212024C:Eクラス セダンの性能と維持費 FR/7AT 798万円 2011年式

このページでは、メルセデスベンツの4ドア・5人乗りセダン、4代目のLDA-212024C型Eクラス セダン E350 BlueTec W212【2011/11モデル・211PS/55.1kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

212024C Eクラス セダン
販売期間:2009/05 - 2016/07

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2011/12/15|更新:2021/07/01

ボディサイズが全長4870mm×全幅1855mm×全高1455mm、排気量は2986ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4870mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


212024C型 Eクラス セダン [2986cc/211PS FR/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目Eクラス セダンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2015/04
212075型
[E63S AMG W212]
5.5L-TB | FR/7AT
| 1695.0万円
585PS
81.5kgm
8.9km/L
2015/04
212074型
[E63 AMG W212]
5.5L-TB | FR/7AT
| 1568.0万円
557PS
73.4kgm
9.5km/L
2015/04
212076型
[E63S AMG 4matic W212]
5.5L-TB | 4WD/7AT
| 1727.0万円
585PS
81.5kgm
8.5km/L
4代目Eクラスまとめ (W212 S212 C207 A207)【全40件】
Eクラス セダンの新型モデル
5代目 213089型Eクラス セダン
213089型Eクラス セダンは2016/07に登場した5代目モデル。参考車両の「AMG E63-S 4Matic+ W213」は全長4995mm、全幅1905mm、全高1460mmの車体に、612PS/86.7kgmを発生するM177型3982ccエンジンを搭載。

Eクラス セダンの旧型モデル
3代目 211077型Eクラス
211077型Eクラスは2002/06に登場した3代目モデル。参考車両の「E63 AMG W211」は全長4880mm、全幅1820mm、全高1465mmの車体に、514PS/64.2kgmを発生するM156型6208ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MERCEDES_BENZ
車名&
グレード
Eクラス セダン
E350 BlueTec W212
その他 ブルーテック アバンギャルド
お値段 7980000円
車両型式 LDA-212024C
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5人
車体寸法 長4870×幅1855×高1455mm
室内寸法 長1930×幅1360×高1260mm
軸距&
輪距
2875mm
前1580mm/後1600mm
最小半径 5.3m
最低高 120mm
タイヤ 前輪:245/45R17
後輪:245/45R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1910kg
エンジン諸元
原動機型式 OM642
気筒配列 V型6気筒
排気量2986cc
圧縮比17.7
吸気方式 ターボ
最高出力 211PS[155kW]/3400rpm
最大トルク 55.1kgm[540Nm]/1600-2400rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
JC08燃費 12.4km/L(29.2mpg)
10・15燃費 13.2km/L(31.0mpg)
100km燃費 8.1L/100km
OM642型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2011/11モデルのEクラス セダンを12年落ちの中古で395万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    Eクラス セダンの2011/11モデルの場合、2023年現在では12年が経過しているため、新車価格の45%である359.1万円に諸経費として35.9万円を足した395万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2011年式を12年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 11年経過 51000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.5×145円/L 126090円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 306500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額65840円×12ヶ月 790080円
ローン返済中の年間維持費 1096600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 55900円
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 126090円
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 306500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 790080円
ローン返済中の年間維持費 1096600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
55900円
  • 初度登録から12年経過車の場合、「3000cc以下で11年経過」クラスの自動車税は51000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした55900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。Eクラス セダン【E350 BlueTec W212】の場合、維持費の月額は25600円(ローン完済前は91400円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 27%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 10005円 5%
燃料代 3000km分 37830円 20%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 80% 62400円 32%
合計
[1万kmとの差額]
192200円
-114300円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 23%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 10005円 5%
燃料代 5000km分 63050円 28%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 85% 66360円 30%
合計
[1万kmとの差額]
221400円
-85100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 20%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 7000km分 88260円 35%
オイル交換 年1回 9100円 4%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 90% 70200円 28%
合計
[1万kmとの差額]
253000円
-53500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて114300円安い192200円に、5000km走行では85100円安い221400円に、7000km走行では53500円安い253000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 13%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 15000km分 189140円 47%
オイル交換 年3回 39000円 10%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 4%
任意保険料 100% 78000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
401600円
+95100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 11%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 20000km分 252180円 52%
オイル交換 年4回 52000円 11%
タイヤ交換 2年毎 24000円 5%
任意保険料 100% 78000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
483600円
+177100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km120円2600円3.1万円
20km230円5100円6.0万円
30km350円7700円9.1万円
50km580円12800円15.1万円
100km1170円25700円30.4万円

さて、軽油(ディーゼル燃料)1リットルの燃料価格を145円、燃費を12.4km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは11.69円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら軽油代は120円/日となり、20km走行なら230円/日、30km走行なら350円/日、50km走行なら580円/日、100km走行なら1170円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで軽油代は7700円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで軽油代は9.1万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

