4R20:B4 カブリオの性能と維持費 FR/8AT 1267万円 2015年式

このページでは、BMWアルピナの2ドア・4人乗りオープンカー、初代のABA-4R20型B4 カブリオ BiTurbo F33【2015/01モデル・410PS/61.2kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

4R20 B4 カブリオ
販売期間:2014/04 - 2020/04

画像はBMWアルピナより引用
http://www.alpina.co.jp/
投稿:2015/11/24|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4640mm×全幅1825mm×全高1400mm、排気量は2979ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4640mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


4R20型 B4 カブリオ [2979cc/410PS FR/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代B4 カブリオの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2015/01
3R20型
[BiTurbo F32]
3.0L-TB | FR/8AT
| 1158.9万円
410PS
61.2kgm
-
B4 カブリオの新型モデル
2代目 謎型B4 グランクーペ
謎型B4 グランクーペは2022/03に登場した2代目モデル。参考車両の「Gran-Coupe」は全長4792mm、全幅1850mm、全高1440mmの車体に、495PS/74.4kgmを発生する2993ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW_ALPINA
車名&
グレード
B4 カブリオ
BiTurbo F33
その他 ビターボ
お値段 12670000円
車両型式 ABA-4R20
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 2ドア/4名乗車
車体寸法 長4640×幅1825×高1400mm
軸距&
輪距
2810mm
前1550mm/後1575mm
タイヤ 前輪:245/30R20
後輪:265/30R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1890kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列6気筒
排気量2979cc
圧縮比10.2
吸気方式 ツインターボ
最高出力 410PS[301kW]/5500-6250rpm
最大トルク 61.2kgm[600Nm]/3000-4000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2015/01モデルのB4 カブリオを9年落ちの中古で836.2万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    B4 カブリオの2015/01モデルの場合、2024年現在では9年が経過しているため、新車価格の60%である760.2万円に諸経費として76万円を足した836.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2015年式を9年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年未満 51000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷8.3km/L×180円/L
7000km÷8.3km/L×180円/L
5000km÷8.3km/L×180円/L
3000km÷8.3km/L×180円/L
216870円
(151810円)
(108440円)
(65060円)
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 403300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額139370円×12ヶ月 1672440円
ローン返済中の年間維持費 2075800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
216870円
(151810円)
(108440円)
(65060円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 19200円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 403300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1672440円
ローン返済中の年間維持費 2075800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から9年経過車の場合、「3000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は51000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

B4 カブリオ【BiTurbo F33】の場合、維持費の月額は33700円(ローン完済前は173000円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
156640円
[-60230円]
-25円
155円/L
186760円
[-30110円]
-10円
170円/L
204840円
[-12030円]
180円/L216870円
[0円]
+10円
190円/L
228940円
[+12070円]
+25円
205円/L
247010円
[+30140円]
+50円
230円/L
277130円
[+60260円]

燃費8.3km/Lの4R20型 B4 カブリオで10000km走行するのに必要な燃料は1204.9L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は216870円になります。

参考までに、B4 カブリオの燃料タンクは60リットルですので、1204.9Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約10330円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては12070円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると30140円、50円も違ってくると60260円にもなります。

これを4R20型 B4 カブリオの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を403300円としたとき、130円/Lに値下がりすれば343070円(85.1%)に、230円/Lに値上がりすれば463560円(114.9%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(51000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 23%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 65060円 29%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 6%
任意保険料 80% 62400円 28%
合計
[1万kmとの差額]
223000円
-180300円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 19%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 108440円 40%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 12800円 5%
任意保険料 85% 66360円 25%
合計
[1万kmとの差額]
270400円
-132900円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 16%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 151810円 47%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 4%
任意保険料 90% 70200円 22%
合計
[1万kmとの差額]
320200円
-83100円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて180300円安い223000円に、5000km走行では132900円安い270400円に、7000km走行では83100円安い320200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 9%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 325310円 59%
オイル交換 年3回 39000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 28800円 5%
任意保険料 100% 78000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
547400円
+144100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 8%
自動車重量税 1年分 16400円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 433740円 64%
オイル交換 年4回 52000円 8%
タイヤ交換 2年毎 38400円 6%
任意保険料 100% 78000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
678400円
+275100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



