内の金額は低燃費タイヤ(エコタイヤ)装着で燃費が3%向上すると仮定した場合の燃料代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。

参考:燃費が3%向上すると…?
市街地10.7km/L → 11.0km/L
郊外15.6km/L → 16.1km/L
高速道路16.5km/L → 17.0km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km138780円
[135000円]
郊外500km5300円
[5130円]
高速道路500km5000円
[4850円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
149080円
+36070円
11.1km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
144980円
-4100円
11.4km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が10.7km/Lでは841.1Lを消費して、燃料代は138780円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が15.6km/Lでは32.1Lを消費して、燃料代は5300円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が16.5km/Lでは30.3Lを消費して、燃料代は5000円になります。

このパターンでは使用した燃料量が903.5L、かかった燃料代が149080円となり、平均燃費は11.1km/L(-3.5km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+36070円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると燃料代は144980円となり、4100円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で20500円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km77100円
[74990円]
郊外5000km52880円
[51250円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
129980円
+16970円
12.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
126240円
-3740円
13.1km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が10.7km/Lでは467.3Lを消費して、燃料代は77100円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が15.6km/Lでは320.5Lを消費して、燃料代は52880円になります。

このパターンでは使用した燃料量が787.8L、かかった燃料代が129980円となり、平均燃費は12.7km/L(-1.9km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+16970円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が126240円となり、1年間で3740円、5年間で18700円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km51350円
[49950円]
郊外3340km35330円
[34240円]
高速道路3330km33300円
[32320円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
119980円
+6970円
13.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
116510円
-3470円
14.2km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が10.7km/Lでは311.2Lを消費して、燃料代は51350円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が15.6km/Lでは214.1Lを消費して、燃料代は35330円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が16.5km/Lでは201.8Lを消費して、燃料代は33300円になります。

このパターンでは使用した燃料量が727.1L、かかった燃料代が119980円となり、平均燃費は13.8km/L(-0.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+6970円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が116510円となり、1年間で3470円、5年間で17350円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km7710円
[7510円]
郊外9000km95190円
[92240円]
高速道路500km5000円
[4850円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
107900円
-5110円
15.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
104600円
-3300円
15.8km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が10.7km/Lでは46.7Lを消費して、燃料代は7710円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が15.6km/Lでは576.9Lを消費して、燃料代は95190円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が16.5km/Lでは30.3Lを消費して、燃料代は5000円になります。

このパターンでは使用した燃料量が653.9L、かかった燃料代が107900円となり、平均燃費は15.3km/L(+0.7km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-5110円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が104600円となり、1年間で3300円、5年間で16500円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(11.1km/L・12.7km/L・13.8km/L・15.3km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(149080円・129980円・119980円・107900円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km110円2400円2.9万円
20km230円5100円6.0万円
30km340円7500円8.8万円
50km570円12500円14.8万円
100km1130円24900円29.4万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を165円、燃費を14.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは11.30円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は110円/日となり、20km走行なら230円/日、30km走行なら340円/日、50km走行なら570円/日、100km走行なら1130円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は7500円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は8.8万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

1NZ-FE型エンジン簡易性能曲線図
1NZ-FE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4400回転時の馬力 83PS
6000回転時の馬力 103PS
6000回転時の馬力 103PS
各回転域でのトルク
4400回転時のトルク 13.5kgm
6000回転時のトルク 12.3kgm
6000回転時のトルク 12.3kgm
1NZ-FE型NAエンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している1NZ型1496cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力103馬力を、4400回転時に最大トルク13.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4400rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.359kg/PS(1170kg/103PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.359kg/PS
車体+1人11.893kg/PS
車体+5人14.029kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.942kg/PS
車体+70kg12.039kg/PS
車体+80kg12.136kg/PS
車体+90kg12.233kg/PS
車体+100kg12.330kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.893kg/PS(1225kg/103PS)となり、数値としては0.534kg、比率にすると4.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.029kg/PS(1445kg/103PS)となり、数値としては2.670kg、比率にすると23.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


