このページでは、ベントレーの4ドア・5人乗りセダン、2代目のコンチネンタル Flying-Spur【2022/01モデル・635PS/91.8kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。
コンチネンタル 販売期間:2010/12 - ![]() |
ボディサイズが全長5325mm×全幅1990mm×全高1490mm、排気量は5945ccであることから、大雑把に分類すると6.0リットルクラス(6000cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。
ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5325mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。
コンチネンタル [5945cc/635PS 4WD/8AT] お品書き
![]() 維持費にまつわるエトセトラ | ![]() エンジンの最高出力・最大トルク | ![]() No Data | ![]() タイヤサイズ変更とメーター誤差 | ![]() 各種スペックの相対評価と通知表 |
![]() | お金にまつわるエトセトラ 1年間のランニングコスト |
![]() | エンジン性能と特性 パワーウェイトレシオ |
![]() | No Data |
![]() | タイヤサイズ変更と スピードメーター誤差 |
![]() | 各種スペックの相対評価と レーダーチャート |
2代目コンチネンタルの類型&他グレード 新着順
- 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
- 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
年式 画像 | 車両型式 グレード | 出力 燃費 | |
---|---|---|---|
2022/01![]() |
型式不明 [Flying-Spur V8]4.0L-TB | 4WD/8AT | 2380.0万円 |
549PS 78.5kgm - |
|
2022/01![]() |
型式不明 [GT V8]4.0L-TB | 4WD/8AT | 2730.0万円 |
549PS 78.5kgm - |
|
2022/01![]() |
型式不明 [GT V8 Convertible]4.0L-TB | 4WD/8AT | 2990.0万円 |
549PS 78.5kgm - |
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2代目コンチネンタルの車両型式・グレード一覧【全6車種】 |
コンチネンタルの新型モデル | |
---|---|
![]() | 8代目 LC381型コンチネンタル |
LC381型コンチネンタルは1988/01に登場した8代目モデル。参考車両の「Signature」は全長5230mm、全幅1840mm、全高1415mmの車体に、155PS/30.3kgmを発生するAB型3787ccエンジンを搭載。 |
主要諸元とエンジン諸元
主要諸元 | |
---|---|
メーカー | BENTLEY |
車名& グレード |
コンチネンタル Flying-Spur |
その他 | フライングスパー |
お値段 | 27800000円 |
車両型式 | 謎 |
駆動方式 変速機 |
4WD・四輪駆動(AWD) 8速AT・8速オートマ車 |
ドア/定員 | 4ドア/5名乗車 |
車体寸法 | 長5325×幅1990×高1490mm |
軸距 | 3195mm |
最小半径 | 5.6m |
タイヤ | 前輪:265/40R21 後輪:305/35R21 |
ブレーキ | 前: 後: |
車両重量 | 2540kg |
エンジン諸元 | |
---|---|
原動機型式 | 不明 |
気筒配列 | W型12気筒 |
排気量 | 5945cc |
吸気方式 | ツインターボ |
最高出力 | 635PS[467kW]/5000-6000rpm |
最大トルク | 91.8kgm[900Nm]/1350-4500rpm |
使用燃料 | ハイオクガソリン |
※W型12気筒とは‥シリンダをW字型に交互で12個配置する方式。 ※ |
税金と年間維持費のシミュレーション
ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税87000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税24600円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代、月額9500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。
さらに、コンチネンタルの新車を3197万円(諸費用として417万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。
- ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
- 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費
名目 | 区分 | 金額 | ||
---|---|---|---|---|
自動車税(1年分) | 6000cc以下 | 13年未満 | 87000円 | |
自動車重量税(1年分) | 3.0トン以下 | 13年未満 | 24600円 | |
自賠責保険料(1年分) | 自家用乗用車 | 10005円 | ||
年間10000km走行燃料代 年間7000km走行の場合 年間5000km走行の場合 年間3000km走行の場合 |
10000km÷5.6km/L×180円/L 7000km÷5.6km/L×180円/L 5000km÷5.6km/L×180円/L 3000km÷5.6km/L×180円/L |
321430円 (225000円) (160720円) (96430円) |
||
オイル交換(5000km毎) | 1回11000円×2回 | 22000円 | ||
タイヤ交換(5年5万km毎) | 1本28000円×4本÷5年 | 22400円 | ||
任意保険料(月額9500円) | 月額9500円×12ヶ月 | 114000円 | ||
ローン完済後の年間維持費 | 601500円 | |||
