VNH レヴォーグの性能と維持費 4WD/CVT 5人 439万円 2021年式

このページでは、スバル(富士重工業)の5ドア・5人乗りワゴン、2代目の5BA-VNH型レヴォーグ STI Sport-R【2021/11モデル・275PS/38.2kgm・4WD/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

VNH レヴォーグ
販売期間:2020/10 - 現行車

画像はスバル(富士重工業)より引用
http://www.subaru.jp/
投稿日:2022/12/11

ボディサイズが全長4755mm×全幅1795mm×全高1500mm、排気量は2387ccであることから、大雑把に分類すると2.4リットルクラス(2400cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4755mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


VNH型 レヴォーグ [2387cc/275PS 4WD/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目レヴォーグの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2020/10
VN5型
[STI-Sport EX]
1.8L-TB | 4WD/CVT
| 409.2万円
177PS
30.6kgm
13.6km/L
2020/10
VN5型
[GT]
1.8L-TB | 4WD/CVT
| 310.2万円
177PS
30.6kgm
13.7km/L
レヴォーグの旧型モデル
初代 VMG型レヴォーグ
VMG型レヴォーグは2014/06に登場した初代モデル。参考車両の「2.0GT-S EyeSight」は全長4690mm、全幅1780mm、全高1490mmの車体に、300PS/40.8kgmを発生するFA20型1998ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー SUBARU
車名&
グレード
レヴォーグ
STI Sport-R
その他 -
お値段 4389000円
車両型式 5BA-VNH
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア/5人
車体寸法 長4755×幅1795×高1500mm
室内寸法 長1900×幅1515×高1205mm
軸距&
輪距
2670mm
前1550mm/後1545mm
最小半径 5.5m
最低高 140mm
タイヤ 前輪:225/45R18
後輪:225/45R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1630kg
エンジン諸元
原動機型式 FA24
気筒配列 水平対向4気筒
排気量2387cc
圧縮比10.6
吸気方式 ターボ
最高出力 275PS[202kW]/5600rpm
最大トルク 38.2kgm[375Nm]/2000-4800rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費 11.0km/L(25.9mpg)
JC08燃費 13.1km/L(30.8mpg)
100km燃費 9.1L/100km
FA24型エンジンの諸元と性能まとめ
水平対向4気筒とは‥シリンダを左右交互で水平に4個配置する方式。特徴的なドロドロ音も今は昔の物語。
水平対向4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税43500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、レヴォーグの新車を504.7万円(諸費用として65.8万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 13年未満 43500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.0km/L×175円/L 159090円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 327400円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額84120円×12ヶ月 1009440円
ローン返済中の年間維持費 1336900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 55900円
名目 金額
自動車税(1年分) 43500円円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 159090円
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 327400円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1009440円
ローン返済中の年間維持費 1336900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
55900円
  • 初度登録から2年経過車の場合、「2500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は43500円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした55900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。レヴォーグ【STI Sport-R】の場合、維持費の月額は27300円(ローン完済前は111500円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 23%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 10005円 5%
燃料代 3000km分 47730円 25%
オイル交換 年1回 6000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 5%
任意保険料 80% 57600円 30%
合計
[1万kmとの差額]
190900円
-136500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 19%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 5000km分 79550円 35%
オイル交換 年1回 6000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 85% 61200円 28%
合計
[1万kmとの差額]
226300円
-101100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 16%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 7000km分 111360円 42%
オイル交換 年1回 8400円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 90% 64800円 25%
合計
[1万kmとの差額]
264100円
-63300円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて136500円安い190900円に、5000km走行では101100円安い226300円に、7000km走行では63300円安い264100円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 15000km分 238640円 54%
オイル交換 年3回 36000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 5%
任意保険料 100% 72000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
438200円
+110800円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 8%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 20000km分 318180円 59%
オイル交換 年4回 48000円 9%
タイヤ交換 2年毎 28800円 5%
任意保険料 100% 72000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
536900円
+209500円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(7.4km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(11.6km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(13.3km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(11.0km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代159090円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル175円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。

