EC22S ツインの性能と維持費 FF/4AT 2人 146万円 2005年式

このページでは、スズキ株式会社の2ドア・2人乗り軽ハッチバック、初代のCAA-EC22S型ツイン Hybrid-B【2005/02モデル・37PS/5.6kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

EC22S ツイン
販売期間:2003/01 - 2005/08

画像はスズキ株式会社より引用
http://www.suzuki.co.jp/
投稿:2011/08/29|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長2735mm×全幅1475mm×全高1450mm、排気量は658ccであることから、大雑把に分類すると軽自動車クラス(軽四輪、軽自動車税を適用)に属した車です。走行性能や衝突安全性は普通車に敵わないものの、その圧倒的な経済性は他の追随を許さない大人気カテゴリです。
参考:軽自動車の人気車種

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が2735mmであるこの車の場合は「ミニ」(Mini:3500mm以下・Aセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


EC22S型 ツイン [658cc/37PS FF/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代ツインの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2005/02
EC22S型
[Gasoline-B]
0.66L-NA | FF/3AT
| 88.2万円
44PS
5.8kgm
22.0km/L
2005/02
EC22S型
[Gasoline-A]
0.66L-NA | FF/5MT
| 72.5万円
44PS
5.8kgm
25.0km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー SUZUKI
車名&
グレード
ツイン
Hybrid-B
その他 ハイブリッドA パワステ/エアコンなし(34.0km/L)
お値段 1459500円
車両型式 CAA-EC22S
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長2735×幅1475×高1450mm
室内寸法 長905×幅1245×高1190mm
軸距&
輪距
1800mm
前1310mm/後1290mm
最小半径 3.6m
タイヤ 前輪:135/80R12
後輪:135/80R12
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 720kg
エンジン諸元
原動機型式 K6A
気筒配列 直列3気筒+モーター
排気量658cc
圧縮比10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 37PS[27kW]/5500rpm
最大トルク 5.6kgm[55Nm]/3500rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 32.0km/L(75.3mpg)
100km燃費 3.1L/100km
K6A型NAエンジン諸元と性能
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される軽自動車税12900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税4400円/年と自賠責保険料8770円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額4000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2005/02モデルのツインを19年落ちの中古で32.1万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ツインの2005/02モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である29.2万円に諸経費として2.9万円を足した32.1万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2005年式を19年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 軽自動車 13年経過 12900円
自動車重量税(1年分) 軽自動車 18年経過 4400円
自賠責保険料(1年分) 軽自動車 8770円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷27.2km/L×170円/L
7000km÷27.2km/L×170円/L
5000km÷27.2km/L×170円/L
3000km÷27.2km/L×170円/L
62500円
(43750円)
(31250円)
(18750円)
オイル交換(5000km毎) 1回3000円×2回 6000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本4000円×4本÷5年 3200円
任意保険料(月額4000円) 月額4000円×12ヶ月 48000円
ローン完済後の年間維持費 145800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額26770円×12ヶ月 321240円
ローン返済中の年間維持費 467100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 29400円
名目 金額
自動車税(1年分) 12900円
自動車重量税(1年分) 4400円
自賠責保険料(1年分) 8770円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
62500円
(43750円)
(31250円)
(18750円)
オイル交換(5000km毎) 6000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 3200円
任意保険料(月額4000円) 48000円
ローン完済後の年間維持費 145800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 321240円
ローン返済中の年間維持費 467100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
29400円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「軽自動車で13年経過」クラスの自動車税は12900円、「軽自動車で18年経過」クラスの自動車重量税は4400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本4000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした29400円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

ツイン【Hybrid-B】の場合、維持費の月額は12200円(ローン完済前は39000円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり170円を基準として、-50円となる120円から、+50円となる220円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費27.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
120円/L
44130円
[-18370円]
-25円
145円/L
53320円
[-9180円]
-10円
160円/L
58840円
[-3660円]
170円/L62500円
[0円]
+10円
180円/L
66190円
[+3690円]
+25円
195円/L
71710円
[+9210円]
+50円
220円/L
80900円
[+18400円]

燃費27.2km/LのEC22S型 ツインで10000km走行するのに必要な燃料は367.7L、1リットルあたり170円としたときの燃料代は62500円になります。

参考までに、ツインの燃料タンクは21リットルですので、367.7Lの給油回数は18回、1回あたりの燃料代は約3480円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては3690円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると9210円、50円も違ってくると18400円にもなります。

