4GCREC:A7スポーツバックの性能と維持費 4WD/7AT 924万円

このページでは、アウディの5ドア・5人乗りセダン、初代のABA-4GCREC型A7スポーツバック 3.0TFSI Quattro【2015/04モデル・333PS/44.9kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

4GCREC A7スポーツバック
販売期間:2011/05 - 2018/09

画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿:2015/10/28|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4990mm×全幅1910mm×全高1430mm、排気量は2994ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:300PS~350PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4990mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


4GCREC型 A7スポーツバック [2994cc/333PS 4WD/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代A7スポーツバックの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2016/08
型式不明
[Performance]
4.0L-TB・4WD/8AT・1857.0万円
605PS・71.4kgm・10.3km/L
605PS
71.4kgm
10.3km/L
2015/04
4GCYPC型
[2.0TFSI Quattro]
2.0L-TB・4WD/7AT・716.0万円
252PS・37.7kgm・13.6km/L
252PS
37.7kgm
13.6km/L
2014/01
4GCRDC型
[BaseGrade]
4.0L-TB・4WD/8AT・1570.0万円
560PS・71.3kgm・10.4km/L
560PS
71.3kgm
10.4km/L
初代A7スポーツバックの車両型式・グレード一覧【全6車種】
A7スポーツバックの新型モデル
2代目 F2DJPS型RS7 スポーツバック
F2DJPS型RS7 スポーツバックは2021/01に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長5010mm、全幅1960mm、全高1415mmの車体に、600PS/81.6kgmを発生するDJP型3996ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー アウディ
車名&
グレード
A7スポーツバック
3.0TFSI Quattro
その他 -
お値段 9240000円
車両型式 ABA-4GCREC
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4990×幅1910×高1430mm
軸距&
輪距
2915mm
前1640mm/後1630mm
最小半径 5.7m
最低高 150mm
タイヤ 前輪:255/40R19
後輪:255/40R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1900kg
エンジン諸元
原動機型式 CRE
気筒配列 V型6気筒
排気量2994cc
圧縮比10.8
吸気方式 スーパーチャージャー
最高出力 333PS[245kW]/5500-6500rpm
最大トルク 44.9kgm[440Nm]/2900-5300rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 12.6km/L(29.6mpg)
100km燃費 7.9L/100km
CRE型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2015/04モデルのA7スポーツバックを9年落ちの中古で609.8万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    A7スポーツバックの2015/04モデルの場合、2024年現在では9年が経過しているため、新車価格の60%である554.4万円に諸経費として55.4万円を足した609.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2015年式を9年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年未満 51000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷11.7×180円/L
7000km÷11.7km/L×180円/L
5000km÷11.7km/L×180円/L
3000km÷11.7km/L×180円/L
153850円
(107700円)
(76930円)
(46160円)
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 337900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額101640円×12ヶ月 1219680円
ローン返済中の年間維持費 1557600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
153850円
(107700円)
(76930円)
(46160円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 337900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1219680円
ローン返済中の年間維持費 1557600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から9年経過車の場合、「3000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は51000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。A7スポーツバック【3.0TFSI Quattro】の場合、維持費の月額は28200円(ローン完済前は129800円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

A7スポーツバックの維持費は高い?安い?

「A7スポーツバックの年間維持費は337900円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「3000ccクラスという枠組みの中で比べたらどうなの?」という点も外せません。はたしてA7スポーツバックの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いハイエース バン263130円-74770円
X3296600円-41300円
ランドクルーザー プラド330000円-7900円
A7スポーツバックの維持費337900円
X4363400円+25500円
基準3000ccクラスの平均維持費396700円+58800円
フェアレディZ444800円+106900円
Vクラス491100円+153200円
XC90535300円+197400円
高いXM ワゴン589700円+251800円

A7スポーツバックの年間維持費を、3000ccクラスで最も維持費が安いハイエース バンと比較した差額は-74770円、最も高いXM ワゴンと比較した差額は+251800円、3000ccクラスの平均維持費と比較した差額は+58800円です。

最低額のハイエース バンと最高額のXM ワゴンは極端な例としても、3000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、A7スポーツバックの維持費は「まあまあ安い!」と言えそうです。

年間維持費が安い 3000ccクラスの車 ランキング

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費11.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
111130円
[-42720円]
-25円
155円/L
132500円
[-21350円]
-10円
170円/L
145320円
[-8530円]
180円/L153850円
[0円]
+10円
190円/L
162420円
[+8570円]
+25円
205円/L
175240円
[+21390円]
+50円
230円/L
196610円
[+42760円]