B4 カブリオの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 8.3km/L
燃料タンク容量 60L
航続距離(カタログ燃費) 498.0km
航続距離(80%燃費) 396.0km
満タンプライス 10800円
1km走行コスト 21.69円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので8.3km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量60リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は498.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.5km/L)とすると450.0km、80%(6.6km/L)だと396.0km、70%(5.8km/L)では348.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で60リットルの給油をすると10800円、上で計算した航続距離を踏まえると498.0km(80%燃費時396.0km)を走行するのに10800円かかる計算です。

燃費を8.3km/Lとしたときの1km走行コストは21.69円、10万km走行したときの燃料代は216.9万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら21.7万円/年、7年10万kmなら31.0万円/年、5年10万kmなら43.4万円/年、3年10万kmなら72.3万円/年となります。



カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3000回転時の馬力 256PS
4000回転時の馬力 342PS
5500回転時の馬力 410PS
6250回転時の馬力 410PS
各回転域でのトルク
3000回転時のトルク 61.2kgm
4000回転時のトルク 61.2kgm
5500回転時のトルク 53.4kgm
6250回転時のトルク 47.0kgm

まずおさらいとして、搭載している直列6気筒、2979ccのツインターボエンジンは5500-6250回転時に最高出力410馬力を、3000-4000回転時に最大トルク61.2kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3000rpmから最高出力が発生する6250rpmまで」の3250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は52.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.610kg/PS(1890kg/410PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.610kg/PS
車体+1人4.744kg/PS
車体+4人5.146kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.756kg/PS
車体+70kg4.780kg/PS
車体+80kg4.805kg/PS
車体+90kg4.829kg/PS
車体+100kg4.854kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.744kg/PS(1945kg/410PS)となり、数値としては0.134kg、比率にすると2.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.146kg/PS(2110kg/410PS)となり、数値としては0.536kg、比率にすると11.6%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


4R20 B4 カブリオのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2015/01

-
B4 カブリオ
4.744kg/PS
1945kg/410PS|3.0L-TT
[車体のみPWR:4.610]
2017/09

車種詳細
シビック タイプR
4.516kg/PS
1445kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.344
2015/12

車種詳細
シビック タイプR
4.629kg/PS
1435kg/310PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.452
2010/01

車種詳細
インプレッサ R205
4.766kg/PS
1525kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.594
2011/01

車種詳細
インプレッサWRX
4.951kg/PS
1525kg/308PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.773
2020/09

車種詳細
GRヤリス
4.798kg/PS
1305kg/272PS|1.7L-TB
車体のみPWR:4.596

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.744kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.507kg/PSから4.981kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの4人乗りハッチバック「FK8型 シビック タイプR」、ホンダの4人乗りハッチバック「FK2型 シビック タイプR」、スバルの5人乗りハッチバック「GRB型 インプレッサ R205」、スバルの5人乗りセダン「GVB型 インプレッサWRX」、トヨタの4人乗りハッチバック「GXPA16型 GRヤリス」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

4R20型 B4 カブリオ [BiTurbo F33]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.744kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は216.9PS/tとなっています。


B4 カブリオがバイクと競争するなら…?


車種詳細
GSX400 インパルス|399cc
4.717kg/PS
250kg/53.0PS/3.80kgm
[車体のみPWR:3.679]
1速ギヤ速度:64.5km/h
最小TWR:0.799
2015/01

-
B4 カブリオ|2979cc
4.744kg/PS
1945kg/410PS/61.2kgm
[車体のみPWR:4.610]
1速ギヤ速度:59.4km/h
最小TWR:0.778

車種詳細
グラディウス400|399cc
4.745kg/PS
261kg/55.0PS/4.10kgm
[車体のみPWR:3.745]
1速ギヤ速度:68.4km/h
最小TWR:0.829

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではB4 カブリオとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

