992:911の性能と維持費 RR/6MT 2人乗り 2628万円 2023年式

このページでは、ポルシェの2ドア・2人乗りクーペ、8代目の992型911 GT3【2023/07モデル・510PS/47.9kgm・RR/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

992 911
販売期間:2019/07 - 現行車

画像はポルシェより引用
http://www.porsche.com/japan/jp/
投稿日:2024/06/18

ボディサイズが全長4573mm×全幅1852mm×全高1279mm、排気量は3996ccであることから、大雑把に分類すると4.0リットルクラス(4000cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:500PS~600PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを後輪の車軸より後に搭載し、後輪のみを駆動する、リヤエンジン・リヤドライブ方式(RR)を採用しています。ブレーキング時に抜群の安定性を見せ、トラクションの掛かりも絶大とされるものの、乗用車の駆動方式としてはあまり一般的ではないようで、有名どころとしてはポルシェ911と営農サンバーが筆頭に挙げられます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4573mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


992型 911 [3996cc/510PS RR/6MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

8代目911の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2023/07
992型
[GT3 RS]
4.0L-NA・RR/7AT・3378.0万円
525PS・47.4kgm・-
525PS
47.4kgm
-
2023/07
992型
[GT3]
4.0L-NA・RR/7AT・2628.0万円
510PS・47.9kgm・-
510PS
47.9kgm
-
2023/07
992型
[Carrera4]
3.0L-TB・4WD/8AT・1726.0万円
385PS・45.9kgm・-
385PS
45.9kgm
-
8代目911の車両型式・グレード一覧【全6車種】
911の旧型モデル
7代目 991型911 クーペ
991型911 クーペは2011/11に登場した7代目モデル。参考車両の「Carrera-S」は全長4491mm、全幅1808mm、全高1295mmの車体に、400PS/44.9kgmを発生する3799ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー ポルシェ
車名&
グレード
911
GT3
その他 -
お値段 26280000円
車両型式 992
駆動方式
変速機
RR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速MT・6速マニュアル車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長4573×幅1852×高1279mm
軸距 2457mm
最小半径 5.2m
タイヤ 前輪:255/35R20
後輪:315/30R21
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1493kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 水平対向6気筒
排気量3996cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 510PS[375kW]/8400rpm
最大トルク 47.9kgm[470Nm]/6100rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

水平対向6気筒とは‥シリンダを左右交互で水平に6個配置する方式。直6より短くV6より背の低い6気筒。
水平対向6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税65500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、911の新車を3022.2万円(諸費用として394.2万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4000cc以下 13年未満 65500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷7.8km/L×180円/L
7000km÷7.8km/L×180円/L
5000km÷7.8km/L×180円/L
3000km÷7.8km/L×180円/L
230770円
(161540円)
(115390円)
(69230円)
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本28000円×4本÷5年 22400円
任意保険料(月額7500円) 月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 442800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額503700円×12ヶ月 6044400円
ローン返済中の年間維持費 6487200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 65500円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
230770円
(161540円)
(115390円)
(69230円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 22400円
任意保険料(月額7500円) 90000円
ローン完済後の年間維持費 442800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 6044400円
ローン返済中の年間維持費 6487200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から1年経過車の場合、「4000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は65500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本28000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

911【GT3】の場合、維持費の月額は36900円(ローン完済前は540600円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費7.8km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
166680円
[-64090円]
-25円
155円/L
198730円
[-32040円]
-10円
170円/L
217960円
[-12810円]
180円/L230770円
[0円]
+10円
190円/L
243600円
[+12830円]
+25円
205円/L
262840円
[+32070円]
+50円
230円/L
294890円
[+64120円]

燃費7.8km/Lの992型 911で10000km走行するのに必要な燃料は1282.1L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は230770円になります。

参考までに、911の燃料タンクは64リットルですので、1282.1Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約10990円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては12830円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると32070円、50円も違ってくると64120円にもなります。

