987MA121C ボクスターの性能と維持費 MR/6MT 871万円 2011年式

このページでは、ポルシェの2ドア・2人乗りオープンカー、2代目のABA-987MA121C型ボクスター 987 Boxster-Spider【2011/06モデル・320PS/37.7kgm・MR/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

987MA121C ボクスター
販売期間:2004/12 - 2012/01

画像はポルシェより引用
http://www.porsche.com/japan/jp/
投稿:2012/01/25|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4340mm×全幅1800mm×全高1230mm、排気量は3436ccであることから、大雑把に分類すると3.5リットルクラス(3500cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式にはエンジンを車体の中央(運転席より後、後輪よりは前)に搭載し、後輪のみを駆動する、ミッドシップエンジン・リヤドライブ方式(MR)を採用しています。エンジンやミッションといった重量物が車体の中心近くにあるため切れ味鋭いハンドリングを実現するとされ、生粋のスポーツカー、スーパーカーの代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4340mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


987MA121C型 ボクスター [3436cc/320PS MR/6MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目ボクスターの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2011/06
987MA120型
[987 Boxster]
2.9L-NA | MR/6MT
| 568.0万円
255PS
29.6kgm
-
2011/06
987MA120型
[987 Boxster]
2.9L-NA | MR/7AT
| 568.0万円
255PS
29.6kgm
-
2011/06
987MA121型
[987 Boxster-S]
3.4L-NA | MR/6MT
| 700.0万円
310PS
36.7kgm
-
987型 2代目ボクスターまとめ【全11件】
ボクスターの新型モデル
3代目 981型ボクスター
981型ボクスターは2012/06に登場した3代目モデル。参考車両の「Boxster-S」は全長4374mm、全幅1801mm、全高1281mmの車体に、315PS/36.7kgmを発生する3436ccエンジンを搭載。

ボクスターの旧型モデル
初代 986M9624型ボクスター
986M9624型ボクスターは1996/10に登場した初代モデル。参考車両の「550 Spider」は全長4320mm、全幅1780mm、全高1290mmの車体に、266PS/31.6kgmを発生する3179ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー PORSCHE
車名&
グレード
ボクスター
987 Boxster-Spider
その他 ボクスタースパイダー
お値段 8710000円
車両型式 ABA-987MA121C
駆動方式
変速機
MR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速MT・6速マニュアル車
ドア/定員 2ドア/2人
車体寸法 長4340×幅1800×高1230mm
軸距&
輪距
2415mm
前0mm/後0mm
最小半径 5.2m
タイヤ 前輪:235/35R19
後輪:265/35R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1310kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 水平対向6気筒
排気量3436cc
圧縮比12.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 320PS[235kW]/7200rpm
最大トルク 37.7kgm[370Nm]/4750rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

水平対向6気筒とは‥シリンダを左右交互で水平に6個配置する方式。直6より短くV6より背の低い6気筒。
水平対向6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税58000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2011/06モデルのボクスターを12年落ちの中古で431.2万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ボクスターの2011/06モデルの場合、2023年現在では12年が経過しているため、新車価格の45%である392万円に諸経費として39.2万円を足した431.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2011年式を12年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3500cc以下 13年未満 58000円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷9.3km/L×175円/L 188170円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額7000円) 月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 381300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額71870円×12ヶ月 862440円
ローン返済中の年間維持費 1243800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 47700円
名目 金額
自動車税(1年分) 58000円円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 188170円
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額7000円) 84000円
ローン完済後の年間維持費 381300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 862440円
ローン返済中の年間維持費 1243800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
47700円
  • 初度登録から12年経過車の場合、「3500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は58000円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした47700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

