996S64:911 GT2の性能と維持費 RR/6MT 2596万円 2004年式

このページでは、ポルシェの2ドア・2人乗りクーペ、5代目のGH-996S64型911 GT2 GT2【2004/04モデル・483PS/65.3kgm・RR/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

996S64 911 GT2
販売期間:1998/01 - 2004/08

画像はポルシェより引用
http://www.porsche.com/japan/jp/
投稿:2012/01/21|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4450mm×全幅1830mm×全高1275mm、排気量は3600ccであることから、大雑把に分類すると3.6リットルクラス(3600cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式にはエンジンを後輪の車軸より後に搭載し、後輪のみを駆動する、リヤエンジン・リヤドライブ方式(RR)を採用しています。ブレーキング時に抜群の安定性を見せ、トラクションの掛かりも絶大とされるものの、乗用車の駆動方式としてはあまり一般的ではないようで、有名どころとしてはポルシェ911と営農サンバーが筆頭に挙げられます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4450mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


996S64型 911 GT2 [3600cc/483PS RR/6MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目911 GT2の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2004/04
99679型
[GT3 RS]
3.6L-NA | RR/6MT
| 1764.0万円
381PS
39.3kgm
-
2004/04
99664型
[Turbo]
3.6L-TB | 4WD/6MT
| 1764.0万円
420PS
57.1kgm
-
2004/04
99603型
[Carrera-4S]
3.6L-NA | 4WD/6MT
| 1241.1万円
320PS
37.7kgm
7.5km/L
5代目911 GT2の車両型式・グレード一覧【全23車種】
911 GT2の新型モデル
6代目 99770S型911 GT2
99770S型911 GT2は2004/08に登場した6代目モデル。参考車両の「GT2」は全長4470mm、全幅1850mm、全高1285mmの車体に、530PS/69.3kgmを発生する3600ccエンジンを搭載。

911 GT2の旧型モデル
4代目 993型911 クーペ
993型911 クーペは1995/10に登場した4代目モデル。参考車両の「Turbo」は全長4245mm、全幅1795mm、全高1285mmの車体に、408PS/54.0kgmを発生する3600ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー PORSCHE
車名&
グレード
911 GT2
GT2
その他 左ハンドル
お値段 25956000円
車両型式 GH-996S64
駆動方式
変速機
RR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速MT・6速マニュアル車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長4450×幅1830×高1275mm
軸距&
輪距
2355mm
前1495mm/後1520mm
最小半径 5.3m
タイヤ 前輪:235/40R18
後輪:315/30R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1470kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 水平対向6気筒
排気量3600cc
圧縮比9.4
吸気方式 ツインターボ
最高出力 483PS[355kW]/5700rpm
最大トルク 65.3kgm[640Nm]/3500-4500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

水平対向6気筒とは‥シリンダを左右交互で水平に6個配置する方式。直6より短くV6より背の低い6気筒。
水平対向6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税76400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2004/04モデルの911 GT2を20年落ちの中古で571万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    911 GT2の2004/04モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である519.1万円に諸経費として51.9万円を足した571万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2004年式を20年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4000cc以下 13年経過 76400円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷5.6km/L×180円/L
7000km÷5.6km/L×180円/L
5000km÷5.6km/L×180円/L
3000km÷5.6km/L×180円/L
321430円
(225000円)
(160720円)
(96430円)
オイル交換(5000km毎) 1回8000円×2回 16000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額7500円) 月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 546000円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額95170円×12ヶ月 1142040円
ローン返済中の年間維持費 1688000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 58500円
名目 金額
自動車税(1年分) 76400円
自動車重量税(1年分) 18900円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
321430円
(225000円)
(160720円)
(96430円)
オイル交換(5000km毎) 16000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額7500円) 90000円
ローン完済後の年間維持費 546000円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1142040円
ローン返済中の年間維持費 1688000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
58500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は76400円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした58500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

名にし負う911 GT2ともなると、維持費は月額でさえ45500円(ローン完済前は140700円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所を一周して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費5.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
232160円
[-89270円]
-25円
155円/L
276800円
[-44630円]
-10円
170円/L
303590円
[-17840円]
180円/L321430円
[0円]
+10円
190円/L
339310円
[+17880円]
+25円
205円/L
366090円
[+44660円]
+50円
230円/L
410740円
[+89310円]