GK79A GSX400 インパルスと競争してみる

まずB4 カブリオより少しPWRが低いバイクとして、スズキのGSX400 インパルスが挙げられます。PWRの4.717kg/PSは車両重量195kgにライダーの体重55kgを加えた250kgを、最高出力53.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はGSX400 インパルスに5.1km/h劣り、1速TWRは0.021kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

VK58A グラディウス400と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのグラディウス400が挙げられます。PWRの4.745kg/PSは車両重量206kg+55kgの261kgを、最高出力55.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は9.0km/h劣り、1速TWRは0.051kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.798
平均ピストンスピード 18.67m/s
トルクウェイトレシオ 30.88kg/kgm
1馬力あたりのお値段 30902円
排気量1Lあたり馬力 137.63PS/L
排気量1Lあたりトルク 20.54kgm/L
1気筒あたりの馬力 68.3PS
1気筒あたりのトルク 10.2kgm
パワーバンド比率 52.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
オープンカーのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは30.88kg/kgm(1890kg/61.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12670000円、最高出力が410馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は30902円、逆に1万円あたりでは0.32馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は207026円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は137.63PS/L、トルクは20.54kgm/L、1気筒あたりの馬力は68.3馬力、トルクは10.2kgmとなり、このエンジンが410馬力を6250回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.67m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.6mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6700回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.798になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500-6250rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6750回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6750rpm|タイヤサイズ 265/30R20|タイヤ直径 66.7cm|円周長 209.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6750rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.710 13.24 -
-
64km/h 10530rpm 2428.7kgm
2速 3.140 8.82 0.667 1-2/
4500rpm
96km/h 7020rpm 1619.2kgm
3速 2.110 5.93 0.672 2-3/
4540rpm
143km/h 4720rpm 1088.0kgm
4速 1.670 4.69 0.791 3-4/
5340rpm
181km/h 3730rpm 861.1kgm
5速 1.290 3.62 0.772 4-5/
5210rpm
234km/h 2880rpm 665.2kgm
6速 1.000 2.81 0.775 5-6/
5230rpm
302km/h 2240rpm 515.7kgm
7速 0.840 2.36 0.840 6-7/
5670rpm
359km/h 1880rpm 433.2kgm
8速 0.670 1.88 0.798 7-8/
5390rpm
451km/h 1500rpm 345.5kgm
Final 2.810 レシオカバレッジ(変速比幅)7.030

ギヤの繋がりイメージ
4R20型B4 カブリオ8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3000-4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.810)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(61.2kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.810)÷タイヤの有効半径(0.3335m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの451km(6250rpmでは417.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6250rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6250rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ59km/h-
2速ギヤ89km/h4170rpm
3速ギヤ133km/h4200rpm
4速ギヤ167km/h4940rpm
5速ギヤ217km/h4830rpm
6速ギヤ280km/h4840rpm
7速ギヤ333km/h5250rpm
8速ギヤ417km/h4990rpm

4R20型B4 カブリオに搭載された2979ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6250rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6250rpmまで引っ張ると59km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6250rpmから4170rpmまで落ち、そこから6250rpmまで加速を続けると速度は89km/h(+30km/h)になります。

3速ギヤでは4200rpmまで落ちて6250rpmで133km/h(+44km/h)に、4速ギヤでは4940rpmまで落ちて6250rpmで167km/h(+34km/h)に、5速ギヤでは4830rpmまで落ちて6250rpmで217km/h(+50km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4840rpmまで落ちて6250rpmで280km/h(+63km/h)に、7速ギヤでは5250rpmまで落ちて6250rpmで333km/h(+53km/h)に、8速ギヤでは4990rpmまで落ちて6250rpmで417km/h(+84km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3000-4000回転で最大トルク61.2kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば30.88kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.610kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2428.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1890kg)を1速ギヤの最大駆動力(2428.7kgm)で割ってみると0.778kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6250回転でのトルク(47.0kgm)からTWRを算出すると1.01kg/kgmとなり、3000-6250回転の回転域では0.778-1.01kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4210 6320 8420 10530 12630 14740 18950
2速 2810 4210 5620 7020 8420 9830 12630
3速 1890 2830 3770 4720 5660 6600 8490
4速 1490 2240 2990 3730 4480 5230 6720
5速 1150 1730 2310 2880 3460 4040 5190
6速 890 1340 1790 2240 2680 3130 4020
7速 750 1130 1500 1880 2250 2630 3380
8速 600 900 1200 1500 1800 2100 2700
※赤い数字は暫定レブリミット(6750rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.670)を選択して時速100kmにて走行すると1500回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは900回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1050回転、一般的な高速道路の80km/hでは1200回転、100km/hでは1500回転、制限速度が120km/hになると1800回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2700回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 19 28 38 47 57 66 76
2速 14 28 43 57 71 85 100 114
3速 21 42 64 85 106 127 148 170
4速 27 54 80 107 134 161 188 214
5速 35 69 104 139 173 208 243 277
6速 45 89 134 179 224 268 313 358
7速 53 107 160 213 266 320 373 426
8速 67 134 200 267 334 401 467 534

