F2DJPS型 RS7 スポーツバックの評価【4WD/8AT・1799万円】

このページではアウディの5ドア・5人乗りセダン、2代目の3AA-F2DJPS型RS7 スポーツバック BaseGrade【2021/01モデル・600PS/81.6kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、主要諸元から推測される性能のインプレおよびレビューをしています。

F2DJPS RS7 スポーツバック
販売期間:2021/01 - 現行車

画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿日:2022/01/17

ボディサイズが全長5010mm×全幅1960mm×全高1415mm、排気量は3996ccであることから、大雑把に分類すると4.0リットルクラス(4000cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5010mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


F2DJPS型 RS7 スポーツバック [3996cc/600PS 4WD/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目RS7 スポーツバックの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/10
F2DFBS型
[40 TDI quattro]
2.0L-TB | 4WD/7AT
| 838.0万円
204PS
40.8kgm
16.1km/L
2021/10
F2DLZS型
[55 TFSI quattro S-line]
3.0L-TB | 4WD/7AT
| 1156.0万円
340PS
51.0kgm
10.8km/L
2020/09
F2DKMA型
[BaseGrade]
2.9L-TB | 4WD/8AT
| 1374.0万円
450PS
61.2kgm
9.5km/L
2代目RS7 スポーツバックの車両型式・グレード一覧【全6車種】
RS7 スポーツバックの旧型モデル
初代 謎型RS7 スポーツバック
謎型RS7 スポーツバックは2014/01に登場した初代モデル。参考車両の「Performance」は全長5010mm、全幅1910mm、全高1425mmの車体に、605PS/71.4kgmを発生する3992ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー AUDI
車名&
グレード
RS7 スポーツバック
BaseGrade
その他 エアサス装着車の車両型式は3AA-F2DJPA
お値段 17990000円
車両型式 3AA-F2DJPS
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5人
車体寸法 長5010×幅1960×高1415mm
軸距&
輪距
2925mm
前1665mm/後1650mm
最小半径 5.2m
最低高 140mm
タイヤ 前輪:275/35R21
後輪:275/35R21
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2170kg
エンジン諸元
原動機型式 DJP
気筒配列 V型8気筒+モーター
排気量3996cc
圧縮比10.1
吸気方式 ターボ
最高出力 600PS[441kW]/6000-6250rpm
最大トルク 81.6kgm[800Nm]/2050-4500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費 7.6km/L(17.9mpg)
100km燃費 13.2L/100km
DJP型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
※これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(65500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(10005円/年)、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、RS7 スポーツバックの新車を2068.9万円(諸費用として269.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4000cc以下 13年未満 65500円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.6km/L×180円/L 236840円
オイル交換(5000km毎) 1回8000円×2回 16000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本28000円×4本÷5年 22400円
任意保険料(月額7500円) 月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 461300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額344810円×12ヶ月 4137720円
ローン返済中の年間維持費 4599000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 64100円
名目 金額
自動車税(1年分) 65500円円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 236840円
オイル交換(5000km毎) 16000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 22400円
任意保険料(月額7500円) 90000円
ローン完済後の年間維持費 461300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 4137720円
ローン返済中の年間維持費 4599000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
64100円
  • 初度登録から1年経過車の場合、「4000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は65500円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本28000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした64100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると38500円(完済前は383300円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 65500円 25%
自動車重量税 1年分 20500円 8%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 3000km分 71050円 27%
オイル交換 年1回 8000円 3%
タイヤ交換 6年毎 14930円 6%
任意保険料 80% 72000円 27%
合計
[1万kmとの差額]
262000円
-199300円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 65500円 21%
自動車重量税 1年分 20500円 7%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 5000km分 118420円 38%
オイル交換 年1回 8000円 3%
タイヤ交換 6年毎 14930円 5%
任意保険料 85% 76560円 23%
合計
[1万kmとの差額]
314000円
-147300円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 65500円 18%
自動車重量税 1年分 20500円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 7000km分 165790円 45%
オイル交換 年1回 11200円 3%
タイヤ交換 6年毎 14930円 4%
任意保険料 90% 81000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
369000円
-92300円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて199300円安い262000円に、5000km走行では147300円安い314000円に、7000km走行では92300円安い369000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 65500円 11%
自動車重量税 1年分 20500円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 15000km分 355260円 57%
オイル交換 年3回 48000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 33600円 5%
任意保険料 100% 90000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
622900円
+161600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 65500円 9%
自動車重量税 1年分 20500円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 1%
燃料代 20000km分 473680円 62%
オイル交換 年4回 64000円 8%
タイヤ交換 2年毎 44800円 6%
任意保険料 100% 90000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
768500円
+307200円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(5.0km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(7.9km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(9.5km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(7.6km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代236840円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル180円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。