燃費5.6km/Lの996S64型 911 GT2で10000km走行するのに必要な燃料は1785.8L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は321430円になります。

参考までに、911 GT2の燃料タンクは90リットルですので、1785.8Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約16080円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては17880円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると44660円、50円も違ってくると89310円にもなります。

これを996S64型 911 GT2の年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を546000円としたとき、130円/Lに値下がりすれば456730円(83.7%)に、230円/Lに値上がりすれば635310円(116.4%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(76400円)なり重量税(18900円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 26%
自動車重量税 1年分 18900円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 96430円 33%
オイル交換 年1回 8000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 80% 72000円 25%
合計
[1万kmとの差額]
290200円
-255800円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 21%
自動車重量税 1年分 18900円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 160720円 45%
オイル交換 年1回 8000円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 85% 76560円 22%
合計
[1万kmとの差額]
359100円
-186900円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 18%
自動車重量税 1年分 18900円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 225000円 52%
オイル交換 年1回 11200円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 90% 81000円 19%
合計
[1万kmとの差額]
431000円
-115000円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて255800円安い290200円に、5000km走行では186900円安い359100円に、7000km走行では115000円安い431000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 10%
自動車重量税 1年分 18900円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 482150円 65%
オイル交換 年3回 48000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 3%
任意保険料 100% 90000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
745900円
+199900円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 8%
自動車重量税 1年分 18900円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 642860円 69%
オイル交換 年4回 64000円 7%
タイヤ交換 2年毎 28800円 3%
任意保険料 100% 90000円 10%
合計
[1万kmとの差額]
929800円
+383800円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



911 GT2の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 5.6km/L
燃料タンク容量 90L
航続距離(カタログ燃費) 504.0km
航続距離(80%燃費) 405.0km
満タンプライス 16200円
1km走行コスト 32.14円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.6km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量90リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は504.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.0km/L)とすると450.0km、80%(4.5km/L)だと405.0km、70%(3.9km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で90リットルの給油をすると16200円、上で計算した航続距離を踏まえると504.0km(80%燃費時405.0km)を走行するのに16200円かかる計算です。

燃費を5.6km/Lとしたときの1km走行コストは32.14円、10万km走行したときの燃料代は321.4万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら32.1万円/年、7年10万kmなら45.9万円/年、5年10万kmなら64.3万円/年、3年10万kmなら107.1万円/年となります。



カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3500回転時の馬力 319PS
4500回転時の馬力 410PS
5700回転時の馬力 483PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク 65.3kgm
4500回転時のトルク 65.3kgm
5700回転時のトルク 60.7kgm

まずおさらいとして、搭載している水平対向6気筒、3600ccのツインターボエンジンは5700回転時に最高出力483馬力を、3500-4500回転時に最大トルク65.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する5700rpmまで」の2200rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は38.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.043kg/PS(1470kg/483PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.043kg/PS
車体+1人3.157kg/PS
車体+2人3.271kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.168kg/PS
車体+70kg3.188kg/PS
車体+80kg3.209kg/PS
車体+90kg3.230kg/PS
車体+100kg3.251kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.157kg/PS(1525kg/483PS)となり、数値としては0.114kg、比率にすると3.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは3.271kg/PS(1580kg/483PS)となり、数値としては0.228kg、比率にすると7.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


996S64 911 GT2のライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2004/04

-
911 GT2
3.157kg/PS
1525kg/483PS|3.6L-TT
[車体のみPWR:3.043]
2014/04

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867
2016/07

車種詳細
GT-R
3.184kg/PS
1815kg/570PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.088
2019/10

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867
2011/11

車種詳細
GT-R
3.264kg/PS
1795kg/550PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.164
2017/08

車種詳細
Eクラス セダン
3.472kg/PS
2125kg/612PS|4.0L-TT
車体のみPWR:3.382

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.157kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

2.841kg/PSから3.473kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「213089型 Eクラス セダン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

996S64型 911 GT2 [GT2]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.157kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は328.6PS/tとなっています。


911 GT2がバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB1300SF|1284cc
3.140kg/PS
314kg/100.0PS/11.62kgm
[車体のみPWR:2.590]
1速ギヤ速度:75.4km/h
最小TWR:0.638
2004/04

