CC72V アルト ワークスの性能と維持費 4WD/5MT 109万円 1987年式

このページでは、スズキ株式会社の3ドア・4人乗り軽ボンネットバン、2代目のM-CC72V型アルト ワークス WORKS FullTime 4WD RS-R【1987/02モデル・64PS/7.3kgm・4WD/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

CC72V アルト ワークス
販売期間:1984/09 - 1989/09

画像はスズキ株式会社より引用
http://www.suzuki.co.jp/
投稿:2022/11/25|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長3195mm×全幅1395mm×全高1405mm、排気量は543ccであることから、排気量でざっくりと分ける乗用車的な分類をすると軽自動車クラスに属しています。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

貨物車の区分としては、乗車定員が4名、最大積載量が200kg、車両総重量が970kg、エンジンの排気量が543ccであることから、4ナンバーの軽貨物車(軽トラック・軽バン)に分類され、自動車税は軽貨物車のクラス、重量税は軽貨物車のクラスに該当します。

アルト ワークス 貨物車としての性能

さて、貨物車(商用車とも)には貨物車の流儀というものがありまして、「荷物が主、人は従」という絶対的な主従関係が存在しています。もしこの関係が崩れると途端に「乗用車」という道楽品、贅沢品として扱われ、行く先には重い重い税負担が待ち構えます。

貨物室の寸法
荷室長1020mm
荷室幅1190mm
荷室高820mm
荷室容積995.3L
最大積載量200kg
荷室が広い貨物車ランキング

貨物車には乗用車で言うところの「室内長・室内幅・室内高」の代わりに「荷室長・荷室幅・荷室高」というものがあり、室内長幅高が乗客のスペースを示すのに対し、荷室長幅高は荷物を載せられるスペースを示しています。

表中の荷室容積995.3Lとは、荷室長1020mm×荷室幅1190mm×荷室高820mmの数値を掛けたものです。

最大積載量200kgもまた同様で、「アルト ワークスには200kgを超える荷物を載せてはいけません!」と定めてあるものです。これは「車両総重量」と密接に関係しており、この重量を基準に重量税が確定します。乗用車の重量税は乗員数や荷物を考慮しない「車両重量」で決まりますが、貨物車は「車両総重量」で決まる点が異なります。


CC72V型 アルト ワークス [543cc/64PS 4WD/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目アルト ワークスの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1987/02
CA72V型
[WORKS RS-S]
0.55L-TB・FF/5MT・87.5万円
64PS・7.3kgm・21.4km/L
64PS
7.3kgm
21.4km/L
1987/01
CA72V型
[BaseGrade]
0.55L-NA・FF/4MT・94.9万円
30PS・4.0kgm・17.1km/L
30PS
4.0kgm
17.1km/L
アルト ワークスの新型モデル
3代目 CL11V型アルト ワークス
CL11V型アルト ワークスは1988/09に登場した3代目モデル。参考車両の「WORKS RS/X」は全長3195mm、全幅1395mm、全高1375mmの車体に、64PS/7.8kgmを発生するF5B型547ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー スズキ株式会社
車名&
グレード
アルト ワークス
WORKS FullTime 4WD RS-R
その他 AGRS-RJ2 | 4名乗車時 荷室長595mm/荷室幅1190mm/荷室高815mm | 最大積載量100kg | 初代アルトワークス | 燃費は60km/h定地走行燃費27.3km/Lに0.7を掛けたもの
お値段 1090000円
車両型式 M-CC72V
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 3ドア/4名乗車
車体寸法 長3195×幅1395×高1405mm
軸距&
輪距
2175mm
前1230mm/後1200mm
最小半径 4.5m
最低高 145mm
タイヤ 前輪:145/65R13
後輪:145/65R13
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 650kg
エンジン諸元
原動機型式 F5A
気筒配列 直列3気筒
排気量543cc
圧縮比8.0
吸気方式 ターボ
最高出力 64PS[47kW]/7500rpm
最大トルク 7.3kgm[72Nm]/4000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 19.1km/L(44.9mpg)
100km燃費 5.2L/100km
F5A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(6000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(4100円/年)と自賠責保険料(12850円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額4000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1987/02モデルのアルト ワークスを37年落ちの中古で24.0万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    アルト ワークスの1987/02モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である21.8万円に諸経費として2.2万円を足した24.0万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1987年式を37年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 軽貨物車 13年経過で増税 6000円
自動車重量税(1年分) 1トン以下 18年経過で増税 4100円
自賠責保険料(1年分) 軽貨物車 12850円
燃料代(年間1万km) 10000km÷16.2km/L×170円/L 104940円
オイル交換(5000km毎) 1回3500円×2回 7000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本6000円×4本÷5年 4800円
任意保険料(月額4000円) 月額4000円×12ヶ月 48000円
ローン完済後の年間維持費 187690円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額19980円×12ヶ月 239760円
ローン返済中の年間維持費 427450円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 19950円
名目 金額
自動車税(1年分) 6000円
自動車重量税(1年分) 4100円
自賠責保険料(1年分) 12850円
燃料代(年間1万km) 104940円
オイル交換(5000km毎) 7000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 4800円
任意保険料(月額4000円) 48000円
ローン完済後の年間維持費 187690円
名目 金額
車のローン額(1年分) 239760円
ローン返済中の年間維持費 427450円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
19950円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「軽貨物車の13年経過で増税」で税額は6000円、重量税の区分は「車両総重量1トン以下の18年経過で増税」で税額は4400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本6000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額19,950円の他に法定12ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

