アストンマーチン:V8の性能と維持費 5.4L/FR/4AT 4550万円

このページでは、アストンマーチンの2ドア・4人乗りクーペ、初代のV8 Vantage【1997/04モデル・550PS/72.0kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

V8
販売期間:1997/04 - 2000/11

画像はアストンマーチンより引用
https://www.astonmartin.com/
投稿:2012/05/17|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4755mm×全幅1945mm×全高1330mm、排気量は5340ccであることから、大雑把に分類すると5.4リットルクラス(5400cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4755mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


V8 [5340cc/550PS FR/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代V8の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1997/04
型式不明
[Coupe]
5.3L-NA | FR/4AT
| 3320.0万円
349PS
50.3kgm
-
1997/04
型式不明
[Vantage]
5.3L-SC | FR/6MT
| 4170.0万円
550PS
72.0kgm
-

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー ASTON_MARTIN
車名&
グレード
V8
Vantage
その他 ヴィラージュ ヴァンテージ
お値段 45500000円
車両型式
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 2ドア/4人
車体寸法 長4755×幅1945×高1330mm
軸距&
輪距
2610mm
前1550mm/後1570mm
タイヤ 前輪:285/45R18
後輪:285/45R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1970kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 V型8気筒
排気量5340cc
圧縮比8.2
吸気方式 スーパーチャージャー
最高出力 550PS[404kW]/6250rpm
最大トルク 72.0kgm[706Nm]/4500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税101100円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額9000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1997/04モデルのV8を26年落ちの中古で1001万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    V8の1997/04モデルの場合、2023年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である910万円に諸経費として91万円を足した1001万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1997年式を26年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年経過 101100円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷5.3km/L×175円/L 330190円
オイル交換(5000km毎) 1回10000円×2回 20000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額9000円) 月額9000円×12ヶ月 108000円
ローン完済後の年間維持費 608900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額166830円×12ヶ月 2001960円
ローン返済中の年間維持費 2610900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 73500円
名目 金額
自動車税(1年分) 101100円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 330190円
オイル交換(5000km毎) 20000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額9000円) 108000円
ローン完済後の年間維持費 608900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 2001960円
ローン返済中の年間維持費 2610900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
73500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「6000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は101100円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに10000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額9000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした73500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ50800円(ローン完済前は217600円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をV8に吸い取られ泣くハメになりそうです。ということは、この車のステータス性は抜群であると言えます。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 30%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 3000km分 99060円 29%
オイル交換 年1回 10000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 80% 86400円 25%
合計
[1万kmとの差額]
341400円
-267500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 24%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 5000km分 165100円 40%
オイル交換 年1回 10000円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 85% 91800円 24%
合計
[1万kmとの差額]
412900円
-196000円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 21%
自動車重量税 1年分 25200円 5%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 7000km分 231130円 47%
オイル交換 年1回 14000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 90% 97200円 20%
合計
[1万kmとの差額]
488300円
-120600円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料108000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて267500円安い341400円に、5000km走行では196000円安い412900円に、7000km走行では120600円安い488300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 12%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 1%
燃料代 15000km分 495290円 60%
オイル交換 年3回 60000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 3%
任意保険料 100% 108000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
821200円
+212300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 10%
自動車重量税 1年分 25200円 2%
自賠責保険料 1年分 10005円 1%
燃料代 20000km分 660380円 65%
オイル交換 年4回 80000円 8%
タイヤ交換 2年毎 28800円 3%
任意保険料 100% 108000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
1013500円
+404600円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km330円7300円8.6万円
20km660円14500円17.2万円
30km990円21800円25.7万円
50km1650円36300円42.9万円
100km3300円72600円85.8万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を175円、燃費を5.3km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは33.02円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は330円/日となり、20km走行なら660円/日、30km走行なら990円/日、50km走行なら1650円/日、100km走行なら3300円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は21800円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は25.7万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4500回転時の馬力 452PS
6250回転時の馬力 550PS
6250回転時の馬力 550PS
各回転域でのトルク
4500回転時のトルク 72.0kgm
6250回転時のトルク 63.0kgm
6250回転時のトルク 63.0kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、5340ccのスーパーチャージャー付きエンジンは6250回転時に最高出力550馬力を、4500回転時に最大トルク72.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4500rpmから最高出力が発生する6250rpmまで」の1750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は28.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.582kg/PS(1970kg/550PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.582kg/PS
車体+1人3.682kg/PS
車体+4人3.982kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.691kg/PS
車体+70kg3.709kg/PS
車体+80kg3.727kg/PS
車体+90kg3.745kg/PS
車体+100kg3.764kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.682kg/PS(2025kg/550PS)となり、数値としては0.100kg、比率にすると2.8%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは3.982kg/PS(2190kg/550PS)となり、数値としては0.400kg、比率にすると11.2%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


V8のライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1997/04

-
V8
3.682kg/PS
2025kg/550PS|5.4L-SC
[車体のみPWR:3.582]
2015/01

車種詳細
RC-F
3.847kg/PS
1835kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.732
2015/11

車種詳細
GS-F
3.952kg/PS
1885kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.836
2016/08

車種詳細
NSX
3.619kg/PS
1835kg/507PS|3.5L-TT
車体のみPWR:3.511
2001/01

車種詳細
340R
3.567kg/PS
635kg/178PS|1.8L-NA
車体のみPWR:3.258
1996/01

車種詳細
スカイラインGT-R
4.013kg/PS
1605kg/400PS|2.8L-TT
車体のみPWR:3.875

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.682kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.314kg/PSから4.050kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの4人乗りクーペ「USC10型 RC-F」、レクサスの5人乗りセダン「URL10型 GS-F」、ホンダの2人乗りクーペ「NC1型 NSX」、ロータスの2人乗りオープンカー「謎型 340R」、日産の4人乗りクーペ「BCNR33型 スカイラインGT-R」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

V8 [Vantage]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.682kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は279.2PS/tとなっています。


V8がバイクと競争するなら…?


