199376:SLRマクラーレンの性能と維持費 FR/5AT 5985万円

このページでは、メルセデスベンツの2ドア・2人乗りクーペ、初代のGH-199376型SLRマクラーレン BaseGrade C199【2005/04モデル・626PS/79.5kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

199376 SLRマクラーレン
販売期間:2004/10 - 2012/01

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2011/12/20|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4675mm×全幅1925mm×全高1275mm、排気量は5438ccであることから、大雑把に分類すると5.5リットルクラス(5500cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4675mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


199376型 SLRマクラーレン [5438cc/626PS FR/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代SLRマクラーレンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2007/08
C199型
[Roadster C199]
5.4L-SC | FR/5AT
| 7000.0万円
626PS
79.5kgm
-

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MERCEDES_BENZ
車名&
グレード
SLRマクラーレン
BaseGrade C199
その他 ベースグレード
お値段 59850000円
車両型式 GH-199376
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長4675×幅1925×高1275mm
軸距&
輪距
2700mm
前1650mm/後1580mm
最小半径 5.9m
タイヤ 前輪:245/40R18
後輪:295/35R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1710kg
エンジン諸元
原動機型式 M155
気筒配列 V型8気筒
排気量5438cc
圧縮比9.0
吸気方式 スーパーチャージャー
最高出力 626PS[460kW]/6500rpm
最大トルク 79.5kgm[780Nm]/3250-5000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 5.5km/L(12.9mpg)
100km燃費 18.2L/100km
M155型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税101100円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額9000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2005/04モデルのSLRマクラーレンを19年落ちの中古で1316.7万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    SLRマクラーレンの2005/04モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である1197万円に諸経費として119.7万円を足した1316.7万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2005年式を19年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年経過 101100円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷4.7km/L×180円/L
7000km÷4.7km/L×180円/L
5000km÷4.7km/L×180円/L
3000km÷4.7km/L×180円/L
382980円
(268090円)
(191490円)
(114890円)
オイル交換(5000km毎) 1回10000円×2回 20000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額9000円) 月額9000円×12ヶ月 108000円
ローン完済後の年間維持費 660600円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額219450円×12ヶ月 2633400円
ローン返済中の年間維持費 3294000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 101100円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
382980円
(268090円)
(191490円)
(114890円)
オイル交換(5000km毎) 20000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額9000円) 108000円
ローン完済後の年間維持費 660600円
名目 金額
車のローン額(1年分) 2633400円
ローン返済中の年間維持費 3294000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「6000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は101100円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに10000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額9000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ55100円(ローン完済前は274500円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をSLRマクラーレンに吸い取られ泣くハメになりそうです。ということは、この車のステータス性は抜群であると言えます。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費4.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
276610円
[-106370円]
-25円
155円/L
329800円
[-53180円]
-10円
170円/L
361710円
[-21270円]
180円/L382980円
[0円]
+10円
190円/L
404270円
[+21290円]
+25円
205円/L
436180円
[+53200円]
+50円
230円/L
489380円
[+106400円]

燃費4.7km/Lの199376型 SLRマクラーレンで10000km走行するのに必要な燃料は2127.7L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は382980円になります。

参考までに、SLRマクラーレンの燃料タンクは98リットルですので、2127.7Lの給油回数は22回、1回あたりの燃料代は約17410円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては21290円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると53200円、50円も違ってくると106400円にもなります。

これを199376型 SLRマクラーレンの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を660600円としたとき、130円/Lに値下がりすれば554230円(83.9%)に、230円/Lに値上がりすれば767000円(116.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(101100円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 28%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 3000km分 114890円 32%
オイル交換 年1回 10000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 80% 86400円 25%
合計
[1万kmとの差額]
356100円
-304500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 23%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 191490円 44%
オイル交換 年1回 10000円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 85% 91800円 21%
合計
[1万kmとの差額]
438100円
-222500円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 19%
自動車重量税 1年分 25200円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 268090円 51%
オイル交換 年1回 14000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 90% 97200円 18%
合計
[1万kmとの差額]
524100円
-136500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料108000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて304500円安い356100円に、5000km走行では222500円安い438100円に、7000km走行では136500円安い524100円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 11%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 574470円 64%
オイル交換 年3回 60000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 2%
任意保険料 100% 108000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
899200円
+238600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 9%
自動車重量税 1年分 25200円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 765960円 69%
オイル交換 年4回 80000円 7%
タイヤ交換 2年毎 28800円 3%
任意保険料 100% 108000円 9%
合計
[1万kmとの差額]
1117900円
+457300円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



SLRマクラーレンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 5.5km/L
燃料タンク容量 98L
航続距離(カタログ燃費) 539.0km
航続距離(80%燃費) 431.2km
満タンプライス 17640円
1km走行コスト 32.73円
1万円でどこまで行ける? 305.6km
車両価格/航続距離 111039円/km