ボクスター【987 Boxster-Spider】の場合、維持費の月額は31800円(ローン完済前は103700円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58000円 26%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 5%
燃料代 3000km分 56450円 26%
オイル交換 年1回 6000円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 80% 67200円 29%
合計
[1万kmとの差額]
221200円
-160100円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58000円 22%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 5000km分 94090円 36%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 85% 71400円 27%
合計
[1万kmとの差額]
263000円
-118300円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58000円 19%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 7000km分 131720円 43%
オイル交換 年1回 8400円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 90% 75600円 24%
合計
[1万kmとの差額]
307300円
-74000円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて160100円安い221200円に、5000km走行では118300円安い263000円に、7000km走行では74000円安い307300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58000円 11%
自動車重量税 1年分 12300円 2%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 15000km分 282260円 56%
オイル交換 年3回 36000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 5%
任意保険料 100% 84000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
507800円
+126500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 58000円 9%
自動車重量税 1年分 12300円 2%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 20000km分 376340円 60%
オイル交換 年4回 48000円 8%
タイヤ交換 2年毎 33600円 5%
任意保険料 100% 84000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
622300円
+241000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km190円4200円4.9万円
20km380円8400円9.9万円
30km560円12300円14.6万円
50km940円20700円24.4万円
100km1880円41400円48.9万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を175円、燃費を9.3km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは18.82円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は190円/日となり、20km走行なら380円/日、30km走行なら560円/日、50km走行なら940円/日、100km走行なら1880円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は12300円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は14.6万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4750回転時の馬力 250PS
7200回転時の馬力 320PS
7200回転時の馬力 320PS
各回転域でのトルク
4750回転時のトルク 37.7kgm
7200回転時のトルク 31.8kgm
7200回転時のトルク 31.8kgm

まずおさらいとして、搭載している水平対向6気筒、3436ccの自然吸気エンジンは7200回転時に最高出力320馬力を、4750回転時に最大トルク37.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4750rpmから最高出力が発生する7200rpmまで」の2450rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は34.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.094kg/PS(1310kg/320PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.094kg/PS
車体+1人4.266kg/PS
車体+2人4.438kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.281kg/PS
車体+70kg4.312kg/PS
車体+80kg4.344kg/PS
車体+90kg4.375kg/PS
車体+100kg4.406kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.266kg/PS(1365kg/320PS)となり、数値としては0.172kg、比率にすると4.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.438kg/PS(1420kg/320PS)となり、数値としては0.344kg、比率にすると8.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


987MA121C ボクスターのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2011/06

-
ボクスター
4.266kg/PS
1365kg/320PS|3.5L-NA
[車体のみPWR:4.094]
2015/12

車種詳細
Aクラス
4.239kg/PS
1615kg/381PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.094
2010/11

車種詳細
フェアレディZ
4.437kg/PS
1575kg/355PS|3.7L-NA
車体のみPWR:4.282
2002/06

車種詳細
インプレッサWRX
4.328kg/PS
1385kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.156
2013/09

車種詳細
IS-F
4.058kg/PS
1745kg/430PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.930
2002/11

車種詳細
コルベット クーペ
4.296kg/PS
1525kg/355PS|5.7L-NA
車体のみPWR:4.141

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.266kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.053kg/PSから4.479kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りハッチバック「176052型 Aクラス」、日産の2人乗りクーペ「Z34型 フェアレディZ」、スバルの5人乗りセダン「GDB型 インプレッサWRX」、レクサスの4人乗りセダン「USE20型 IS-F」、シボレーの2人乗りクーペ「CY25E型 コルベット クーペ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

987MA121C型 ボクスター [987 Boxster-Spider]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.266kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は244.3PS/tとなっています。


ボクスターがバイクと競争するなら…?


車種詳細
RMX250S|249cc
4.175kg/PS
167kg/40.0PS/4.00kgm
[車体のみPWR:2.800]
2011/06

-
ボクスター|3436cc
4.266kg/PS
1365kg/320PS/37.7kgm
[車体のみPWR:4.094]

車種詳細
ゴールドウイング|1832cc
4.330kg/PS
472kg/109.0PS/16.40kgm
[車体のみPWR:3.826]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではボクスターとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SJ14A RMX250Sと競争してみる

まずボクスターより少しPWRが低いバイクとして、スズキのRMX250Sが挙げられます。PWRの4.175kg/PSは車両重量112kgにライダーの体重55kgを加えた167kgを、最高出力40.0PSで割ったものです。