OM642型エンジン簡易性能曲線図
OM642型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1600回転時の馬力 123PS
2400回転時の馬力 185PS
3400回転時の馬力 211PS
3400回転時の馬力 211PS
各回転域でのトルク
1600回転時のトルク 55.1kgm
2400回転時のトルク 55.1kgm
3400回転時のトルク 44.5kgm
3400回転時のトルク 44.5kgm
OM642型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているOM642型2986cc、V型6気筒のターボエンジンは3400回転時に最高出力211馬力を、1600-2400回転時に最大トルク55.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1600rpmから最高出力が発生する3400rpmまで」の1800rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は52.9%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.052kg/PS(1910kg/211PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.052kg/PS
車体+1人9.313kg/PS
車体+5人10.355kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.336kg/PS
車体+70kg9.384kg/PS
車体+80kg9.431kg/PS
車体+90kg9.479kg/PS
車体+100kg9.526kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.313kg/PS(1965kg/211PS)となり、数値としては0.261kg、比率にすると2.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは10.355kg/PS(2185kg/211PS)となり、数値としては1.303kg、比率にすると14.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


212024C Eクラス セダンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2011/11

-
Eクラス セダン
9.313kg/PS
1965kg/211PS|3.0L-TB
[車体のみPWR:9.052]
2013/06

車種詳細
マーチ NISMO
9.181kg/PS
1065kg/116PS|1.5L-NA
車体のみPWR:8.707
2017/07

車種詳細
エスクード
9.375kg/PS
1275kg/136PS|1.4L-TB
車体のみPWR:8.971
2014/06

車種詳細
レヴォーグ
9.265kg/PS
1575kg/170PS|1.6L-TB
車体のみPWR:8.941
2016/07

車種詳細
レヴォーグ STI
9.441kg/PS
1605kg/170PS|1.6L-TB
車体のみPWR:9.118
2011/12

車種詳細
インプレッサ スポーツ
9.300kg/PS
1395kg/150PS|2.0L-NA
車体のみPWR:8.933

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.313kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

9.127kg/PSから9.499kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、日産の5人乗りハッチバック「K13型 マーチ NISMO」、スズキの5人乗りSUV「YEA1S型 エスクード」、スバルの5人乗りワゴン「VM4型 レヴォーグ」、スバルの5人乗りワゴン「VM4型 レヴォーグ STI」、スバルの5人乗りハッチバック「GP7型 インプレッサ スポーツ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

212024C型 Eクラス セダン [E350 BlueTec W212]とパワーウェイトレシオが近い車種|9.313kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は110.5PS/tとなっています。


Eクラス セダンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
ドラッグスター250|248cc
9.304kg/PS
214kg/23.0PS/2.20kgm
[車体のみPWR:6.913]
2011/11

-
Eクラス セダン|2986cc
9.313kg/PS
1965kg/211PS/55.1kgm
[車体のみPWR:9.052]

車種詳細
セロー250|249cc
9.400kg/PS
188kg/20.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:6.650]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではEクラス セダンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

VG02J ドラッグスター250と競争してみる

まずEクラス セダンより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのドラッグスター250が挙げられます。PWRの9.304kg/PSは車両重量159kgにライダーの体重55kgを加えた214kgを、最高出力23.0PSで割ったものです。

DG31J セロー250と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのセロー250が挙げられます。PWRの9.400kg/PSは車両重量133kg+55kgの188kgを、最高出力20.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.808
平均ピストンスピード 10.43m/s
トルクウェイトレシオ 34.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段 37820円
排気量1Lあたり馬力 70.66PS/L
排気量1Lあたりトルク 18.45kgm/L
1気筒あたりの馬力 35.2PS
1気筒あたりのトルク 9.2kgm
パワーバンド比率 52.9%
燃費×馬力 2432.8pt
各種ランキング
セダンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは34.7kg/kgm(1910kg/55.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が7980000円、最高出力が211馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は37820円、逆に1万円あたりでは0.26馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は144828円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は70.66PS/L、トルクは18.45kgm/L、1気筒あたりの馬力は35.2馬力、トルクは9.2kgmとなり、このエンジンが211馬力を3400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは10.43m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.808になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.53km/L、最高出力が211PSであるこの車の獲得ポイントは2432.8ptになります。
戯れに車両重量1910kgを100kg単位にした19.1で割ってみたところ、その数値は127.37ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.31m³
1人あたりのスペース 約0.66m³
室内長/全長 39.6%
室内幅/全幅 73.3%
室内高/全高 86.6%
室内容積/車両体積 25.2%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.31m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.66m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.6%、同じく室内幅と全幅の比率は73.3%、同じく室内高と全高の比率は86.6%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は25.2%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


Eクラス セダンでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.70m
期待される荷室の幅 1.26m
対角線の長さ 2.12m
期待される荷室の面積 2.14m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.70m(対角線では2.12m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


