ZB20 ミニ クロスオーバーの性能と維持費 FF/6AT 387万円 2014年式

このページでは、MINIの5ドア・5人乗りSUV、2代目のLDA-ZB20型ミニ クロスオーバー Cooper-SD R60【2014/09モデル・143PS/31.1kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

ZB20 ミニ クロスオーバー
販売期間:2007/02 -

画像はMINIより引用
http://www.mini.jp/
投稿:2014/11/11|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4105mm×全幅1790mm×全高1550mm、排気量は1995ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4105mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


ZB20型 ミニ クロスオーバー [1995cc/143PS FF/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目ミニ クロスオーバーの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2014/09
XD20F型
[Cooper-D R60]
2.0L-TB | FF/6AT
| 341.0万円
112PS
27.5kgm
16.3km/L
2014/09
XD20A型
[Cooper-D All-Four R60]
2.0L-TB | 4WD/6AT
| 362.0万円
112PS
27.5kgm
15.6km/L
2013/01
XDJCW型
[John Cooper Works R60]
1.6L-TB | 4WD/6AT
| 460.0万円
218PS
28.6kgm
12.0km/L
2代目ミニ クロスオーバーの車両型式・グレード一覧【全48車種】
ミニ クロスオーバーの新型モデル
3代目 32BS20型ミニ クロスオーバー JCW
32BS20型ミニ クロスオーバー JCWは2014/04に登場した3代目モデル。参考車両の「John Cooper Works F60」は全長4315mm、全幅1820mm、全高1595mmの車体に、306PS/45.9kgmを発生するB48A20型1998ccエンジンを搭載。

ミニ クロスオーバーの旧型モデル
初代 RE16GP型ミニ
RE16GP型ミニは2001/10に登場した初代モデル。参考車両の「Cooper-S with JCW GP-kit R53」は全長3655mm、全幅1690mm、全高1455mmの車体に、218PS/25.5kgmを発生する1598ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MINI
車名&
グレード
ミニ クロスオーバー
Cooper-SD R60
その他 -
お値段 3870000円
車両型式 LDA-ZB20
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4105×幅1790×高1550mm
軸距&
輪距
2595mm
前1535mm/後1560mm
最小半径 5.8m
タイヤ 前輪:205/55R17
後輪:205/55R17
ブレーキ 前:ディスク
後:ディスク
車両重量 1420kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列4気筒
排気量1995cc
吸気方式 ターボ
最高出力 143PS[105kW]/4000rpm
最大トルク 31.1kgm[305Nm]/1750-2700rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
JC08燃費 16.6km/L(39.0mpg)
100km燃費 6.0L/100km

直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、ミニ クロスオーバーの新車を445.1万円(諸費用として58.1万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 11年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷15.4×150円/L
7000km÷15.4km/L×150円/L
5000km÷15.4km/L×150円/L
3000km÷15.4km/L×150円/L
97400円
(68180円)
(48700円)
(29220円)
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 247100円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額74180円×12ヶ月 890160円
ローン返済中の年間維持費 1137200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
97400円
(68180円)
(48700円)
(29220円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 247100円
名目 金額
車のローン額(1年分) 890160円
ローン返済中の年間維持費 1137200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から10年経過車の場合、「2000cc以下で11年未満」クラスの自動車税は39500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。ミニ クロスオーバー【Cooper-SD R60】の場合、維持費の月額は20600円(ローン完済前は94800円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円を基準として、-50円となる100円から、+50円となる200円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費15.4km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
100円/L
64940円
[-32460円]
-25円
125円/L
81180円
[-16220円]
-10円
140円/L
90920円
[-6480円]
150円/L97400円
[0円]
+10円
160円/L
103910円
[+6510円]
+25円
175円/L
113650円
[+16250円]
+50円
200円/L
129880円
[+32480円]

燃費15.4km/LのZB20型 ミニ クロスオーバーで10000km走行するのに必要な燃料は649.4L、1リットルあたり150円としたときの燃料代は97400円になります。

参考までに、ミニ クロスオーバーの燃料タンクは47リットルですので、649.4Lの給油回数は14回、1回あたりの燃料代は約6960円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6510円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると16250円、50円も違ってくると32480円にもなります。

