BSCKH コンチネンタルの性能と維持費 4WD/6AT 2600万円 2012年式

このページでは、ベントレーの4ドア・4人乗りセダン、2代目のABA-BSCKH型コンチネンタル Flying Spur Speed【2012/01モデル・610PS/76.5kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

BSCKH コンチネンタル
販売期間:2010/12 -

画像はベントレーより引用
https://www.bentleymotors.jp/
投稿:2012/03/04|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長5310mm×全幅1925mm×全高1470mm、排気量は5998ccであることから、大雑把に分類すると6.0リットルクラス(6000cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5310mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


BSCKH型 コンチネンタル [5998cc/610PS 4WD/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目コンチネンタルの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2022/01
型式不明
[Flying-Spur V8]
4.0L-TB | 4WD/8AT
| 2380.0万円
549PS
78.5kgm
-
2022/01
型式不明
[Flying-Spur]
5.9L-TB | 4WD/8AT
| 2780.0万円
635PS
91.8kgm
-
2022/01
型式不明
[GT V8 Convertible]
4.0L-TB | 4WD/8AT
| 2990.0万円
549PS
78.5kgm
-
2代目コンチネンタルの車両型式・グレード一覧【全6車種】
コンチネンタルの新型モデル
8代目 LC381型コンチネンタル
LC381型コンチネンタルは1988/01に登場した8代目モデル。参考車両の「Signature」は全長5230mm、全幅1840mm、全高1415mmの車体に、155PS/30.3kgmを発生するAB型3787ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BENTLEY
車名&
グレード
コンチネンタル
Flying Spur Speed
その他 フライングスパー スピード
お値段 26000000円
車両型式 ABA-BSCKH
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 4ドア/4人
車体寸法 長5310×幅1925×高1470mm
軸距&
輪距
3065mm
前0mm/後0mm
タイヤ 前輪:275/35R20
後輪:275/35R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2480kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 W型12気筒
排気量5998cc
圧縮比9.0
吸気方式 ツインターボ
最高出力 610PS[448kW]/6000rpm
最大トルク 76.5kgm[750Nm]/1750rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

W型12気筒とは‥シリンダをW字型に交互で12個配置する方式。

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税88000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額9500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、コンチネンタルの新車を2990万円(諸費用として390万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年未満 88000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷5.6km/L×175円/L 312500円
オイル交換(5000km毎) 1回11000円×2回 22000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料(月額9500円) 月額9500円×12ヶ月 114000円
ローン完済後の年間維持費 586300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額498330円×12ヶ月 5979960円
ローン返済中の年間維持費 6566200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 64100円
名目 金額
自動車税(1年分) 88000円円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 312500円
オイル交換(5000km毎) 22000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 19200円
任意保険料(月額9500円) 114000円
ローン完済後の年間維持費 586300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 5979960円
ローン返済中の年間維持費 6566200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
64100円
  • 初度登録から11年経過車の場合、「6000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は88000円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに11000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額9500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした64100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

名にし負うコンチネンタルともなると、維持費は月額でさえ48900円(ローン完済前は547200円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所を一周して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 27%
自動車重量税 1年分 20500円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 3000km分 93750円 29%
オイル交換 年1回 11000円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 4%
任意保険料 80% 91200円 28%
合計
[1万kmとの差額]
327300円
-259000円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 22%
自動車重量税 1年分 20500円 5%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 5000km分 156250円 39%
オイル交換 年1回 11000円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 85% 96960円 25%
合計
[1万kmとの差額]
395600円
-190700円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 19%
自動車重量税 1年分 20500円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 7000km分 218750円 47%
オイル交換 年1回 15400円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 90% 102600円 22%
合計
[1万kmとの差額]
468100円
-118200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料114000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて259000円安い327300円に、5000km走行では190700円安い395600円に、7000km走行では118200円安い468100円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 11%
自動車重量税 1年分 20500円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 1%
燃料代 15000km分 468750円 59%
オイル交換 年3回 66000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 28800円 4%
任意保険料 100% 114000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
796100円
+209800円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 9%
自動車重量税 1年分 20500円 2%
自賠責保険料 1年分 10005円 1%
燃料代 20000km分 625000円 64%
オイル交換 年4回 88000円 9%
タイヤ交換 2年毎 38400円 4%
任意保険料 100% 114000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
984000円
+397700円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km310円6800円8.1万円
20km630円13900円16.4万円
30km940円20700円24.4万円
50km1560円34300円40.6万円
100km3130円68900円81.4万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を175円、燃費を5.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは31.25円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は310円/日となり、20km走行なら630円/日、30km走行なら940円/日、50km走行なら1560円/日、100km走行なら3130円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は20700円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は24.4万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1750回転時の馬力 187PS
6000回転時の馬力 610PS
6000回転時の馬力 610PS
各回転域でのトルク
1750回転時のトルク 76.5kgm
6000回転時のトルク 72.8kgm
6000回転時のトルク 72.8kgm