燃費11.7km/Lの4GCREC型 A7スポーツバックで10000km走行するのに必要な燃料は854.8L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は153850円になります。

参考までに、A7スポーツバックの燃料タンクは65リットルですので、854.8Lの給油回数は14回、1回あたりの燃料代は約10990円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては8570円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると21390円、50円も違ってくると42760円にもなります。

これを4GCREC型 A7スポーツバックの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を337900円としたとき、130円/Lに値下がりすれば295180円(87.4%)に、230円/Lに値上がりすれば380660円(112.7%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(51000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 25%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 46160円 23%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 6%
任意保険料 80% 62400円 31%
合計
[1万kmとの差額]
202500円
-135400円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 21%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 76930円 32%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 85% 66360円 28%
合計
[1万kmとの差額]
237300円
-100600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 19%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 107700円 39%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 90% 70200円 26%
合計
[1万kmとの差額]
274500円
-63400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて135400円安い202500円に、5000km走行では100600円安い237300円に、7000km走行では63400円安い274500円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 11%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 230780円 51%
オイル交換 年3回 39000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 6%
任意保険料 100% 78000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
449300円
+111400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 9%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 307700円 56%
オイル交換 年4回 52000円 9%
タイヤ交換 2年毎 33600円 6%
任意保険料 100% 78000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
547600円
+209700円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
3000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
4ドア・セダン編

A7スポーツバックの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 12.6km/L
燃料タンク容量 65L
航続距離(カタログ燃費) 819.0km
航続距離(80%燃費) 656.5km
満タンプライス 11700円
1km走行コスト 14.29円
1万円でどこまで行ける? 700.0km

JC08モード燃費が12.6km/L、燃料タンク容量65リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は819.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.3km/L)とすると航続距離は734.5km、80%(10.1km/L)だと656.5km、70%(8.8km/L)では572.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から65リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円では11700円、上で計算した航続距離を踏まえると819.0km(80%燃費時656.5km)を走行するのに11700円かかる計算です。

燃費を11.7km/Lとしたときの1km走行コストは14.29円、10万km走行したときの燃料代は142.9万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら14.3万円/年、7年10万kmなら20.4万円/年、5年10万kmなら28.6万円/年、3年10万kmなら47.6万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば700.0km(往復なら片道350.0km)、カタログ値の80%なら560.0km(片道280.0km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

CRE型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2900回転時の馬力 182PS
5300回転時の馬力 332PS
5500回転時の馬力 333PS
6500回転時の馬力 333PS
各回転域でのトルク
2900回転時のトルク 44.9kgm
5300回転時のトルク 44.9kgm
5500回転時のトルク 43.4kgm
6500回転時のトルク 36.7kgm
CRE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているCRE型2994cc、V型6気筒のスーパーチャージャー付きエンジンは5500-6500回転時に最高出力333馬力を、2900-5300回転時に最大トルク44.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2900rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の3600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は55.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.706kg/PS(1900kg/333PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.706kg/PS
車体+1人5.871kg/PS
車体+5人6.532kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.886kg/PS
車体+70kg5.916kg/PS
車体+80kg5.946kg/PS
車体+90kg5.976kg/PS
車体+100kg6.006kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.871kg/PS(1955kg/333PS)となり、数値としては0.165kg、比率にすると2.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.532kg/PS(2175kg/333PS)となり、数値としては0.826kg、比率にすると14.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

4GCREC A7スポーツバックのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2015/04

-
A7スポーツバック
5.871kg/PS
1955kg/333PS|3.0L-SC
[車体のみPWR:5.706]
2012/11

車種詳細
フォレスター
5.875kg/PS
1645kg/280PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.679
2004/09

車種詳細
インテグラ
5.659kg/PS
1245kg/220PS|2.0L-NA
車体のみPWR:5.409
2005/06

車種詳細
マツダスピード アテンザ
5.938kg/PS
1615kg/272PS|2.3L-TB
車体のみPWR:5.735
2010/06

車種詳細
インプレッサ
5.660kg/PS
1415kg/250PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.440
1998/09

車種詳細
シビック タイプR
6.081kg/PS
1125kg/185PS|1.6L-NA
車体のみPWR:5.784

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.871kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.636kg/PSから6.106kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りSUV「SJG型 フォレスター」、ホンダの4人乗りクーペ「DC5型 インテグラ」、マツダの5人乗りセダン「GG3P型 マツダスピード アテンザ」、スバルの5人乗りハッチバック「GH8型 インプレッサ」、ホンダの4人乗りハッチバック「EK9型 シビック タイプR」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

4GCREC型 A7スポーツバック [3.0TFSI Quattro]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.871kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は175.3PS/tとなっています。


A7スポーツバックがバイクと競争するなら…?


