217383C:Sクラス クーペの性能と維持費 FR/9AT 1863万円

このページでは、メルセデスベンツの2ドア・4人乗りクーペ、6代目のDBA-217383C型Sクラス クーペ S560 R217【2019/01モデル・469PS/71.4kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

217383C Sクラス クーペ
販売期間:2013/10 - 2021/01

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2021/04/22|更新:2021/07/01

ボディサイズが全長5035mm×全幅1900mm×全高1420mm、排気量は3982ccであることから、大雑把に分類すると4.0リットルクラス(4000cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5035mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


217383C型 Sクラス クーペ [3982cc/469PS FR/9AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

6代目Sクラス クーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2019/01
217364型
[S450 4matic R217]
3.0L-TB | 4WD/9AT
| 1538.0万円
367PS
51.0kgm
9.9km/L
2019/01
217386型
[S560 4matic R217]
4.0L-TB | 4WD/9AT
| 1846.0万円
469PS
71.4kgm
9.5km/L
2016/03
217364型
[S400 4matic C217]
3.0L-TB | 4WD/7AT
| 1477.0万円
367PS
50.9kgm
10.6km/L
6代目Sクラス クーペの車両型式・グレード一覧【全29車種】
Sクラス クーペの新型モデル
7代目 223076型Sクラス セダン
223076型Sクラス セダンは2021/01に登場した7代目モデル。参考車両の「S580 4matic W223」は全長5180mm、全幅1930mm、全高1505mmの車体に、503PS/71.4kgmを発生するM176型3982ccエンジンを搭載。

Sクラス クーペの旧型モデル
3代目 W140型Sクラス クーペ
W140型Sクラス クーペは1993/10に登場した3代目モデル。参考車両の「S600C-6.0 W140」は全長5080mm、全幅1915mm、全高1440mmの車体に、440PS/61.2kgmを発生する120982型5987ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MERCEDES_BENZ
車名&
グレード
Sクラス クーペ
S560 R217
その他 -
お値段 18630000円
車両型式 DBA-217383C
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
9速AT・9速オートマ車
ドア/定員 2ドア/4人
車体寸法 長5035×幅1900×高1420mm
軸距&
輪距
2945mm
前1625mm/後1640mm
最小半径 5.4m
タイヤ 前輪:245/45R19
後輪:275/40R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2130kg
エンジン諸元
原動機型式 M176
気筒配列 V型8気筒
排気量3982cc
圧縮比10.5
吸気方式 ツインターボ
最高出力 469PS[345kW]/5250-5500rpm
最大トルク 71.4kgm[700Nm]/2000-4000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 9.4km/L(22.1mpg)
100km燃費 10.6L/100km
M176型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税66500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2019/01モデルのSクラス クーペを4年落ちの中古で1742万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    Sクラス クーペの2019/01モデルの場合、2023年現在では4年が経過しているため、新車価格の85%である1583.6万円に諸経費として158.4万円を足した1742万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2019年式を4年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4000cc以下 13年未満 66500円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.7×175円/L 201150円
オイル交換(5000km毎) 1回8000円×2回 16000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額7500円) 月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 421000円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額290330円×12ヶ月 3483960円
ローン返済中の年間維持費 3905000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 64100円
名目 金額
自動車税(1年分) 66500円円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 201150円
オイル交換(5000km毎) 16000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額7500円) 90000円
ローン完済後の年間維持費 421000円
名目 金額
車のローン額(1年分) 3483960円
ローン返済中の年間維持費 3905000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
64100円
  • 初度登録から4年経過車の場合、「4000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は66500円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした64100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

Sクラス クーペ【S560 R217】の場合、維持費の月額は35100円(ローン完済前は325500円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 27%
自動車重量税 1年分 20500円 8%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 3000km分 60350円 24%
オイル交換 年1回 8000円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 80% 72000円 29%
合計
[1万kmとの差額]
248600円
-172400円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 23%
自動車重量税 1年分 20500円 7%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 5000km分 100580円 34%
オイル交換 年1回 8000円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 85% 76560円 26%
合計
[1万kmとの差額]
293400円
-127600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 19%
自動車重量税 1年分 20500円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 7000km分 140810円 41%
オイル交換 年1回 11200円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 3%
任意保険料 90% 81000円 25%
合計
[1万kmとの差額]
341300円
-79700円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて172400円安い248600円に、5000km走行では127600円安い293400円に、7000km走行では79700円安い341300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 12%
自動車重量税 1年分 20500円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 15000km分 301730円 54%
オイル交換 年3回 48000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 4%
任意保険料 100% 90000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
562000円
+141000円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 10%
自動車重量税 1年分 20500円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 1%
燃料代 20000km分 402300円 59%
オイル交換 年4回 64000円 9%
タイヤ交換 2年毎 33600円 5%
任意保険料 100% 90000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
687000円
+266000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km190円4200円4.9万円
20km370円8100円9.6万円
30km560円12300円14.6万円
50km930円20500円24.2万円
100km1860円40900円48.4万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を175円、燃費を9.4km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは18.62円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は190円/日となり、20km走行なら370円/日、30km走行なら560円/日、50km走行なら930円/日、100km走行なら1860円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は12300円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は14.6万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

