P05W デリカ スターワゴンの性能と維持費 FR/4AT 196万円 1994年式

このページでは、三菱自動車の4ドア・8人乗り1BOX、3代目のY-P05W型デリカ スターワゴン X High-Roof【1994/05モデル・85PS/20.0kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

P05W デリカ スターワゴン
販売期間:1986/06 - 1999/10

画像は三菱自動車より引用
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/
投稿:2011/09/16|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4285mm×全幅1695mm×全高1955mm、排気量は2476ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。ディーゼル燃料を使用する車両は排気量に関係なく、車体の大きさのみで判断される点がガソリン車とは異なるポイントとなっています。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4285mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


P05W型 デリカ スターワゴン [2476cc/85PS FR/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目デリカ スターワゴンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1998/09
P35W型
[GLX High-Roof]
2.5L-TB | 4WD/5MT
| 239.1万円
85PS
20.0kgm
-
1998/09
P35W型
[GLX High-Roof]
2.5L-TB | 4WD/4AT
| 248.5万円
85PS
20.0kgm
-
1998/09
P25W型
[GLX Aero-Roof]
2.5L-TB | 4WD/4AT
| 244.2万円
85PS
20.0kgm
-
3代目デリカ スターワゴンの車両型式・グレード一覧【全13車種】
デリカ スターワゴンの新型モデル
4代目 PD6W型デリカ スペースギア
PD6W型デリカ スペースギアは1994/05に登場した4代目モデル。参考車両の「Chamonix」は全長4685mm、全幅1695mm、全高1965mmの車体に、185PS/27.0kgmを発生する6G72型2972ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MITSUBISHI
車名&
グレード
デリカ スターワゴン
X High-Roof
その他 2WDリンクス, X. XL. GLX ハイルーフ, エクシード
お値段 1954000円
車両型式 Y-P05W
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 4ドア/8名乗車
車体寸法 長4285×幅1695×高1955mm
室内寸法 長3150×幅1530×高1325mm
軸距&
輪距
2235mm
前1445mm/後1380mm
最小半径 4.5m
最低高 180mm
タイヤ 前輪:185/80R14
後輪:185/80R14
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1510kg
エンジン諸元
原動機型式 4D56
気筒配列 直列4気筒
排気量2476cc
圧縮比21.0
吸気方式 ターボ
最高出力 85PS[62kW]/4200rpm
最大トルク 20.0kgm[196Nm]/2000rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
4D56型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51700円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1994/05モデルのデリカ スターワゴンを30年落ちの中古で43万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    デリカ スターワゴンの1994/05モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である39.1万円に諸経費として3.9万円を足した43万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1994年式を30年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 11年経過 51700円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷8.9km/L×150円/L
7000km÷8.9km/L×150円/L
5000km÷8.9km/L×150円/L
3000km÷8.9km/L×150円/L
168540円
(117980円)
(84270円)
(50560円)
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本8000円×4本÷5年 6400円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 344700円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額35840円×12ヶ月 430080円
ローン返済中の年間維持費 774800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 51700円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
168540円
(117980円)
(84270円)
(50560円)
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 6400円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 344700円
名目 金額
車のローン額(1年分) 430080円
ローン返済中の年間維持費 774800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2500cc以下で11年経過」クラスの自動車税は51700円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。デリカ スターワゴン【X High-Roof】の場合、維持費の月額は28800円(ローン完済前は64600円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円を基準として、-50円となる100円から、+50円となる200円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
100円/L
112360円
[-56180円]
-25円
125円/L
140450円
[-28090円]
-10円
140円/L
157310円
[-11230円]
150円/L168540円
[0円]
+10円
160円/L
179780円
[+11240円]
+25円
175円/L
196630円
[+28090円]
+50円
200円/L
224720円
[+56180円]

燃費8.9km/LのP05W型 デリカ スターワゴンで10000km走行するのに必要な燃料は1123.6L、1リットルあたり150円としたときの燃料代は168540円になります。

参考までに、デリカ スターワゴンの燃料タンクは56リットルですので、1123.6Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約8030円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては11240円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると28090円、50円も違ってくると56180円にもなります。

