KS30S:X5の性能と維持費 4WD/8AT 5人 842万円 2014年式

このページでは、BMWの5ドア・5人乗りSUV、3代目のLDA-KS30S型X5 xDrive 35d SE F15【2014/10モデル・258PS/57.1kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

KS30S X5
販売期間:2013/11 - 2019/09

画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2014/11/19|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4910mm×全幅1940mm×全高1760mm、排気量は2992ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4910mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


KS30S型 X5 [2992cc/258PS 4WD/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目X5の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2015/09
型式不明
[xDrive 40e F15]
2.0L-TB | 4WD/8AT
| 927.0万円
245PS
35.7kgm
-
2014/10
KS30型
[xDrive 35d M-sport F15]
3.0L-TB | 4WD/8AT
| 926.0万円
258PS
57.1kgm
14.0km/L
2014/10
KR30型
[xDrive 35i M-sport F15]
3.0L-TB | 4WD/8AT
| 904.0万円
306PS
40.8kgm
10.3km/L
3代目X5の車両型式・グレード一覧【全10車種】
X5の新型モデル
4代目 JU44M型X5 M
JU44M型X5 Mは2019/02に登場した4代目モデル。参考車両の「Competition F95」は全長4955mm、全幅2015mm、全高1770mmの車体に、625PS/76.5kgmを発生するS63B44型4394ccエンジンを搭載。

X5の旧型モデル
2代目 GY44型X5 M
GY44型X5 Mは2009/07に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade E70」は全長4850mm、全幅1995mm、全高1765mmの車体に、555PS/69.3kgmを発生するS63B44型4394ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
X5
xDrive 35d SE F15
その他 xライン
お値段 8420000円
車両型式 LDA-KS30S
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4910×幅1940×高1760mm
軸距&
輪距
2935mm
前1645mm/後1650mm
最小半径 5.9m
最低高 210mm
タイヤ 前輪:255/55R18
後輪:255/55R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2200kg
エンジン諸元
原動機型式 N57D30A
気筒配列 直列6気筒
排気量2992cc
圧縮比16.5
吸気方式 ターボ
最高出力 258PS[190kW]/4000rpm
最大トルク 57.1kgm[560Nm]/1500-3000rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
JC08燃費 14.0km/L(32.9mpg)
100km燃費 7.1L/100km
N57D30A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2014/10モデルのX5を10年落ちの中古で509.4万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    X5の2014/10モデルの場合、2024年現在では10年が経過しているため、新車価格の55%である463.1万円に諸経費として46.3万円を足した509.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2014年式を10年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 11年未満 51000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷13.0×150円/L
7000km÷13.0km/L×150円/L
5000km÷13.0km/L×150円/L
3000km÷13.0km/L×150円/L
115380円
(80770円)
(57690円)
(34610円)
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 301200円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額84900円×12ヶ月 1018800円
ローン返済中の年間維持費 1320000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61700円
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
115380円
(80770円)
(57690円)
(34610円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 301200円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1018800円
ローン返済中の年間維持費 1320000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
61700円
  • 初度登録から10年経過車の場合、「3000cc以下で11年未満」クラスの自動車税は51000円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。X5【xDrive 35d SE F15】の場合、維持費の月額は25100円(ローン完済前は110000円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円を基準として、-50円となる100円から、+50円となる200円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費13.0km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
100円/L
76930円
[-38450円]
-25円
125円/L
96170円
[-19210円]
-10円
140円/L
107710円
[-7670円]
150円/L115380円
[0円]
+10円
160円/L
123090円
[+7710円]
+25円
175円/L
134630円
[+19250円]
+50円
200円/L
153860円
[+38480円]

燃費13.0km/LのKS30S型 X5で10000km走行するのに必要な燃料は769.3L、1リットルあたり150円としたときの燃料代は115380円になります。

参考までに、X5の燃料タンクは85リットルですので、769.3Lの給油回数は10回、1回あたりの燃料代は約11540円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては7710円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると19250円、50円も違ってくると38480円にもなります。