M176型エンジン簡易性能曲線図
M176型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 199PS
4000回転時の馬力 399PS
5250回転時の馬力 469PS
5500回転時の馬力 469PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 71.4kgm
4000回転時のトルク 71.4kgm
5250回転時のトルク 64.0kgm
5500回転時のトルク 61.1kgm
M176型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM176型3982cc、V型8気筒のツインターボエンジンは5250-5500回転時に最高出力469馬力を、2000-4000回転時に最大トルク71.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の3500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は63.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.542kg/PS(2130kg/469PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.542kg/PS
車体+1人4.659kg/PS
車体+4人5.011kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.670kg/PS
車体+70kg4.691kg/PS
車体+80kg4.712kg/PS
車体+90kg4.733kg/PS
車体+100kg4.755kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.659kg/PS(2185kg/469PS)となり、数値としては0.117kg、比率にすると2.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.011kg/PS(2350kg/469PS)となり、数値としては0.469kg、比率にすると10.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


217383C Sクラス クーペのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2019/01

-
Sクラス クーペ
4.659kg/PS
2185kg/469PS|4.0L-TT
[車体のみPWR:4.542]
2017/09

車種詳細
シビック タイプR
4.516kg/PS
1445kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.344
2015/12

車種詳細
シビック タイプR
4.629kg/PS
1435kg/310PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.452
2010/01

車種詳細
インプレッサ R205
4.766kg/PS
1525kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.594
2019/09

車種詳細
スカイライン
4.481kg/PS
1815kg/405PS|3.0L-TT
車体のみPWR:4.346
2015/10

車種詳細
WRX STI
4.771kg/PS
1565kg/328PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.604

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.659kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.426kg/PSから4.892kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの4人乗りハッチバック「FK8型 シビック タイプR」、ホンダの4人乗りハッチバック「FK2型 シビック タイプR」、スバルの5人乗りハッチバック「GRB型 インプレッサ R205」、日産の5人乗りセダン「RV37型 スカイライン」、スバルの5人乗りセダン「VAB型 WRX STI」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

217383C型 Sクラス クーペ [S560 R217]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.659kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は220.2PS/tとなっています。


Sクラス クーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
バルカンS|649cc
4.656kg/PS
284kg/61.0PS/6.40kgm
[車体のみPWR:3.754]
2019/01

-
Sクラス クーペ|3982cc
4.659kg/PS
2185kg/469PS/71.4kgm
[車体のみPWR:4.542]

車種詳細
CB400|399cc
4.660kg/PS
247kg/53.0PS/3.70kgm
[車体のみPWR:3.623]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではSクラス クーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

EN650G バルカンSと競争してみる

まずSクラス クーペより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのバルカンSが挙げられます。PWRの4.656kg/PSは車両重量229kgにライダーの体重55kgを加えた284kgを、最高出力61.0PSで割ったものです。

NC31 CB400と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCB400が挙げられます。PWRの4.660kg/PSは車両重量192kg+55kgの247kgを、最高出力53.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.803
平均ピストンスピード 16.87m/s
トルクウェイトレシオ 29.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 39723円
排気量1Lあたり馬力 117.78PS/L
排気量1Lあたりトルク 17.93kgm/L
1気筒あたりの馬力 58.6PS
1気筒あたりのトルク 8.9kgm
パワーバンド比率 63.6%
燃費×馬力 4099.1pt
各種ランキング
クーペのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは29.8kg/kgm(2130kg/71.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が18630000円、最高出力が469馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は39723円、逆に1万円あたりでは0.25馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は260924円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は117.78PS/L、トルクは17.93kgm/L、1気筒あたりの馬力は58.6馬力、トルクは8.9kgmとなり、このエンジンが469馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.87m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.0mmであるM176型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6520回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.803になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が8.74km/L、最高出力が469PSであるこの車の獲得ポイントは4099.1ptになります。
戯れに車両重量2130kgを100kg単位にした21.3で割ってみたところ、その数値は192.44ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



Sクラス クーペでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.76m
期待される荷室の幅 1.50m
対角線の長さ 2.31m
期待される荷室の面積 2.64m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.76m(対角線では2.31m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


Sクラス クーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 9.4km/L
燃料タンク容量 80L
航続距離(カタログ燃費) 752.0km
航続距離(80%燃費) 600.0km
満タンプライス 14000円
1万円でどこまで行ける? 537.1km
車両価格/航続距離 24774円/km