これをP05W型 デリカ スターワゴンの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円の場合を344700円としたとき、100円/Lに値下がりすれば288520円(83.7%)に、200円/Lに値上がりすれば400880円(116.3%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(51700円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 25%
自動車重量税 1年分 25200円 12%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 50560円 25%
オイル交換 年1回 6000円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 80% 57600円 29%
合計
[1万kmとの差額]
204200円
-140500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 21%
自動車重量税 1年分 25200円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 84270円 35%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 85% 61200円 26%
合計
[1万kmとの差額]
241500円
-103200円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 18%
自動車重量税 1年分 25200円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 117980円 42%
オイル交換 年1回 8400円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 90% 64800円 23%
合計
[1万kmとの差額]
281200円
-63500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて140500円安い204200円に、5000km走行では103200円安い241500円に、7000km走行では63500円安い281200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 11%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 252810円 55%
オイル交換 年3回 36000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 9600円 2%
任意保険料 100% 72000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
456200円
+111500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 9%
自動車重量税 1年分 25200円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 337080円 61%
オイル交換 年4回 48000円 9%
タイヤ交換 2年毎 12800円 2%
任意保険料 100% 72000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
555700円
+211000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



デリカ スターワゴンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 8.9km/L
燃料タンク容量 56L
航続距離(カタログ燃費) 498.4km
航続距離(80%燃費) 397.6km
満タンプライス 8400円
1km走行コスト 16.85円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので8.9km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量56リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は498.4kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.0km/L)とすると448.0km、80%(7.1km/L)だと397.6km、70%(6.2km/L)では347.2kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり150円で56リットルの給油をすると8400円、上で計算した航続距離を踏まえると498.4km(80%燃費時397.6km)を走行するのに8400円かかる計算です。

燃費を8.9km/Lとしたときの1km走行コストは16.85円、10万km走行したときの燃料代は168.5万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら16.9万円/年、7年10万kmなら24.1万円/年、5年10万kmなら33.7万円/年、3年10万kmなら56.2万円/年となります。



カタログデータから見えてくる要素

4D56型エンジン簡易性能曲線図
4D56型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 56PS
4200回転時の馬力 85PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 20.0kgm
4200回転時のトルク 14.5kgm
4D56型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している4D56型2476cc、直列4気筒のターボエンジンは4200回転時に最高出力85馬力を、2000回転時に最大トルク20.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する4200rpmまで」の2200rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は52.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
三菱の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
三菱の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ17.765kg/PS(1510kg/85PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ17.765kg/PS
車体+1人18.412kg/PS
車体+8人22.941kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg18.471kg/PS
車体+70kg18.588kg/PS
車体+80kg18.706kg/PS
車体+90kg18.824kg/PS
車体+100kg18.941kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは18.412kg/PS(1565kg/85PS)となり、数値としては0.647kg、比率にすると3.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの8人が搭乗した場合、車両重量に440kgがプラスされてパワーウェイトレシオは22.941kg/PS(1950kg/85PS)となり、数値としては5.176kg、比率にすると29.1%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


P05W デリカ スターワゴンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1994/05

-
デリカ スターワゴン
18.412kg/PS
1565kg/85PS|2.5L-TB
[車体のみPWR:17.765]
2006/10

車種詳細
ライフ
18.558kg/PS
965kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:17.500
2016/09

車種詳細
ムーヴ キャンバス
18.558kg/PS
965kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:17.500
2013/03

車種詳細
スペーシア
18.365kg/PS
955kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:17.308
2007/04

車種詳細
ニューパンダ
18.583kg/PS
1115kg/60PS|1.3L-NA
車体のみPWR:17.667
2010/08

車種詳細
ルークス ハイウェイスター
18.241kg/PS
985kg/54PS|0.7L-NA
車体のみPWR:17.222

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ18.412kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

18.228kg/PSから18.596kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの4人乗り軽ミニバン「JB6型 ライフ」、ダイハツの4人乗り軽ミニバン「LA800S型 ムーヴ キャンバス」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MK32S型 スペーシア」、フィアットの4人乗りSUV「16912Q型 ニューパンダ」、日産の4人乗り軽ミニバン「ML21S型 ルークス ハイウェイスター」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