NCP165V プロボックス バンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2022/01

-
プロボックス バン
11.893kg/PS
1225kg/103PS|1.5L-NA
[車体のみPWR:11.359]
2015/02

車種詳細
ジェイド
11.947kg/PS
1565kg/131PS|1.5L-NA
車体のみPWR:11.527
2019/09

車種詳細
カローラ ツーリング
11.853kg/PS
1375kg/116PS|1.2L-TB
車体のみPWR:11.379
2016/11

車種詳細
ルーミー
11.786kg/PS
1155kg/98PS|1.0L-TB
車体のみPWR:11.224
2008/12

車種詳細
パッソ セッテ
11.881kg/PS
1295kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:11.376
2015/04

車種詳細
ステップワゴン
11.967kg/PS
1795kg/150PS|1.5L-TB
車体のみPWR:11.600

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.893kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

11.774kg/PSから12.012kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの6人乗りミニバン「FR4型 ジェイド」、トヨタの5人乗りワゴン「NRE210W型 カローラ ツーリング」、トヨタの5人乗りミニバン「M900A型 ルーミー」、トヨタの7人乗りミニバン「M512E型 パッソ セッテ」、ホンダの7人乗りミニバン「RP2型 ステップワゴン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

NCP165V型 プロボックス バン [G]とパワーウェイトレシオが近い車種|11.893kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は88.0PS/tとなっています。


プロボックス バンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB223S|223cc
11.875kg/PS
190kg/16.3PS/1.84kgm
[車体のみPWR:8.438]
1速ギヤ速度:31.7km/h
最小TWR:0.902
2022/01

-
プロボックス バン|1496cc
11.893kg/PS
1225kg/103PS/13.5kgm
[車体のみPWR:11.359]
1速ギヤ速度:50.2km/h
最小TWR:1.925

車種詳細
NSR80|79cc
11.917kg/PS
143kg/12.0PS/0.97kgm
[車体のみPWR:7.333]
1速ギヤ速度:32.9km/h
最小TWR:0.791

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではプロボックス バンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

MC40 CB223Sと競争してみる

まずプロボックス バンより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB223Sが挙げられます。PWRの11.875kg/PSは車両重量135kgにライダーの体重55kgを加えた190kgを、最高出力16.3PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCB223Sに18.5km/h勝り、1速TWRは1.023kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

HC06 NSR80と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのNSR80が挙げられます。PWRの11.917kg/PSは車両重量88kg+55kgの143kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は17.3km/h勝り、1速TWRは1.134kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.735
平均ピストンスピード 16.94m/s
トルクウェイトレシオ 86.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段 17786円
排気量1Lあたり馬力 68.90PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.02kgm/L
1気筒あたりの馬力 25.8PS
1気筒あたりのトルク 3.4kgm
パワーバンド比率 26.7%
燃費×馬力 1503.8pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは86.7kg/kgm(1170kg/13.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1832000円、最高出力が103馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は17786円、逆に1万円あたりでは0.56馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は135704円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
1500cc以下の車編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は68.90PS/L、トルクは9.02kgm/L、1気筒あたりの馬力は25.8馬力、トルクは3.4kgmとなり、このエンジンが103馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.94m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が84.7mmである1NZ型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7080回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.735になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が14.6km/L、最高出力が103PSであるこの車の獲得ポイントは1503.8ptになります。
戯れに車両重量1170kgを100kg単位にした11.7で割ってみたところ、その数値は128.53ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



プロボックス バンでの車中泊

荷室寸法
荷室長 1.810m
荷室幅 1.420m
荷室高 0.935m
対角線の長さ 2.301m
荷室の床面積 2.570m²
荷室の容積 2.403m³

商用車(貨物車・バン)は乗用車とは違ってカタログに荷室寸法が明記されておりますので、ここではその寸法を使って車中泊の可能性を探ってみます。

貨物車は荷物がたくさん積めてこそ、フルフラットな荷室があってこそという性質を持った車ですから、車中泊の適性は非常に高いものと思われます。

縦方向の長さが1.810m(対角線では2.301m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

コンパネを1枚そのままポンと置ける長さと幅を持ち得るならば、ベッドを作り、棚を置き、ポータブルな電源を用意すれば立派な移動式住居の完成です。さあ新天地へと旅立ちましょう。
車中泊にあると嬉しいアイテム