名目 | 区分 | 金額 | ||
車のローン額(1年分) | 月額532830円×12ヶ月 | 6393960円 | ||
ローン返済中の年間維持費 | 6995400円 | |||
次回車検費用の積み立て目安 | ||||
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 | 72300円 |
名目 | 金額 |
---|---|
自動車税(1年分) | 87000円 |
自動車重量税(1年分) | 24600円 |
自賠責保険料(1年分) | 10005円 |
年間10000km走行燃料代 年間7000km走行の場合 年間5000km走行の場合 年間3000km走行の場合 |
321430円 (225000円) (160720円) (96430円) |
オイル交換(5000km毎) | 22000円 |
タイヤ交換(4年4万km毎) | 22400円 |
任意保険料(月額9500円) | 114000円 |
ローン完済後の年間維持費 | 601500円 |
名目 | 金額 |
車のローン額(1年分) | 6393960円 |
ローン返済中の年間維持費 | 6995400円 |
次回車検費用の積み立て目安 | |
重量税2年分+自賠責24ヶ月分 +検査手数料等3000円程度 |
72300円 |
- 初度登録から1年経過車の場合、「6000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は87000円、「3.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は24600円(単年)です。
- エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに11000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
- タイヤ交換の金額は、1本28000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
- 任意保険料の金額は、月額9500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
- 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
- 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
- 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
- 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。 - 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
- 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
- 車検費用の目安とした72300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。
天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ50200円(ローン完済前は583000円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。
天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をコンチネンタルに吸い取られ泣くハメになりそうです。ということは、この車のステータス性は抜群であると言えます。
燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション
現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。
ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。
というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費5.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。
燃料価格/L | 10000km燃料代 [差額] |
---|---|
-50円 130円/L | 232160円 [-89270円] |
-25円 155円/L | 276800円 [-44630円] |
-10円 170円/L | 303590円 [-17840円] |
180円/L | 321430円 [0円] |
+10円 190円/L | 339310円 [+17880円] |
+25円 205円/L | 366090円 [+44660円] |
+50円 230円/L | 410740円 [+89310円] |
燃費5.6km/Lのコンチネンタルで10000km走行するのに必要な燃料は1785.8L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は321430円になります。
参考までに、コンチネンタルの燃料タンクは90リットルですので、1785.8Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約16080円です。
ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては17880円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると44660円、50円も違ってくると89310円にもなります。
これをコンチネンタルの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を601500円としたとき、130円/Lに値下がりすれば512230円(85.2%)に、230円/Lに値上がりすれば690810円(114.8%)になる計算です。
安くなるものについては自動車税(87000円)なり重量税(24600円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。
ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。
税金の安さは折り紙付き!