これをKS30S型 X5の年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円の場合を301200円としたとき、100円/Lに値下がりすれば262750円(87.2%)に、200円/Lに値上がりすれば339680円(112.8%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(51000円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 26%
自動車重量税 1年分 20500円 11%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 34610円 18%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 5%
任意保険料 80% 62400円 32%
合計
[1万kmとの差額]
193500円
-107700円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 23%
自動車重量税 1年分 20500円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 57690円 26%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 85% 66360円 31%
合計
[1万kmとの差額]
220500円
-80700円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 20%
自動車重量税 1年分 20500円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 80770円 32%
オイル交換 年1回 9100円 4%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 90% 70200円 28%
合計
[1万kmとの差額]
250000円
-51200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて107700円安い193500円に、5000km走行では80700円安い220500円に、7000km走行では51200円安い250000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 13%
自動車重量税 1年分 20500円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 173070円 44%
オイル交換 年3回 39000円 10%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 6%
任意保険料 100% 78000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
392000円
+90800円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 11%
自動車重量税 1年分 20500円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 230760円 49%
オイル交換 年4回 52000円 11%
タイヤ交換 2年毎 28800円 6%
任意保険料 100% 78000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
469900円
+168700円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



X5の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 14.0km/L
燃料タンク容量 85L
航続距離(カタログ燃費) 1190.0km
航続距離(80%燃費) 952.0km
満タンプライス 12750円
1km走行コスト 10.71円
1万円でどこまで行ける? 933.3km
車両価格/航続距離 7076円/km

JC08モード燃費が14.0km/L、燃料タンク容量85リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1190.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(12.6km/L)とすると1071.0km、80%(11.2km/L)だと952.0km、70%(9.8km/L)では833.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり150円で85リットルの給油をすると12750円、上で計算した航続距離を踏まえると1190.0km(80%燃費時952.0km)を走行するのに12750円かかる計算です。

燃費を13.0km/Lとしたときの1km走行コストは10.71円、10万km走行したときの燃料代は107.1万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら10.7万円/年、7年10万kmなら15.3万円/年、5年10万kmなら21.4万円/年、3年10万kmなら35.7万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば933.3km(往復なら片道466.7km)、カタログ値の80%なら746.7km(片道373.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1190.0kmの距離を移動できるKS30S型 X5 [xDrive 35d SE F15]という乗り物を、842.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「7076円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

N57D30A型エンジン簡易性能曲線図
N57D30A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1500回転時の馬力 120PS
3000回転時の馬力 239PS
4000回転時の馬力 258PS
各回転域でのトルク
1500回転時のトルク 57.1kgm
3000回転時のトルク 57.1kgm
4000回転時のトルク 46.2kgm
N57D30A型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているN57D30型2992cc、直列6気筒のターボエンジンは4000回転時に最高出力258馬力を、1500-3000回転時に最大トルク57.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1500rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の2500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は62.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.527kg/PS(2200kg/258PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.527kg/PS
車体+1人8.740kg/PS
車体+5人9.593kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.760kg/PS
車体+70kg8.798kg/PS
車体+80kg8.837kg/PS
車体+90kg8.876kg/PS
車体+100kg8.915kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.740kg/PS(2255kg/258PS)となり、数値としては0.213kg、比率にすると2.5%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.593kg/PS(2475kg/258PS)となり、数値としては1.066kg、比率にすると12.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


KS30S X5のライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2014/10

-
X5
8.740kg/PS
2255kg/258PS|3.0L-TB
[車体のみPWR:8.527]
2009/10

車種詳細
エルグランド
8.646kg/PS
2075kg/240PS|3.5L-NA
車体のみPWR:8.417
2018/11

車種詳細
UX
8.764kg/PS
1525kg/174PS|2.0L-NA
車体のみPWR:8.448
2015/07

車種詳細
ゴルフ オールトラック
8.861kg/PS
1595kg/180PS|1.8L-TB
車体のみPWR:8.556
2012/07

車種詳細
iQ GRMN
8.566kg/PS
1045kg/122PS|1.4L-SC
車体のみPWR:8.115
2010/06

車種詳細
アバルト500
8.630kg/PS
1165kg/135PS|1.4L-TB
車体のみPWR:8.222

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.740kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

8.565kg/PSから8.915kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、日産の8人乗りミニバン「E51型 エルグランド」、レクサスの5人乗りSUV「MZAA10型 UX」、トヨタの4人乗りハッチバック「NGJ10型 iQ GRMN」、フォルクスワーゲンの5人乗りSUV「AUCJSF型 ゴルフ オールトラック」、アバルトの4人乗りハッチバック「312141型 アバルト500」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

KS30S型 X5 [xDrive 35d SE F15]とパワーウェイトレシオが近い車種|8.740kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は117.3PS/tとなっています。


X5がバイクと競争するなら…?