アルト ワークス【WORKS FullTime 4WD RS-R】の場合、維持費の月額は15700円(ローン完済前は35700円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり170円を基準として、-50円となる120円から、+50円となる220円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費16.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
120円/L
74080円
[-30860円]
-25円
145円/L
89510円
[-15430円]
-10円
160円/L
98770円
[-6170円]
170円/L104940円
[0円]
+10円
180円/L
111120円
[+6180円]
+25円
195円/L
120380円
[+15440円]
+50円
220円/L
135810円
[+30870円]

燃費16.2km/LのCC72V型 アルト ワークスで10000km走行するのに必要な燃料は617.3L、1リットルあたり170円としたときの燃料代は104940円になります。

参考までに、アルト ワークスの燃料タンクは26リットルですので、617.3Lの給油回数は24回、1回あたりの燃料代は約4380円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6180円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると15440円、50円も違ってくると30870円にもなります。

これをCC72V型 アルト ワークスの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり170円の場合を187690円としたとき、120円/Lに値下がりすれば156830円(83.6%)に、220円/Lに値上がりすれば218560円(116.4%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(6000円)なり重量税(4100円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 6000円 6%
自動車重量税 1年分 4100円 4%
自賠責保険料 1年分 12850円 13%
燃料代 3000km分 31480円 32%
オイル交換 年1回 3500円 4%
タイヤ交換 6年毎 3200円 3%
任意保険料 80% 38400円 38%
合計
[1万kmとの差額]
99530円
-88160円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 6000円 5%
自動車重量税 1年分 4100円 3%
自賠責保険料 1年分 12850円 10%
燃料代 5000km分 52470円 43%
オイル交換 年1回 3500円 3%
タイヤ交換 6年毎 3200円 3%
任意保険料 85% 40800円 33%
合計
[1万kmとの差額]
122920円
-64770円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 6000円 4%
自動車重量税 1年分 4100円 3%
自賠責保険料 1年分 12850円 9%
燃料代 7000km分 73460円 50%
オイル交換 年1回 4900円 3%
タイヤ交換 6年毎 3200円 2%
任意保険料 90% 43200円 29%
合計
[1万kmとの差額]
147710円
-39980円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料48000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて88160円安い99530円に、5000km走行では64770円安い122920円に、7000km走行では39980円安い147710円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 6000円 2%
自動車重量税 1年分 4100円 2%
自賠責保険料 1年分 12850円 5%
燃料代 15000km分 157410円 61%
オイル交換 年3回 21000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 7200円 3%
任意保険料 100% 48000円 19%
合計
[1万kmとの差額]
256560円
+68870円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 6000円 2%
自動車重量税 1年分 4100円 1%
自賠責保険料 1年分 12850円 4%
燃料代 20000km分 209880円 66%
オイル交換 年4回 28000円 9%
タイヤ交換 2年毎 9600円 3%
任意保険料 100% 48000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
318430円
+130740円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