JC08モード燃費が9.4km/Lですので、燃料タンクの容量が80リットルですと航続可能距離は752.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.5km/L)とすると680.0km、80%(7.5km/L)だと600.0km、70%(6.6km/L)では528.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン80リットルの給油で14000円、上で計算した航続距離を踏まえると752.0km(80%燃費時600.0km)を走行するのに14000円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば537.1km(往復なら片道268.6km)、カタログ値の80%なら429.7km(片道214.9km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で752.0kmの距離を移動できる217383C型 Sクラス クーペ [S560 R217]という乗り物を、1863.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「24774円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


純正装着タイヤの275/40R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/40R19 | 直径 703mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
35
扁平
255/35R19
37.7km/h
直径662mm
径差-41mm
265/35R19
38.1km/h
直径669mm
径差-34mm
275/35R19
38.5km/h
直径676mm
径差-27mm
285/35R19
38.9km/h
直径683mm
径差-20mm
295/35R19
39.3km/h
直径690mm
径差-13mm
0%
40
扁平
255/40R19
39.1km/h
直径687mm
径差-16mm
265/40R19
39.5km/h
直径695mm
径差-8mm
275/40R19
40.0km/h
703mm
0mm
285/40R19
40.5km/h
直径711mm
径差+8mm
295/40R19
40.9km/h
直径719mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
255/45R19
40.6km/h
直径713mm
径差+10mm
265/45R19
41.1km/h
直径722mm
径差+19mm
275/45R19
41.6km/h
直径731mm
径差+28mm
285/45R19
42.1km/h
直径740mm
径差+37mm
295/45R19
42.6km/h
直径749mm
径差+46mm
+10%
50
扁平
255/50R19
42.0km/h
直径738mm
径差+35mm
265/50R19
42.6km/h
直径748mm
径差+45mm
275/50R19
43.1km/h
直径758mm
径差+55mm
285/50R19
43.7km/h
直径768mm
径差+65mm
295/50R19
44.3km/h
直径778mm
径差+75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/40R19 、265/35R19、265/40R19 、275/35R19 、285/35R19 、295/35R19あたりのタイヤがおすすめです。

275/40R19のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを19インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが275/40R19のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


217383C型Sクラス クーペ[4.0L-TT FR/9AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.542kg/ps64.28
1速ギヤ加速性能-39.91
1L換算馬力117.78ps/L55.69
1L換算トルク17.93kgm/L56.88
WB/TR比1.80346.91
ワイド&ロー指数0.74760.55
前面の面積2.698m²47.54
最低地上高-43.65
スポーツ性能部門の得点415.41

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費9.4km/L37.34
年間維持費421000円41.08
100kmh回転数-43.41
航続距離752.0km52.43
車の大きさ13.584m³58.95
室内の広さ(仮) 2.463m³40.90
最小回転半径5.4m45.21
馬力単価39723円25.17
ユーティリティ部門の得点344.49

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 217383C型Sクラス クーペ[4.0L-TT FR/9AT] の総合得点は 759.90 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した217383C型Sクラス クーペ(FR/9AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「4000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

Sクラス クーペの歴代モデル

7代目 223033型 Sクラス セダン
223033 Sクラス セダンは2021/01に登場した7代目モデル。参考車両の「S400d 4matic W223」は全長5180mm、全幅1920mm、全高1505mmの車体に、330PS/71.4kgmを発生するOM656型2924ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

6代目 222104型 Sクラス セダン
222104 Sクラス セダンは2013/10に登場した6代目モデル。参考車両の「S300h Long W222」は全長5250mm、全幅1900mm、全高1495mmの車体に、204PS/50.9kgmを発生するOM651型2142ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

5代目 221179型 Sクラス セダン AMG
221179 Sクラス セダン AMGは2005/10に登場した5代目モデル。参考車両の「S65 AMG Long W221」は全長5260mm、全幅1870mm、全高1485mmの車体に、629PS/102.0kgmを発生する275M60型5980ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

4代目 220074型 Sクラス
220074 Sクラスは1999/08に登場した4代目モデル。参考車両の「S55 W220」は全長5045mm、全幅1855mm、全高1445mmの車体に、360PS/54.0kgmを発生する11386型5438ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

3代目 W140型 Sクラス セダン
W140 Sクラス セダンは1993/10に登場した3代目モデル。参考車両の「S500-6.0 W140」は全長5120mm、全幅1910mm、全高1490mmの車体に、380PS/59.1kgmを発生する119970型5956ccエンジンを搭載した4人乗りセダン。

2代目 W126型 Sクラス クーペ
W126 Sクラス クーペは1989/04に登場した2代目モデル。参考車両の「560SEC 6.0-4V W126」は全長4935mm、全幅1850mm、全高1320mmの車体に、360PS/55.9kgmを発生する119970型5956ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。