車種詳細
TMAX530|530cc
5.870kg/PS
270kg/46.0PS/5.40kgm
[車体のみPWR:4.674]
1速ギヤ速度:59.2km/h
最小TWR:0.926
2015/04

-
A7スポーツバック|2994cc
5.871kg/PS
1955kg/333PS/44.9kgm
[車体のみPWR:5.706]
1速ギヤ速度:55.7km/h
最小TWR:0.962

車種詳細
CTX700N|669cc
5.875kg/PS
282kg/47.6PS/6.12kgm
[車体のみPWR:4.729]
1速ギヤ速度:58.9km/h
最小TWR:0.930

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではA7スポーツバックとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SJ15J TMAX530と競争してみる

まずA7スポーツバックより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのTMAX530が挙げられます。PWRの5.870kg/PSは車両重量215kgにライダーの体重55kgを加えた270kgを、最高出力46.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はTMAX530に3.5km/h劣り、1速TWRは0.036kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RC68 CTX700Nと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCTX700Nが挙げられます。PWRの5.875kg/PSは車両重量227kg+55kgの282kgを、最高出力47.6PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は3.2km/h劣り、1速TWRは0.032kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.783
平均ピストンスピード 19.28m/s
トルクウェイトレシオ 42.32kg/kgm
1馬力あたりのお値段 27748円
排気量1Lあたり馬力 111.22PS/L
排気量1Lあたりトルク 15.00kgm/L
1気筒あたりの馬力 55.5PS
1気筒あたりのトルク 7.5kgm
パワーバンド比率 55.4%
燃費×馬力 3902.8pt
各種ランキング
セダンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは42.32kg/kgm(1900kg/44.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が9240000円、最高出力が333馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は27748円、逆に1万円あたりでは0.36馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は205791円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は111.22PS/L、トルクは15.00kgm/L、1気筒あたりの馬力は55.5馬力、トルクは7.5kgmとなり、このエンジンが333馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.28m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.0mmであるCRE型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6740回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.783になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.72km/L、最高出力が333PSであるこの車の獲得ポイントは3902.8ptになります。
戯れに車両重量1900kgを100kg単位にした19.0で割ってみたところ、その数値は205.41ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



A7スポーツバックでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.75m
期待される荷室の幅 1.51m
対角線の長さ 2.31m
期待される荷室の面積 2.64m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.75m(対角線では2.31m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500-6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 255/40R19|タイヤ直径 68.7cm|円周長 215.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.692 15.11 -
-
60km/h 11670rpm 1974.8kgm
2速 2.150 8.80 0.582 1-2/
4070rpm
103km/h 6790rpm 1150.0kgm
3速 1.406 5.75 0.654 2-3/
4580rpm
158km/h 4440rpm 752.0kgm
4速 1.025 4.19 0.729 3-4/
5100rpm
216km/h 3240rpm 548.3kgm
5速 0.787 3.22 0.768 4-5/
5380rpm
281km/h 2490rpm 420.9kgm
6速 0.625 2.56 0.794 5-6/
5560rpm
354km/h 1980rpm 334.3kgm
7速 0.519 2.12 0.830 6-7/
5810rpm
427km/h 1640rpm 277.6kgm
Final 4.092 レシオカバレッジ(変速比幅)7.114

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2900-5300rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.092)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(44.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.092)÷タイヤの有効半径(0.3435m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの427km(6500rpmでは396.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ56km/h-
2速ギヤ96km/h3780rpm
3速ギヤ146km/h4250rpm
4速ギヤ201km/h4740rpm
5速ギヤ261km/h4990rpm
6速ギヤ329km/h5160rpm
7速ギヤ396km/h5400rpm

4GCREC型A7スポーツバックに搭載されたCRE型2994ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると56km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから3780rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は96km/h(+40km/h)になります。