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アルト ワークスの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 19.1km/L
燃料タンク容量 26L
航続距離(カタログ燃費) 496.6km
航続距離(80%燃費) 397.8km
満タンプライス 4420円
1km走行コスト 8.90円
1万円でどこまで行ける? 1123.5km
車両価格/航続距離 2195円/km

10・15モード燃費が19.1km/L、燃料タンク容量26リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は496.6kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(17.2km/L)とすると447.2km、80%(15.3km/L)だと397.8km、70%(13.4km/L)では348.4kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり170円で26リットルの給油をすると4420円、上で計算した航続距離を踏まえると496.6km(80%燃費時397.8km)を走行するのに4420円かかる計算です。

燃費を16.2km/Lとしたときの1km走行コストは8.90円、10万km走行したときの燃料代は89.0万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら8.9万円/年、7年10万kmなら12.7万円/年、5年10万kmなら17.8万円/年、3年10万kmなら29.7万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1123.5km(往復なら片道561.8km)、カタログ値の80%なら898.8km(片道449.4km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で496.6kmの距離を移動できるCC72V型 アルト ワークス [WORKS FullTime 4WD RS-R]という乗り物を、109.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2195円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。

カタログデータから見えてくる要素

F5A型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4000回転時の馬力 41PS
7500回転時の馬力 64PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク 7.3kgm
7500回転時のトルク 6.1kgm
F5A型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているF5A型543cc、直列3気筒のターボエンジンは7500回転時に最高出力64馬力を、4000回転時に最大トルク7.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する7500rpmまで」の3500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は46.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

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うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.156kg/PS(650kg/64PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.156kg/PS
車体+1人11.016kg/PS
車体+4人13.594kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.094kg/PS
車体+70kg11.250kg/PS
車体+80kg11.406kg/PS
車体+90kg11.562kg/PS
車体+100kg11.719kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.016kg/PS(705kg/64PS)となり、数値としては0.860kg、比率にすると8.5%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは13.594kg/PS(870kg/64PS)となり、数値としては3.438kg、比率にすると33.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

CC72V アルト ワークスのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1987/02

-
アルト ワークス
11.016kg/PS
705kg/64PS|0.6L-TB
[車体のみPWR:10.156]
2018/07

車種詳細
ジムニー シエラ
11.029kg/PS
1125kg/102PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.490
2015/06

車種詳細
2シリーズ グランツアラー
11.100kg/PS
1665kg/150PS|2.0L-TB
車体のみPWR:10.733
2012/04

車種詳細
ポロ
11.000kg/PS
1155kg/105PS|1.2L-TB
車体のみPWR:10.476
2014/04

車種詳細
エクストレイル
11.054kg/PS
1625kg/147PS|2.0L-NA
車体のみPWR:10.680
2015/08

車種詳細
ソリオ バンディット
11.044kg/PS
1005kg/91PS|1.3L-NA
車体のみPWR:10.440

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.016kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.906kg/PSから11.126kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗りSUV「JB74W型 ジムニー シエラ」、BMWの7人乗りミニバン「2E20型 2シリーズ グランツアラー」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「6RCBZ型 ポロ」、日産の5人乗りSUV「NT32型 エクストレイル」、スズキの5人乗りミニバン「MA36S型 ソリオ バンディット」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

CC72V型 アルト ワークス [WORKS FullTime 4WD RS-R]とパワーウェイトレシオが近い車種|11.016kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は98.5PS/tとなっています。


アルト ワークスがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スカイウェイブ250SS|249cc
10.783kg/PS
248kg/23.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.391]
1速ギヤ速度:37.1km/h
最小TWR:1.014
1987/02

-
アルト ワークス|543cc
11.016kg/PS
705kg/64PS/7.3kgm
[車体のみPWR:10.156]
1速ギヤ速度:37.4km/h
最小TWR:1.179