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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km
せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。
走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。
年間3000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 87000円 | 26% |
自動車重量税 1年分 | 24600円 | 7% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 3% |
燃料代 3000km分 | 96430円 | 29% |
オイル交換 年1回 | 11000円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 14930円 | 4% |
任意保険料 80% | 91200円 | 28% |
合計 [1万kmとの差額] |
335200円 -266300円 |
- |
年間5000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 87000円 | 21% |
自動車重量税 1年分 | 24600円 | 6% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 2% |
燃料代 5000km分 | 160720円 | 40% |
オイル交換 年1回 | 11000円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 14930円 | 4% |
任意保険料 85% | 96960円 | 24% |
合計 [1万kmとの差額] |
405300円 -196200円 |
- |
年間7000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 87000円 | 18% |
自動車重量税 1年分 | 24600円 | 5% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 2% |
燃料代 7000km分 | 225000円 | 47% |
オイル交換 年1回 | 15400円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 14930円 | 3% |
任意保険料 90% | 102600円 | 22% |
合計 [1万kmとの差額] |
479600円 -121900円 |
- |
自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。
タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料114000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。
年間3000km走行では、10000km走行に比べて266300円安い335200円に、5000km走行では196200円安い405300円に、7000km走行では121900円安い479600円という結果になりました。
多走行距離での年間維持費|15000km・20000km
続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。
年間15000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 87000円 | 11% |
自動車重量税 1年分 | 24600円 | 3% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 1% |
燃料代 15000km分 | 482150円 | 59% |
オイル交換 年3回 | 66000円 | 8% |
タイヤ交換 2.7年毎 | 33600円 | 4% |
任意保険料 100% | 114000円 | 14% |
合計 [1万kmとの差額] |
817400円 +215900円 |
- |
年間20000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 87000円 | 9% |
自動車重量税 1年分 | 24600円 | 2% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 1% |
燃料代 20000km分 | 642860円 | 64% |
オイル交換 年4回 | 88000円 | 9% |
タイヤ交換 2年毎 | 44800円 | 4% |
任意保険料 100% | 114000円 | 11% |
合計 [1万kmとの差額] |
1011300円 +409800円 |
- |
自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。
「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。
1km走行コストと月間&年間交通費
距離/日 | 費用/日 | 月換算 | 年換算 |
---|---|---|---|
10km | 320円 | 7000円 | 8.3万円 |
20km | 640円 | 14100円 | 16.6万円 |
30km | 960円 | 21100円 | 25.0万円 |
50km | 1610円 | 35400円 | 41.9万円 |
100km | 3210円 | 70600円 | 83.5万円 |
さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を180円、燃費を5.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは32.14円になります。
たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は320円/日となり、20km走行なら640円/日、30km走行なら960円/日、50km走行なら1610円/日、100km走行なら3210円/日かかる計算です。
1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は21100円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は25.0万円/年という塩梅です。
カタログデータから見えてくる要素
簡易エンジン性能曲線図 | |
---|---|
各回転域での馬力 | |
1350回転時の馬力 | 173PS |
4500回転時の馬力 | 577PS |
5000回転時の馬力 | 635PS |
6000回転時の馬力 | 635PS |
各回転域でのトルク | |
1350回転時のトルク | 91.8kgm |
4500回転時のトルク | 91.8kgm |
5000回転時のトルク | 91.0kgm |
6000回転時のトルク | 75.8kgm |
まずおさらいとして、搭載しているW型12気筒、5945ccのツインターボエンジンは5000-6000回転時に最高出力635馬力を、1350-4500回転時に最大トルク91.8kgmを発生します。
馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。
トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。
※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。
ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1350rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の4650rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は77.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域
最高出力ランキング リスト |
---|
5000cc超クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
最大トルク ランキング リスト |
---|
5000cc超クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
うわっ…私の体重、重すぎ…?
さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ は4.000kg/PS(2540kg/635PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。
車重と搭乗者とPWR | |
---|---|
車体のみ | 4.000kg/PS |
車体+1人 | 4.087kg/PS |
車体+5人 | 4.433kg/PS |
お腹と車重とPWR | |
車体+60kg | 4.094kg/PS |
車体+70kg | 4.110kg/PS |
車体+80kg | 4.126kg/PS |
車体+90kg | 4.142kg/PS |
車体+100kg | 4.157kg/PS |
というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.087kg/PS(2595kg/635PS)となり、数値としては0.087kg、比率にすると2.2%ほど悪化します。
次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.433kg/PS(2815kg/635PS)となり、数値としては0.433kg、比率にすると10.8%も悪化することになります。
もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。
コンチネンタルのライバル候補車たち
愛すべきライバル車種 | |
---|---|
2022/01![]() - |
コンチネンタル 4.087kg/PS 2595kg/635PS|6.0L-TT [車体のみPWR:4.000] |
2015/12![]() 車種詳細 |
Aクラス 4.239kg/PS 1615kg/381PS|2.0L-TB 車体のみPWR:4.094 |
2013/09![]() 車種詳細 |
IS-F 4.058kg/PS 1745kg/430PS|5.0L-NA 車体のみPWR:3.930 |
2015/11![]() 車種詳細 |
GS-F 3.952kg/PS 1885kg/477PS|5.0L-NA 車体のみPWR:3.836 |
1996/01![]() 車種詳細 |
スカイラインGT-R 4.013kg/PS 1605kg/400PS|2.8L-TT 車体のみPWR:3.875 |
2017/03![]() 車種詳細 |
LC クーペ 4.182kg/PS 1995kg/477PS|5.0L-NA 車体のみPWR:4.067 |
車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.087kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。
3.883kg/PSから4.291kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りハッチバック「176052型 Aクラス」、レクサスの4人乗りセダン「USE20型 IS-F」、レクサスの5人乗りセダン「URL10型 GS-F」、日産の4人乗りクーペ「BCNR33型 スカイラインGT-R」、レクサスの4人乗りクーペ「URZ100型 LC クーペ」という顔ぶれが並びました。
「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。
●コンチネンタル [Flying-Spur]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.087kg/PS
ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は250.0PS/tとなっています。
コンチネンタルがバイクと競争するなら…?