参考:燃費が3%向上すると…?
市街地5.0km/L → 5.2km/L
郊外7.9km/L → 8.1km/L
高速道路9.5km/L → 9.8km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km324000円
[311540円]
郊外500km11390円
[11110円]
高速道路500km9470円
[9180円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
344860円
+108020円
5.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
331830円
-13030円
5.4km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が5.0km/Lではガソリン1800.0Lを消費して、ガソリン代は324000円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が7.9km/Lではガソリン63.3Lを消費して、ガソリン代は11390円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が9.5km/Lではガソリン52.6Lを消費して、ガソリン代は9470円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1915.9L、かかったガソリン代が344860円となり、平均燃費は5.2km/L(-2.4km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+108020円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は331830円となり、13030円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で65150円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km180000円
[173070円]
郊外5000km113920円
[111110円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
293920円
+57080円
6.1km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
284180円
-9740円
6.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が5.0km/Lでは1000.0Lを消費して、ガソリン代は180000円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が7.9km/Lでは632.9Lを消費して、ガソリン代は113920円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1632.9L、かかったガソリン代が293920円となり、平均燃費は6.1km/L(-1.5km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+57080円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が284180円となり、1年間で9740円、5年間で48700円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km119880円
[115270円]
郊外3340km76100円
[74210円]
高速道路3330km63090円
[61160円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
259070円
+22230円
6.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
250640円
-8430円
7.2km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が5.0km/Lでは666.0Lを消費して、ガソリン代は119880円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が7.9km/Lでは422.8Lを消費して、ガソリン代は76100円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が9.5km/Lでは350.5Lを消費して、ガソリン代は63090円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1439.3L、かかったガソリン代が259070円となり、平均燃費は6.9km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+22230円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が250640円となり、1年間で8430円、5年間で42150円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km18000円
[17320円]
郊外9000km205060円
[200000円]
高速道路500km9470円
[9180円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
232530円
-4310円
7.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
226500円
-6030円
7.9km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が5.0km/Lでは100.0Lを消費して、ガソリン代は18000円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が7.9km/Lでは1139.2Lを消費して、ガソリン代は205060円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が9.5km/Lでは52.6Lを消費して、ガソリン代は9470円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1291.8L、かかったガソリン代が232530円となり、平均燃費は7.7km/L(+0.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-4310円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が226500円となり、1年間で6030円、5年間で30150円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(5.2km/L・6.1km/L・6.9km/L・7.7km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(344860円・293920円・259070円・232530円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km240円5300円6.2万円
20km470円10300円12.2万円
30km710円15600円18.5万円
50km1180円26000円30.7万円
100km2370円52100円61.6万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を180円、燃費を7.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは23.68円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は240円/日となり、20km走行なら470円/日、30km走行なら710円/日、50km走行なら1180円/日、100km走行なら2370円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は15600円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は18.5万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