P05W型 デリカ スターワゴン [X High-Roof]とパワーウェイトレシオが近い車種|18.412kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は56.3PS/tとなっています。


デリカ スターワゴンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
ジョグ|49cc
18.382kg/PS
125kg/6.8PS/0.72kgm
[車体のみPWR:10.294]
1速ギヤ速度:18.8km/h
最小TWR:0.692
1994/05

-
デリカ スターワゴン|2476cc
18.412kg/PS
1565kg/85PS/20.0kgm
[車体のみPWR:17.765]
1速ギヤ速度:46.7km/h
最小TWR:2.228

車種詳細
カブ100EX|97cc
18.500kg/PS
148kg/8.0PS/0.83kgm
[車体のみPWR:11.625]
1速ギヤ速度:29.7km/h
最小TWR:1.105

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではデリカ スターワゴンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SA01J ジョグと競争してみる

まずデリカ スターワゴンより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのジョグが挙げられます。PWRの18.382kg/PSは車両重量70kgにライダーの体重55kgを加えた125kgを、最高出力6.8PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はジョグに27.9km/h勝り、1速TWRは1.536kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

HA05 カブ100EXと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのカブ100EXが挙げられます。PWRの18.500kg/PSは車両重量93kg+55kgの148kgを、最高出力8.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は17.0km/h勝り、1速TWRは1.123kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.582
平均ピストンスピード 13.30m/s
トルクウェイトレシオ 75.50kg/kgm
1馬力あたりのお値段 22988円
排気量1Lあたり馬力 34.33PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.08kgm/L
1気筒あたりの馬力 21.2PS
1気筒あたりのトルク 5.0kgm
パワーバンド比率 52.4%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
2.0~2.5Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは75.50kg/kgm(1510kg/20.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1954000円、最高出力が85馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は22988円、逆に1万円あたりでは0.44馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は97700円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
三菱編
2500cc以下の車編
ワンボックス編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は34.33PS/L、トルクは8.08kgm/L、1気筒あたりの馬力は21.2馬力、トルクは5.0kgmとなり、このエンジンが85馬力を4200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.30m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.582になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 6.39m³
1人あたりのスペース 約0.80m³
室内長/全長 73.5%
室内幅/全幅 90.3%
室内高/全高 67.8%
室内容積/車両体積 45.0%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は6.39m³です。この車の乗車定員は8人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.80m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は73.5%、同じく室内幅と全幅の比率は90.3%、同じく室内高と全高の比率は67.8%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は45.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


デリカ スターワゴンでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.50m
期待される荷室の幅 1.43m
対角線の長さ 2.07m
期待される荷室の面積 2.15m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.50m(対角線では2.07m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4200rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4700回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4700rpm|タイヤサイズ 185/80R14|タイヤ直径 65.2cm|円周長 204.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4700rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.826 11.05 -
-
52km/h 8990rpm 677.7kgm
2速 1.493 5.84 0.528 1-2/
2480rpm
99km/h 4750rpm 358.0kgm
3速 1.000 3.91 0.670 2-3/
3150rpm
148km/h 3180rpm 239.8kgm
4速 0.730 2.85 0.730 3-4/
3430rpm
202km/h 2320rpm 175.1kgm
Final 3.909 レシオカバレッジ(変速比幅)3.871

ギヤの繋がりイメージ
P05W型デリカ スターワゴン4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(20.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)÷タイヤの有効半径(0.326m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの202km(4200rpmでは180.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4200rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4200rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ47km/h-
2速ギヤ88km/h2220rpm
3速ギヤ132km/h2810rpm
4速ギヤ181km/h3070rpm

P05W型デリカ スターワゴンに搭載された4D56型2476ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4200rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4200rpmまで引っ張ると47km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4200rpmから2220rpmまで落ち、そこから4200rpmまで加速を続けると速度は88km/h(+41km/h)になります。

