KZN130G ハイラックス サーフの性能と維持費 4WD/4AT 253万円

このページでは、トヨタ自動車の5ドア・5人乗りSUV、2代目のKD-KZN130G型ハイラックス サーフ SSR Normal-Body【1994/08モデル・130PS/29.5kgm・PT4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

KZN130G ハイラックス サーフ
販売期間:1989/05 - 1995/12

画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:2011/11/28|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4490mm×全幅1690mm×全高1745mm、排気量は2982ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。ディーゼル燃料を使用する車両は排気量に関係なく、車体の大きさのみで判断される点がガソリン車とは異なるポイントとなっています。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4490mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


KZN130G型 ハイラックス サーフ [2982cc/130PS PT4WD/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目ハイラックス サーフの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1994/08
KZN130W型
[SSR-G Wide-Body]
3.0L-TB | 4WD/5MT
| 312.2万円
130PS
29.5kgm
-
1994/08
KZN130G型
[SSR Normal-Body]
3.0L-TB | 4WD/5MT
| 244.0万円
130PS
29.5kgm
-
1994/08
KZN130W型
[SSR-G Wide-Body]
3.0L-TB | 4WD/4AT
| 323.5万円
130PS
29.5kgm
-
2代目ハイラックス サーフの車両型式・グレード一覧【全13車種】
ハイラックス サーフの新型モデル
3代目 VZN185W型ハイラックス サーフ
VZN185W型ハイラックス サーフは1995/12に登場した3代目モデル。参考車両の「SSR-G」は全長4840mm、全幅1800mm、全高1805mmの車体に、185PS/30.0kgmを発生する5VZ型3378ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー TOYOTA
車名&
グレード
ハイラックス サーフ
SSR Normal-Body
その他 SSR-X 標準ボディ
お値段 2527000円
車両型式 KD-KZN130G
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4490×幅1690×高1745mm
室内寸法 長1770×幅1400×高1125mm
軸距&
輪距
2625mm
前1430mm/後1425mm
最小半径 5.7m
タイヤ 前輪:215/80R15
後輪:215/80R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1860kg
エンジン諸元
原動機型式 1KZ-TE
気筒配列 直列4気筒
排気量2982cc
圧縮比21.2
吸気方式 ターボ
最高出力 130PS[96kW]/3600rpm
最大トルク 29.5kgm[289Nm]/2000rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
1KZ-TE型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税58600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1994/08モデルのハイラックス サーフを30年落ちの中古で55.6万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ハイラックス サーフの1994/08モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である50.5万円に諸経費として5.1万円を足した55.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1994年式を30年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 11年経過 58600円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷7.7km/L×150円/L
7000km÷7.7km/L×150円/L
5000km÷7.7km/L×150円/L
3000km÷7.7km/L×150円/L
194810円
(136370円)
(97410円)
(58440円)
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 386500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額46290円×12ヶ月 555480円
ローン返済中の年間維持費 942000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 58600円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
194810円
(136370円)
(97410円)
(58440円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 386500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 555480円
ローン返済中の年間維持費 942000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「3000cc以下で11年経過」クラスの自動車税は58600円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

ハイラックス サーフ【SSR Normal-Body】の場合、維持費の月額は32300円(ローン完済前は78500円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円を基準として、-50円となる100円から、+50円となる200円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費7.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
100円/L
129880円
[-64930円]
-25円
125円/L
162350円
[-32460円]
-10円
140円/L
181840円
[-12970円]
150円/L194810円
[0円]
+10円
160円/L
207810円
[+13000円]
+25円
175円/L
227290円
[+32480円]
+50円
200円/L
259760円
[+64950円]

燃費7.7km/LのKZN130G型 ハイラックス サーフで10000km走行するのに必要な燃料は1298.8L、1リットルあたり150円としたときの燃料代は194810円になります。

参考までに、ハイラックス サーフの燃料タンクは65リットルですので、1298.8Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約9750円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては13000円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると32480円、50円も違ってくると64950円にもなります。