DJP型エンジン簡易性能曲線図
DJP型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2050回転時の馬力 234PS
4500回転時の馬力 513PS
6000回転時の馬力 600PS
6250回転時の馬力 600PS
各回転域でのトルク
2050回転時のトルク 81.6kgm
4500回転時のトルク 81.6kgm
6000回転時のトルク 71.6kgm
6250回転時のトルク 68.8kgm
DJP型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているDJP型3996cc、V型8気筒+モーターのターボエンジンは6000-6250回転時に最高出力600馬力を、2050-4500回転時に最大トルク81.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2050rpmから最高出力が発生する6250rpmまで」の4200rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は67.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.617kg/PS(2170kg/600PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.617kg/PS
車体+1人3.708kg/PS
車体+5人4.075kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.717kg/PS
車体+70kg3.733kg/PS
車体+80kg3.750kg/PS
車体+90kg3.767kg/PS
車体+100kg3.783kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.708kg/PS(2225kg/600PS)となり、数値としては0.091kg、比率にすると2.5%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.075kg/PS(2445kg/600PS)となり、数値としては0.458kg、比率にすると12.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


RS7 スポーツバックのライバル候補車たち

2021/01

-
RS7 スポーツバック
3.708kg/PS
2225kg/600PS|4.0L-TB
[車体のみPWR:3.617]
2015/01

車種詳細
RC-F
3.847kg/PS
1835kg/477PS|5.0L-NA
[車体のみPWR:3.732]
2013/09

車種詳細
IS-F
4.058kg/PS
1745kg/430PS|5.0L-NA
[車体のみPWR:3.930]
2012/10

車種詳細
マスタング
4.073kg/PS
1735kg/426PS|5.0L-NA
[車体のみPWR:3.944]
2015/11

車種詳細
GS-F
3.952kg/PS
1885kg/477PS|5.0L-NA
[車体のみPWR:3.836]
2016/08

車種詳細
NSX
3.619kg/PS
1835kg/507PS|3.5L-TT
[車体のみPWR:3.511]

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.708kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.337kg/PSから4.079kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの4人乗りクーペ「USC10型 RC-F」、レクサスの4人乗りセダン「USE20型 IS-F」、フォードの4人乗りクーペ「謎型 マスタング」、レクサスの5人乗りセダン「URL10型 GS-F」、ホンダの2人乗りクーペ「NC1型 NSX」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

F2DJPS型 RS7 スポーツバック [BaseGrade]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.708kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は276.5PS/tとなっています。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.764
平均ピストンスピード 17.92m/s
トルクウェイトレシオ 26.6kg/kgm
1馬力あたりのお値段 29983円
排気量1Lあたり馬力 150.20PS/L
排気量1Lあたりトルク 20.42kgm/L
1気筒あたりの馬力 75.0PS
1気筒あたりのトルク 10.2kgm
パワーバンド比率 67.2%
燃費×馬力 4560.0pt
各種ランキング
セダンのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは26.6kg/kgm(2170kg/81.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が17990000円、最高出力が600馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は29983円、逆に1万円あたりでは0.33馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は220466円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は150.20PS/L、トルクは20.42kgm/L、1気筒あたりの馬力は75.0馬力、トルクは10.2kgmとなり、このエンジンが600馬力を6250回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.92m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が86.0mmであるDJP型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6980回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.764になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が7.6km/L、最高出力が600PSであるこの車の獲得ポイントは4560.0ptになります。
戯れに車両重量2170kgを100kg単位にした21.7で割ってみたところ、その数値は210.14ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



車中泊の可能性

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.75m
期待される荷室の幅 1.56m
対角線の長さ 2.34m
期待される荷室の面積 2.73m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.75m(対角線では2.34m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。>>車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 7.6km/L
燃料タンク容量 73L
航続距離(カタログ燃費) 554.8km
航続距離(80%燃費) 445.3km
満タンプライス 13140円
1万円でどこまで行ける? 422.2km
車両価格/航続距離 32426円/km