3速ギヤでは4250rpmまで落ちて6500rpmで146km/h(+50km/h)に、4速ギヤでは4740rpmまで落ちて6500rpmで201km/h(+55km/h)に、5速ギヤでは4990rpmまで落ちて6500rpmで261km/h(+60km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5160rpmまで落ちて6500rpmで329km/h(+68km/h)に、7速ギヤでは5400rpmまで落ちて6500rpmで396km/h(+67km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2900-5300回転で最大トルク44.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば42.32kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.706kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1974.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1900kg)を1速ギヤの最大駆動力(1974.8kgm)で割ってみると0.962kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(36.7kgm)からTWRを算出すると1.18kg/kgmとなり、2900-6500回転の回転域では0.962-1.18kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4670 7000 9330 11670 14000 16340 21000
2速 2720 4080 5440 6790 8150 9510 12230
3速 1780 2670 3550 4440 5330 6220 8000
4速 1300 1940 2590 3240 3890 4540 5830
5速 990 1490 1990 2490 2980 3480 4480
6速 790 1190 1580 1980 2370 2770 3560
7速 660 980 1310 1640 1970 2300 2950
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.519)を選択して時速100kmにて走行すると1640回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは980回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1150回転、一般的な高速道路の80km/hでは1310回転、100km/hでは1640回転、制限速度が120km/hになると1970回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2950回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 34 43 51 60 69
2速 15 29 44 59 74 88 103 118
3速 23 45 68 90 113 135 158 180
4速 31 62 93 123 154 185 216 247
5速 40 80 121 161 201 241 281 322
6速 51 101 152 203 253 304 354 405
7速 61 122 183 244 305 366 427 488

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの255/40R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/40R19 | 直径 687mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
35
扁平
235/35R19
37.7km/h
直径648mm
径差-39mm
245/35R19
38.1km/h
直径655mm
径差-32mm
255/35R19
38.5km/h
直径662mm
径差-25mm
265/35R19
39.0km/h
直径669mm
径差-18mm
275/35R19
39.4km/h
直径676mm
径差-11mm
0%
40
扁平
235/40R19
39.1km/h
直径671mm
径差-16mm
245/40R19
39.5km/h
直径679mm
径差-8mm
255/40R19
40.0km/h
687mm
0mm
265/40R19
40.5km/h
直径695mm
径差+8mm
275/40R19
40.9km/h
直径703mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
235/45R19
40.5km/h
直径695mm
径差+8mm
245/45R19
41.0km/h
直径704mm
径差+17mm
255/45R19
41.5km/h
直径713mm
径差+26mm
265/45R19
42.0km/h
直径722mm
径差+35mm
275/45R19
42.6km/h
直径731mm
径差+44mm
+10%
50
扁平
235/50R19
41.8km/h
直径718mm
径差+31mm
245/50R19
42.4km/h
直径728mm
径差+41mm
255/50R19
43.0km/h
直径738mm
径差+51mm
265/50R19
43.6km/h
直径748mm
径差+61mm
275/50R19
44.1km/h
直径758mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/40R19 、245/35R19、245/40R19 、255/35R19 、265/35R19 、275/35R19あたりのタイヤがおすすめです。

255/40R19のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/40R19の適応サイズと性能の変化 [4GCREC型A7スポーツバック編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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4GCREC型A7スポーツバック[3.0L-SC 4WD/7AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.706kg/ps61.12
1速ギヤ加速性能0.962kg/kgm63.12
1L換算馬力111.22ps/L52.93
1L換算トルク15.00kgm/L47.08
WB/TR比1.78348.97
ワイド&ロー指数0.74960.42
前面の面積2.731m²47.09
最低地上高150mm51.83
スポーツ性能部門の得点432.56

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費12.6km/L42.11
年間維持費337900円48.97
100kmh回転数1640rpm61.27
航続距離819.0km56.11
車の大きさ13.629m³58.62
室内の広さ(仮) 2.471m³40.99
最小回転半径5.7m39.18
馬力単価27748円41.86
ユーティリティ部門の得点389.11

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 4GCREC型A7スポーツバック[3.0L-SC 4WD/7AT] の総合得点は 821.67 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した4GCREC型A7スポーツバック(4WD/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

A7スポーツバックの歴代モデル

2代目 F2DLZS型 A7 スポーツバック
F2DLZS A7 スポーツバックは2018/09に登場した2代目モデル。参考車両の「55TFSI quattro」は全長4975mm、全幅1910mm、全高1415mmの車体に、340PS/51.0kgmを発生するDLZ型2994ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 4GCYPC型 A7スポーツバック
4GCYPC A7スポーツバックは2011/05に登場した初代モデル。参考車両の「2.0TFSI Quattro」は全長4990mm、全幅1910mm、全高1430mmの車体に、252PS/37.7kgmを発生するCYP型1984ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。