JL36S ラングラーの性能と維持費 4WD/8AT 4人 459万円 2018年式

このページでは、JEEPの2ドア・4人乗りSUV、4代目のABA-JL36S型ラングラー Sport【2018/11モデル・284PS/35.4kgm・PT4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

JL36S ラングラー
販売期間:2018/11 - 2021/12

画像はJEEPより引用
http://www.jeep-japan.com/
投稿:2022/01/24|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4320mm×全幅1895mm×全高1825mm、排気量は3604ccであることから、大雑把に分類すると3.7リットルクラス(3700cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4320mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


JL36S型 ラングラー [3604cc/284PS PT4WD/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目ラングラーの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2022/12
JL20L型
[Rubicon 4xe]
2.0L-TB | 4WD/8AT
| 1030.0万円
272PS
40.8kgm
8.6km/L
2022/03
JL20L型
[Rubicon 2.0L]
2.0L-TB | 4WD/8AT
| 743.0万円
272PS
40.8kgm
9.2km/L
2021/08
JL20L型
[Sahara]
2.0L-TB | 4WD/8AT
| 635.0万円
272PS
40.8kgm
10.0km/L
4代目ラングラーの車両型式・グレード一覧【全9車種】
ラングラーの旧型モデル
3代目 JK36L型ラングラー アンリミテッド
JK36L型ラングラー アンリミテッドは2007/03に登場した3代目モデル。参考車両の「Altitude」は全長4705mm、全幅1880mm、全高1845mmの車体に、284PS/35.4kgmを発生するG型3604ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー JEEP
車名&
グレード
ラングラー
Sport
その他 -
お値段 4590000円
車両型式 ABA-JL36S
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 2ドア/4名乗車
車体寸法 長4320×幅1895×高1825mm
軸距&
輪距
2460mm
前1600mm/後1600mm
最小半径 5.3m
最低高 200mm
タイヤ 前輪:245/75R17
後輪:245/75R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1830kg
エンジン諸元
原動機型式 G
気筒配列 V型6気筒
排気量3604cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 284PS[209kW]/6400rpm
最大トルク 35.4kgm[347Nm]/4100rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
JC08燃費 9.6km/L(22.6mpg)
100km燃費 10.4L/100km
G型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税66500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2018/11モデルのラングラーを6年落ちの中古で378.7万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ラングラーの2018/11モデルの場合、2024年現在では6年が経過しているため、新車価格の75%である344.3万円に諸経費として34.4万円を足した378.7万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2018年式を6年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4000cc以下 13年未満 66500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷8.9×170円/L
7000km÷8.9km/L×170円/L
5000km÷8.9km/L×170円/L
3000km÷8.9km/L×170円/L
191010円
(133710円)
(95510円)
(57300円)
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額7500円) 月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 397800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額63120円×12ヶ月 757440円
ローン返済中の年間維持費 1155200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 66500円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
191010円
(133710円)
(95510円)
(57300円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額7500円) 90000円
ローン完済後の年間維持費 397800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 757440円
ローン返済中の年間維持費 1155200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から6年経過車の場合、「4000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は66500円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

ラングラー【Sport】の場合、維持費の月額は33200円(ローン完済前は96300円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり170円を基準として、-50円となる120円から、+50円となる220円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
120円/L
134840円
[-56170円]
-25円
145円/L
162930円
[-28080円]
-10円
160円/L
179780円
[-11230円]
170円/L191010円
[0円]
+10円
180円/L
202250円
[+11240円]
+25円
195円/L
219110円
[+28100円]
+50円
220円/L
247200円
[+56190円]

燃費8.9km/LのJL36S型 ラングラーで10000km走行するのに必要な燃料は1123.6L、1リットルあたり170円としたときの燃料代は191010円になります。

参考までに、ラングラーの燃料タンクは66リットルですので、1123.6Lの給油回数は18回、1回あたりの燃料代は約10620円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては11240円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると28100円、50円も違ってくると56190円にもなります。

これをJL36S型 ラングラーの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり170円の場合を397800円としたとき、120円/Lに値下がりすれば341630円(85.9%)に、220円/Lに値上がりすれば453990円(114.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(66500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 28%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 57300円 24%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 80% 72000円 31%
合計
[1万kmとの差額]
235600円
-162200円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 24%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 95510円 34%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 85% 76560円 28%
合計
[1万kmとの差額]
278300円
-119500円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 21%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 133710円 41%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 90% 81000円 25%
合計
[1万kmとの差額]
323600円
-74200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて162200円安い235600円に、5000km走行では119500円安い278300円に、7000km走行では74200円安い323600円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 13%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 286520円 55%
オイル交換 年3回 39000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 3%
任意保険料 100% 90000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
525300円
+127500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66500円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 382020円 60%
オイル交換 年4回 52000円 8%
タイヤ交換 2年毎 24000円 4%
任意保険料 100% 90000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
639800円
+242000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



ラングラーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 9.6km/L
燃料タンク容量 66L
航続距離(カタログ燃費) 633.6km
航続距離(80%燃費) 508.2km
満タンプライス 11220円
1km走行コスト 17.71円
1万円でどこまで行ける? 564.7km
車両価格/航続距離 7244円/km

JC08モード燃費が9.6km/L、燃料タンク容量66リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は633.6kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.6km/L)とすると567.6km、80%(7.7km/L)だと508.2km、70%(6.7km/L)では442.2kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり170円で66リットルの給油をすると11220円、上で計算した航続距離を踏まえると633.6km(80%燃費時508.2km)を走行するのに11220円かかる計算です。

燃費を8.9km/Lとしたときの1km走行コストは17.71円、10万km走行したときの燃料代は177.1万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら17.7万円/年、7年10万kmなら25.3万円/年、5年10万kmなら35.4万円/年、3年10万kmなら59.0万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば564.7km(往復なら片道282.4km)、カタログ値の80%なら451.8km(片道225.9km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で633.6kmの距離を移動できるJL36S型 ラングラー [Sport]という乗り物を、459.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「7244円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

G型エンジン簡易性能曲線図
G型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4100回転時の馬力 203PS
6400回転時の馬力 284PS
各回転域でのトルク
4100回転時のトルク 35.4kgm
6400回転時のトルク 31.8kgm
G型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているG型3604cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6400回転時に最高出力284馬力を、4100回転時に最大トルク35.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4100rpmから最高出力が発生する6400rpmまで」の2300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は35.9%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.444kg/PS(1830kg/284PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.444kg/PS
車体+1人6.637kg/PS
車体+4人7.218kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.655kg/PS
車体+70kg6.690kg/PS
車体+80kg6.725kg/PS
車体+90kg6.761kg/PS
車体+100kg6.796kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.637kg/PS(1885kg/284PS)となり、数値としては0.193kg、比率にすると3.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.218kg/PS(2050kg/284PS)となり、数値としては0.774kg、比率にすると12.0%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


JL36S ラングラーのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2018/11

-
ラングラー
6.637kg/PS
1885kg/284PS|3.7L-NA
[車体のみPWR:6.444]
2006/10

車種詳細
アコード
6.568kg/PS
1445kg/220PS|2.0L-NA
車体のみPWR:6.318
2004/04

車種詳細
アルテッツァ
6.690kg/PS
1405kg/210PS|2.0L-NA
車体のみPWR:6.429
2015/01

車種詳細
レジェンド
6.481kg/PS
2035kg/314PS|3.5L-NA
車体のみPWR:6.306
2010/11

車種詳細
エリシオン プレステージ
6.717kg/PS
2015kg/300PS|3.5L-NA
車体のみPWR:6.533
1993/09

車種詳細
シビック
6.500kg/PS
1105kg/170PS|1.6L-NA
車体のみPWR:6.176

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.637kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.438kg/PSから6.836kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りセダン「CL7型 アコード」、トヨタの5人乗りセダン「SXE10型 アルテッツァ」、ホンダの5人乗りセダン「KC2型 レジェンド」、ホンダの7人乗りミニバン「RR5型 エリシオン プレステージ」、ホンダの4人乗りハッチバック「EG6型 シビック」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

JL36S型 ラングラー [Sport]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.637kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は155.2PS/tとなっています。


ラングラーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
バルカン1500 クラシックツアラー|1470cc
6.623kg/PS
404kg/61.0PS/11.00kgm
[車体のみPWR:5.721]
1速ギヤ速度:57.6km/h
最小TWR:1.032
2018/11

-
ラングラー|3604cc
6.637kg/PS
1885kg/284PS/35.4kgm
[車体のみPWR:6.444]
1速ギヤ速度:59.2km/h
最小TWR:1.268

車種詳細
スカイウェイブ650LX|638cc
6.640kg/PS
332kg/50.0PS/6.10kgm
[車体のみPWR:5.540]
1速ギヤ速度:48.3km/h
最小TWR:0.831

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではラングラーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

VNT50G バルカン1500 クラシックツアラーと競争してみる

まずラングラーより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのバルカン1500 クラシックツアラーが挙げられます。PWRの6.623kg/PSは車両重量349kgにライダーの体重55kgを加えた404kgを、最高出力61.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はバルカン1500 クラシックツアラーに1.6km/h勝り、1速TWRは0.236kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