参考:燃費が3%向上すると…?
市街地7.4km/L → 7.6km/L
郊外11.6km/L → 11.9km/L
高速道路13.3km/L → 13.7km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km212840円
[207240円]
郊外500km7540円
[7350円]
高速道路500km6580円
[6390円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
226960円
+67870円
7.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
220980円
-5980円
7.9km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が7.4km/Lではガソリン1216.2Lを消費して、ガソリン代は212840円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が11.6km/Lではガソリン43.1Lを消費して、ガソリン代は7540円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.3km/Lではガソリン37.6Lを消費して、ガソリン代は6580円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1296.9L、かかったガソリン代が226960円となり、平均燃費は7.7km/L(-3.3km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+67870円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は220980円となり、5980円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で29900円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km118250円
[115130円]
郊外5000km75430円
[73540円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
193680円
+34590円
9.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
188670円
-5010円
9.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が7.4km/Lでは675.7Lを消費して、ガソリン代は118250円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が11.6km/Lでは431.0Lを消費して、ガソリン代は75430円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1106.7L、かかったガソリン代が193680円となり、平均燃費は9.0km/L(-2.0km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+34590円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が188670円となり、1年間で5010円、5年間で25050円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km78750円
[76690円]
郊外3340km50380円
[49120円]
高速道路3330km43820円
[42540円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
172950円
+13860円
10.1km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
168350円
-4600円
10.4km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が7.4km/Lでは450.0Lを消費して、ガソリン代は78750円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が11.6km/Lでは287.9Lを消費して、ガソリン代は50380円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が13.3km/Lでは250.4Lを消費して、ガソリン代は43820円になります。

このパターンでは使用した燃料量が988.3L、かかったガソリン代が172950円となり、平均燃費は10.1km/L(-0.9km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+13860円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が168350円となり、1年間で4600円、5年間で23000円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km11830円
[11520円]
郊外9000km135780円
[132350円]
高速道路500km6580円
[6390円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
154190円
-4900円
11.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
150260円
-3930円
11.6km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が7.4km/Lでは67.6Lを消費して、ガソリン代は11830円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が11.6km/Lでは775.9Lを消費して、ガソリン代は135780円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.3km/Lでは37.6Lを消費して、ガソリン代は6580円になります。

このパターンでは使用した燃料量が881.1L、かかったガソリン代が154190円となり、平均燃費は11.3km/L(+0.3km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-4900円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が150260円となり、1年間で3930円、5年間で19650円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(7.7km/L・9.0km/L・10.1km/L・11.3km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(226960円・193680円・172950円・154190円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km160円3500円4.2万円
20km320円7000円8.3万円
30km480円10600円12.5万円
50km800円17600円20.8万円
100km1590円35000円41.3万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を175円、燃費を11.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは15.91円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は160円/日となり、20km走行なら320円/日、30km走行なら480円/日、50km走行なら800円/日、100km走行なら1590円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は10600円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は12.5万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

FA24型エンジン簡易性能曲線図
FA24型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 107PS
4800回転時の馬力 256PS
5600回転時の馬力 275PS
5600回転時の馬力 275PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 38.2kgm
4800回転時のトルク 38.2kgm
5600回転時のトルク 35.2kgm
5600回転時のトルク 35.2kgm
FA24型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているFA24型2387cc、水平対向4気筒のターボエンジンは5600回転時に最高出力275馬力を、2000-4800回転時に最大トルク38.2kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する5600rpmまで」の3600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は64.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
スバルの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
スバルの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.927kg/PS(1630kg/275PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.927kg/PS
車体+1人6.127kg/PS
車体+5人6.927kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.145kg/PS
車体+70kg6.182kg/PS
車体+80kg6.218kg/PS
車体+90kg6.255kg/PS
車体+100kg6.291kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.127kg/PS(1685kg/275PS)となり、数値としては0.200kg、比率にすると3.4%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.927kg/PS(1905kg/275PS)となり、数値としては1.000kg、比率にすると16.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


VNH レヴォーグのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2021/11

-
レヴォーグ
6.127kg/PS
1685kg/275PS|2.4L-TB
[車体のみPWR:5.927]
2005/12

車種詳細
セリカ
6.184kg/PS
1175kg/190PS|1.8L-NA
車体のみPWR:5.895
1998/09

車種詳細
シビック タイプR
6.081kg/PS
1125kg/185PS|1.6L-NA
車体のみPWR:5.784
2009/05

車種詳細
RX-8
5.979kg/PS
1405kg/235PS|1.4L-NA
車体のみPWR:5.745
2001/05

車種詳細
アコード
6.295kg/PS
1385kg/220PS|2.2L-NA
車体のみPWR:6.045
2014/11

車種詳細
フォレスター tS
5.982kg/PS
1675kg/280PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.786

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.127kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.943kg/PSから6.311kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの4人乗りクーペ「ZZT231型 セリカ」、ホンダの4人乗りハッチバック「EK9型 シビック タイプR」、マツダの4人乗りクーペ「SE3P型 RX-8」、ホンダの5人乗りセダン「CL1型 アコード」、スバルの5人乗りSUV「SJG型 フォレスター tS」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

VNH型 レヴォーグ [STI Sport-R]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.127kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は168.7PS/tとなっています。


レヴォーグがバイクと競争するなら…?