WLTCモード燃費が7.6km/Lですので、燃料タンクの容量が73リットルですと航続可能距離は554.8kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.8km/L)とすると496.4km、80%(6.1km/L)だと445.3km、70%(5.3km/L)では386.9kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン73リットルの給油で13140円、上で計算した航続距離を踏まえると554.8km(80%燃費時445.3km)を走行するのに13140円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば422.2km(往復なら片道211.1km)、カタログ値の80%なら337.8km(片道168.9km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で554.8kmの距離を移動できるF2DJPS型 RS7 スポーツバック [BaseGrade]という乗り物を、1799.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「32426円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
7.6km/L
554.8km
市街地燃費
5.0km/L
365.0km
[-189.8km]
郊外燃費
7.9km/L
576.7km
[+21.9km]
高速道路燃費
9.5km/L
693.5km
[+138.7km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を73Lとしたとき、市街地モード燃費5.0km/Lでの航続距離は365.0km(-189.8km)、郊外モード燃費7.9km/Lでの航続距離は576.7km(+21.9km)、高速道路モード燃費9.5km/Lでの航続距離は693.5km(+138.7km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000-6250rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6750回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6750rpm|タイヤサイズ 275/35R21|タイヤ直径 72.6cm|円周長 228.1cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6750rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.714 15.11 -
-
61km/h 11040rpm 3396.3kgm
2速 3.143 10.07 0.667 1-2/
4500rpm
92km/h 7360rpm 2264.4kgm
3速 2.106 6.75 0.670 2-3/
4520rpm
137km/h 4930rpm 1517.3kgm
4速 1.667 5.34 0.792 3-4/
5350rpm
173km/h 3900rpm 1201.0kgm
5速 1.285 4.12 0.771 4-5/
5200rpm
224km/h 3010rpm 925.8kgm
6速 1.000 3.21 0.778 5-6/
5250rpm
288km/h 2340rpm 720.5kgm
7速 0.839 2.69 0.839 6-7/
5660rpm
344km/h 1960rpm 604.5kgm
8速 0.667 2.14 0.795 7-8/
5370rpm
432km/h 1560rpm 480.5kgm
Final 3.205 レシオカバレッジ(変速比幅)7.067

ギヤの繋がりイメージ
F2DJPS型RS7 スポーツバック8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2050-4500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.205)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(81.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.205)÷タイヤの有効半径(0.363m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの432km(6250rpmでは400.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6250rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6250rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ57km/h-
2速ギヤ85km/h4170rpm
3速ギヤ127km/h4190rpm
4速ギヤ160km/h4950rpm
5速ギヤ208km/h4820rpm
6速ギヤ267km/h4860rpm
7速ギヤ318km/h5240rpm
8速ギヤ400km/h4970rpm

F2DJPS型RS7 スポーツバックに搭載されたDJP型3996ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6250rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6250rpmまで引っ張ると57km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6250rpmから4170rpmまで落ち、そこから6250rpmまで加速を続けると速度は85km/h(+28km/h)になります。

3速ギヤでは4190rpmまで落ちて6250rpmで127km/h(+42km/h)に、4速ギヤでは4950rpmまで落ちて6250rpmで160km/h(+33km/h)に、5速ギヤでは4820rpmまで落ちて6250rpmで208km/h(+48km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4860rpmまで落ちて6250rpmで267km/h(+59km/h)に、7速ギヤでは5240rpmまで落ちて6250rpmで318km/h(+51km/h)に、8速ギヤでは4970rpmまで落ちて6250rpmで400km/h(+82km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2050-4500回転で最大トルク81.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば26.6kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.617kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと3396.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2170kg)を1速ギヤの最大駆動力(3396.3kgm)で割ってみると0.639kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6250回転でのトルク(68.8kgm)からTWRを算出すると0.76kg/kgmとなり、2050-6250回転の回転域では0.639-0.76kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4420 6620 8830 11040 13250 15460 19870
2速 2940 4420 5890 7360 8830 10300 13250
3速 1970 2960 3950 4930 5920 6900 8880
4速 1560 2340 3120 3900 4680 5470 7030
5速 1200 1810 2410 3010 3610 4210 5420
6速 940 1410 1870 2340 2810 3280 4220
7速 790 1180 1570 1960 2360 2750 3540
8速 620 940 1250 1560 1870 2190 2810
※赤い数字は暫定レブリミット(6750rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.667)を選択して時速100kmにて走行すると1560回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは940回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1090回転、一般的な高速道路の80km/hでは1250回転、100km/hでは1560回転、制限速度が120km/hになると1870回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2810回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 36 45 54 63 72
2速 14 27 41 54 68 82 95 109
3速 20 41 61 81 101 122 142 162
4速 26 51 77 102 128 154 179 205
5速 33 66 100 133 166 199 233 266
6速 43 85 128 171 214 256 299 342
7速 51 102 153 204 254 305 356 407
8速 64 128 192 256 320 384 448 512