これをEC22S型 ツインの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり170円の場合を145800円としたとき、120円/Lに値下がりすれば127430円(87.4%)に、220円/Lに値上がりすれば164200円(112.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(12900円)なり重量税(4400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 12900円 15%
自動車重量税 1年分 4400円 5%
自賠責保険料 1年分 8770円 10%
燃料代 3000km分 18750円 21%
オイル交換 年1回 3000円 3%
タイヤ交換 6年毎 2130円 2%
任意保険料 80% 38400円 44%
合計
[1万kmとの差額]
88400円
-57400円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 12900円 12%
自動車重量税 1年分 4400円 4%
自賠責保険料 1年分 8770円 8%
燃料代 5000km分 31250円 30%
オイル交換 年1回 3000円 3%
タイヤ交換 6年毎 2130円 2%
任意保険料 85% 40800円 41%
合計
[1万kmとの差額]
103300円
-42500円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 12900円 11%
自動車重量税 1年分 4400円 4%
自賠責保険料 1年分 8770円 7%
燃料代 7000km分 43750円 37%
オイル交換 年1回 4200円 4%
タイヤ交換 6年毎 2130円 2%
任意保険料 90% 43200円 35%
合計
[1万kmとの差額]
119400円
-26400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料48000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて57400円安い88400円に、5000km走行では42500円安い103300円に、7000km走行では26400円安い119400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 12900円 7%
自動車重量税 1年分 4400円 2%
自賠責保険料 1年分 8770円 5%
燃料代 15000km分 93750円 49%
オイル交換 年3回 18000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 4800円 3%
任意保険料 100% 48000円 25%
合計
[1万kmとの差額]
190700円
+44900円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 12900円 6%
自動車重量税 1年分 4400円 2%
自賠責保険料 1年分 8770円 4%
燃料代 20000km分 125000円 54%
オイル交換 年4回 24000円 10%
タイヤ交換 2年毎 6400円 3%
任意保険料 100% 48000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
229500円
+83700円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



ツインの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 32.0km/L
燃料タンク容量 21L
航続距離(カタログ燃費) 672.0km
航続距離(80%燃費) 537.6km
満タンプライス 3570円
1km走行コスト 5.31円
1万円でどこまで行ける? 1882.4km
車両価格/航続距離 2172円/km

10・15モード燃費が32.0km/L、燃料タンク容量21リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は672.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(28.8km/L)とすると604.8km、80%(25.6km/L)だと537.6km、70%(22.4km/L)では470.4kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり170円で21リットルの給油をすると3570円、上で計算した航続距離を踏まえると672.0km(80%燃費時537.6km)を走行するのに3570円かかる計算です。

燃費を27.2km/Lとしたときの1km走行コストは5.31円、10万km走行したときの燃料代は53.1万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら5.3万円/年、7年10万kmなら7.6万円/年、5年10万kmなら10.6万円/年、3年10万kmなら17.7万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1882.4km(往復なら片道941.2km)、カタログ値の80%なら1505.9km(片道752.9km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で672.0kmの距離を移動できるEC22S型 ツイン [Hybrid-B]という乗り物を、145.9万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2172円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

K6A型エンジン簡易性能曲線図
K6A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3500回転時の馬力 27PS
5500回転時の馬力 37PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク 5.6kgm
5500回転時のトルク 4.8kgm
K6A型NAエンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているK6A型658cc、直列3気筒+モーターの自然吸気エンジンは5500回転時に最高出力37馬力を、3500回転時に最大トルク5.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は36.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
軽自動車クラス編
スズキの軽自動車編
最大トルク ランキング リスト
軽自動車クラス編
スズキの軽自動車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ19.459kg/PS(720kg/37PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ19.459kg/PS
車体+1人20.946kg/PS
車体+2人22.432kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg21.081kg/PS
車体+70kg21.351kg/PS
車体+80kg21.622kg/PS
車体+90kg21.892kg/PS
車体+100kg22.162kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは20.946kg/PS(775kg/37PS)となり、数値としては1.487kg、比率にすると7.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは22.432kg/PS(830kg/37PS)となり、数値としては2.973kg、比率にすると15.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


