H57A パジェロ ジュニアの性能と維持費 4WD/3AT 166万円 1997年式

このページでは、三菱自動車の3ドア・4人乗りSUV、初代のE-H57A型パジェロ ジュニア ZR-II【1997/01モデル・80PS/10.0kgm・PT4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

H57A パジェロ ジュニア
販売期間:1995/11 - 1998/06

画像は三菱自動車より引用
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/
投稿:2011/09/28|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長3500mm×全幅1545mm×全高1660mm、排気量は1094ccであることから、大雑把に分類すると1.1リットルクラス(1100cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3500mmであるこの車の場合は「ミニ」(Mini:3500mm以下・Aセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


H57A型 パジェロ ジュニア [1094cc/80PS PT4WD/3AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代パジェロ ジュニアの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1997/12
H56A型
[Duke-V]
0.66L-TB | 4WD/5MT
| 151.8万円
64PS
9.9kgm
14.8km/L
1997/12
H56A型
[Duke-X]
0.66L-NA | 4WD/3AT
| 146.5万円
52PS
6.0kgm
14.0km/L
1997/12
H56A型
[Duke-X]
0.66L-NA | 4WD/5MT
| 138.5万円
52PS
6.0kgm
15.4km/L
初代パジェロ ジュニアの車両型式・グレード一覧【全6車種】
パジェロ ジュニアの新型モデル
2代目 H58A型パジェロ ミニ
H58A型パジェロ ミニは1998/10に登場した2代目モデル。参考車両の「V 20valve」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1635mmの車体に、64PS/10.2kgmを発生する4A30型659ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MITSUBISHI
車名&
グレード
パジェロ ジュニア
ZR-II
その他 ZR-I, マックツイスト, フライングパグ, リンクス, ホワイトジュニア
お値段 1655000円
車両型式 E-H57A
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
3速AT・3速オートマ車
ドア/定員 3ドア/4名乗車
車体寸法 長3500×幅1545×高1660mm
室内寸法 長1545×幅1220×高1205mm
軸距&
輪距
2200mm
前1310mm/後1320mm
最小半径 4.9m
タイヤ 前輪:205/70R15
後輪:205/70R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 980kg
エンジン諸元
原動機型式 4A31
気筒配列 直列4気筒
排気量1094cc
圧縮比9.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 80PS[59kW]/6500rpm
最大トルク 10.0kgm[98Nm]/4000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 13.2km/L(31.0mpg)
100km燃費 7.6L/100km
4A31型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12600円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1997/01モデルのパジェロ ジュニアを27年落ちの中古で36.4万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    パジェロ ジュニアの1997/01モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である33.1万円に諸経費として3.3万円を足した36.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1997年式を27年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年経過 39600円
自動車重量税(1年分) 1.0トン以下 18年経過 12600円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷11.2km/L×170円/L
7000km÷11.2km/L×170円/L
5000km÷11.2km/L×170円/L
3000km÷11.2km/L×170円/L
151790円
(106250円)
(75900円)
(45540円)
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 288900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額30340円×12ヶ月 364080円
ローン返済中の年間維持費 652900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45900円
名目 金額
自動車税(1年分) 39600円
自動車重量税(1年分) 12600円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
151790円
(106250円)
(75900円)
(45540円)
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 288900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 364080円
ローン返済中の年間維持費 652900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45900円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「1500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は39600円、「1.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は12600円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。パジェロ ジュニア【ZR-II】の場合、維持費の月額は24100円(ローン完済前は54500円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり170円を基準として、-50円となる120円から、+50円となる220円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費11.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
120円/L
107150円
[-44640円]
-25円
145円/L
129480円
[-22310円]
-10円
160円/L
142870円
[-8920円]
170円/L151790円
[0円]
+10円
180円/L
160730円
[+8940円]
+25円
195円/L
174120円
[+22330円]
+50円
220円/L
196440円
[+44650円]

燃費11.2km/LのH57A型 パジェロ ジュニアで10000km走行するのに必要な燃料は892.9L、1リットルあたり170円としたときの燃料代は151790円になります。

参考までに、パジェロ ジュニアの燃料タンクは35リットルですので、892.9Lの給油回数は26回、1回あたりの燃料代は約5840円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては8940円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると22330円、50円も違ってくると44650円にもなります。