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6750回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの275/35R21と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/35R21 | 直径 726mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
30
扁平
255/30R21
37.8km/h
直径686mm
径差-40mm
265/30R21
38.1km/h
直径692mm
径差-34mm
275/30R21
38.5km/h
直径698mm
径差-28mm
285/30R21
38.8km/h
直径704mm
径差-22mm
295/30R21
39.1km/h
直径710mm
径差-16mm
0%
35
扁平
255/35R21
39.2km/h
直径712mm
径差-14mm
265/35R21
39.6km/h
直径719mm
径差-7mm
275/35R21
40.0km/h
726mm
0mm
285/35R21
40.4km/h
直径733mm
径差+7mm
295/35R21
40.8km/h
直径740mm
径差+14mm
+5%
40
扁平
255/40R21
40.6km/h
直径737mm
径差+11mm
265/40R21
41.0km/h
直径745mm
径差+19mm
275/40R21
41.5km/h
直径753mm
径差+27mm
285/40R21
41.9km/h
直径761mm
径差+35mm
295/40R21
42.4km/h
直径769mm
径差+43mm
+10%
45
扁平
255/45R21
42.0km/h
直径763mm
径差+37mm
265/45R21
42.5km/h
直径772mm
径差+46mm
275/45R21
43.0km/h
直径781mm
径差+55mm
285/45R21
43.5km/h
直径790mm
径差+64mm
295/45R21
44.0km/h
直径799mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/35R21 、265/30R21、265/35R21 、275/30R21 、285/30R21 、295/30R21あたりのタイヤがおすすめです。

275/35R21のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/35R21の適応サイズと性能の変化 [F2DJPS型RS7 スポーツバック編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


F2DJPS型RS7 スポーツバック[4.0Lターボ 4WD/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.617kg/ps66.83
1速ギヤ加速性能0.639kg/kgm70.19
1L換算馬力150.20ps/L68.22
1L換算トルク20.42kgm/L62.40
WB/TR比1.76450.90
ワイド&ロー指数0.72258.95
前面の面積2.773m²45.76
最低地上高140mm55.56
スポーツ性能部門の得点478.81

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費7.6km/L32.72
年間維持費461300円38.77
100kmh回転数1560rpm62.76
航続距離554.8km40.63
車の大きさ13.895m³60.08
室内の広さ(仮) 2.520m³41.11
最小回転半径5.2m49.57
馬力単価29983円38.27
ユーティリティ部門の得点363.91

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した F2DJPS型RS7 スポーツバック[4.0Lターボ 4WD/8AT] の総合得点は 842.72 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したRS7 スポーツバック(4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「4000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

RS7 スポーツバックの歴代モデル

2代目 F2DLZS型 A7 スポーツバック
F2DLZS A7 スポーツバックは2018/09に登場した2代目モデル。参考車両の「55TFSI quattro」は全長4975mm、全幅1910mm、全高1415mmの車体に、340PS/51.0kgmを発生するDLZ型2994ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 4GCREC型 A7スポーツバック
4GCREC A7スポーツバックは2011/05に登場した初代モデル。参考車両の「3.0TFSI Quattro」は全長4990mm、全幅1910mm、全高1430mmの車体に、333PS/44.9kgmを発生するCRE型2994ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。