車種詳細
グランドマジェスティ250|249cc
11.042kg/PS
265kg/24.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.750]
1速ギヤ速度:36.3km/h
最小TWR:1.079

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではアルト ワークスとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CJ43A スカイウェイブ250SSと競争してみる

まずアルト ワークスより少しPWRが低いバイクとして、スズキのスカイウェイブ250SSが挙げられます。PWRの10.783kg/PSは車両重量193kgにライダーの体重55kgを加えた248kgを、最高出力23.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はスカイウェイブ250SSに0.3km/h勝り、1速TWRは0.165kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SG15J グランドマジェスティ250と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのグランドマジェスティ250が挙げられます。PWRの11.042kg/PSは車両重量210kg+55kgの265kgを、最高出力24.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は1.1km/h勝り、1速TWRは0.100kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.790
平均ピストンスピード 15.00m/s
トルクウェイトレシオ 89.04kg/kgm
1馬力あたりのお値段 17031円
排気量1Lあたり馬力 117.86PS/L
排気量1Lあたりトルク 13.44kgm/L
1気筒あたりの馬力 21.3PS
1気筒あたりのトルク 2.4kgm
パワーバンド比率 46.7%
燃費×馬力 1484.8pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
軽自動車のPWR(ターボ)

トルクウェイトレシオは89.04kg/kgm(650kg/7.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1090000円、最高出力が64馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は17031円、逆に1万円あたりでは0.59馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は149315円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
スズキ編
軽自動車編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は117.86PS/L、トルクは13.44kgm/L、1気筒あたりの馬力は21.3馬力、トルクは2.4kgmとなり、このエンジンが64馬力を7500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.00m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が60.0mmであるF5A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は10000回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.790になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が16.23km/L、最高出力が64PSであるこの車の獲得ポイントは1484.8ptになります。
戯れに車両重量650kgを100kg単位にした6.5で割ってみたところ、その数値は228.43ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



アルト ワークスでの車中泊

荷室寸法
荷室長 1.020m
荷室幅 1.190m
荷室高 0.820m
対角線の長さ 1.567m
荷室の床面積 1.214m²
荷室の容積 0.995m³

商用車(貨物車・バン)は乗用車とは違ってカタログに荷室寸法が明記されておりますので、ここではその寸法を使って車中泊の可能性を探ってみます。

貨物車は荷物がたくさん積めてこそ、フルフラットな荷室があってこそという性質を持った車ですから、車中泊の適性は非常に高いものと思われます。

が、しかし、縦方向の長さが1.020m(対角線では1.567m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。
車中泊にあると嬉しいアイテム

アルト ワークスのスペース効率

車体の大きさと荷室の広さの比率
全長に対する荷室長の比率
1.020m÷3.195m
31.9%
全幅に対する荷室幅の比率
1.190m÷1.395m
85.3%
全高に対する荷室高の比率
0.820m÷1.405m
58.4%
車体に対する荷室の比率
0.995m³÷6.262m³
15.9%

貨物車は貨物車であるがゆえに、いかに効率よく大量に荷物を載せ、運搬できるかが重視されます。これはかつて、ある自動車メーカーが標榜したMM思想、いわゆる「マン・マキシマム&メカ・ミニマム」の精神を感じさせ、言うなれば「荷室を最大限に、人と機械は最小限に」ってなものです。

というわけで、荷室の各寸法と車体の各寸法の比率がどの程度であるかを見てみます。己の全てを荷室に捧げるバンは快適性に媚を売るそこらの軟弱乗用車とは違い、ペラペラ内装と紙装甲こそがアイデンティティであり、ドアを閉めればバァン!と轟音を響かせて(バンだけに)アピールしてくるほどですから、かなりの数値が期待ができます。

荷室長の比率は荷室長1.020m÷全長3.195mで31.9%、荷室幅の比率は荷室幅1.190m÷全幅1.395mで85.3%、荷室高の比率は荷室高0.820m÷全高1.405mで58.4%、荷室の比率は荷室容積0.995m³÷車体体積6.262m³で15.9%となりました。