車種詳細
バーグマン400|399cc
8.710kg/PS
270kg/31.0PS/3.70kgm
[車体のみPWR:6.935]
1速ギヤ速度:43.4km/h
最小TWR:1.062
2014/10

-
X5|2992cc
8.740kg/PS
2255kg/258PS/57.1kgm
[車体のみPWR:8.527]
1速ギヤ速度:35.3km/h
最小TWR:0.902

車種詳細
スティード|398cc
8.742kg/PS
271kg/31.0PS/3.40kgm
[車体のみPWR:6.968]
1速ギヤ速度:53.2km/h
最小TWR:1.195

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではX5とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

DU11A バーグマン400と競争してみる

まずX5より少しPWRが低いバイクとして、スズキのバーグマン400が挙げられます。PWRの8.710kg/PSは車両重量215kgにライダーの体重55kgを加えた270kgを、最高出力31.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はバーグマン400に8.1km/h劣り、1速TWRは0.160kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NC26 スティードと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのスティードが挙げられます。PWRの8.742kg/PSは車両重量216kg+55kgの271kgを、最高出力31.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は17.9km/h劣り、1速TWRは0.293kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.781
平均ピストンスピード 12.00m/s
トルクウェイトレシオ 38.53kg/kgm
1馬力あたりのお値段 32636円
排気量1Lあたり馬力 86.23PS/L
排気量1Lあたりトルク 19.08kgm/L
1気筒あたりの馬力 43.0PS
1気筒あたりのトルク 9.5kgm
パワーバンド比率 62.5%
燃費×馬力 3359.2pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは38.53kg/kgm(2200kg/57.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が8420000円、最高出力が258馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は32636円、逆に1万円あたりでは0.31馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は147461円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は86.23PS/L、トルクは19.08kgm/L、1気筒あたりの馬力は43.0馬力、トルクは9.5kgmとなり、このエンジンが258馬力を4000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.00m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.781になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が13.02km/L、最高出力が258PSであるこの車の獲得ポイントは3359.2ptになります。
戯れに車両重量2200kgを100kg単位にした22.0で割ってみたところ、その数値は152.69ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



X5での車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.72m
期待される荷室の幅 1.54m
対角線の長さ 2.31m
期待される荷室の面積 2.65m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.72m(対角線では2.31m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4500rpm|タイヤサイズ 255/55R18|タイヤ直径 73.8cm|円周長 231.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 5.000 15.77 -
-
40km/h 11340rpm 2440.3kgm
2速 3.200 10.09 0.640 1-2/
2880rpm
62km/h 7260rpm 1561.8kgm
3速 2.143 6.76 0.670 2-3/
3020rpm
93km/h 4860rpm 1045.9kgm
4速 1.720 5.42 0.803 3-4/
3610rpm
115km/h 3900rpm 839.5kgm
5速 1.313 4.14 0.763 4-5/
3430rpm
151km/h 2980rpm 640.8kgm
6速 1.000 3.15 0.762 5-6/
3430rpm
198km/h 2270rpm 488.1kgm
7速 0.823 2.60 0.823 6-7/
3700rpm
241km/h 1870rpm 401.7kgm
8速 0.640 2.02 0.778 7-8/
3500rpm
310km/h 1450rpm 312.4kgm
Final 3.154 レシオカバレッジ(変速比幅)7.812

ギヤの繋がりイメージ
KS30S型X58AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1500-3000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.154)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(57.1kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.154)÷タイヤの有効半径(0.369m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの310km(4000rpmでは275.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ35km/h-
2速ギヤ55km/h2560rpm
3速ギヤ82km/h2680rpm
4速ギヤ103km/h3210rpm
5速ギヤ134km/h3050rpm
6速ギヤ176km/h3050rpm
7速ギヤ214km/h3290rpm
8速ギヤ276km/h3110rpm

KS30S型X5に搭載されたN57D30型2992ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4000rpmまで引っ張ると35km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4000rpmから2560rpmまで落ち、そこから4000rpmまで加速を続けると速度は55km/h(+20km/h)になります。

3速ギヤでは2680rpmまで落ちて4000rpmで82km/h(+27km/h)に、4速ギヤでは3210rpmまで落ちて4000rpmで103km/h(+21km/h)に、5速ギヤでは3050rpmまで落ちて4000rpmで134km/h(+31km/h)になります。