これを992型 911の年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を442800円としたとき、130円/Lに値下がりすれば378710円(85.5%)に、230円/Lに値上がりすれば506920円(114.5%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(65500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 65500円 26%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 69230円 28%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 14930円 6%
任意保険料 80% 72000円 28%
合計
[1万kmとの差額]
249300円
-193500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 65500円 22%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 115390円 38%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 14930円 5%
任意保険料 85% 76560円 26%
合計
[1万kmとの差額]
300100円
-142700円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 65500円 19%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 161540円 46%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 14930円 4%
任意保険料 90% 81000円 23%
合計
[1万kmとの差額]
353200円
-89600円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて193500円安い249300円に、5000km走行では142700円安い300100円に、7000km走行では89600円安い353200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 65500円 11%
自動車重量税 1年分 12300円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 346160円 58%
オイル交換 年3回 39000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 33600円 6%
任意保険料 100% 90000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
595400円
+152600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 65500円 9%
自動車重量税 1年分 12300円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 461540円 63%
オイル交換 年4回 52000円 7%
タイヤ交換 2年毎 44800円 6%
任意保険料 100% 90000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
735000円
+292200円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
4000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
2ドア・クーペ編

911の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 7.8km/L
燃料タンク容量 64L
航続距離(カタログ燃費) 499.2km
航続距離(80%燃費) 396.8km
満タンプライス 11520円
1km走行コスト 23.08円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので7.8km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量64リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は499.2kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.0km/L)とすると航続距離は448.0km、80%(6.2km/L)だと396.8km、70%(5.5km/L)では352.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から64リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円では11520円、上で計算した航続距離を踏まえると499.2km(80%燃費時396.8km)を走行するのに11520円かかる計算です。

燃費を7.8km/Lとしたときの1km走行コストは23.08円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
各回転域での馬力
6100回転時の馬力 408PS
8400回転時の馬力 510PS
各回転域でのトルク
6100回転時のトルク 47.9kgm
8400回転時のトルク 43.5kgm

まずおさらいとして、搭載している水平対向6気筒、3996ccの自然吸気エンジンは8400回転時に最高出力510馬力を、6100回転時に最大トルク47.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する6100rpmから最高出力が発生する8400rpmまで」の2300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は27.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

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最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
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うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ2.927kg/PS(1493kg/510PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ2.927kg/PS
車体+1人3.035kg/PS
車体+2人3.143kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.045kg/PS
車体+70kg3.065kg/PS
車体+80kg3.084kg/PS
車体+90kg3.104kg/PS
車体+100kg3.124kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.035kg/PS(1548kg/510PS)となり、数値としては0.108kg、比率にすると3.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは3.143kg/PS(1603kg/510PS)となり、数値としては0.216kg、比率にすると7.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

992 911のライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2023/07

-
911
3.035kg/PS
1548kg/510PS|4.0L-NA
[車体のみPWR:2.927]
2010/12

車種詳細
LFA
2.741kg/PS
1535kg/560PS|4.9L-NA
車体のみPWR:2.643
2014/04

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867
2016/07

車種詳細
GT-R
3.184kg/PS
1815kg/570PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.088
2012/08

車種詳細
コルベット クーペ
2.926kg/PS
1495kg/511PS|7.0L-NA
車体のみPWR:2.818
2019/10

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.035kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

2.732kg/PSから3.339kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの2人乗りクーペ「LFA10型 LFA」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、シボレーの2人乗りクーペ「X245A型 コルベット クーペ」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

992型 911 [GT3]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.035kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は341.6PS/tとなっています。


911がバイクと競争するなら…?


車種詳細
CRF1000L|998cc
3.021kg/PS
287kg/95.0PS/10.00kgm
[車体のみPWR:2.442]
2023/07

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911|3996cc
3.035kg/PS
1548kg/510PS/47.9kgm
[車体のみPWR:2.927]

車種詳細
ZRX1200S|1164cc
3.040kg/PS
304kg/100.0PS/10.40kgm
[車体のみPWR:2.490]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここでは911とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SD04 CRF1000Lと競争してみる

まず911より少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCRF1000Lが挙げられます。PWRの3.021kg/PSは車両重量232kgにライダーの体重55kgを加えた287kgを、最高出力95.0PSで割ったものです。

ZRT20A ZRX1200Sと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのZRX1200Sが挙げられます。PWRの3.040kg/PSは車両重量249kg+55kgの304kgを、最高出力100.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 No data
平均ピストンスピード 22.82m/s
トルクウェイトレシオ 31.17kg/kgm
1馬力あたりのお値段 51529円
排気量1Lあたり馬力 127.63PS/L
排気量1Lあたりトルク 11.99kgm/L
1気筒あたりの馬力 85.0PS
1気筒あたりのトルク 8.0kgm
パワーバンド比率 27.4%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
クーペのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは31.17kg/kgm(1493kg/47.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が26280000円、最高出力が510馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は51529円、逆に1万円あたりでは0.19馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は548643円、1万円あたりでは0.02kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は127.63PS/L、トルクは11.99kgm/L、1気筒あたりの馬力は85.0馬力、トルクは8.0kgmとなり、このエンジンが510馬力を8400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは22.82m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が81.5mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7360回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