-
911 GT2|3600cc
3.157kg/PS
1525kg/483PS/65.3kgm
[車体のみPWR:3.043]
1速ギヤ速度:52.8km/h
最小TWR:0.553

車種詳細
ZRX1200R|1164cc
3.168kg/PS
301kg/95.0PS/10.30kgm
[車体のみPWR:2.589]
1速ギヤ速度:80.6km/h
最小TWR:0.681

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここでは911 GT2とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SC54 CB1300SFと競争してみる

まず911 GT2より少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB1300SFが挙げられます。PWRの3.140kg/PSは車両重量259kgにライダーの体重55kgを加えた314kgを、最高出力100.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCB1300SFに22.6km/h劣り、1速TWRは0.085kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

ZRT20A ZRX1200Rと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのZRX1200Rが挙げられます。PWRの3.168kg/PSは車両重量246kg+55kgの301kgを、最高出力95.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は27.8km/h劣り、1速TWRは0.128kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.562
平均ピストンスピード 14.52m/s
トルクウェイトレシオ 22.51kg/kgm
1馬力あたりのお値段 53739円
排気量1Lあたり馬力 134.17PS/L
排気量1Lあたりトルク 18.14kgm/L
1気筒あたりの馬力 80.5PS
1気筒あたりのトルク 10.9kgm
パワーバンド比率 38.6%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
クーペのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは22.51kg/kgm(1470kg/65.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が25956000円、最高出力が483馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は53739円、逆に1万円あたりでは0.19馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は397489円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は134.17PS/L、トルクは18.14kgm/L、1気筒あたりの馬力は80.5馬力、トルクは10.9kgmとなり、このエンジンが483馬力を5700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.52m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が76.4mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7850回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.562になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5700rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6200回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6200rpm|タイヤサイズ 315/30R18|タイヤ直径 64.6cm|円周長 202.9cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6200rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.818 13.15 -
-
57km/h 10800rpm 2658.3kgm
2速 2.047 7.05 0.536 1-2/
3320rpm
107km/h 5790rpm 1425.3kgm
3速 1.407 4.85 0.687 2-3/
4260rpm
156km/h 3980rpm 979.6kgm
4速 1.117 3.85 0.794 3-4/
4920rpm
196km/h 3160rpm 777.7kgm
5速 0.918 3.16 0.822 4-5/
5100rpm
239km/h 2600rpm 639.2kgm
6速 0.750 2.58 0.817 5-6/
5070rpm
292km/h 2120rpm 522.2kgm
Final 3.444 レシオカバレッジ(変速比幅)5.091

ギヤの繋がりイメージ
996S64型911 GT26MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500-4500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.444)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(65.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.444)÷タイヤの有効半径(0.323m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの292km(5700rpmでは268.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5700rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5700rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ53km/h-
2速ギヤ98km/h3060rpm
3速ギヤ143km/h3920rpm
4速ギヤ180km/h4530rpm
5速ギヤ219km/h4690rpm
6速ギヤ269km/h4660rpm

996S64型911 GT2に搭載された3600ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5700rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5700rpmまで引っ張ると53km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5700rpmから3060rpmまで落ち、そこから5700rpmまで加速を続けると速度は98km/h(+45km/h)になります。

3速ギヤでは3920rpmまで落ちて5700rpmで143km/h(+45km/h)に、4速ギヤでは4530rpmまで落ちて5700rpmで180km/h(+37km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4690rpmまで落ちて5700rpmで219km/h(+39km/h)に、6速ギヤでは4660rpmまで落ちて5700rpmで269km/h(+50km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500-4500回転で最大トルク65.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば22.51kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.043kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2658.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1470kg)を1速ギヤの最大駆動力(2658.3kgm)で割ってみると0.553kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5700回転でのトルク(60.7kgm)からTWRを算出すると0.59kg/kgmとなり、3500-5700回転の回転域では0.553-0.59kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4320 6480 8640 10800 12960 15120 19440
2速 2320 3470 4630 5790 6950 8110 10420
3速 1590 2390 3180 3980 4780 5570 7160
4速 1260 1900 2530 3160 3790 4420 5690
5速 1040 1560 2080 2600 3120 3640 4670
6速 850 1270 1700 2120 2550 2970 3820
※赤い数字は暫定レブリミット(6200rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.750)を選択して時速100kmにて走行すると2120回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1270回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1490回転、一般的な高速道路の80km/hでは1700回転、100km/hでは2120回転、制限速度が120km/hになると2550回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3820回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 19 28 37 46 56 65 74
2速 17 35 52 69 86 104 121 138
3速 25 50 75 100 126 151 176 201
4速 32 63 95 127 158 190 222 253
5速 39 77 116 154 193 231 270 308
6速 47 94 141 189 236 283 330 377