プロボックス バンのスペース効率

車体の大きさと荷室の広さの比率
全長に対する荷室長の比率
1.810m÷4.245m
42.6%
全幅に対する荷室幅の比率
1.420m÷1.690m
84.0%
全高に対する荷室高の比率
0.935m÷1.530m
61.1%
車体に対する荷室の比率
2.403m³÷10.976m³
21.9%

貨物車は貨物車であるがゆえに、いかに効率よく大量に荷物を載せ、運搬できるかが重視されます。これはかつて、ある自動車メーカーが標榜したMM思想、いわゆる「マン・マキシマム&メカ・ミニマム」の精神を感じさせ、言うなれば「荷室を最大限に、人と機械は最小限に」ってなものです。

というわけで、荷室の各寸法と車体の各寸法の比率がどの程度であるかを見てみます。己の全てを荷室に捧げるバンは快適性に媚を売るそこらの軟弱乗用車とは違い、ペラペラ内装と紙装甲こそがアイデンティティであり、ドアを閉めればバァン!と轟音を響かせて(バンだけに)アピールしてくるほどですから、かなりの数値が期待ができます。

荷室長の比率は荷室長1.810m÷全長4.245mで42.6%、荷室幅の比率は荷室幅1.420m÷全幅1.690mで84.0%、荷室高の比率は荷室高0.935m÷全高1.530mで61.1%、荷室の比率は荷室容積2.403m³÷車体体積10.976m³で21.9%となりました。


プロボックス バンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 14.6km/L
燃料タンク容量 50L
航続距離(カタログ燃費) 730.0km
航続距離(80%燃費) 585.0km
満タンプライス 8250円
1万円でどこまで行ける? 884.8km
車両価格/航続距離 2510円/km

WLTCモード燃費が14.6km/Lですので、燃料タンクの容量が50リットルですと航続可能距離は730.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(13.1km/L)とすると655.0km、80%(11.7km/L)だと585.0km、70%(10.2km/L)では510.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン50リットルの給油で8250円、上で計算した航続距離を踏まえると730.0km(80%燃費時585.0km)を走行するのに8250円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば884.8km(往復なら片道442.4km)、カタログ値の80%なら707.9km(片道353.9km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で730.0kmの距離を移動できるNCP165V型 プロボックス バン [G]という乗り物を、183.2万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2510円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
14.6km/L
730.0km
市街地燃費
10.7km/L
535.0km
[-195.0km]
郊外燃費
15.6km/L
780.0km
[+50.0km]
高速道路燃費
16.5km/L
825.0km
[+95.0km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を50Lとしたとき、市街地モード燃費10.7km/Lでの航続距離は535.0km(-195.0km)、郊外モード燃費15.6km/Lでの航続距離は780.0km(+50.0km)、高速道路モード燃費16.5km/Lでの航続距離は825.0km(+95.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 155/80R14|タイヤ直径 60.4cm|円周長 189.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.386 13.60 -
-
54km/h 11940rpm 607.7kgm
2速 0.411 2.34 0.172 1-2/
1120rpm
316km/h 2060rpm 104.7kgm
Final 5.698 レシオカバレッジ(変速比幅)5.805