続いて6速ギヤでは3050rpmまで落ちて4000rpmで176km/h(+42km/h)に、7速ギヤでは3290rpmまで落ちて4000rpmで214km/h(+38km/h)に、8速ギヤでは3110rpmまで落ちて4000rpmで276km/h(+62km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1500-3000回転で最大トルク57.1kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば38.53kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.527kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2440.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2200kg)を1速ギヤの最大駆動力(2440.3kgm)で割ってみると0.902kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4000回転でのトルク(46.2kgm)からTWRを算出すると1.11kg/kgmとなり、1500-4000回転の回転域では0.902-1.11kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4540 6800 9070 11340 13610 15870 20410
2速 2900 4350 5810 7260 8710 10160 13060
3速 1940 2920 3890 4860 5830 6800 8750
4速 1560 2340 3120 3900 4680 5460 7020
5速 1190 1790 2380 2980 3570 4170 5360
6速 910 1360 1810 2270 2720 3170 4080
7速 750 1120 1490 1870 2240 2610 3360
8速 580 870 1160 1450 1740 2030 2610
※赤い数字は暫定レブリミット(4500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.640)を選択して時速100kmにて走行すると1450回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは870回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1020回転、一般的な高速道路の80km/hでは1160回転、100km/hでは1450回転、制限速度が120km/hになると1740回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2610回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 26 35 44 53 62 71
2速 14 28 41 55 69 83 96 110
3速 21 41 62 82 103 123 144 165
4速 26 51 77 103 128 154 179 205
5速 34 67 101 134 168 202 235 269
6速 44 88 132 176 220 265 309 353
7速 54 107 161 214 268 321 375 429
8速 69 138 207 276 345 413 482 551

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/55R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/55R18 | 直径 738mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
50
扁平
235/50R18
37.5km/h
直径692mm
径差-46mm
245/50R18
38.0km/h
直径702mm
径差-36mm
255/50R18
38.6km/h
直径712mm
径差-26mm
265/50R18
39.1km/h
直径722mm
径差-16mm
275/50R18
39.7km/h
直径732mm
径差-6mm
0%
55
扁平
235/55R18
38.8km/h
直径716mm
径差-22mm
245/55R18
39.4km/h
直径727mm
径差-11mm
255/55R18
40.0km/h
738mm
0mm
265/55R18
40.6km/h
直径749mm
径差+11mm
275/55R18
41.2km/h
直径760mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
235/60R18
40.1km/h
直径739mm
径差+1mm
245/60R18
40.7km/h
直径751mm
径差+13mm
255/60R18
41.4km/h
直径763mm
径差+25mm
265/60R18
42.0km/h
直径775mm
径差+37mm
275/60R18
42.7km/h
直径787mm
径差+49mm
+10%
65
扁平
235/65R18
41.4km/h
直径763mm
径差+25mm
245/65R18
42.1km/h
直径776mm
径差+38mm
255/65R18
42.8km/h
直径789mm
径差+51mm
265/65R18
43.5km/h
直径802mm
径差+64mm
275/65R18
44.2km/h
直径815mm
径差+77mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/55R18 、245/50R18、245/55R18 、255/50R18 、265/50R18 、275/50R18あたりのタイヤがおすすめです。

255/55R18のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/55R18の適応サイズと性能の変化 [KS30S型X5編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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KS30S型X5[3.0Lターボ 4WD/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.527kg/ps53.39
1速ギヤ加速性能0.902kg/kgm64.37
1L換算馬力86.23ps/L43.93
1L換算トルク19.08kgm/L59.97
WB/TR比1.78149.18
ワイド&ロー指数0.90748.96
前面の面積3.414m²27.81
最低地上高210mm27.40
スポーツ性能部門の得点375.01

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費14.0km/L44.39
年間維持費301200円52.39
100kmh回転数1450rpm63.80
航続距離1190.0km77.81
車の大きさ16.765m³71.19
室内の広さ(仮) 3.040m³46.42
最小回転半径5.9m35.00
馬力単価32636円35.24
ユーティリティ部門の得点426.24

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した KS30S型X5[3.0Lターボ 4WD/8AT] の総合得点は 801.25 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したKS30S型X5(4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「3000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

X5の歴代モデル

4代目 CV30S型 X5
CV30S X5は2019/02に登場した4代目モデル。参考車両の「xDrive35d G05」は全長4935mm、全幅2005mm、全高1770mmの車体に、265PS/63.2kgmを発生するB57D30型2992ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

3代目 謎型 X5
謎 X5は2013/11に登場した3代目モデル。参考車両の「xDrive 40e F15」は全長4910mm、全幅1940mm、全高1760mmの車体に、245PS/35.7kgmを発生するN20B20型1997ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

2代目 GY44型 X5 M
GY44 X5 Mは2009/07に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade E70」は全長4850mm、全幅1995mm、全高1765mmの車体に、555PS/69.3kgmを発生するS63B44型4394ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 FB46型 X5
FB46 X5は2000/10に登場した初代モデル。参考車両の「4.6is E53」は全長4665mm、全幅1930mm、全高1740mmの車体に、347PS/49.0kgmを発生するM62B46型4619ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。