これをH57A型 パジェロ ジュニアの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり170円の場合を288900円としたとき、120円/Lに値下がりすれば244260円(84.5%)に、220円/Lに値上がりすれば333550円(115.5%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39600円)なり重量税(12600円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 24%
自動車重量税 1年分 12600円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 45540円 28%
オイル交換 年1回 4000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 80% 48000円 30%
合計
[1万kmとの差額]
163900円
-125000円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 20%
自動車重量税 1年分 12600円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 75900円 38%
オイル交換 年1回 4000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 85% 51000円 27%
合計
[1万kmとの差額]
197300円
-91600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 17%
自動車重量税 1年分 12600円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 106250円 46%
オイル交換 年1回 5600円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 54000円 24%
合計
[1万kmとの差額]
232300円
-56600円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて125000円安い163900円に、5000km走行では91600円安い197300円に、7000km走行では56600円安い232300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 10%
自動車重量税 1年分 12600円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 227690円 59%
オイル交換 年3回 24000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 3%
任意保険料 100% 60000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
384800円
+95900円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 8%
自動車重量税 1年分 12600円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 303580円 64%
オイル交換 年4回 32000円 7%
タイヤ交換 2年毎 16000円 3%
任意保険料 100% 60000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
472700円
+183800円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



パジェロ ジュニアの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 13.2km/L
燃料タンク容量 35L
航続距離(カタログ燃費) 462.0km
航続距離(80%燃費) 371.0km
満タンプライス 5950円
1km走行コスト 12.88円
1万円でどこまで行ける? 776.5km
車両価格/航続距離 3582円/km

10・15モード燃費が13.2km/L、燃料タンク容量35リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は462.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.9km/L)とすると416.5km、80%(10.6km/L)だと371.0km、70%(9.2km/L)では322.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり170円で35リットルの給油をすると5950円、上で計算した航続距離を踏まえると462.0km(80%燃費時371.0km)を走行するのに5950円かかる計算です。

燃費を11.2km/Lとしたときの1km走行コストは12.88円、10万km走行したときの燃料代は128.8万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら12.9万円/年、7年10万kmなら18.4万円/年、5年10万kmなら25.8万円/年、3年10万kmなら42.9万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば776.5km(往復なら片道388.2km)、カタログ値の80%なら621.2km(片道310.6km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で462.0kmの距離を移動できるH57A型 パジェロ ジュニア [ZR-II]という乗り物を、165.5万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「3582円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

4A31型エンジン簡易性能曲線図
4A31型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4000回転時の馬力 56PS
6500回転時の馬力 80PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク 10.0kgm
6500回転時のトルク 8.8kgm
4A31型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している4A31型1094cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6500回転時に最高出力80馬力を、4000回転時に最大トルク10.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の2500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は38.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
三菱の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
三菱の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ12.250kg/PS(980kg/80PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ12.250kg/PS
車体+1人12.938kg/PS
車体+4人15.000kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg13.000kg/PS
車体+70kg13.125kg/PS
車体+80kg13.250kg/PS
車体+90kg13.375kg/PS
車体+100kg13.500kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.938kg/PS(1035kg/80PS)となり、数値としては0.688kg、比率にすると5.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは15.000kg/PS(1200kg/80PS)となり、数値としては2.750kg、比率にすると22.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


H57A パジェロ ジュニアのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1997/01

-
パジェロ ジュニア
12.938kg/PS
1035kg/80PS|1.1L-NA
[車体のみPWR:12.250]
2010/11

車種詳細
NV200バネット ワゴン
12.890kg/PS
1405kg/109PS|1.6L-NA
車体のみPWR:12.385
2012/09

車種詳細
up!
13.000kg/PS
975kg/75PS|1.0L-NA
車体のみPWR:12.267
2004/06

車種詳細
ミラジーノ
12.891kg/PS
825kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:12.031
2008/07

車種詳細
Keiワークス
13.047kg/PS
835kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:12.188
2014/12

車種詳細
アルト
12.981kg/PS
675kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:11.923

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.938kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