これをKZN130G型 ハイラックス サーフの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円の場合を386500円としたとき、100円/Lに値下がりすれば321570円(83.2%)に、200円/Lに値上がりすれば451450円(116.8%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(58600円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 26%
自動車重量税 1年分 25200円 11%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 58440円 26%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 80% 62400円 28%
合計
[1万kmとの差額]
225300円
-161200円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 22%
自動車重量税 1年分 25200円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 97410円 36%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 66360円 26%
合計
[1万kmとの差額]
268300円
-118200円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 19%
自動車重量税 1年分 25200円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 136370円 43%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 70200円 22%
合計
[1万kmとの差額]
313700円
-72800円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて161200円安い225300円に、5000km走行では118200円安い268300円に、7000km走行では72800円安い313700円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 11%
自動車重量税 1年分 25200円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 292220円 57%
オイル交換 年3回 39000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 2%
任意保険料 100% 78000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
513900円
+127400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58600円 9%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 389620円 62%
オイル交換 年4回 52000円 8%
タイヤ交換 2年毎 16000円 3%
任意保険料 100% 78000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
628300円
+241800円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



ハイラックス サーフの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 7.7km/L
燃料タンク容量 65L
航続距離(カタログ燃費) 500.5km
航続距離(80%燃費) 403.0km
満タンプライス 9750円
1km走行コスト 19.48円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので7.7km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量65リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は500.5kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.9km/L)とすると448.5km、80%(6.2km/L)だと403.0km、70%(5.4km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり150円で65リットルの給油をすると9750円、上で計算した航続距離を踏まえると500.5km(80%燃費時403.0km)を走行するのに9750円かかる計算です。

燃費を7.7km/Lとしたときの1km走行コストは19.48円、10万km走行したときの燃料代は194.8万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら19.5万円/年、7年10万kmなら27.8万円/年、5年10万kmなら39.0万円/年、3年10万kmなら64.9万円/年となります。



カタログデータから見えてくる要素

1KZ-TE型エンジン簡易性能曲線図
1KZ-TE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 82PS
3600回転時の馬力 130PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 29.5kgm
3600回転時のトルク 25.9kgm
1KZ-TE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している1KZ型2982cc、直列4気筒のターボエンジンは3600回転時に最高出力130馬力を、2000回転時に最大トルク29.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する3600rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は44.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ14.308kg/PS(1860kg/130PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ14.308kg/PS
車体+1人14.731kg/PS
車体+5人16.423kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.769kg/PS
車体+70kg14.846kg/PS
車体+80kg14.923kg/PS
車体+90kg15.000kg/PS
車体+100kg15.077kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.731kg/PS(1915kg/130PS)となり、数値としては0.423kg、比率にすると3.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは16.423kg/PS(2135kg/130PS)となり、数値としては2.115kg、比率にすると14.8%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


KZN130G ハイラックス サーフのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1994/08

-
ハイラックス サーフ
14.731kg/PS
1915kg/130PS|3.0L-TB
[車体のみPWR:14.308]
2002/06

車種詳細
スマートK
14.636kg/PS
805kg/55PS|0.6L-TB
車体のみPWR:13.636
2010/08

車種詳細
ワゴンR スティングレー
14.609kg/PS
935kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.750
2009/08

車種詳細
ヴィッツ
14.718kg/PS
1045kg/71PS|1.0L-NA
車体のみPWR:13.944
2013/11

車種詳細
アクセラ ハイブリッド
14.596kg/PS
1445kg/99PS|2.0L-NA
車体のみPWR:14.040
2011/01

車種詳細
CT
14.697kg/PS
1455kg/99PS|1.8L-NA
車体のみPWR:14.141

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.731kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

14.584kg/PSから14.878kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スマートの2人乗り軽ハッチバック「MC01K型 スマートK」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH23S型 ワゴンR スティングレー」、トヨタの5人乗りハッチバック「KSP90型 ヴィッツ」、マツダの5人乗りセダン「BYEFP型 アクセラ ハイブリッド」、レクサスの5人乗りハッチバック「ZWA10型 CT」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

KZN130G型 ハイラックス サーフ [SSR Normal-Body]とパワーウェイトレシオが近い車種|14.731kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は69.9PS/tとなっています。


ハイラックス サーフがバイクと競争するなら…?