![]() 車種詳細 |
Vストローム650|645cc 4.076kg/PS 269kg/66.0PS/6.00kgm [車体のみPWR:3.242] |
2022/01![]() - |
コンチネンタル|5945cc 4.087kg/PS 2595kg/635PS/91.8kgm [車体のみPWR:4.000] |
![]() 車種詳細 |
Vストローム650XT|645cc 4.091kg/PS 270kg/66.0PS/6.00kgm [車体のみPWR:3.258] |
幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。
などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではコンチネンタルとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。
VP56A Vストローム650と競争してみる
まずコンチネンタルより少しPWRが低いバイクとして、スズキのVストローム650が挙げられます。PWRの4.076kg/PSは車両重量214kgにライダーの体重55kgを加えた269kgを、最高出力66.0PSで割ったものです。
VP56A Vストローム650XTと競争してみる
続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのVストローム650XTが挙げられます。PWRの4.091kg/PSは車両重量215kg+55kgの270kgを、最高出力66.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。
その他の諸元いろいろ
いろいろな数値 | |
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WB/TR比 | No data |
トルクウェイトレシオ | 27.67kg/kgm |
1馬力あたりのお値段 | 43780円 |
排気量1Lあたり馬力 | 106.80PS/L |
排気量1Lあたりトルク | 15.44kgm/L |
1気筒あたりの馬力 | 52.9PS |
1気筒あたりのトルク | 7.6kgm |
パワーバンド比率 | 77.5% |
燃費×馬力 | No data |
各種ランキング | |
セダンのPWR 5.0L超のPWR |
トルクウェイトレシオは27.67kg/kgm(2540kg/91.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)
ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が27800000円、最高出力が635馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は43780円、逆に1万円あたりでは0.23馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は302832円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。
1馬力あたりのお値段が安い車ランキング |
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総合ランキング |
輸入車編 |
5000cc超の車編 |
セダン編 |
●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は106.80PS/L、トルクは15.44kgm/L、1気筒あたりの馬力は52.9馬力、トルクは7.6kgmとなります。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング
コンチネンタルでの車中泊
期待される客室寸法 | |
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期待される荷室の長さ | 1.86m |
期待される荷室の幅 | 1.59m |
対角線の長さ | 2.45m |
期待される荷室の面積 | 2.96m² |
ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。
縦方向の長さが1.86m(対角線では2.45m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。
これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。
セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
●車中泊にあると嬉しいアイテム
コンチネンタルの燃料タンクと燃費と航続距離と
燃料タンクと燃費と航続距離と | |
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暫定基準燃費 | 5.6km/L |
燃料タンク容量 | 90L |
航続距離(カタログ燃費) | 504.0km |
航続距離(80%燃費) | 405.0km |
満タンプライス | 16200円 |
10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.6km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が90リットルですと航続可能距離は504.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)
実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.0km/L)とすると450.0km、80%(4.5km/L)だと405.0km、70%(3.9km/L)では351.0kmという航続距離になります。
燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン90リットルの給油で16200円、上で計算した航続距離を踏まえると504.0km(80%燃費時405.0km)を走行するのに16200円かかる計算です。
純正装着タイヤの305/35R21と互換可能な車検対応サイズ|簡易版
下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。
※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。
純正タイヤ 305/35R21 | 直径 747mm | |||||
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-20mm 幅285mm |