12.809kg/PSから13.067kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、日産の7人乗りミニバン「M20型 NV200バネット ワゴン」、フォルクスワーゲンの4人乗りハッチバック「AACHY型 up!」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「L700S型 ミラジーノ」、スズキの4人乗り軽SUV「HN22S型 Keiワークス」、スズキの4人乗り軽ハッチバック「HA36S型 アルト」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

H57A型 パジェロ ジュニア [ZR-II]とパワーウェイトレシオが近い車種|12.938kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は81.6PS/tとなっています。


パジェロ ジュニアがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB125T|124cc
12.933kg/PS
194kg/15.0PS/1.02kgm
[車体のみPWR:9.267]
1速ギヤ速度:43.4km/h
最小TWR:1.426
1997/01

-
パジェロ ジュニア|1094cc
12.938kg/PS
1035kg/80PS/10.0kgm
[車体のみPWR:12.250]
1速ギヤ速度:57.3km/h
最小TWR:2.293

車種詳細
DF125E|124cc
13.143kg/PS
184kg/14.0PS/1.10kgm
[車体のみPWR:9.214]
1速ギヤ速度:32.1km/h
最小TWR:1.053

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではパジェロ ジュニアとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

JC06 CB125Tと競争してみる

まずパジェロ ジュニアより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB125Tが挙げられます。PWRの12.933kg/PSは車両重量139kgにライダーの体重55kgを加えた194kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCB125Tに13.9km/h勝り、1速TWRは0.867kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SF44A DF125Eと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのDF125Eが挙げられます。PWRの13.143kg/PSは車両重量129kg+55kgの184kgを、最高出力14.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は25.2km/h勝り、1速TWRは1.240kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.673
平均ピストンスピード 17.33m/s
トルクウェイトレシオ 98.00kg/kgm
1馬力あたりのお値段 20688円
排気量1Lあたり馬力 73.13PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.14kgm/L
1気筒あたりの馬力 20.0PS
1気筒あたりのトルク 2.5kgm
パワーバンド比率 38.5%
燃費×馬力 897.6pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
1.0~1.3L以下のPWR

トルクウェイトレシオは98.00kg/kgm(980kg/10.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1655000円、最高出力が80馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は20688円、逆に1万円あたりでは0.48馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は165500円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
三菱編
1500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は73.13PS/L、トルクは9.14kgm/L、1気筒あたりの馬力は20.0馬力、トルクは2.5kgmとなり、このエンジンが80馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.33m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が80.0mmである4A31型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7500回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.673になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.22km/L、最高出力が80PSであるこの車の獲得ポイントは897.6ptになります。
戯れに車両重量980kgを100kg単位にした9.8で割ってみたところ、その数値は91.59ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 2.27m³
1人あたりのスペース 約0.57m³
室内長/全長 44.1%
室内幅/全幅 79.0%
室内高/全高 72.6%
室内容積/車両体積 25.3%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.27m³です。この車の乗車定員は4人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.57m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は44.1%、同じく室内幅と全幅の比率は79.0%、同じく室内高と全高の比率は72.6%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は25.3%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


パジェロ ジュニアでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.23m
期待される荷室の幅 1.12m
対角線の長さ 1.66m
期待される荷室の面積 1.38m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.23m(対角線では1.66m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 205/70R15|タイヤ直径 66.8cm|円周長 209.9cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.728 14.28 -
-
62km/h 11340rpm 427.4kgm
2速 1.536 8.04 0.563 1-2/
3940rpm
110km/h 6380rpm 240.7kgm
3速 1.000 5.23 0.651 2-3/
4560rpm
168km/h 4160rpm 156.7kgm
Final 4.272 レシオカバレッジ(変速比幅)2.728

ギヤの繋がりイメージ
H57A型パジェロ ジュニア3AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.272)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(10.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.272)÷タイヤの有効半径(0.334m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は3速ギヤの168km(6500rpmでは156.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ57km/h-
2速ギヤ102km/h3660rpm
3速ギヤ156km/h4230rpm

H57A型パジェロ ジュニアに搭載された4A31型1094ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると57km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから3660rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は102km/h(+45km/h)になります。