EC22S ツインのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2005/02

-
ツイン
20.946kg/PS
775kg/37PS|0.7L-NA
[車体のみPWR:19.459]
2014/02

車種詳細
eKスペース
21.122kg/PS
1035kg/49PS|0.7L-NA
車体のみPWR:20.000
2008/04

車種詳細
エブリイ ワゴン
20.918kg/PS
1025kg/49PS|0.7L-NA
車体のみPWR:19.796
2008/12

車種詳細
タウンボックス
20.938kg/PS
1005kg/48PS|0.7L-NA
車体のみPWR:19.792
2008/12

車種詳細
クリッパー リオ
21.146kg/PS
1015kg/48PS|0.7L-NA
車体のみPWR:20.000
2014/11

車種詳細
ウェイク
21.058kg/PS
1095kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:20.000

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ20.946kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

20.737kg/PSから21.155kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、三菱の4人乗り軽ミニバン「B11A型 eKスペース」、スズキの4人乗り軽1BOX「DA64W型 エブリイ ワゴン」、三菱の4人乗り軽1BOX「U61W型 タウンボックス」、日産の4人乗り軽1BOX「U71W型 クリッパー リオ」、ダイハツの4人乗り軽ミニバン「LA710S型 ウェイク」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

EC22S型 ツイン [Hybrid-B]とパワーウェイトレシオが近い車種|20.946kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は51.4PS/tとなっています。


ツインがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スーパーカブ90|85cc
20.725kg/PS
143kg/6.9PS/0.79kgm
[車体のみPWR:12.754]
1速ギヤ速度:24.7km/h
最小TWR:1.041
2005/02

-
ツイン|658cc
20.946kg/PS
775kg/37PS/5.6kgm
[車体のみPWR:19.459]
1速ギヤ速度:47.3km/h
最小TWR:2.933

車種詳細
ジョグ ポシェ|49cc
20.952kg/PS
132kg/6.3PS/0.67kgm
[車体のみPWR:12.222]
1速ギヤ速度:21.4km/h
最小TWR:0.932

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではツインとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

HA02 スーパーカブ90と競争してみる

まずツインより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのスーパーカブ90が挙げられます。PWRの20.725kg/PSは車両重量88kgにライダーの体重55kgを加えた143kgを、最高出力6.9PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はスーパーカブ90に22.6km/h勝り、1速TWRは1.892kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SA08J ジョグ ポシェと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのジョグ ポシェが挙げられます。PWRの20.952kg/PSは車両重量77kg+55kgの132kgを、最高出力6.3PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は25.9km/h勝り、1速TWRは2.001kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.385
平均ピストンスピード 11.07m/s
トルクウェイトレシオ 128.57kg/kgm
1馬力あたりのお値段 39446円
排気量1Lあたり馬力 56.23PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.51kgm/L
1気筒あたりの馬力 12.3PS
1気筒あたりのトルク 1.9kgm
パワーバンド比率 36.4%
燃費×馬力 1006.4pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
軽自動車のPWR(ターボ)

トルクウェイトレシオは128.57kg/kgm(720kg/5.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1459500円、最高出力が37馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は39446円、逆に1万円あたりでは0.25馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は260625円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
スズキ編
軽自動車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は56.23PS/L、トルクは8.51kgm/L、1気筒あたりの馬力は12.3馬力、トルクは1.9kgmとなり、このエンジンが37馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは11.07m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が60.4mmであるK6A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は9930回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.385になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が27.20km/L、最高出力が37PSであるこの車の獲得ポイントは1006.4ptになります。
戯れに車両重量720kgを100kg単位にした7.2で割ってみたところ、その数値は139.78ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 1.34m³
1人あたりのスペース 約0.67m³
室内長/全長 33.1%
室内幅/全幅 84.4%
室内高/全高 82.1%
室内容積/車両体積 22.9%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は1.34m³です。この車の乗車定員は2人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.67m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は33.1%、同じく室内幅と全幅の比率は84.4%、同じく室内高と全高の比率は82.1%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は22.9%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 135/80R12|タイヤ直径 52.1cm|円周長 163.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.914 11.42 -
-
52km/h 11630rpm 245.5kgm
2速 1.525 5.98 0.523 1-2/
3140rpm
99km/h 6080rpm 128.5kgm
3速 1.000 3.92 0.656 2-3/
3940rpm
150km/h 3990rpm 84.2kgm
4速 0.725 2.84 0.725 3-4/
4350rpm
207km/h 2890rpm 61.1kgm
Final 3.919 レシオカバレッジ(変速比幅)4.019