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合7500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした8000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 8000rpm|タイヤサイズ 145/65R13|タイヤ直径 51.9cm|円周長 163.0cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
8000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.818 19.60 -
-
40km/h 20040rpm 551.3kgm
2速 2.277 11.69 0.596 1-2/
4770rpm
67km/h 11950rpm 328.8kgm
3速 1.521 7.81 0.668 2-3/
5340rpm
100km/h 7980rpm 219.6kgm
4速 1.030 5.29 0.677 3-4/
5420rpm
148km/h 5410rpm 148.7kgm
5速 0.903 4.64 0.877 4-5/
7020rpm
169km/h 4740rpm 130.4kgm
Final 5.133 レシオカバレッジ(変速比幅)4.228

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.133)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(7.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.133)÷タイヤの有効半径(0.2595m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの169km(7500rpmでは158.2km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:7500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

7500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ37km/h-
2速ギヤ63km/h4470rpm
3速ギヤ94km/h5010rpm
4速ギヤ139km/h5080rpm
5速ギヤ158km/h6580rpm

CC72V型アルト ワークスに搭載されたF5A型543ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する7500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで7500rpmまで引っ張ると37km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は7500rpmから4470rpmまで落ち、そこから7500rpmまで加速を続けると速度は63km/h(+26km/h)になります。

3速ギヤでは5010rpmまで落ちて7500rpmで94km/h(+31km/h)に、4速ギヤでは5080rpmまで落ちて7500rpmで139km/h(+45km/h)に、5速ギヤでは6580rpmまで落ちて7500rpmで158km/h(+19km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000回転で最大トルク7.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば89.04kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.156kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと551.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(650kg)を1速ギヤの最大駆動力(551.3kgm)で割ってみると1.179kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する7500回転でのトルク(6.1kgm)からTWRを算出すると1.41kg/kgmとなり、4000-7500回転の回転域では1.179-1.41kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 8020 12020 16030 20040 24050 28050 36070
2速 4780 7170 9560 11950 14340 16730 21510
3速 3190 4790 6390 7980 9580 11180 14370
4速 2160 3240 4320 5410 6490 7570 9730
5速 1900 2840 3790 4740 5690 6640 8530
※赤い数字は暫定レブリミット(8000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.903)を選択して時速100kmにて走行すると4740回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは2840回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは3320回転、一般的な高速道路の80km/hでは3790回転、100km/hでは4740回転、制限速度が120km/hになると5690回転、軽自動車の速度リミッターが働く140km/hでは6630回転になります。仮にリミッター解除で180km/hまで出たとすると8530回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が4000回転を超えてくるような車は、これはもう加速しか眼中にない純然たる競技車両であるとか、「とにもかくにもパワーがなくて高いギヤ比なんてとんでもない!」という貧相極まるエンジンを搭載しているとか、「時速60km出れば問題ない、だってバンだもの!」などという潔い割り切りをしている車以外にありえません。ここまで来ると「壊れるものなら壊れてみろ!」とエンジンに挑むくらいの覚悟がなければ愛せません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 5 10 15 20 25 30 35 40
2速 8 17 25 33 42 50 59 67
3速 13 25 38 50 63 75 88 100
4速 18 37 55 74 92 111 129 148
5速 21 42 63 84 105 127 148 169

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(8000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの145/65R13と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 145/65R13 | 直径 519mm