車種詳細
MT-25|249cc
6.111kg/PS
220kg/36.0PS/2.30kgm
[車体のみPWR:4.583]
1速ギヤ速度:57.0km/h
最小TWR:0.904
2021/11

-
レヴォーグ|2387cc
6.127kg/PS
1685kg/275PS/38.2kgm
[車体のみPWR:5.927]
1速ギヤ速度:44.9km/h
最小TWR:0.908

車種詳細
YZF-R25|249cc
6.139kg/PS
221kg/36.0PS/2.30kgm
[車体のみPWR:4.611]
1速ギヤ速度:57.0km/h
最小TWR:0.910

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではレヴォーグとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RG10J MT-25と競争してみる

まずレヴォーグより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのMT-25が挙げられます。PWRの6.111kg/PSは車両重量165kgにライダーの体重55kgを加えた220kgを、最高出力36.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はMT-25に12.1km/h劣り、1速TWRは0.004kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RG10J YZF-R25と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのYZF-R25が挙げられます。PWRの6.139kg/PSは車両重量166kg+55kgの221kgを、最高出力36.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は12.1km/h劣り、1速TWRは0.002kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.725
平均ピストンスピード 16.05m/s
トルクウェイトレシオ 42.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段 15960円
排気量1Lあたり馬力 115.20PS/L
排気量1Lあたりトルク 16.00kgm/L
1気筒あたりの馬力 68.8PS
1気筒あたりのトルク 9.6kgm
パワーバンド比率 64.3%
燃費×馬力 3025.0pt
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
2.0~2.5Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは42.7kg/kgm(1630kg/38.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4389000円、最高出力が275馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は15960円、逆に1万円あたりでは0.63馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は114895円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
スバル編
2500cc以下の車編
ステーションワゴン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は115.20PS/L、トルクは16.00kgm/L、1気筒あたりの馬力は68.8馬力、トルクは9.6kgmとなり、このエンジンが275馬力を5600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.05m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が86.0mmであるFA24型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6980回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.725になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.0km/L、最高出力が275PSであるこの車の獲得ポイントは3025.0ptになります。
戯れに車両重量1630kgを100kg単位にした16.3で割ってみたところ、その数値は185.58ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.47m³
1人あたりのスペース 約0.69m³
室内長/全長 40.0%
室内幅/全幅 84.4%
室内高/全高 80.3%
室内容積/車両体積 27.1%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.47m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.69m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は40.0%、同じく室内幅と全幅の比率は84.4%、同じく室内高と全高の比率は80.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は27.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


レヴォーグでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.66m
期待される荷室の幅 1.42m
対角線の長さ 2.18m
期待される荷室の面積 2.36m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.66m(対角線では2.18m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


レヴォーグの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 11.0km/L
燃料タンク容量 63L
航続距離(カタログ燃費) 693.0km
航続距離(80%燃費) 554.4km
満タンプライス 11025円
1万円でどこまで行ける? 628.6km
車両価格/航続距離 6333円/km

WLTCモード燃費が11.0km/Lですので、燃料タンクの容量が63リットルですと航続可能距離は693.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(9.9km/L)とすると623.7km、80%(8.8km/L)だと554.4km、70%(7.7km/L)では485.1kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン63リットルの給油で11025円、上で計算した航続距離を踏まえると693.0km(80%燃費時554.4km)を走行するのに11025円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば628.6km(往復なら片道314.3km)、カタログ値の80%なら502.9km(片道251.4km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で693.0kmの距離を移動できるVNH型 レヴォーグ [STI Sport-R]という乗り物を、438.9万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「6333円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
11.0km/L
693.0km
市街地燃費
7.4km/L
466.2km
[-226.8km]
郊外燃費
11.6km/L
730.8km
[+37.8km]
高速道路燃費
13.3km/L
837.9km
[+144.9km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を63Lとしたとき、市街地モード燃費7.4km/Lでの航続距離は466.2km(-226.8km)、郊外モード燃費11.6km/Lでの航続距離は730.8km(+37.8km)、高速道路モード燃費13.3km/Lでの航続距離は837.9km(+144.9km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5600rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6100回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6100rpm|タイヤサイズ 225/45R18|タイヤ直径 66.0cm|円周長 207.3cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6100rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.490 15.51 -
-
49km/h 12470rpm 1795.3kgm
2速 2.030 9.02 0.582 1-2/
3550rpm
84km/h 7250rpm 1044.3kgm
3速 1.461 6.49 0.720 2-3/
4390rpm
117km/h 5220rpm 751.6kgm
4速 1.115 4.96 0.763 3-4/
4650rpm
153km/h 3980rpm 573.6kgm
5速 0.903 4.01 0.810 4-5/
4940rpm
189km/h 3230rpm 464.5kgm
6速 0.755 3.36 0.836 5-6/
5100rpm
226km/h 2700rpm 388.4kgm
7速 0.645 2.87 0.854 6-7/
5210rpm
265km/h 2300rpm 331.8kgm
8速 0.571 2.54 0.885 7-8/
5400rpm
299km/h 2040rpm 293.7kgm
Final 4.444 レシオカバレッジ(変速比幅)6.911