純正装着タイヤの315/30R21と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 315/30R21 | 直径 722mm

-20mm
幅295mm
-10mm
幅305mm
変更なし
幅315mm
+10mm
幅325mm
+20mm
幅335mm
-5%
25
扁平
295/25R21
37.7km/h
直径681mm
径差-41mm
305/25R21
38.0km/h
直径686mm
径差-36mm
315/25R21
38.3km/h
直径691mm
径差-31mm
325/25R21
38.6km/h
直径696mm
径差-26mm
335/25R21
38.8km/h
直径701mm
径差-21mm
0%
30
扁平
295/30R21
39.3km/h
直径710mm
径差-12mm
305/30R21
39.7km/h
直径716mm
径差-6mm
315/30R21
40.0km/h
722mm
0mm
325/30R21
40.3km/h
直径728mm
径差+6mm
335/30R21
40.7km/h
直径734mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
295/35R21
41.0km/h
直径740mm
径差+18mm
305/35R21
41.4km/h
直径747mm
径差+25mm
315/35R21
41.8km/h
直径754mm
径差+32mm
325/35R21
42.2km/h
直径761mm
径差+39mm
335/35R21
42.5km/h
直径768mm
径差+46mm
+10%
40
扁平
295/40R21
42.6km/h
直径769mm
径差+47mm
305/40R21
43.0km/h
直径777mm
径差+55mm
315/40R21
43.5km/h
直径785mm
径差+63mm
325/40R21
43.9km/h
直径793mm
径差+71mm
335/40R21
44.4km/h
直径801mm
径差+79mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、295/30R21 、305/25R21、305/30R21 、315/25R21 、325/25R21 、335/25R21あたりのタイヤがおすすめです。

315/30R21のタイヤ幅を295mmから345mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを21インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが315/30R21のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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992型911[4.0L-NA RR/6MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト2.927kg/ps68.72
1速ギヤ加速性能-39.90
1L換算馬力127.63ps/L93.01
1L換算トルク11.99kgm/L80.73
WB/TR比-31.72
ワイド&ロー指数0.69164.63
前面の面積2.369m²57.23
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点479.66

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費442800円39.36
100kmh回転数-43.42
航続距離-26.05
車の大きさ10.832m³47.53
室内の広さ(仮) 1.964m³36.17
最小回転半径5.2m49.39
馬力単価51529円10.59
ユーティリティ部門の得点293.91

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 992型911[4.0L-NA RR/6MT] の総合得点は 773.57 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した992型911(RR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「4000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

911の歴代モデル

8代目 992型 911
992 911は2019/07に登場した8代目モデル。参考車両の「Carrera」は全長4519mm、全幅1852mm、全高1298mmの車体に、385PS/45.9kgmを発生する2981ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

7代目 991型 911 クーペ
991 911 クーペは2011/11に登場した7代目モデル。参考車両の「Carrera-S」は全長4491mm、全幅1808mm、全高1295mmの車体に、400PS/44.9kgmを発生する3799ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

6代目 997M9701K型 911 カブリオレ
997M9701K 911 カブリオレは2004/08に登場した6代目モデル。参考車両の「Carrera-S Cabriolet」は全長4425mm、全幅1810mm、全高1300mmの車体に、355PS/40.8kgmを発生する3824ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。

5代目 99666型 911 カブリオレ
99666 911 カブリオレは1998/01に登場した5代目モデル。参考車両の「Carrera-4 Cabriolet」は全長4430mm、全幅1765mm、全高1305mmの車体に、300PS/35.7kgmを発生する3387ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。

4代目 993型 911 カレラRS
993 911 カレラRSは1995/10に登場した4代目モデル。参考車両の「Carrera-RS」は全長4245mm、全幅1730mm、全高1270mmの車体に、300PS/35.5kgmを発生する3745ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

3代目 964K型 911 カブリオレ
964K 911 カブリオレは1989/01に登場した3代目モデル。参考車両の「Carrera-4 Cabriolet」は全長4245mm、全幅1660mm、全高1310mmの車体に、250PS/31.6kgmを発生する3600ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。