車種詳細
CBR600F|599cc
3.667kg/PS
253kg/69.3PS/5.30kgm
[車体のみPWR:2.870]
1997/04

-
V8|5340cc
3.682kg/PS
2025kg/550PS/72.0kgm
[車体のみPWR:3.582]

車種詳細
CBX750 ホライゾン|747cc
3.714kg/PS
286kg/77.0PS/6.50kgm
[車体のみPWR:3.000]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではV8とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

PC35 CBR600Fと競争してみる

まずV8より少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCBR600Fが挙げられます。PWRの3.667kg/PSは車両重量198kgにライダーの体重55kgを加えた253kgを、最高出力69.3PSで割ったものです。

RC18 CBX750 ホライゾンと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCBX750 ホライゾンが挙げられます。PWRの3.714kg/PSは車両重量231kg+55kgの286kgを、最高出力77.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.673
平均ピストンスピード 17.71m/s
トルクウェイトレシオ 27.36kg/kgm
1馬力あたりのお値段 82727円
排気量1Lあたり馬力 103.00PS/L
排気量1Lあたりトルク 13.48kgm/L
1気筒あたりの馬力 68.8PS
1気筒あたりのトルク 9.0kgm
パワーバンド比率 28.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
クーペのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは27.36kg/kgm(1970kg/72.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が45500000円、最高出力が550馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は82727円、逆に1万円あたりでは0.12馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は631944円、1万円あたりでは0.02kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は103.00PS/L、トルクは13.48kgm/L、1気筒あたりの馬力は68.8馬力、トルクは9.0kgmとなり、このエンジンが550馬力を6250回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.71m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が85.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7060回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.673になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


V8での車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.66m
期待される荷室の幅 1.54m
対角線の長さ 2.26m
期待される荷室の面積 2.56m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.66m(対角線では2.26m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


V8の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 5.3km/L
燃料タンク容量 95L
航続距離(カタログ燃費) 503.5km
航続距離(80%燃費) 399.0km
満タンプライス 16625円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.3km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が95リットルですと航続可能距離は503.5kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(4.8km/L)とすると456.0km、80%(4.2km/L)だと399.0km、70%(3.7km/L)では351.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン95リットルの給油で16625円、上で計算した航続距離を踏まえると503.5km(80%燃費時399.0km)を走行するのに16625円かかる計算です。



純正装着タイヤの285/45R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 285/45R18 | 直径 714mm

-20mm
幅265mm
-10mm
幅275mm
変更なし
幅285mm
+10mm
幅295mm
+20mm
幅305mm
-5%
40
扁平
265/40R18
37.5km/h
直径669mm
径差-45mm
275/40R18
37.9km/h
直径677mm
径差-37mm
285/40R18
38.4km/h
直径685mm
径差-29mm
295/40R18
38.8km/h
直径693mm
径差-21mm
305/40R18
39.3km/h
直径701mm
径差-13mm
0%
45
扁平
265/45R18
39.0km/h
直径696mm
径差-18mm
275/45R18
39.5km/h
直径705mm
径差-9mm
285/45R18
40.0km/h
714mm
0mm
295/45R18
40.5km/h
直径723mm
径差+9mm
305/45R18
41.0km/h
直径732mm
径差+18mm
+5%
50
扁平
265/50R18
40.4km/h
直径722mm
径差+8mm
275/50R18
41.0km/h
直径732mm
径差+18mm
285/50R18
41.6km/h
直径742mm
径差+28mm
295/50R18
42.1km/h
直径752mm
径差+38mm
305/50R18
42.7km/h
直径762mm
径差+48mm
+10%
55
扁平
265/55R18
42.0km/h
直径749mm
径差+35mm
275/55R18
42.6km/h
直径760mm
径差+46mm
285/55R18
43.2km/h
直径771mm
径差+57mm
295/55R18
43.8km/h
直径782mm
径差+68mm
305/55R18
44.4km/h
直径793mm
径差+79mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、265/45R18 、275/45R18 、285/40R18 、295/40R18 、305/40R18あたりのタイヤがおすすめです。

285/45R18のタイヤ幅を265mmから315mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを18インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが285/45R18のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


V8[5.4L-SC FR/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.582kg/ps66.93
1速ギヤ加速性能-39.91
1L換算馬力103.00ps/L50.21
1L換算トルク13.48kgm/L42.71
WB/TR比1.67360.31
ワイド&ロー指数0.68465.19
前面の面積2.587m²50.74
最低地上高-43.65
スポーツ性能部門の得点419.65

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費608900円23.60
100kmh回転数-43.41
航続距離-25.56
車の大きさ12.300m³53.73
室内の広さ(仮) 2.230m³38.61
最小回転半径-39.23
馬力単価82727円0.01
ユーティリティ部門の得点265.55

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計したV8[5.4L-SC FR/4AT] の総合得点は 685.20 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したV8 [Vantage] (FR/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「5000cc超のクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。