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6750回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの265/30R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 265/30R20 | 直径 667mm

-20mm
幅245mm
-10mm
幅255mm
変更なし
幅265mm
+10mm
幅275mm
+20mm
幅285mm
-5%
25
扁平
245/25R20
37.8km/h
直径631mm
径差-36mm
255/25R20
38.1km/h
直径636mm
径差-31mm
265/25R20
38.4km/h
直径641mm
径差-26mm
275/25R20
38.7km/h
直径646mm
径差-21mm
285/25R20
39.0km/h
直径651mm
径差-16mm
0%
30
扁平
245/30R20
39.3km/h
直径655mm
径差-12mm
255/30R20
39.6km/h
直径661mm
径差-6mm
265/30R20
40.0km/h
667mm
0mm
275/30R20
40.4km/h
直径673mm
径差+6mm
285/30R20
40.7km/h
直径679mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
245/35R20
40.8km/h
直径680mm
径差+13mm
255/35R20
41.2km/h
直径687mm
径差+20mm
265/35R20
41.6km/h
直径694mm
径差+27mm
275/35R20
42.0km/h
直径701mm
径差+34mm
285/35R20
42.5km/h
直径708mm
径差+41mm
+10%
40
扁平
245/40R20
42.2km/h
直径704mm
径差+37mm
255/40R20
42.7km/h
直径712mm
径差+45mm
265/40R20
43.2km/h
直径720mm
径差+53mm
275/40R20
43.7km/h
直径728mm
径差+61mm
285/40R20
44.1km/h
直径736mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/30R20 、255/25R20、255/30R20 、265/25R20 、275/25R20 、285/25R20あたりのタイヤがおすすめです。

265/30R20のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、265/30R20の適応サイズと性能の変化 [4R20型B4 カブリオ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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4R20型B4 カブリオ[3.0L-TT FR/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.610kg/ps64.11
1速ギヤ加速性能0.778kg/kgm67.01
1L換算馬力137.63ps/L62.75
1L換算トルク20.54kgm/L64.53
WB/TR比1.79847.42
ワイド&ロー指数0.76759.11
前面の面積2.555m²51.94
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点460.59

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費403300円43.05
100kmh回転数1500rpm63.14
航続距離-25.83
車の大きさ11.855m³51.66
室内の広さ(仮) 2.150m³37.96
最小回転半径-39.21
馬力単価30902円37.53
ユーティリティ部門の得点339.78

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 4R20型B4 カブリオ[3.0L-TT FR/8AT] の総合得点は 800.37 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した4R20型B4 カブリオ(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「3000ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

B4 カブリオの歴代モデル

2代目 謎型 B4 グランクーペ
謎 B4 グランクーペは2022/03に登場した2代目モデル。参考車両の「Gran-Coupe」は全長4792mm、全幅1850mm、全高1440mmの車体に、495PS/74.4kgmを発生する2993ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 4R20型 B4 カブリオ
4R20 B4 カブリオは2014/04に登場した初代モデル。参考車両の「BiTurbo F33」は全長4640mm、全幅1825mm、全高1400mmの車体に、410PS/61.2kgmを発生する2979ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。