3速ギヤでは4230rpmまで落ちて6500rpmで156km/h(+54km/h)に、に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000回転で最大トルク10.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば98.00kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(12.250kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと427.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(980kg)を1速ギヤの最大駆動力(427.4kgm)で割ってみると2.293kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(8.8kgm)からTWRを算出すると2.61kg/kgmとなり、4000-6500回転の回転域では2.293-2.61kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4530 6800 9070 11340 13600 15870 20400
2速 2550 3830 5110 6380 7660 8940 11490
3速 1660 2490 3320 4160 4990 5820 7480
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(1.000)を選択して時速100kmにて走行すると4160回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは2490回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2910回転、一般的な高速道路の80km/hでは3320回転、100km/hでは4160回転、制限速度が120km/hになると4990回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは7480回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が4000回転を超えてくるような車は、これはもう加速しか眼中にない純然たる競技車両であるとか、「とにもかくにもパワーがなくて高いギヤ比なんてとんでもない!」という貧相極まるエンジンを搭載しているとか、「時速60km出れば問題ない、だってバンだもの!」などという潔い割り切りをしている車以外にありえません。ここまで来ると「壊れるものなら壊れてみろ!」とエンジンに挑むくらいの覚悟がなければ愛せません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 26 35 44 53 62 71
2速 16 31 47 63 78 94 110 125
3速 24 48 72 96 120 144 168 193

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの205/70R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/70R15 | 直径 668mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
65
扁平
185/65R15
37.2km/h
直径622mm
径差-46mm
195/65R15
38.0km/h
直径635mm
径差-33mm
205/65R15
38.8km/h
直径648mm
径差-20mm
215/65R15
39.6km/h
直径661mm
径差-7mm
225/65R15
40.4km/h
直径674mm
径差+6mm
0%
70
扁平
185/70R15
38.3km/h
直径640mm
径差-28mm
195/70R15
39.2km/h
直径654mm
径差-14mm
205/70R15
40.0km/h
668mm
0mm
215/70R15
40.8km/h
直径682mm
径差+14mm
225/70R15
41.7km/h
直径696mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
185/75R15
39.5km/h
直径659mm
径差-9mm
195/75R15
40.4km/h
直径674mm
径差+6mm
205/75R15
41.3km/h
直径689mm
径差+21mm
215/75R15
42.2km/h
直径704mm
径差+36mm
225/75R15
43.1km/h
直径719mm
径差+51mm
+10%
80
扁平
185/80R15
40.5km/h
直径677mm
径差+9mm
195/80R15
41.5km/h
直径693mm
径差+25mm
205/80R15
42.5km/h
直径709mm
径差+41mm
215/80R15
43.4km/h
直径725mm
径差+57mm
225/80R15
44.4km/h
直径741mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/70R15、185/75R15 、195/65R15、195/70R15 、205/65R15 、215/65R15 あたりのタイヤがおすすめです。

205/70R15のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/70R15の適応サイズと性能の変化 [H57A型パジェロ ジュニア編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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H57A型パジェロ ジュニア[1.1L-NA PT4WD/3AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト12.250kg/ps43.20
1速ギヤ加速性能2.293kg/kgm34.71
1L換算馬力73.13ps/L50.06
1L換算トルク9.14kgm/L45.98
WB/TR比1.67360.31
ワイド&ロー指数1.07436.85
前面の面積2.565m²51.66
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点366.49

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費13.2km/L50.37
年間維持費288900円53.52
100kmh回転数4160rpm27.80
航続距離462.0km35.29
車の大きさ8.976m³40.21
室内の広さ2.271m³39.11
最小回転半径4.9m55.83
馬力単価20688円51.05
ユーティリティ部門の得点353.18

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した H57A型パジェロ ジュニア[1.1L-NA PT4WD/3AT] の総合得点は 719.67 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したH57A型パジェロ ジュニア(PT4WD/3AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「1500ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

パジェロ ジュニアの歴代モデル

2代目 H58A型 パジェロ ミニ
H58A パジェロ ミニは1998/10に登場した2代目モデル。参考車両の「V 20valve」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1635mmの車体に、64PS/10.2kgmを発生する4A30型659ccエンジンを搭載した4人乗り軽SUV。

初代 H57A型 パジェロ ジュニア
H57A パジェロ ジュニアは1995/11に登場した初代モデル。参考車両の「ZR-II」は全長3500mm、全幅1545mm、全高1660mmの車体に、80PS/10.0kgmを発生する4A31型1094ccエンジンを搭載した4人乗りSUV。