10・15モード燃費が5.5km/L、燃料タンク容量98リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は539.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.0km/L)とすると490.0km、80%(4.4km/L)だと431.2km、70%(3.8km/L)では372.4kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で98リットルの給油をすると17640円、上で計算した航続距離を踏まえると539.0km(80%燃費時431.2km)を走行するのに17640円かかる計算です。

燃費を4.7km/Lとしたときの1km走行コストは32.73円、10万km走行したときの燃料代は327.3万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら32.7万円/年、7年10万kmなら46.8万円/年、5年10万kmなら65.5万円/年、3年10万kmなら109.1万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば305.6km(往復なら片道152.8km)、カタログ値の80%なら244.4km(片道122.2km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で539.0kmの距離を移動できる199376型 SLRマクラーレン [BaseGrade C199]という乗り物を、5985.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「111039円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

M155型エンジン簡易性能曲線図
M155型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3250回転時の馬力 361PS
5000回転時の馬力 555PS
6500回転時の馬力 626PS
各回転域でのトルク
3250回転時のトルク 79.5kgm
5000回転時のトルク 79.5kgm
6500回転時のトルク 69.0kgm
M155型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM155型5438cc、V型8気筒のスーパーチャージャー付きエンジンは6500回転時に最高出力626馬力を、3250-5000回転時に最大トルク79.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3250rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の3250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ2.732kg/PS(1710kg/626PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ2.732kg/PS
車体+1人2.819kg/PS
車体+2人2.907kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg2.827kg/PS
車体+70kg2.843kg/PS
車体+80kg2.859kg/PS
車体+90kg2.875kg/PS
車体+100kg2.891kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは2.819kg/PS(1765kg/626PS)となり、数値としては0.087kg、比率にすると3.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは2.907kg/PS(1820kg/626PS)となり、数値としては0.175kg、比率にすると6.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


199376 SLRマクラーレンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2005/04

-
SLRマクラーレン
2.819kg/PS
1765kg/626PS|5.5L-SC
[車体のみPWR:2.732]
2010/12

車種詳細
LFA
2.741kg/PS
1535kg/560PS|4.9L-NA
車体のみPWR:2.643
2014/04

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867
2016/07

車種詳細
GT-R
3.184kg/PS
1815kg/570PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.088
2012/08

車種詳細
コルベット クーペ
2.926kg/PS
1495kg/511PS|7.0L-NA
車体のみPWR:2.818
2019/10

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ2.819kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

2.396kg/PSから3.242kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの2人乗りクーペ「LFA10型 LFA」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、シボレーの2人乗りクーペ「X245A型 コルベット クーペ」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

199376型 SLRマクラーレン [BaseGrade C199]とパワーウェイトレシオが近い車種|2.819kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は366.1PS/tとなっています。


SLRマクラーレンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
VFR800X|781cc
2.813kg/PS
301kg/107.0PS/7.90kgm
[車体のみPWR:2.299]
1速ギヤ速度:82.1km/h
最小TWR:0.661
2005/04

-
SLRマクラーレン|5438cc
2.819kg/PS
1765kg/626PS/79.5kgm
[車体のみPWR:2.732]
1速ギヤ速度:74.0km/h
最小TWR:0.650

車種詳細
VFR800F|781cc
2.829kg/PS
297kg/105.0PS/7.60kgm
[車体のみPWR:2.305]
1速ギヤ速度:82.1km/h
最小TWR:0.668

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではSLRマクラーレンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RC80 VFR800Xと競争してみる

まずSLRマクラーレンより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのVFR800Xが挙げられます。PWRの2.813kg/PSは車両重量246kgにライダーの体重55kgを加えた301kgを、最高出力107.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はVFR800Xに8.1km/h劣り、1速TWRは0.011kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RC79 VFR800Fと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのVFR800Fが挙げられます。PWRの2.829kg/PSは車両重量242kg+55kgの297kgを、最高出力105.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は8.1km/h劣り、1速TWRは0.018kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.672
平均ピストンスピード 19.93m/s
トルクウェイトレシオ 21.51kg/kgm
1馬力あたりのお値段 95607円
排気量1Lあたり馬力 115.12PS/L
排気量1Lあたりトルク 14.62kgm/L
1気筒あたりの馬力 78.2PS
1気筒あたりのトルク 9.9kgm
パワーバンド比率 50.0%
燃費×馬力 2923.4pt
各種ランキング
クーペのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは21.51kg/kgm(1710kg/79.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が59850000円、最高出力が626馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は95607円、逆に1万円あたりでは0.10馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は752830円、1万円あたりでは0.01kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は115.12PS/L、トルクは14.62kgm/L、1気筒あたりの馬力は78.2馬力、トルクは9.9kgmとなり、このエンジンが626馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.93m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.0mmであるM155型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6520回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.672になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が4.67km/L、最高出力が626PSであるこの車の獲得ポイントは2923.4ptになります。
戯れに車両重量1710kgを100kg単位にした17.1で割ってみたところ、その数値は170.96ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 295/35R18|タイヤ直径 66.4cm|円周長 208.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.595 10.99 -
-
80km/h 8780rpm 2632.5kgm
2速 2.186 6.68 0.608 1-2/
4260rpm
131km/h 5340rpm 1600.7kgm
3速 1.405 4.30 0.643 2-3/
4500rpm
204km/h 3430rpm 1028.8kgm
4速 1.000 3.06 0.712 3-4/
4980rpm
287km/h 2440rpm 732.3kgm
5速 0.831 2.54 0.831 4-5/
5820rpm
345km/h 2030rpm 608.5kgm
Final 3.058 レシオカバレッジ(変速比幅)4.326