ギヤの繋がりイメージ
VNH型レヴォーグCVT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000-4800rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.444)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(38.2kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.444)÷タイヤの有効半径(0.33m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの299km(5600rpmでは310.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000-4800回転で最大トルク38.2kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば42.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.927kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1795.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1630kg)を1速ギヤの最大駆動力(1795.3kgm)で割ってみると0.908kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5600回転でのトルク(35.2kgm)からTWRを算出すると0.99kg/kgmとなり、2000-5600回転の回転域では0.908-0.99kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4990 7480 9980 12470 14960 17460 22450
2速 2900 4350 5800 7250 8700 10150 13060
3速 2090 3130 4180 5220 6260 7310 9400
4速 1590 2390 3190 3980 4780 5580 7170
5速 1290 1940 2580 3230 3870 4520 5810
6速 1080 1620 2160 2700 3240 3780 4860
7速 920 1380 1840 2300 2770 3230 4150
8速 820 1220 1630 2040 2450 2860 3670
※赤い数字は暫定レブリミット(6100rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.505)を選択して時速100kmにて走行すると1800回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1080回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1260回転、一般的な高速道路の80km/hでは1440回転、100km/hでは1800回転、制限速度が120km/hになると2160回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3250回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 24 32 40 48 56 64
2速 14 28 41 55 69 83 97 110
3速 19 38 57 77 96 115 134 153
4速 25 50 75 100 126 151 176 201
5速 31 62 93 124 155 186 217 248
6速 37 74 111 148 185 222 259 297
7速 43 87 130 174 217 260 304 347
8速 49 98 147 196 245 294 343 392

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6100回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの225/45R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/45R18 | 直径 660mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
-5%
40
扁平
205/40R18
37.6km/h
直径621mm
径差-39mm
215/40R18
38.1km/h
直径629mm
径差-31mm
225/40R18
38.6km/h
直径637mm
径差-23mm
235/40R18
39.1km/h
直径645mm
径差-15mm
245/40R18
39.6km/h
直径653mm
径差-7mm
0%
45
扁平
205/45R18
38.9km/h
直径642mm
径差-18mm
215/45R18
39.5km/h
直径651mm
径差-9mm
225/45R18
40.0km/h
660mm
0mm
235/45R18
40.5km/h
直径669mm
径差+9mm
245/45R18
41.1km/h
直径678mm
径差+18mm
+5%
50
扁平
205/50R18
40.1km/h
直径662mm
径差+2mm
215/50R18
40.7km/h
直径672mm
径差+12mm
225/50R18
41.3km/h
直径682mm
径差+22mm
235/50R18
41.9km/h
直径692mm
径差+32mm
245/50R18
42.5km/h
直径702mm
径差+42mm
+10%
55
扁平
205/55R18
41.4km/h
直径683mm
径差+23mm
215/55R18
42.1km/h
直径694mm
径差+34mm
225/55R18
42.7km/h
直径705mm
径差+45mm
235/55R18
43.4km/h
直径716mm
径差+56mm
245/55R18
44.1km/h
直径727mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/45R18 、215/40R18、215/45R18 、225/40R18 、235/40R18 、245/40R18あたりのタイヤがおすすめです。

225/45R18のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/45R18の適応サイズと性能の変化 [VNH型レヴォーグ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


VNH型レヴォーグ[2.4Lターボ 4WD/CVT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.927kg/ps60.45
1速ギヤ加速性能0.908kg/kgm64.30
1L換算馬力115.20ps/L54.73
1L換算トルク16.00kgm/L50.73
WB/TR比1.72554.80
ワイド&ロー指数0.83653.96
前面の面積2.692m²47.69
最低地上高140mm55.66
スポーツ性能部門の得点442.32

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費11.0km/L39.42
年間維持費327400円49.80
100kmh回転数1800rpm59.26
航続距離693.0km48.92
車の大きさ12.803m³55.78
室内の広さ3.469m³50.78
最小回転半径5.5m43.12
馬力単価15960円57.10
ユーティリティ部門の得点404.18

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した VNH型レヴォーグ[2.4Lターボ 4WD/CVT] の総合得点は 846.50 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したVNH型レヴォーグ(4WD/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「2500ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

レヴォーグの歴代モデル

2代目 VN5型 レヴォーグ
VN5 レヴォーグは2020/10に登場した2代目モデル。参考車両の「GT」は全長4755mm、全幅1795mm、全高1500mmの車体に、177PS/30.6kgmを発生するCB18型1795ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

初代 VMG型 レヴォーグ
VMG レヴォーグは2014/06に登場した初代モデル。参考車両の「2.0GT-S EyeSight」は全長4690mm、全幅1780mm、全高1490mmの車体に、300PS/40.8kgmを発生するFA20型1998ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。