これをZB20型 ミニ クロスオーバーの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円の場合を247100円としたとき、100円/Lに値下がりすれば214640円(86.9%)に、200円/Lに値上がりすれば279580円(113.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 25%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 3000km分 29220円 19%
オイル交換 年1回 5500円 4%
タイヤ交換 6年毎 8000円 5%
任意保険料 80% 52800円 33%
合計
[1万kmとの差額]
156200円
-90900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 22%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 48700円 27%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 85% 56160円 32%
合計
[1万kmとの差額]
179000円
-68100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 19%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 68180円 33%
オイル交換 年1回 7700円 4%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 90% 59400円 30%
合計
[1万kmとの差額]
204000円
-43100円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて90900円安い156200円に、5000km走行では68100円安い179000円に、7000km走行では43100円安い204000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 12%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 146100円 45%
オイル交換 年3回 33000円 10%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 6%
任意保険料 100% 66000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
323800円
+76700円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 10%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 194800円 50%
オイル交換 年4回 44000円 11%
タイヤ交換 2年毎 24000円 6%
任意保険料 100% 66000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
389500円
+142400円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



ミニ クロスオーバーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 16.6km/L
燃料タンク容量 47L
航続距離(カタログ燃費) 780.2km
航続距離(80%燃費) 625.1km
満タンプライス 7050円
1km走行コスト 9.04円
1万円でどこまで行ける? 1106.7km
車両価格/航続距離 4960円/km

JC08モード燃費が16.6km/L、燃料タンク容量47リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は780.2kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(14.9km/L)とすると700.3km、80%(13.3km/L)だと625.1km、70%(11.6km/L)では545.2kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり150円で47リットルの給油をすると7050円、上で計算した航続距離を踏まえると780.2km(80%燃費時625.1km)を走行するのに7050円かかる計算です。

燃費を15.4km/Lとしたときの1km走行コストは9.04円、10万km走行したときの燃料代は90.4万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら9.0万円/年、7年10万kmなら12.9万円/年、5年10万kmなら18.1万円/年、3年10万kmなら30.1万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1106.7km(往復なら片道553.3km)、カタログ値の80%なら885.3km(片道442.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で780.2kmの距離を移動できるZB20型 ミニ クロスオーバー [Cooper-SD R60]という乗り物を、387.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「4960円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1750回転時の馬力 76PS
2700回転時の馬力 117PS
4000回転時の馬力 143PS
各回転域でのトルク
1750回転時のトルク 31.1kgm
2700回転時のトルク 31.1kgm
4000回転時のトルク 25.6kgm

まずおさらいとして、搭載している直列4気筒、1995ccのターボエンジンは4000回転時に最高出力143馬力を、1750-2700回転時に最大トルク31.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1750rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の2250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は56.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.930kg/PS(1420kg/143PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.930kg/PS
車体+1人10.315kg/PS
車体+5人11.853kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.350kg/PS
車体+70kg10.420kg/PS
車体+80kg10.490kg/PS
車体+90kg10.559kg/PS
車体+100kg10.629kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.315kg/PS(1475kg/143PS)となり、数値としては0.385kg、比率にすると3.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは11.853kg/PS(1695kg/143PS)となり、数値としては1.923kg、比率にすると19.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


ZB20 ミニ クロスオーバーのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2014/09

-
ミニ クロスオーバー
10.315kg/PS
1475kg/143PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:9.930]
2013/09

車種詳細
フィット ハイブリッド
10.318kg/PS
1135kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:9.818
2017/12

車種詳細
クロスビー
10.253kg/PS
1015kg/99PS|1.0L-TB
車体のみPWR:9.697
2013/01

車種詳細
プレマシー
10.232kg/PS
1545kg/151PS|2.0L-NA
車体のみPWR:9.868
2015/05

車種詳細
2シリーズ アクティブツアラー
10.367kg/PS
1555kg/150PS|2.0L-TB
車体のみPWR:10.000
2012/11

車種詳細
フォレスター
10.372kg/PS
1535kg/148PS|2.0L-NA
車体のみPWR:10.000

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.315kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.212kg/PSから10.418kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りハッチバック「GP5型 フィット ハイブリッド」、スズキの5人乗りSUV「MN71S型 クロスビー」、マツダの7人乗りミニバン「CWFFW型 プレマシー」、BMWの5人乗りハッチバック「2C20型 2シリーズ アクティブツアラー」、スバルの5人乗りSUV「SJ5型 フォレスター」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

ZB20型 ミニ クロスオーバー [Cooper-SD R60]とパワーウェイトレシオが近い車種|10.315kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は100.7PS/tとなっています。


ミニ クロスオーバーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
セロー250|249cc
10.278kg/PS
185kg/18.0PS/1.90kgm
[車体のみPWR:7.222]
2014/09

-
ミニ クロスオーバー|1995cc
10.315kg/PS
1475kg/143PS/31.1kgm
[車体のみPWR:9.930]

車種詳細
フォルツァ|249cc
10.318kg/PS
227kg/21.8PS/2.45kgm
[車体のみPWR:7.818]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではミニ クロスオーバーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

DG17J セロー250と競争してみる

まずミニ クロスオーバーより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのセロー250が挙げられます。PWRの10.278kg/PSは車両重量130kgにライダーの体重55kgを加えた185kgを、最高出力18.0PSで割ったものです。