-10mm 幅295mm |
変更なし 幅305mm |
+10mm 幅315mm |
+20mm 幅325mm |
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-5% 30 扁平 |
285/30R21 37.7km/h 直径704mm 径差-43mm |
295/30R21 38.0km/h 直径710mm 径差-37mm |
305/30R21 38.3km/h 直径716mm 径差-31mm |
315/30R21 38.7km/h 直径722mm 径差-25mm |
325/30R21 39.0km/h 直径728mm 径差-19mm |
0% 35 扁平 |
285/35R21 39.3km/h 直径733mm 径差-14mm |
295/35R21 39.6km/h 直径740mm 径差-7mm |
305/35R21 40.0km/h 747mm 0mm |
315/35R21 40.4km/h 直径754mm 径差+7mm |
325/35R21 40.7km/h 直径761mm 径差+14mm |
+5% 40 扁平 |
285/40R21 40.7km/h 直径761mm 径差+14mm |
295/40R21 41.2km/h 直径769mm 径差+22mm |
305/40R21 41.6km/h 直径777mm 径差+30mm |
315/40R21 42.0km/h 直径785mm 径差+38mm |
325/40R21 42.5km/h 直径793mm 径差+46mm |
+10% 45 扁平 |
285/45R21 42.3km/h 直径790mm 径差+43mm |
295/45R21 42.8km/h 直径799mm 径差+52mm |
305/45R21 43.3km/h 直径808mm 径差+61mm |
315/45R21 43.7km/h 直径817mm 径差+70mm |
325/45R21 44.2km/h 直径826mm 径差+79mm |
もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、285/35R21 、295/30R21、295/35R21 、305/30R21 、315/30R21 、325/30R21あたりのタイヤがおすすめです。
305/35R21のタイヤ幅を285mmから335mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを21インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが305/35R21のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。
純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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コンチネンタル[6.0L-TT 4WD/8AT]の通知表
ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。
スポーツ性能部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
パワーウェイト | 4.000kg/ps | 65.79 |
1速ギヤ加速性能 | - | 39.85 |
1L換算馬力 | 106.80ps/L | 51.46 |
1L換算トルク | 15.44kgm/L | 48.70 |
WB/TR比 | - | 31.72 |
ワイド&ロー指数 | 0.749 | 60.41 |
前面の面積 | 2.965m² | 40.09 |
最低地上高 | - | 43.66 |
スポーツ性能部門の得点 | 381.68 |
※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。
ユーティリティ部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
燃費 | - | 41.40 |
年間維持費 | 601500円 | 24.99 |
100kmh回転数 | - | 43.38 |
航続距離 | - | 25.86 |
車の大きさ | 15.789m³ | 67.70 |
室内の広さ | (仮) 2.863m³ | 44.79 |
最小回転半径 | 5.6m | 41.04 |
馬力単価 | 43780円 | 20.12 |
ユーティリティ部門の得点 | 309.28 |
※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。
スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計したコンチネンタル[6.0L-TT 4WD/8AT] の総合得点は 690.96 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。
上記リンク先では、今回このページで紹介したコンチネンタル [Flying-Spur] (4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「5000cc超のセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。
コンチネンタルの歴代モデル
![]() | 9代目 1LNVH97型 コンチネンタル |
1LNVH97 コンチネンタルは1995/12に登場した9代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長5305mm、全幅1880mm、全高1425mmの車体に、279PS/38.0kgmを発生するAB型4600ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。 |
![]() | 8代目 LC381型 コンチネンタル |
LC381 コンチネンタルは1988/01に登場した8代目モデル。参考車両の「Signature」は全長5230mm、全幅1840mm、全高1415mmの車体に、155PS/30.3kgmを発生するAB型3787ccエンジンを搭載した6人乗りセダン。 |
![]() | 2代目 BSCKH型 コンチネンタル |
BSCKH コンチネンタルは2010/12に登場した2代目モデル。参考車両の「Flying Spur Speed」は全長5310mm、全幅1925mm、全高1470mmの車体に、610PS/76.5kgmを発生するAB型5998ccエンジンを搭載した4人乗りセダン。 |