CP52A スカイウェイブ650LXと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのスカイウェイブ650LXが挙げられます。PWRの6.640kg/PSは車両重量277kg+55kgの332kgを、最高出力50.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は10.9km/h勝り、1速TWRは0.437kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.538
平均ピストンスピード 17.71m/s
トルクウェイトレシオ 51.69kg/kgm
1馬力あたりのお値段 16162円
排気量1Lあたり馬力 78.80PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.82kgm/L
1気筒あたりの馬力 47.3PS
1気筒あたりのトルク 5.9kgm
パワーバンド比率 35.9%
燃費×馬力 2536.1pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは51.69kg/kgm(1830kg/35.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4590000円、最高出力が284馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は16162円、逆に1万円あたりでは0.62馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は129661円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は78.80PS/L、トルクは9.82kgm/L、1気筒あたりの馬力は47.3馬力、トルクは5.9kgmとなり、このエンジンが284馬力を6400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.71m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が83.0mmであるG型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7230回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.538になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が8.93km/L、最高出力が284PSであるこの車の獲得ポイントは2536.1ptになります。
戯れに車両重量1830kgを100kg単位にした18.3で割ってみたところ、その数値は138.59ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



ラングラーでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.51m
期待される荷室の幅 1.50m
対角線の長さ 2.13m
期待される荷室の面積 2.27m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.51m(対角線では2.13m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6400rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6900回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6900rpm|タイヤサイズ 245/75R17|タイヤ直径 79.9cm|円周長 251.0cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6900rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.714 16.28 -
-
64km/h 10810rpm 1442.8kgm
2速 3.143 10.86 0.667 1-2/
4600rpm
96km/h 7210rpm 962.0kgm
3速 2.106 7.27 0.670 2-3/
4620rpm
143km/h 4830rpm 644.6kgm
4速 1.664 5.75 0.790 3-4/
5450rpm
181km/h 3820rpm 509.3kgm
5速 1.285 4.44 0.772 4-5/
5330rpm
234km/h 2950rpm 393.3kgm
6速 1.000 3.45 0.778 5-6/
5370rpm
301km/h 2290rpm 306.1kgm
7速 0.839 2.90 0.839 6-7/
5790rpm
359km/h 1920rpm 256.8kgm
8速 0.667 2.30 0.795 7-8/
5490rpm
451km/h 1530rpm 204.1kgm
Final 3.454 レシオカバレッジ(変速比幅)7.067

ギヤの繋がりイメージ
JL36S型ラングラー8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4100rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.454)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(35.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.454)÷タイヤの有効半径(0.3995m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。
  • 副変速機のギヤ比が不明のものはHi側に1.000を代入しているので、実際の回転数とは大きく異なる場合があります。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの451km(6400rpmでは418.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6400rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6400rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ59km/h-
2速ギヤ89km/h4270rpm
3速ギヤ133km/h4290rpm
4速ギヤ168km/h5060rpm
5速ギヤ217km/h4940rpm
6速ギヤ279km/h4980rpm
7速ギヤ333km/h5370rpm
8速ギヤ418km/h5090rpm

JL36S型ラングラーに搭載されたG型3604ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6400rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6400rpmまで引っ張ると59km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6400rpmから4270rpmまで落ち、そこから6400rpmまで加速を続けると速度は89km/h(+30km/h)になります。

3速ギヤでは4290rpmまで落ちて6400rpmで133km/h(+44km/h)に、4速ギヤでは5060rpmまで落ちて6400rpmで168km/h(+35km/h)に、5速ギヤでは4940rpmまで落ちて6400rpmで217km/h(+49km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4980rpmまで落ちて6400rpmで279km/h(+62km/h)に、7速ギヤでは5370rpmまで落ちて6400rpmで333km/h(+54km/h)に、8速ギヤでは5090rpmまで落ちて6400rpmで418km/h(+85km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4100回転で最大トルク35.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば51.69kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.444kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1442.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1830kg)を1速ギヤの最大駆動力(1442.8kgm)で割ってみると1.268kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6400回転でのトルク(31.8kgm)からTWRを算出すると1.41kg/kgmとなり、4100-6400回転の回転域では1.268-1.41kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4320 6490 8650 10810 12970 15140 19460
2速 2880 4330 5770 7210 8650 10090 12980
3速 1930 2900 3860 4830 5800 6760 8690
4速 1530 2290 3050 3820 4580 5340 6870
5速 1180 1770 2360 2950 3540 4130 5300
6速 920 1380 1830 2290 2750 3210 4130
7速 770 1150 1540 1920 2310 2690 3460
8速 610 920 1220 1530 1840 2140 2750
※赤い数字は暫定レブリミット(6900rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.667)を選択して時速100kmにて走行すると1530回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは920回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1070回転、一般的な高速道路の80km/hでは1220回転、100km/hでは1530回転、制限速度が120km/hになると1840回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2750回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 28 37 46 55 65 74
2速 14 28 42 55 69 83 97 111
3速 21 41 62 83 104 124 145 166
4速 26 52 79 105 131 157 183 210
5速 34 68 102 136 170 204 238 271
6速 44 87 131 174 218 262 305 349
7速 52 104 156 208 260 312 364 416
8速 65 131 196 261 327 392 458 523