ギヤの繋がりイメージ
199376型SLRマクラーレン5AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3250-5000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.058)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(79.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.058)÷タイヤの有効半径(0.332m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの345km(6500rpmでは320.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ74km/h-
2速ギヤ122km/h3950rpm
3速ギヤ189km/h4180rpm
4速ギヤ266km/h4630rpm
5速ギヤ320km/h5400rpm

199376型SLRマクラーレンに搭載されたM155型5438ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると74km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから3950rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は122km/h(+48km/h)になります。

3速ギヤでは4180rpmまで落ちて6500rpmで189km/h(+67km/h)に、4速ギヤでは4630rpmまで落ちて6500rpmで266km/h(+77km/h)に、5速ギヤでは5400rpmまで落ちて6500rpmで320km/h(+54km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3250-5000回転で最大トルク79.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば21.51kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(2.732kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2632.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1710kg)を1速ギヤの最大駆動力(2632.5kgm)で割ってみると0.650kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(69.0kgm)からTWRを算出すると0.75kg/kgmとなり、3250-6500回転の回転域では0.650-0.75kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3510 5270 7030 8780 10540 12300 15810
2速 2140 3200 4270 5340 6410 7480 9610
3速 1370 2060 2750 3430 4120 4810 6180
4速 980 1470 1950 2440 2930 3420 4400
5速 810 1220 1620 2030 2440 2840 3650
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.831)を選択して時速100kmにて走行すると2030回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1220回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1420回転、一般的な高速道路の80km/hでは1620回転、100km/hでは2030回転、制限速度が120km/hになると2440回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3650回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 23 34 46 57 68 80 91
2速 19 37 56 75 94 112 131 150
3速 29 58 87 117 146 175 204 233
4速 41 82 123 164 205 246 287 327
5速 49 99 148 197 246 296 345 394

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの295/35R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 295/35R18 | 直径 664mm

-20mm
幅275mm
-10mm
幅285mm
変更なし
幅295mm
+10mm
幅305mm
+20mm
幅315mm
-5%
30
扁平
275/30R18
37.5km/h
直径622mm
径差-42mm
285/30R18
37.8km/h
直径628mm
径差-36mm
295/30R18
38.2km/h
直径634mm
径差-30mm
305/30R18
38.6km/h
直径640mm
径差-24mm
315/30R18
38.9km/h
直径646mm
径差-18mm
0%
35
扁平
275/35R18
39.2km/h
直径650mm
径差-14mm
285/35R18
39.6km/h
直径657mm
径差-7mm
295/35R18
40.0km/h
664mm
0mm
305/35R18
40.4km/h
直径671mm
径差+7mm
315/35R18
40.8km/h
直径678mm
径差+14mm
+5%
40
扁平
275/40R18
40.8km/h
直径677mm
径差+13mm
285/40R18
41.3km/h
直径685mm
径差+21mm
295/40R18
41.7km/h
直径693mm
径差+29mm
305/40R18
42.2km/h
直径701mm
径差+37mm
315/40R18
42.7km/h
直径709mm
径差+45mm
+10%
45
扁平
275/45R18
42.5km/h
直径705mm
径差+41mm
285/45R18
43.0km/h
直径714mm
径差+50mm
295/45R18
43.6km/h
直径723mm
径差+59mm
305/45R18
44.1km/h
直径732mm
径差+68mm
315/45R18
44.6km/h
直径741mm
径差+77mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、275/35R18 、285/35R18 、295/30R18 、305/30R18 、315/30R18あたりのタイヤがおすすめです。

295/35R18のタイヤ幅を275mmから325mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、295/35R18の適応サイズと性能の変化 [199376型SLRマクラーレン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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199376型SLRマクラーレン[5.5L-SC FR/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト2.732kg/ps69.25
1速ギヤ加速性能0.650kg/kgm69.74
1L換算馬力115.12ps/L54.50
1L換算トルク14.62kgm/L46.03
WB/TR比1.67260.41
ワイド&ロー指数0.66266.72
前面の面積2.454m²54.78
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点465.15

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費5.5km/L33.52
年間維持費660600円19.50
100kmh回転数2030rpm56.10
航続距離539.0km39.79
車の大きさ11.474m³50.14
室内の広さ(仮) 2.081m³37.30
最小回転半径5.9m35.00
馬力単価95607円0.01
ユーティリティ部門の得点271.36

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 199376型SLRマクラーレン[5.5L-SC FR/5AT] の総合得点は 736.51 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した199376型SLRマクラーレン(FR/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「5000cc超のクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。