ギヤの繋がりイメージ
NCP165V型プロボックス バンCVT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.698)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(13.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.698)÷タイヤの有効半径(0.302m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は2速ギヤの316km(6000rpmでは291.6km/h)となります。CVTは無段変速機というだけあって、変速比を低速側の2.386から高速側の0.411の間で自由自在に可変できる変速機ですから、実際にはちょうどいい塩梅の妥当な回転数にて妥当な最高速に落ち着くものと思われます。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4400回転で最大トルク13.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば86.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(11.359kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと607.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1170kg)を1速ギヤの最大駆動力(607.7kgm)で割ってみると1.925kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(12.3kgm)からTWRを算出すると2.11kg/kgmとなり、4400-6000回転の回転域では1.925-2.11kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4780 7170 9560 11940 14330 16720 21500
2速 820 1230 1650 2060 2470 2880 3700
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.411)を選択して時速100kmにて走行すると2060回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1230回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1440回転、一般的な高速道路の80km/hでは1650回転、100km/hでは2060回転、制限速度が120km/hになると2470回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3700回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 17 25 33 42 50 59 67
2速 49 97 146 194 243 292 340 389

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの155/80R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 155/80R14 | 直径 604mm

-20mm
幅135mm
-10mm
幅145mm
変更なし
幅155mm
+10mm
幅165mm
+20mm
幅175mm
-5%
75
扁平
135/75R14
37.0km/h
直径559mm
径差-45mm
145/75R14
38.0km/h
直径574mm
径差-30mm
155/75R14
39.0km/h
直径589mm
径差-15mm
165/75R14
40.0km/h
直径604mm
径差0mm
175/75R14
41.0km/h
直径619mm
径差+15mm
0%
80
扁平
135/80R14
37.9km/h
直径572mm
径差-32mm
145/80R14
38.9km/h
直径588mm
径差-16mm
155/80R14
40.0km/h
604mm
0mm
165/80R14
41.1km/h
直径620mm
径差+16mm
175/80R14
42.1km/h
直径636mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
135/85R14
38.8km/h
直径586mm
径差-18mm
145/85R14
39.9km/h
直径603mm
径差-1mm
155/85R14
41.1km/h
直径620mm
径差+16mm
165/85R14
42.2km/h
直径637mm
径差+33mm
175/85R14
43.3km/h
直径654mm
径差+50mm
+10%
90
扁平
135/90R14
39.7km/h
直径599mm
径差-5mm
145/90R14
40.9km/h
直径617mm
径差+13mm
155/90R14
42.1km/h
直径635mm
径差+31mm
165/90R14
43.2km/h
直径653mm
径差+49mm
175/90R14
44.4km/h
直径671mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、135/85R14 、145/75R14、145/80R14、145/85R14 、155/75R14 、165/75R14 あたりのタイヤがおすすめです。

155/80R14のタイヤ幅を135mmから185mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、155/80R14の適応サイズと性能の変化 [NCP165V型プロボックス バン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


NCP165V型プロボックス バン[1.5L-NA 4WD/CVT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト11.359kg/ps45.44
1速ギヤ加速性能1.925kg/kgm42.66
1L換算馬力68.90ps/L46.67
1L換算トルク9.02kgm/L44.51
WB/TR比1.73553.92
ワイド&ロー指数0.90548.88
前面の面積2.586m²50.76
最低地上高130mm59.79
スポーツ性能部門の得点392.63

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費14.6km/L46.63
年間維持費222590円59.56
100kmh回転数2060rpm55.83
航続距離730.0km51.13
車の大きさ10.976m³48.37
室内の広さ2.403m³40.31
最小回転半径4.9m55.62
馬力単価17786円54.64
ユーティリティ部門の得点412.09

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した NCP165V型プロボックス バン[1.5L-NA 4WD/CVT] の総合得点は 804.72 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したNCP165V型プロボックス バン(4WD/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての」、「1500ccの」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

プロボックス バンの歴代モデル

2代目 NSP160V型 プロボックス バン
NSP160V プロボックス バンは2014/08に登場した2代目モデル。参考車両の「G」は全長4245mm、全幅1690mm、全高1525mmの車体に、95PS/12.3kgmを発生する1NR型1329ccエンジンを搭載した5人乗りボンネットバン。

初代 NCP59G型 プロボックス ワゴン
NCP59G プロボックス ワゴンは2002/07に登場した初代モデル。参考車両の「F」は全長4195mm、全幅1695mm、全高1515mmの車体に、105PS/14.1kgmを発生する1NZ型1496ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。