車種詳細
トリシティ155|155cc
14.667kg/PS
220kg/15.0PS/1.40kgm
[車体のみPWR:11.000]
1速ギヤ速度:32.8km/h
最小TWR:1.282
1994/08

-
ハイラックス サーフ|2982cc
14.731kg/PS
1915kg/130PS/29.5kgm
[車体のみPWR:14.308]
1速ギヤ速度:42.8km/h
最小TWR:1.988

車種詳細
XLR125R|124cc
14.750kg/PS
177kg/12.0PS/1.00kgm
[車体のみPWR:10.167]
1速ギヤ速度:33.5km/h
最小TWR:1.204

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではハイラックス サーフとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SG37J トリシティ155と競争してみる

まずハイラックス サーフより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのトリシティ155が挙げられます。PWRの14.667kg/PSは車両重量165kgにライダーの体重55kgを加えた220kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はトリシティ155に10.0km/h勝り、1速TWRは0.706kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

JD16 XLR125Rと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのXLR125Rが挙げられます。PWRの14.750kg/PSは車両重量122kg+55kgの177kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は9.3km/h勝り、1速TWRは0.784kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.838
平均ピストンスピード 12.36m/s
トルクウェイトレシオ 63.05kg/kgm
1馬力あたりのお値段 19438円
排気量1Lあたり馬力 43.59PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.89kgm/L
1気筒あたりの馬力 32.5PS
1気筒あたりのトルク 7.4kgm
パワーバンド比率 44.4%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは63.05kg/kgm(1860kg/29.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2527000円、最高出力が130馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は19438円、逆に1万円あたりでは0.51馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は85661円、1万円あたりでは0.12kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
3000cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は43.59PS/L、トルクは9.89kgm/L、1気筒あたりの馬力は32.5馬力、トルクは7.4kgmとなり、このエンジンが130馬力を3600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.36m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.838になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 2.79m³
1人あたりのスペース 約0.56m³
室内長/全長 39.4%
室内幅/全幅 82.8%
室内高/全高 64.5%
室内容積/車両体積 21.1%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.79m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.56m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.4%、同じく室内幅と全幅の比率は82.8%、同じく室内高と全高の比率は64.5%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は21.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ハイラックス サーフでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.57m
期待される荷室の幅 1.30m
対角線の長さ 2.04m
期待される荷室の面積 2.04m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.57m(対角線では2.04m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合3600rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4100回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4100rpm|タイヤサイズ 215/80R15|タイヤ直径 72.5cm|円周長 227.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4100rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.804 11.50 -
-
49km/h 8410rpm 935.6kgm
2速 1.531 6.28 0.546 1-2/
2240rpm
89km/h 4590rpm 510.8kgm
3速 1.000 4.10 0.653 2-3/
2680rpm
137km/h 3000rpm 333.7kgm
4速 0.753 3.09 0.753 3-4/
3090rpm
182km/h 2260rpm 251.2kgm
Final 4.100 レシオカバレッジ(変速比幅)3.724

ギヤの繋がりイメージ
KZN130G型ハイラックス サーフ4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(29.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)÷タイヤの有効半径(0.3625m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。
  • 副変速機のギヤ比が不明のものはHi側に1.000を代入しているので、実際の回転数とは大きく異なる場合があります。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの182km(3600rpmでは159.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:3600rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

3600rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ43km/h-
2速ギヤ78km/h1970rpm
3速ギヤ120km/h2350rpm
4速ギヤ159km/h2710rpm

KZN130G型ハイラックス サーフに搭載された1KZ型2982ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する3600rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで3600rpmまで引っ張ると43km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は3600rpmから1970rpmまで落ち、そこから3600rpmまで加速を続けると速度は78km/h(+35km/h)になります。

3速ギヤでは2350rpmまで落ちて3600rpmで120km/h(+42km/h)に、4速ギヤでは2710rpmまで落ちて3600rpmで159km/h(+39km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000回転で最大トルク29.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば63.05kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(14.308kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと935.6kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1860kg)を1速ギヤの最大駆動力(935.6kgm)で割ってみると1.988kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する3600回転でのトルク(25.9kgm)からTWRを算出すると2.26kg/kgmとなり、2000-3600回転の回転域では1.988-2.26kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3360 5050 6730 8410 10090 11780 15140
2速 1840 2760 3670 4590 5510 6430 8270
3速 1200 1800 2400 3000 3600 4200 5400
4速 900 1360 1810 2260 2710 3160 4070
※赤い数字は暫定レブリミット(4100rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.753)を選択して時速100kmにて走行すると2260回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1360回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1580回転、一般的な高速道路の80km/hでは1810回転、100km/hでは2260回転、制限速度が120km/hになると2710回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4070回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 12 24 36 48 59 71 83 95
2速 22 44 65 87 109 131 152 174
3速 33 67 100 133 167 200 233 267
4速 44 89 133 177 221 266 310 354