3速ギヤでは2810rpmまで落ちて4200rpmで132km/h(+44km/h)に、4速ギヤでは3070rpmまで落ちて4200rpmで181km/h(+49km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000回転で最大トルク20.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば75.50kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(17.765kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと677.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1510kg)を1速ギヤの最大駆動力(677.7kgm)で割ってみると2.228kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4200回転でのトルク(14.5kgm)からTWRを算出すると3.07kg/kgmとなり、2000-4200回転の回転域では2.228-3.07kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3600 5390 7190 8990 10790 12590 16180
2速 1900 2850 3800 4750 5700 6650 8550
3速 1270 1910 2540 3180 3820 4450 5730
4速 930 1390 1860 2320 2790 3250 4180
※赤い数字は暫定レブリミット(4700rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.730)を選択して時速100kmにて走行すると2320回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1390回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1630回転、一般的な高速道路の80km/hでは1860回転、100km/hでは2320回転、制限速度が120km/hになると2790回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4180回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 22 33 44 56 67 78 89
2速 21 42 63 84 105 126 147 168
3速 31 63 94 126 157 189 220 251
4速 43 86 129 172 215 258 301 344

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4700回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの185/80R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/80R14 | 直径 652mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
75
扁平
165/75R14
37.1km/h
直径604mm
径差-48mm
175/75R14
38.0km/h
直径619mm
径差-33mm
185/75R14
38.9km/h
直径634mm
径差-18mm
195/75R14
39.8km/h
直径649mm
径差-3mm
205/75R14
40.7km/h
直径664mm
径差+12mm
0%
80
扁平
165/80R14
38.0km/h
直径620mm
径差-32mm
175/80R14
39.0km/h
直径636mm
径差-16mm
185/80R14
40.0km/h
652mm
0mm
195/80R14
41.0km/h
直径668mm
径差+16mm
205/80R14
42.0km/h
直径684mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
165/85R14
39.1km/h
直径637mm
径差-15mm
175/85R14
40.1km/h
直径654mm
径差+2mm
185/85R14
41.2km/h
直径671mm
径差+19mm
195/85R14
42.2km/h
直径688mm
径差+36mm
205/85R14
43.3km/h
直径705mm
径差+53mm
+10%
90
扁平
165/90R14
40.1km/h
直径653mm
径差+1mm
175/90R14
41.2km/h
直径671mm
径差+19mm
185/90R14
42.3km/h
直径689mm
径差+37mm
195/90R14
43.4km/h
直径707mm
径差+55mm
205/90R14
44.5km/h
直径725mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/80R14、165/85R14 、175/80R14 、185/75R14 、195/75R14 あたりのタイヤがおすすめです。

185/80R14のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/80R14の適応サイズと性能の変化 [P05W型デリカ スターワゴン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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P05W型デリカ スターワゴン[2.5Lターボ FR/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト17.765kg/ps28.11
1速ギヤ加速性能2.228kg/kgm36.10
1L換算馬力34.33ps/L24.92
1L換算トルク8.08kgm/L25.59
WB/TR比1.58269.69
ワイド&ロー指数1.15331.12
前面の面積3.314m²30.62
最低地上高180mm39.59
スポーツ性能部門の得点285.74

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費344700円48.41
100kmh回転数2320rpm52.24
航続距離-25.83
車の大きさ14.199m³60.98
室内の広さ6.386m³78.24
最小回転半径4.5m64.17
馬力単価22988円48.00
ユーティリティ部門の得点419.27

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した P05W型デリカ スターワゴン[2.5Lターボ FR/4AT] の総合得点は 705.01 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したP05W型デリカ スターワゴン(FR/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての1BOX」、「2500ccの1BOX」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

デリカ スターワゴンの歴代モデル

5代目 CV1W型 デリカD:5
CV1W デリカD:5は2007/01に登場した5代目モデル。参考車両の「Power-Pack」は全長4730mm、全幅1795mm、全高1870mmの車体に、148PS/36.7kgmを発生する4N14型2267ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。

4代目 PB5W型 デリカ スペースギア
PB5W デリカ スペースギアは1994/05に登場した4代目モデル。参考車両の「Long Exceed-II」は全長4995mm、全幅1695mm、全高1960mmの車体に、105PS/24.5kgmを発生する4D56型2476ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。

3代目 P15W型 デリカ スターワゴン
P15W デリカ スターワゴンは1986/06に登場した3代目モデル。参考車両の「Long-GL」は全長4685mm、全幅1690mm、全高1955mmの車体に、85PS/20.0kgmを発生する4D56型2476ccエンジンを搭載した10人乗り1BOX。