ギヤの繋がりイメージ
EC22S型ツイン4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.919)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(5.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.919)÷タイヤの有効半径(0.2605m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの207km(5500rpmでは190.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ47km/h-
2速ギヤ90km/h2880rpm
3速ギヤ138km/h3610rpm
4速ギヤ190km/h3990rpm

EC22S型ツインに搭載されたK6A型658ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると47km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから2880rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は90km/h(+43km/h)になります。

3速ギヤでは3610rpmまで落ちて5500rpmで138km/h(+48km/h)に、4速ギヤでは3990rpmまで落ちて5500rpmで190km/h(+52km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500回転で最大トルク5.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば128.57kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(19.459kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと245.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(720kg)を1速ギヤの最大駆動力(245.5kgm)で割ってみると2.933kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(4.8kgm)からTWRを算出すると3.42kg/kgmとなり、3500-5500回転の回転域では2.933-3.42kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4650 6980 9300 11630 13950 16280 20930
2速 2430 3650 4870 6080 7300 8520 10950
3速 1600 2390 3190 3990 4790 5590 7180
4速 1160 1740 2310 2890 3470 4050 5210
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.725)を選択して時速100kmにて走行すると2890回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1740回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2020回転、一般的な高速道路の80km/hでは2310回転、100km/hでは2890回転、制限速度が120km/hになると3470回転、軽自動車の速度リミッターが働く140km/hでは4050回転になります。仮にリミッター解除で180km/hまで出たとすると5210回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 34 43 52 60 69
2速 16 33 49 66 82 99 115 131
3速 25 50 75 100 125 150 175 201
4速 35 69 104 138 173 207 242 277

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの135/80R12と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 135/80R12 | 直径 521mm

-20mm
幅115mm
-10mm
幅125mm
変更なし
幅135mm
+10mm
幅145mm
+20mm
幅155mm
-5%
75
扁平
115/75R12
36.7km/h
直径478mm
径差-43mm
125/75R12
37.9km/h
直径493mm
径差-28mm
135/75R12
39.0km/h
直径508mm
径差-13mm
145/75R12
40.2km/h
直径523mm
径差+2mm
155/75R12
41.3km/h
直径538mm
径差+17mm
0%
80
扁平
115/80R12
37.5km/h
直径489mm
径差-32mm
125/80R12
38.8km/h
直径505mm
径差-16mm
135/80R12
40.0km/h
521mm
0mm
145/80R12
41.2km/h
直径537mm
径差+16mm
155/80R12
42.5km/h
直径553mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
115/85R12
38.5km/h
直径501mm
径差-20mm
125/85R12
39.8km/h
直径518mm
径差-3mm
135/85R12
41.1km/h
直径535mm
径差+14mm
145/85R12
42.4km/h
直径552mm
径差+31mm
155/85R12
43.7km/h
直径569mm
径差+48mm
+10%
90
扁平
115/90R12
39.3km/h
直径512mm
径差-9mm
125/90R12
40.7km/h
直径530mm
径差+9mm
135/90R12
42.1km/h
直径548mm
径差+27mm
145/90R12
43.5km/h
直径566mm
径差+45mm
155/90R12
44.8km/h
直径584mm
径差+63mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、115/85R12 、125/80R12、125/85R12 、135/75R12 あたりのタイヤがおすすめです。

135/80R12のタイヤ幅を115mmから165mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、135/80R12の適応サイズと性能の変化 [EC22S型ツイン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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EC22S型ツイン[0.66L-NA FF/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト19.459kg/ps23.47
1速ギヤ加速性能2.933kg/kgm21.07
1L換算馬力56.23ps/L36.70
1L換算トルク8.51kgm/L38.29
WB/TR比1.38590.00
ワイド&ロー指数0.98343.44
前面の面積2.139m²63.63
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点360.32

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費32.0km/L91.51
年間維持費145800円66.62
100kmh回転数2890rpm44.67
航続距離672.0km47.56
車の大きさ5.849m³27.77
室内の広さ1.341m³30.27
最小回転半径3.6m82.92
馬力単価39446円26.22
ユーティリティ部門の得点417.54

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した EC22S型ツイン[0.66L-NA FF/4AT] の総合得点は 777.86 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したEC22S型ツイン(FF/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「軽自動車のハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。