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4100回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの215/80R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/80R15 | 直径 725mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
75
扁平
195/75R15
37.2km/h
直径674mm
径差-51mm
205/75R15
38.0km/h
直径689mm
径差-36mm
215/75R15
38.8km/h
直径704mm
径差-21mm
225/75R15
39.7km/h
直径719mm
径差-6mm
235/75R15
40.5km/h
直径734mm
径差+9mm
0%
80
扁平
195/80R15
38.2km/h
直径693mm
径差-32mm
205/80R15
39.1km/h
直径709mm
径差-16mm
215/80R15
40.0km/h
725mm
0mm
225/80R15
40.9km/h
直径741mm
径差+16mm
235/80R15
41.8km/h
直径757mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
195/85R15
39.3km/h
直径713mm
径差-12mm
205/85R15
40.3km/h
直径730mm
径差+5mm
215/85R15
41.2km/h
直径747mm
径差+22mm
225/85R15
42.2km/h
直径764mm
径差+39mm
235/85R15
43.1km/h
直径781mm
径差+56mm
+10%
90
扁平
195/90R15
40.4km/h
直径732mm
径差+7mm
205/90R15
41.4km/h
直径750mm
径差+25mm
215/90R15
42.4km/h
直径768mm
径差+43mm
225/90R15
43.4km/h
直径786mm
径差+61mm
235/90R15
44.4km/h
直径804mm
径差+79mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/80R15、195/85R15 、205/75R15、205/80R15 、215/75R15 、225/75R15 あたりのタイヤがおすすめです。

215/80R15のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/80R15の適応サイズと性能の変化 [KZN130G型ハイラックス サーフ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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KZN130G型ハイラックス サーフ[3.0Lターボ PT4WD/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト14.308kg/ps37.57
1速ギヤ加速性能1.988kg/kgm41.22
1L換算馬力43.59ps/L28.31
1L換算トルク9.89kgm/L31.25
WB/TR比1.83843.30
ワイド&ロー指数1.03339.82
前面の面積2.949m²40.87
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点306.06

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費386500円44.59
100kmh回転数2260rpm53.04
航続距離-25.83
車の大きさ13.241m³57.17
室内の広さ2.788m³44.03
最小回転半径5.7m39.17
馬力単価19438円52.70
ユーティリティ部門の得点357.93

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した KZN130G型ハイラックス サーフ[3.0Lターボ PT4WD/4AT] の総合得点は 663.99 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したKZN130G型ハイラックス サーフ(PT4WD/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「3000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ハイラックス サーフの歴代モデル

8代目 GUN125型 ハイラックス GRスポーツ
GUN125 ハイラックス GRスポーツは2017/09に登場した8代目モデル。参考車両の「Z GR-SPORT」は全長5320mm、全幅1900mm、全高1840mmの車体に、150PS/40.8kgmを発生する2GD型2393ccエンジンを搭載した5人乗りピックアップトラック。

4代目 VZN215W型 ハイラックス サーフ
VZN215W ハイラックス サーフは2002/11に登場した4代目モデル。参考車両の「SSR-G」は全長4770mm、全幅1875mm、全高1800mmの車体に、185PS/30.0kgmを発生する5VZ型3378ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

3代目 KZN185G型 ハイラックス サーフ
KZN185G ハイラックス サーフは1995/12に登場した3代目モデル。参考車両の「SSR-X 1690mm」は全長4540mm、全幅1690mm、全高1750mmの車体に、130PS/29.5kgmを発生する1KZ型2982ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

2代目 YN130G型 ハイラックス サーフ
YN130G ハイラックス サーフは1989/05に登場した2代目モデル。参考車両の「SSR」は全長4470mm、全幅1690mm、全高1745mmの車体に、97PS/16.3kgmを発生する3Y型1998ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。