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6900回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/75R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/75R17 | 直径 799mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
70
扁平
225/70R17
37.4km/h
直径747mm
径差-52mm
235/70R17
38.1km/h
直径761mm
径差-38mm
245/70R17
38.8km/h
直径775mm
径差-24mm
255/70R17
39.5km/h
直径789mm
径差-10mm
265/70R17
40.2km/h
直径803mm
径差+4mm
0%
75
扁平
225/75R17
38.5km/h
直径770mm
径差-29mm
235/75R17
39.3km/h
直径785mm
径差-14mm
245/75R17
40.0km/h
799mm
0mm
255/75R17
40.8km/h
直径815mm
径差+16mm
265/75R17
41.6km/h
直径830mm
径差+31mm
+5%
80
扁平
225/80R17
39.6km/h
直径792mm
径差-7mm
235/80R17
40.5km/h
直径808mm
径差+9mm
245/80R17
41.3km/h
直径824mm
径差+25mm
255/80R17
42.1km/h
直径840mm
径差+41mm
265/80R17
42.9km/h
直径856mm
径差+57mm
+10%
85
扁平
225/85R17
40.8km/h
直径815mm
径差+16mm
235/85R17
41.7km/h
直径832mm
径差+33mm
245/85R17
42.5km/h
直径849mm
径差+50mm
255/85R17
43.4km/h
直径866mm
径差+67mm
265/85R17
44.2km/h
直径883mm
径差+84mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/75R17、225/80R17 、235/70R17、235/75R17 、245/70R17 、255/70R17 あたりのタイヤがおすすめです。

245/75R17のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を60%から90%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/75R17の適応サイズと性能の変化 [JL36S型ラングラー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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JL36S型ラングラー[3.7L-NA PT4WD/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.444kg/ps59.09
1速ギヤ加速性能1.268kg/kgm56.57
1L換算馬力78.80ps/L54.55
1L換算トルク9.82kgm/L54.27
WB/TR比1.53874.23
ワイド&ロー指数0.96344.89
前面の面積3.458m²26.58
最低地上高200mm31.46
スポーツ性能部門の得点401.64

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費9.6km/L37.57
年間維持費397800円43.55
100kmh回転数1530rpm62.74
航続距離633.6km45.32
車の大きさ14.940m³63.93
室内の広さ(仮) 2.709m³43.28
最小回転半径5.3m47.50
馬力単価16162円57.04
ユーティリティ部門の得点400.93

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した JL36S型ラングラー[3.7L-NA PT4WD/8AT] の総合得点は 802.57 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJL36S型ラングラー(PT4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「4000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ラングラーの歴代モデル

4代目 JL36S型 ラングラー
JL36S ラングラーは2018/11に登場した4代目モデル。参考車両の「Sport」は全長4320mm、全幅1895mm、全高1825mmの車体に、284PS/35.4kgmを発生するG型3604ccエンジンを搭載した4人乗りSUV。

3代目 JK38L型 ラングラー アンリミテッド
JK38L ラングラー アンリミテッドは2007/03に登場した3代目モデル。参考車両の「Sport」は全長4705mm、全幅1880mm、全高1845mmの車体に、199PS/32.1kgmを発生する8型3782ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

2代目 TJ40S型 ラングラー
TJ40S ラングラーは1996/11に登場した2代目モデル。参考車両の「Sport-3AT」は全長3915mm、全幅1740mm、全高1800mmの車体に、175PS/29.6kgmを発生するMX型3959ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 HYMX型 ラングラー
HYMX ラングラーは1987/01に登場した初代モデル。参考車両の「Custom Hard-Top」は全長3885mm、全幅1730mm、全高1770mmの車体に、180PS/30.4kgmを発生するMX型3959ccエンジンを搭載した4人乗りSUV。