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6200回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの315/30R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 315/30R18 | 直径 646mm

-20mm
幅295mm
-10mm
幅305mm
変更なし
幅315mm
+10mm
幅325mm
+20mm
幅335mm
-5%
25
扁平
295/25R18
37.5km/h
直径605mm
径差-41mm
305/25R18
37.8km/h
直径610mm
径差-36mm
315/25R18
38.1km/h
直径615mm
径差-31mm
325/25R18
38.4km/h
直径620mm
径差-26mm
335/25R18
38.7km/h
直径625mm
径差-21mm
0%
30
扁平
295/30R18
39.3km/h
直径634mm
径差-12mm
305/30R18
39.6km/h
直径640mm
径差-6mm
315/30R18
40.0km/h
646mm
0mm
325/30R18
40.4km/h
直径652mm
径差+6mm
335/30R18
40.7km/h
直径658mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
295/35R18
41.1km/h
直径664mm
径差+18mm
305/35R18
41.5km/h
直径671mm
径差+25mm
315/35R18
42.0km/h
直径678mm
径差+32mm
325/35R18
42.4km/h
直径685mm
径差+39mm
335/35R18
42.8km/h
直径692mm
径差+46mm
+10%
40
扁平
295/40R18
42.9km/h
直径693mm
径差+47mm
305/40R18
43.4km/h
直径701mm
径差+55mm
315/40R18
43.9km/h
直径709mm
径差+63mm
325/40R18
44.4km/h
直径717mm
径差+71mm
335/40R18
44.9km/h
直径725mm
径差+79mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、295/30R18 、305/30R18 、315/25R18 、325/25R18 、335/25R18あたりのタイヤがおすすめです。

315/30R18のタイヤ幅を295mmから345mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、315/30R18の適応サイズと性能の変化 [996S64型911 GT2編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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996S64型911 GT2[3.6L-TT RR/6MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.043kg/ps68.40
1速ギヤ加速性能0.553kg/kgm71.81
1L換算馬力134.17ps/L61.48
1L換算トルク18.14kgm/L57.03
WB/TR比1.56271.75
ワイド&ロー指数0.69764.18
前面の面積2.333m²58.18
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点496.55

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費546000円29.99
100kmh回転数2120rpm54.90
航続距離-25.83
車の大きさ10.383m³45.80
室内の広さ(仮) 1.883m³35.42
最小回転半径5.3m47.50
馬力単価53739円7.31
ユーティリティ部門の得点288.15

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 996S64型911 GT2[3.6L-TT RR/6MT] の総合得点は 784.70 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した996S64型911 GT2(RR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「4000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

911 GT2の歴代モデル

7代目 991型 911 クーペ
991 911 クーペは2011/11に登場した7代目モデル。参考車両の「Carrera-S」は全長4491mm、全幅1808mm、全高1295mmの車体に、400PS/44.9kgmを発生する3799ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

6代目 99679型 911 GT3
99679 911 GT3は2004/08に登場した6代目モデル。参考車両の「GT3」は全長4435mm、全幅1770mm、全高1275mmの車体に、381PS/39.3kgmを発生する3600ccエンジンを搭載した2人乗りクーペ。

5代目 99666型 911 カブリオレ
99666 911 カブリオレは1998/01に登場した5代目モデル。参考車両の「Carrera-4 Cabriolet」は全長4430mm、全幅1765mm、全高1305mmの車体に、300PS/35.7kgmを発生する3387ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。

4代目 993型 911 カレラRS
993 911 カレラRSは1995/10に登場した4代目モデル。参考車両の「Carrera-RS」は全長4245mm、全幅1730mm、全高1270mmの車体に、300PS/35.5kgmを発生する3745ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

3代目 964K型 911 カブリオレ
964K 911 カブリオレは1989/01に登場した3代目モデル。参考車両の「Carrera-4 Cabriolet」は全長4245mm、全幅1660mm、全高1310mmの車体に、250PS/31.6kgmを発生する3600ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。