Eクラス セダンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 12.4km/L
燃料タンク容量 80L
航続距離(カタログ燃費) 992.0km
航続距離(80%燃費) 792.0km
満タンプライス 11600円
1万円でどこまで行ける? 855.2km
車両価格/航続距離 8044円/km

JC08モード燃費が12.4km/Lですので、燃料タンクの容量が80リットルですと航続可能距離は992.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.2km/L)とすると896.0km、80%(9.9km/L)だと792.0km、70%(8.7km/L)では696.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)80リットルの給油で11600円、上で計算した航続距離を踏まえると992.0km(80%燃費時792.0km)を走行するのに11600円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば855.2km(往復なら片道427.6km)、カタログ値の80%なら684.1km(片道342.1km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で992.0kmの距離を移動できる212024C型 Eクラス セダン [E350 BlueTec W212]という乗り物を、798.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「8044円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


純正装着タイヤの245/45R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/45R17 | 直径 652mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
40
扁平
225/40R17
37.5km/h
直径612mm
径差-40mm
235/40R17
38.0km/h
直径620mm
径差-32mm
245/40R17
38.5km/h
直径628mm
径差-24mm
255/40R17
39.0km/h
直径636mm
径差-16mm
265/40R17
39.5km/h
直径644mm
径差-8mm
0%
45
扁平
225/45R17
39.0km/h
直径635mm
径差-17mm
235/45R17
39.5km/h
直径644mm
径差-8mm
245/45R17
40.0km/h
652mm
0mm
255/45R17
40.6km/h
直径662mm
径差+10mm
265/45R17
41.2km/h
直径671mm
径差+19mm
+5%
50
扁平
225/50R17
40.3km/h
直径657mm
径差+5mm
235/50R17
40.9km/h
直径667mm
径差+15mm
245/50R17
41.5km/h
直径677mm
径差+25mm
255/50R17
42.1km/h
直径687mm
径差+35mm
265/50R17
42.8km/h
直径697mm
径差+45mm
+10%
55
扁平
225/55R17
41.7km/h
直径680mm
径差+28mm
235/55R17
42.4km/h
直径691mm
径差+39mm
245/55R17
43.1km/h
直径702mm
径差+50mm
255/55R17
43.7km/h
直径713mm
径差+61mm
265/55R17
44.4km/h
直径724mm
径差+72mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/45R17 、235/40R17、235/45R17 、245/40R17 、255/40R17 、265/40R17あたりのタイヤがおすすめです。

245/45R17のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを17インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが245/45R17のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


212024C型Eクラス セダン[3.0Lターボ FR/7AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.052kg/ps51.83
1速ギヤ加速性能-39.91
1L換算馬力70.66ps/L38.21
1L換算トルク18.45kgm/L58.54
WB/TR比1.80846.39
ワイド&ロー指数0.78457.82
前面の面積2.699m²47.51
最低地上高120mm63.93
スポーツ性能部門の得点404.14

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費12.4km/L41.98
年間維持費306500円51.74
100kmh回転数-43.41
航続距離992.0km66.70
車の大きさ13.144m³57.16
室内の広さ3.307m³49.20
最小回転半径5.3m47.29
馬力単価37820円27.72
ユーティリティ部門の得点385.20

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 212024C型Eクラス セダン[3.0Lターボ FR/7AT] の総合得点は 789.34 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した212024C型Eクラス セダン(FR/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

Eクラス セダンの歴代モデル

5代目 213042C型 Eクラス セダン
213042C Eクラス セダンは2016/07に登場した5代目モデル。参考車両の「E200 Avantgarde W213」は全長4930mm、全幅1850mm、全高1455mmの車体に、184PS/30.6kgmを発生するM274型1991ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

4代目 212201C型 Eクラス ステーションワゴン
212201C Eクラス ステーションワゴンは2010/02に登場した4代目モデル。参考車両の「E220 BlueTEC S212」は全長4910mm、全幅1855mm、全高1500mmの車体に、177PS/40.8kgmを発生するOM651型2142ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

3代目 211282型 Eクラス ステーションワゴン
211282 Eクラス ステーションワゴンは2003/08に登場した3代目モデル。参考車両の「E320 4Matic Avantgarde S211」は全長4850mm、全幅1820mm、全高1505mmの車体に、224PS/32.1kgmを発生するM112型3199ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

2代目 W210型 Eクラス
W210 Eクラスは1995/07に登場した2代目モデル。参考車両の「E320 W210」は全長4800mm、全幅1800mm、全高1425mmの車体に、220PS/32.1kgmを発生する104995型3199ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 W124型 Eクラス
W124 Eクラスは1993/10に登場した初代モデル。参考車両の「E400-4.2 S3」は全長4740mm、全幅1765mm、全高1410mmの車体に、312PS/43.3kgmを発生する119975型4195ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。