まずおさらいとして、搭載しているW型12気筒、5998ccのツインターボエンジンは6000回転時に最高出力610馬力を、1750回転時に最大トルク76.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1750rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の4250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は70.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.066kg/PS(2480kg/610PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.066kg/PS
車体+1人4.156kg/PS
車体+4人4.426kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.164kg/PS
車体+70kg4.180kg/PS
車体+80kg4.197kg/PS
車体+90kg4.213kg/PS
車体+100kg4.230kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.156kg/PS(2535kg/610PS)となり、数値としては0.090kg、比率にすると2.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.426kg/PS(2700kg/610PS)となり、数値としては0.360kg、比率にすると8.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


BSCKH コンチネンタルのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2012/01

-
コンチネンタル
4.156kg/PS
2535kg/610PS|6.0L-TT
[車体のみPWR:4.066]
2015/12

車種詳細
Aクラス
4.239kg/PS
1615kg/381PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.094
2013/09

車種詳細
IS-F
4.058kg/PS
1745kg/430PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.930
2002/06

車種詳細
インプレッサWRX
4.328kg/PS
1385kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.156
2015/11

車種詳細
GS-F
3.952kg/PS
1885kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.836
1996/01

車種詳細
スカイラインGT-R
4.013kg/PS
1605kg/400PS|2.8L-TT
車体のみPWR:3.875

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.156kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.948kg/PSから4.364kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りハッチバック「176052型 Aクラス」、レクサスの4人乗りセダン「USE20型 IS-F」、スバルの5人乗りセダン「GDB型 インプレッサWRX」、レクサスの5人乗りセダン「URL10型 GS-F」、日産の4人乗りクーペ「BCNR33型 スカイラインGT-R」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

BSCKH型 コンチネンタル [Flying Spur Speed]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.156kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は246.0PS/tとなっています。


コンチネンタルがバイクと競争するなら…?


車種詳細
ワルキューレ ツアラー|1520cc
4.140kg/PS
414kg/99.9PS/13.50kgm
[車体のみPWR:3.590]
2012/01

-
コンチネンタル|5998cc
4.156kg/PS
2535kg/610PS/76.5kgm
[車体のみPWR:4.066]

車種詳細
ゴールドウイング|1832cc
4.165kg/PS
454kg/108.8PS/16.42kgm
[車体のみPWR:3.661]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではコンチネンタルとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SC34 ワルキューレ ツアラーと競争してみる

まずコンチネンタルより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのワルキューレ ツアラーが挙げられます。PWRの4.140kg/PSは車両重量359kgにライダーの体重55kgを加えた414kgを、最高出力99.9PSで割ったものです。

SC47 ゴールドウイングと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのゴールドウイングが挙げられます。PWRの4.165kg/PSは車両重量399kg+55kgの454kgを、最高出力108.8PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 No data
平均ピストンスピード 18.04m/s
トルクウェイトレシオ 32.42kg/kgm
1馬力あたりのお値段 42623円
排気量1Lあたり馬力 101.70PS/L
排気量1Lあたりトルク 12.75kgm/L
1気筒あたりの馬力 50.8PS
1気筒あたりのトルク 6.4kgm
パワーバンド比率 70.8%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
セダンのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは32.42kg/kgm(2480kg/76.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が26000000円、最高出力が610馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は42623円、逆に1万円あたりでは0.23馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は339869円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は101.70PS/L、トルクは12.75kgm/L、1気筒あたりの馬力は50.8馬力、トルクは6.4kgmとなり、このエンジンが610馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.04m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.2mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6650回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング


コンチネンタルでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.86m
期待される荷室の幅 1.52m
対角線の長さ 2.40m
期待される荷室の面積 2.83m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.86m(対角線では2.40m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


コンチネンタルの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 5.6km/L
燃料タンク容量 90L
航続距離(カタログ燃費) 504.0km
航続距離(80%燃費) 405.0km
満タンプライス 15750円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.6km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が90リットルですと航続可能距離は504.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.0km/L)とすると450.0km、80%(4.5km/L)だと405.0km、70%(3.9km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン90リットルの給油で15750円、上で計算した航続距離を踏まえると504.0km(80%燃費時405.0km)を走行するのに15750円かかる計算です。



純正装着タイヤの275/35R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/35R20 | 直径 701mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
30
扁平
255/30R20
37.7km/h
直径661mm
径差-40mm
265/30R20
38.1km/h
直径667mm
径差-34mm
275/30R20
38.4km/h
直径673mm
径差-28mm
285/30R20
38.7km/h
直径679mm
径差-22mm
295/30R20
39.1km/h
直径685mm
径差-16mm
0%
35
扁平
255/35R20
39.2km/h
直径687mm
径差-14mm
265/35R20
39.6km/h
直径694mm
径差-7mm
275/35R20
40.0km/h
701mm
0mm
285/35R20
40.4km/h
直径708mm
径差+7mm
295/35R20
40.8km/h
直径715mm
径差+14mm
+5%
40
扁平
255/40R20
40.6km/h
直径712mm
径差+11mm
265/40R20
41.1km/h
直径720mm
径差+19mm
275/40R20
41.5km/h
直径728mm
径差+27mm
285/40R20
42.0km/h
直径736mm
径差+35mm
295/40R20
42.5km/h
直径744mm
径差+43mm
+10%
45
扁平
255/45R20
42.1km/h
直径738mm
径差+37mm
265/45R20
42.6km/h
直径747mm
径差+46mm
275/45R20
43.1km/h
直径756mm
径差+55mm
285/45R20
43.7km/h
直径765mm
径差+64mm
295/45R20
44.2km/h
直径774mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/35R20 、265/30R20、265/35R20 、275/30R20 、285/30R20 、295/30R20あたりのタイヤがおすすめです。

275/35R20のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを20インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが275/35R20のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


BSCKH型コンチネンタル[6.0L-TT 4WD/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.066kg/ps65.59
1速ギヤ加速性能-39.91
1L換算馬力101.70ps/L49.73
1L換算トルク12.75kgm/L40.38
WB/TR比-31.72
ワイド&ロー指数0.76459.29
前面の面積2.830m²43.73
最低地上高-43.65
スポーツ性能部門の得点374.00

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費586300円25.70
100kmh回転数-43.41
航続距離-25.56
車の大きさ15.026m³64.80
室内の広さ(仮) 2.725m³43.47
最小回転半径-39.23
馬力単価42623円21.27
ユーティリティ部門の得点304.84

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した BSCKH型コンチネンタル[6.0L-TT 4WD/6AT] の総合得点は 678.84 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したBSCKH型コンチネンタル(4WD/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「5000cc超のセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

コンチネンタルの歴代モデル

9代目 1LNVH97型 コンチネンタル
1LNVH97 コンチネンタルは1995/12に登場した9代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長5305mm、全幅1880mm、全高1425mmの車体に、279PS/38.0kgmを発生するAB型4600ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

8代目 LC381型 コンチネンタル
LC381 コンチネンタルは1988/01に登場した8代目モデル。参考車両の「Signature」は全長5230mm、全幅1840mm、全高1415mmの車体に、155PS/30.3kgmを発生するAB型3787ccエンジンを搭載した6人乗りセダン。

2代目 BSCKH型 コンチネンタル
BSCKH コンチネンタルは2010/12に登場した2代目モデル。参考車両の「Flying Spur Speed」は全長5310mm、全幅1925mm、全高1470mmの車体に、610PS/76.5kgmを発生するAB型5998ccエンジンを搭載した4人乗りセダン。