MF06 フォルツァと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのフォルツァが挙げられます。PWRの10.318kg/PSは車両重量172kg+55kgの227kgを、最高出力21.8PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.676
トルクウェイトレシオ 45.66kg/kgm
1馬力あたりのお値段 27063円
排気量1Lあたり馬力 71.68PS/L
排気量1Lあたりトルク 15.59kgm/L
1気筒あたりの馬力 35.8PS
1気筒あたりのトルク 7.8kgm
パワーバンド比率 56.2%
燃費×馬力 2207.9pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは45.66kg/kgm(1420kg/31.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3870000円、最高出力が143馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は27063円、逆に1万円あたりでは0.37馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は124437円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は71.68PS/L、トルクは15.59kgm/L、1気筒あたりの馬力は35.8馬力、トルクは7.8kgmとなります。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.676になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が15.44km/L、最高出力が143PSであるこの車の獲得ポイントは2207.9ptになります。
戯れに車両重量1420kgを100kg単位にした14.2で割ってみたところ、その数値は155.49ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



ミニ クロスオーバーでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.44m
期待される荷室の幅 1.39m
対角線の長さ 2.00m
期待される荷室の面積 2.00m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.44m(対角線では2.00m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


純正装着タイヤの205/55R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/55R17 | 直径 657mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
50
扁平
185/50R17
37.6km/h
直径617mm
径差-40mm
195/50R17
38.2km/h
直径627mm
径差-30mm
205/50R17
38.8km/h
直径637mm
径差-20mm
215/50R17
39.4km/h
直径647mm
径差-10mm
225/50R17
40.0km/h
直径657mm
径差0mm
0%
55
扁平
185/55R17
38.7km/h
直径636mm
径差-21mm
195/55R17
39.4km/h
直径647mm
径差-10mm
205/55R17
40.0km/h
657mm
0mm
215/55R17
40.7km/h
直径669mm
径差+12mm
225/55R17
41.4km/h
直径680mm
径差+23mm
+5%
60
扁平
185/60R17
39.8km/h
直径654mm
径差-3mm
195/60R17
40.5km/h
直径666mm
径差+9mm
205/60R17
41.3km/h
直径678mm
径差+21mm
215/60R17
42.0km/h
直径690mm
径差+33mm
225/60R17
42.7km/h
直径702mm
径差+45mm
+10%
65
扁平
185/65R17
41.0km/h
直径673mm
径差+16mm
195/65R17
41.8km/h
直径686mm
径差+29mm
205/65R17
42.6km/h
直径699mm
径差+42mm
215/65R17
43.3km/h
直径712mm
径差+55mm
225/65R17
44.1km/h
直径725mm
径差+68mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/55R17、185/60R17 、195/50R17、195/55R17 、205/50R17 、215/50R17 、225/50R17あたりのタイヤがおすすめです。

205/55R17のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを17インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが205/55R17のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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ZB20型ミニ クロスオーバー[2.0Lターボ FF/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.930kg/ps49.55
1速ギヤ加速性能-39.92
1L換算馬力71.68ps/L38.60
1L換算トルク15.59kgm/L49.06
WB/TR比1.67660.00
ワイド&ロー指数0.86651.93
前面の面積2.775m²45.76
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点378.54

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費16.6km/L48.42
年間維持費247100円57.34
100kmh回転数-43.39
航続距離780.2km53.88
車の大きさ11.389m³49.80
室内の広さ(仮) 2.065m³37.16
最小回転半径5.8m37.08
馬力単価27063円42.61
ユーティリティ部門の得点369.68

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した ZB20型ミニ クロスオーバー[2.0Lターボ FF/6AT] の総合得点は 748.22 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したZB20型ミニ クロスオーバー(FF/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「2000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ミニ クロスオーバーの歴代モデル

3代目 XS72型 ミニ
XS72 ミニは2014/04に登場した3代目モデル。参考車両の「Cooper-S 5door F55」は全長4015mm、全幅1725mm、全高1445mmの車体に、192PS/28.6kgmを発生するB48A20型1998ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

2代目 ZB20型 ミニ クロスオーバー
ZB20 ミニ クロスオーバーは2007/02に登場した2代目モデル。参考車両の「Cooper-SD R60」は全長4105mm、全幅1790mm、全高1550mmの車体に、143PS/31.1kgmを発生するB48A20型1995ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 XL12T型 ミニ
XL12T ミニは1959に登場した初代モデル。参考車両の「ERA-Turbo」は全長3080mm、全幅1535mm、全高1335mmの車体に、95PS/12.0kgmを発生する12H型1271ccエンジンを搭載した4人乗りハッチバック。