-20mm
幅125mm
-10mm
幅135mm
変更なし
幅145mm
+10mm
幅155mm
+20mm
幅165mm
-5%
60
扁平
125/60R13
37.0km/h
直径480mm
径差-39mm
135/60R13
37.9km/h
直径492mm
径差-27mm
145/60R13
38.8km/h
直径504mm
径差-15mm
155/60R13
39.8km/h
直径516mm
径差-3mm
165/60R13
40.7km/h
直径528mm
径差+9mm
0%
65
扁平
125/65R13
38.0km/h
直径493mm
径差-26mm
135/65R13
39.0km/h
直径506mm
径差-13mm
145/65R13
40.0km/h
519mm
0mm
155/65R13
41.0km/h
直径532mm
径差+13mm
165/65R13
42.0km/h
直径545mm
径差+26mm
+5%
70
扁平
125/70R13
38.9km/h
直径505mm
径差-14mm
135/70R13
40.0km/h
直径519mm
径差0mm
145/70R13
41.1km/h
直径533mm
径差+14mm
155/70R13
42.2km/h
直径547mm
径差+28mm
165/70R13
43.2km/h
直径561mm
径差+42mm
+10%
75
扁平
125/75R13
39.9km/h
直径518mm
径差-1mm
135/75R13
41.1km/h
直径533mm
径差+14mm
145/75R13
42.2km/h
直径548mm
径差+29mm
155/75R13
43.4km/h
直径563mm
径差+44mm
165/75R13
44.5km/h
直径578mm
径差+59mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、125/65R13、125/70R13 、135/65R13、135/70R13 、145/60R13 、155/60R13 あたりのタイヤがおすすめです。

145/65R13のタイヤ幅を125mmから175mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、145/65R13の適応サイズと性能の変化 [CC72V型アルト ワークス編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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CC72V型アルト ワークス[0.55Lターボ 4WD/5MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.156kg/ps48.94
1速ギヤ加速性能1.179kg/kgm58.48
1L換算馬力117.86ps/L55.34
1L換算トルク13.44kgm/L42.24
WB/TR比1.79048.25
ワイド&ロー指数1.00741.71
前面の面積1.960m²68.68
最低地上高145mm53.86
スポーツ性能部門の得点417.50

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費19.1km/L63.28
年間維持費187690円62.73
100kmh回転数4740rpm20.37
航続距離496.6km37.43
車の大きさ6.262m³29.43
室内の広さ0.995m³26.95
最小回転半径4.5m63.67
馬力単価17031円55.96
ユーティリティ部門の得点359.82

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CC72V型アルト ワークス[0.55Lターボ 4WD/5MT] の総合得点は 777.32 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したCC72V型アルト ワークス(4WD/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての貨物車」、「軽自動車の貨物車」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

アルト ワークスの歴代モデル

9代目 HA37S型 アルト
HA37S アルトは2021/12に登場した9代目モデル。参考車両の「A」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1525mmの車体に、46PS/5.6kgmを発生するR06A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

8代目 HA36S型 アルト ワークス
HA36S アルト ワークスは2015/12に登場した8代目モデル。参考車両の「WORKS」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1500mmの車体に、64PS/10.2kgmを発生するR06A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

7代目 HA35S型 アルトエコ
HA35S アルトエコは2011/12に登場した7代目モデル。参考車両の「ECO-L」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1530mmの車体に、52PS/6.4kgmを発生するR06A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

6代目 HA24S型 アルト
HA24S アルトは2004/09に登場した6代目モデル。参考車両の「X」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1510mmの車体に、54PS/6.2kgmを発生するK6A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

5代目 HA22S型 アルト ワークス
HA22S アルト ワークスは1998/10に登場した5代目モデル。参考車両の「WORKS RS/Z」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1450mmの車体に、64PS/10.8kgmを発生するK6A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

4代目 HA21S型 アルト ワークス
HA21S アルト ワークスは1994/11に登場した4代目モデル。参考車両の「WORKS RS/Z」は全長3295mm、全幅1395mm、全高1380mmの車体に、64PS/10.5kgmを発生するK6A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

3代目 CR22S型 アルト ワークス
CR22S アルト ワークスは1988/09に登場した3代目モデル。参考車両の「WORKS RS/X」は全長3295mm、全幅1395mm、全高1375mmの車体に、64PS/8.7kgmを発生するF6A型657ccエンジンを搭載した4人乗り軽ハッチバック。

2代目 CA72V型 アルト ワークス
CA72V アルト ワークスは1984/09に登場した2代目モデル。参考車両の「WORKS RS-S」は全長3195mm、全幅1395mm、全高1380mmの車体に、64PS/7.3kgmを発生するF5A型543ccエンジンを搭載した4人乗り軽ボンネットバン。