SC68 ゴールドウイングと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのゴールドウイングが挙げられます。PWRの4.330kg/PSは車両重量417kg+55kgの472kgを、最高出力109.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 No data
トルクウェイトレシオ 34.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 27219円
排気量1Lあたり馬力 93.13PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.97kgm/L
1気筒あたりの馬力 53.3PS
1気筒あたりのトルク 6.3kgm
パワーバンド比率 34.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
オープンカーのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは34.8kg/kgm(1310kg/37.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が8710000円、最高出力が320馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は27219円、逆に1万円あたりでは0.37馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は231034円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3500cc以下の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は93.13PS/L、トルクは10.97kgm/L、1気筒あたりの馬力は53.3馬力、トルクは6.3kgmとなります。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング


ボクスターの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 9.3km/L
燃料タンク容量 54L
航続距離(カタログ燃費) 502.2km
航続距離(80%燃費) 399.6km
満タンプライス 9450円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので9.3km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が54リットルですと航続可能距離は502.2kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.4km/L)とすると453.6km、80%(7.4km/L)だと399.6km、70%(6.5km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン54リットルの給油で9450円、上で計算した航続距離を踏まえると502.2km(80%燃費時399.6km)を走行するのに9450円かかる計算です。



純正装着タイヤの265/35R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 265/35R19 | 直径 668mm

-20mm
幅245mm
-10mm
幅255mm
変更なし
幅265mm
+10mm
幅275mm
+20mm
幅285mm
-5%
30
扁平
245/30R19
37.7km/h
直径630mm
径差-38mm
255/30R19
38.1km/h
直径636mm
径差-32mm
265/30R19
38.4km/h
直径642mm
径差-26mm
275/30R19
38.8km/h
直径648mm
径差-20mm
285/30R19
39.2km/h
直径654mm
径差-14mm
0%
35
扁平
245/35R19
39.2km/h
直径655mm
径差-13mm
255/35R19
39.6km/h
直径662mm
径差-6mm
265/35R19
40.0km/h
668mm
0mm
275/35R19
40.5km/h
直径676mm
径差+8mm
285/35R19
40.9km/h
直径683mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
245/40R19
40.7km/h
直径679mm
径差+11mm
255/40R19
41.1km/h
直径687mm
径差+19mm
265/40R19
41.6km/h
直径695mm
径差+27mm
275/40R19
42.1km/h
直径703mm
径差+35mm
285/40R19
42.6km/h
直径711mm
径差+43mm
+10%
45
扁平
245/45R19
42.2km/h
直径704mm
径差+36mm
255/45R19
42.7km/h
直径713mm
径差+45mm
265/45R19
43.2km/h
直径722mm
径差+54mm
275/45R19
43.8km/h
直径731mm
径差+63mm
285/45R19
44.3km/h
直径740mm
径差+72mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/35R19 、255/30R19、255/35R19 、265/30R19 、275/30R19 、285/30R19あたりのタイヤがおすすめです。

265/35R19のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを19インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが265/35R19のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


987MA121C型ボクスター[3.5L-NA MR/6MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.094kg/ps65.51
1速ギヤ加速性能-39.91
1L換算馬力93.13ps/L65.81
1L換算トルク10.97kgm/L68.29
WB/TR比-31.72
ワイド&ロー指数0.68365.27
前面の面積2.214m²61.51
最低地上高-43.65
スポーツ性能部門の得点441.67

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費381300円44.78
100kmh回転数-43.41
航続距離-25.56
車の大きさ9.609m³42.81
室内の広さ(仮) 1.742m³33.80
最小回転半径5.2m49.37
馬力単価27219円41.97
ユーティリティ部門の得点323.10

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 987MA121C型ボクスター[3.5L-NA MR/6MT] の総合得点は 764.77 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した987MA121C型ボクスター(MR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「3500ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ボクスターの歴代モデル

3代目 981型 ボクスター
981 ボクスターは2012/06に登場した3代目モデル。参考車両の「Boxster-S」は全長4374mm、全幅1801mm、全高1281mmの車体に、315PS/36.7kgmを発生する3436ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。

2代目 987型 ボクスター
987 ボクスターは2004/12に登場した2代目モデル。参考車両の「987 Boxster-S」は全長4330mm、全幅1800mm、全高1295mmの車体に、280PS/32.6kgmを発生する3179ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。

初代 986K型 ボクスター
986K ボクスターは1996/10に登場した初代モデル。参考車両の「Boxster」は全長4315mm、全幅1780mm、全高1290mmの車体に、204PS/25.0kgmを発生する2480ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。